
遮光カーテンの製作
フロントプロジェクタ(映画館のようにスクリーンに投影する方式の
ディスプレイ)
を使う際の最大の弱点は、部屋を暗くしなければならないことでしょう。
よくホームシアターの専門誌などでは、薄明るい部屋なのにスクリーンには
くっきりした画が映ってる写真がありますが、あれはまずハメコミ合成と
考えたほうがいいです。何せ、スクリーンは通常真っ白ですから、照明を
つけた状態では壁より暗い黒がスクリーンに映ることがありえないことは、
少し考えればお判りですよね。本当の黒を映し出すには、三管や DLP
など黒の特性のいいプロジェクタを使うのはもちろん、部屋を完全に遮光した上、
画面からの間接光がスクリーンに戻ってしまう(迷光といいます)をふせぐ為
壁や天井を真っ黒にする必要があります。そこまでやるのはかなりマニアな
人と思いますが。。。
最近のプロジェクタは光出力がかなり向上してるので、薄明るい
照明下でもじゅうぶん画面は見れます。ただし、上記のように黒が黒く映らない
以上、見た目のコントラスト感などは多少損なわれます。
で、夜なら部屋を暗くするのは容易ですが、昼間にプロジェクタの画面を楽しみたい 場合は遮光カーテンが必須になります。というわけで、今まで使ってたふつうの カーテンを遮光カーテンに改造してみました。

改造するといっても、カーテンの裏側に黒い布を貼っただけです。必ずしも
色は黒でなくてもよいと思いますが、通常、より暗い色のほうが光の透過度
が低いです。今回はさいわい、片面に黒いビニールをコーティングしたような処理の
してある布が安価に手に入ったのでこれを使いました。これなら、薄く軽い
わりに遮光性能はかなりのものです。
見た目はテカテカして
美観的にはイマイチですが、カーテンに貼りつけるので問題無いですし。
(黒いカーテンのひいてある家なんて、外からはあやしげに見られるかも
しれませんが。。。)
幅約 110cm、メートルあたり 100円でした。窓が一つなら 10メートルもあれば
十分なので材料費は 1000円程度です。布地の購入には、日暮里のトマト
という店がお薦めです。(スクリーンの布地もここで買いました)
さて黒い布を入手、さっそくカーテンに貼りあわせるわけですが、うちには今
ミシンが無いので接着剤で貼ってしまいました。もちろんミシンがあればベスト
ですし、手縫いでももちろんいいのですがかなりの手間ですよね。というわけで
そんなに頻繁に洗濯するわけでもないから接着剤でいいや、となりました。
接着剤はホットメルトボンドを使いました。これは固形の樹脂を熱して
解けた状態で被接着物を貼り合わせ、硬化とともに接着するという原理のものです。
専用の器具が必要だし、被接着物によっては接着強度がかなり弱いですが、
硬化が早いという点で非常に優れています。瞬間接着剤より安価で、凹凸のある
面にも接着でき、少量であれば充填の用途にも使えるなど、DIYerなら持っていて
損はない器具の一つですね。手芸店や、秋葉原の工具店などで買えます。
出来上がりはなかなか上々でした。今のところ、重みではがれて落ちてしまう
というようなことはありません。遮光性能も十分のようです。
ほんとは、わざわざ部屋を暗くするのは面倒なんですけどね。現状では 100インチ級の画面はフロントプロジェクタしか選択肢が無いのが残念です。 PDPや液晶も進化してますが、大きさのわりに未だ高価です。個人的には、 有機 ELや LEDを使った大型フラットパネルディスプレイに期待したいです。 特に LEDを安価に高密度に配する技術が確立すれば、発熱も少なく寿命の長い 優れたディスプレイができそうですね。 モジュールを並べて画面を構成することも出来るだろうから、歩留まりも低そう だし。 などというのは素人考えでしょうか。