で、高機能ではあってもコンパクト機の宿命ゆえか、不満な点も あります。一つはフィルタが付かないこと。これは個人的に レンズキャップのある機種は嫌なので仕方ない。それに工夫すれば むりやり付かなくもないし。(現に、マクロレンズやワイコンは その都度あてがうようにして実現しています)
もう一つは、外部ストロボ端子、アクセサリシューが無いこと。 まあこれは、スレーブ発光 するスピードライトで何とかなるし、そもそもフラッシュ撮影 あんまりしないし。
最後はこれ。ケーブルレリーズ(ワイヤレリーズ)が付かないこと。 手ブレ防止用と思われる 2秒セルフタイマで何とかなる場合も多いけど、 スローシャッターかつシャッターチャンスのシビアな撮影には どうしても必要。具体的には花火を撮る場合などですね。っていうか それ以外思いつかないけど。
(ちなみに、以前使っていた SANYO DSC-X100には三脚ねじ穴が無いのが 不満でした。最近のはコンパクト機でもちゃんとねじ穴があるものが 多いようですね。へんなとこについてたりするけど)
そんなわけで、ケーブルレリーズを付けてみました。方式としては、
使い捨てカメラなど用に市販されている無理矢理な機械式ではなく、
シャッターボタンの端子を電気的に外に引き出すことにします。これなら、
外見をあまり気にしなくて済みそうだから。
さっそく S40を分解します。その様子を写真でお見せできるといい
のですが、あいにくカメラは当の S40しか持っていないのでした。
まず背面・上面・前面のアルミ製筐体を外します。次に液晶パネル
を外します。液晶パネルを固定しているネジが一本、粘着テープで
貼られたフレキに隠れているので注意。液晶パネルのフレキは繋がった
ままでいいです、宙ぶらりんにさせときます。
すると CFスロットの覆い+右上操作部が一体化になった部分、を固定している
ネジがすべて露出しますので取り外します。フレキのコネクタを予め
ゆるめておくこと。
右上操作部が外れたら、ここをバラします。バネがいくつか使われている
ので、分解中あらぬ方向に飛んでってしまう可能性があるので注意。
(ええ、やらかしましたとも)
以上で、上図のいい加減なメモに書いたような、フレキ基板部がでてきます。
◎の部分はモードダイヤルの接点部。□に○が入ってて 4本足のはえてる
のが、シャッターボタンのスイッチ。表面実装の 2段階タクトスイッチで、
各端子を図中 COM、A、Hと便宜上記しました。DMMで調べたら
以下のようなピンアサインになってました。
| 状態 | 導通 |
|---|---|
| 未操作 | なし |
| 半押し | COM-H間 |
| 全押し | COM-H間 COM-A間 |
さて、これを外に引き出せばいいのですが、常時しっぽのはえてる 状態では普段使い用のコンパクト機の意味がなくなってしまいます。 なるべくスマートに脱着可能なコネクタで、ケーブル部は取り外せるように します。秋葉のパーツ屋で探したところ、極小の 2.5φステレオミニの ジャックを発見。S40底面にある、別売の ACアダプタのケーブルを 這わせる隙間部分のへこみにぴったり収まりそうです。
こんな感じの部品です。ボディのプラ部分にドリルとやすりで穴をあけ、 ジャックにハンダ付けした配線を通し、上記タクトスイッチに繋ぎます。 DCケーブル溝を隠している スプリングふた部分を取り去り、溝にジャックをエポキシ系接着剤で固定します。
けっこう、スマートな見た目です。ぱっと見では、あとからむりやり付けた ようには見えないかも。これも写真でお見せできないので、イメージ画像を 載せときます。steveさんとこからパクった写真に落書きをしましたゴメンナサイ。
実物は、もうちょっとかっこわるい。(笑)
さてお次はケーブルレリーズ本体の製作です。プラグと電線は、 最初からモールドされているプラグ付きシールド線を買ってきて 使いました。スイッチは、二段階に押し込むものがいいかなと 思ったけど、適当なのが見つからなかったので別々のスイッチにしました。
白が半押し、赤が全押しです。ケースは、そのへんにあった
DATテープのプラケースを流用。親指の腹で白ボタンを押し、
AF合焦を確認後、白を押したまま、親指の先で赤を押すと
シャッターが切れます。ボタンが別々ですが、半押しホールド
状態を保つのが楽という意外に便利な点もあります。
ちなみに COM-A間のみ導通させても S40は何も反応しないようなので注意。
DATのケースなので、ケーブル部を収納することが出来て便利。 左側は以前から使っている、予備のバッテリと CF、 マクロ用レンズを入れてるケース。
まっ、ここまでやるより、素直に多機能なカメラを買ったほうがいいかも
しれませんね。でも個人的には、小さいくせに何とかしようとすれば
何とかなるようなモノ、が好きです。それだけ。