ナガサキウインドオーケストラ 第8回定期演奏会

第8回定期演奏会「三上次郎の世界」は終了しました。
第1部 リートと吹奏楽
第2部 三上次郎作品より
第3部 ポップスステージ

2008年3月23日(日)
13:30開場/14:00開演
長崎市民会館文化ホール

ご来場誠にありがとうございました。


 

 

客演のご紹介

三上 次郎

 宮崎県日向市出身。1983年武蔵野音楽大学作曲科卒業。85年同大学大学院修了。84年度全日本吹奏楽コンクール課題曲公募入選。85年日本バンドクリニック委員会邦人作品公募入選、入選曲「ノスタルジア」は東芝EMIでレコーディングされる。同85年JBA下谷賞佳作賞受賞。90年国際青少年音楽祭の吹奏楽作曲作品コンクールにて1位受賞。
 作品には「幻想の舞」(武蔵野音楽大学委嘱作品)、「吹奏楽のためのスケルツォ」(東海大学委嘱作品)、「吹奏楽のための交響曲」(早稲田大学吹奏楽団委嘱作品)などの吹奏楽作品の他、オーケストラのための「遥かなる幻影」、ピアノソナタ第1番、第2番、ピアノとオーケストラのための「抒情的風景」などのピアノ曲、その他室内楽曲などがある。85年武蔵野音楽大学研究員の後、活水女子大学助教授・長崎大学教育学部助教授を経て、現在同大学教授。


宮下 茂

 大分県出身。東京芸術大学卒業。ドイツ・ブレーメン国立芸術大学修了。宮本修、平野忠彦、ニーンシュテット、ヴェルナ一、シェルター、レーザー、小松英典の各氏に師事。ドイツ滞在中、ハンブルグを中心にソロ・コンサートの他、ミサ曲のソリストとしてコンサート活動を行いNDR北ドイツ放送にFM生放送される。帰国後はドイツ・リートを専門にリサイタル活動及びソロ活動を展開。大分にてブレーメン国立芸術大学教授ジーバス氏のピアノ伴奏によるリート・リサイタルを開催し好評を得る。
 現在、長崎大学教育学部准教授。


椛山 達巳

 延岡高校を経て東京音楽大学に入学。トランペットと指揮法を学ぶ。1975年同大学を卒業後、広島交響楽団に入団。トランペット奏者として活躍した。同団を退団後教職に就き現在、延岡市立南中学校教諭。これまでに吹奏楽指導者として祝吉中学校、財光寺中学校、東海中学校と、指導した全ての学校を吹奏楽コンクールの全国大会に導いている。
 指揮者としては、延岡ウインドアンサンブル、宮崎ディレクターズバンド、宮崎市民吹奏楽団等で活動を重ね、アメリカ、イギリス、中国、韓国、シンガポールなどでの演奏旅行にも指揮者として同行した。また、1990年には延岡フィルハーモニー管弦楽団音楽監督、1994年には宮崎シティフィルハーモニー管弦楽団の指揮者に就任。以後2つのオーケストラの指揮者として活動を続けている。
 現在、延岡フィルハーモニー管弦楽団音楽監督、宮崎シティフィルハーモニー管弦楽団常任指揮者、宮崎県吹奏楽連盟顧問。

兵働 果愛

 佐世保市出身、5歳よりピアノを始める。川口由紀子、堀内伊吹両氏に師事。音楽理論を三上教授より学ぶ。
 02年ピティナピアノコンペティションD級本選優秀賞、03年九州・山口ジュニアピアノコンクール本選出場、03・04年ポーランドクラクフ室内管弦楽団と共演、04・05年ピティナピアノコンペティションE級全国大会、F級本選出場、05年長崎県高等学校音楽コンクール出場、06年ピティナピアノコンペティションF級予選奨励賞、ながさき“若い芽”コンサート合格・出演、長崎県高等学校音楽コンクール金賞、07年フッペル平和記念鳥栖ピアノコンクール出場、ショパンピアノ国際コンクールin ASIA出場。

プログラム

オープニング
 指揮 志岐 光昭

 吹奏楽のためのMusic for Commencement
 作曲 三上 次郎

 ナガサキウインドオーケストラのために作曲していただいた曲です。毎回、定期演奏会のオープニングに演奏しています。フーガ風の華やかなファンファーレで始まります。
第1部 リートと吹奏楽
 シューベルトへの旅〜さすらいと憧れをもとめて〜
 バリトンソロ 宮下  茂
 編曲・指揮 三上 次郎

 1)さすらい人(シュミット詩)
 2)さすらい人が月に寄せて(ザイドル詩)
 3)さすらい人の夜の歌(ゲーテ詩)
 4)憩いなき愛(ゲーテ詩)
 5)ミューズの子(ゲーテ詩)
 6)彼女の肖像(ハイネ詩)
 7)都会(ハイネ詩)
 8)墓堀人の郷愁(ニコラウス詩)
 アンコール 魔王(ゲーテ詩)
第1部について  宮下  茂
 31年の短い生涯に600曲を越える歌曲を残した作曲家シューベルト。その生涯は「さすらいと憧れ」の言葉に象徴され、その歌曲は水墨画を思わせる趣を持つ。今宵は作曲家三上次郎氏の生みだす音の色彩と共に、皆様をシューベルトへの旅に誘います。
 ≪さすらい人≫人は何処から来て、何処へと向かうのか。私の幸福の国は何処にあるのか。「お前のいない場所にある」と、心の中に声がこだまする中、私はさすらいを続ける…。≪さすらい人が月に寄せて≫月よ、さすらいの友よ、お前はいつでも共に旅してくれる。だが、お前には天空の故郷があり、私には故郷がない。故郷の大地に立つことのない者には、さすらいしかない…。≪さすらい人の夜の歌≫すべてが静寂に包まれる時、すべての場所が安らぎに包まれる。待つのだ。お前にもやがて訪れる。永遠の安らぎが…。≪憩いなき愛≫何だ、この胸の高まりは、安らぎなく、苦しみばかりだ。愛、これが人を愛する気持ちなのか…。≪ミューズの子≫心躍らせる愛の気持ち、その気持ちを運び込むのはだれ。音楽の女神、ミューズの子どものいたずらなのか…。≪彼女の肖像≫おぼろな夢の中、彼女の姿をじっと見つめていた。その姿はなんと美しく、その瞳は輝きに満ちているのか。私の瞳からは涙がつたい落ちる。もう、私は彼女を失ってしまったのだ…。≪都会≫黄昏の波間に浮かぶ街、落日が再び昇り、その街を照らし出す。愛する女性を失った、あの場所を…。≪墓堀人の郷愁≫ああ人間よ、ああ人生よ、休みなく穴を掘り、休みなく穴を埋める、その繰り返しに何があるのだ。人は穴に憩い、私がそれを埋める。だが、誰が私を埋めてくれるのか。親愛なる人々よ、私も参ります、参ります…。



第2部 三上次郎作品より  指揮 椛山 達巳
 1)吹奏楽のための前奏曲
 2)吹奏楽のための前奏曲
 3)吹奏楽のための協奏的序曲
 4)ピアノとオーケストラのための抒情的風景
   ピアノソロ 兵働 果愛
第2部について  三上 次郎
 今回、私の作品を演奏していただけるとのことで、4曲の作品を取り上げていただくことにしました。「前奏曲」は当初6曲を書く予定にしており、その2曲を完成させ、3曲目のスケッチをとっているところで、気鉢兇了遽蕾颪魍いてもらいました。いずれ3曲目を完成させるつもりでいたのですが、ちょうどその頃に椛山先生から日向市立財光寺中学校のために書き下ろしてほしい旨の話があり、この中学校は椛山先生の指導の下、2度の全国大会を果たしましたので、ご存知の方も多いことと思います。この作品を書いている時に、シュロスピアノ研究会からの委嘱があり、ピアノとオーケストラのための作品を書き下ろすことになりました。この「抒情的風景」はもともと管弦楽のためのものでしたが、今回は私自身で吹奏楽に書き直しています。夏休みの前半に「協奏的序曲」を書き上げ、そのスコアを財光寺中学校に持っていって椛山先生に手渡した後、故郷の日向市の実家で「抒情的風景」を作曲したことを懐かしく思い出します。
 今回この演奏会のために椛山先生ご自身に長崎まで来ていただきましたこと、そしてその企画をしていただいたナガサキウインドの関係の方々に心よりお礼を申し上げます。

ごあいさつ
 ナガサキ ウインド オーケストラ  団長 西川 浩
 三上先生は、私達の団の創立にもかかわっていらして、音楽監督としてご指導をいただいております。そのようなことから、先生の作品を集めた演奏会をしたいと機会を狙っていましたが、やっと今日実現することになりました。また、先生の最高の理解者である椛山達巳先生をお迎えして演奏できることは、この上ない悦びです。三上先生が作曲された年代や他曲との関わり、共通点や発展性等レッスンの合間にご指導をいただきました。
 宮下先生に最初にお会いした時に、「ブラスの中で歌って下さい」とお願いしていましたが、なかなか実現せず、もどかしさが募るばかりでしたが、三上先生もそのことを考えていらして、アレンジと棒振りをして下さいます。
 音楽の根っこには歌があり、歌を芸術化していくとリートになる。日本の“能”にも似た美しさがあります。また、伴奏に意味付けをしたのもシューベルトです。その意味付けを今日は日本の三上先生が管楽器で行います。
 最後に兵働さんにはピアノで大きな花を添えていただきます。三上先生が迷う事なくご指名されるだけあって、確かなテクニックとスケールの大きな演奏をされます。

第3部 ポップスステージ
  〜時を超えて〜 指揮 金松 洋右
 1)ズームイン!!朝!
   (作曲 宮川 泰/編曲 宮川彬良)
 2)ゲバゲバ90分(作曲 宮川 泰/編曲 宮川彬良)
 3)蘇州夜曲(作曲 服部良一/編曲 星出尚志)
 4)コパカバーナ(作曲 B.マニロウ/編曲 岩井直薄)
アンコール
 2003年長崎ゆめ総体大会讃歌
  行進曲「大空へ……」
   (作曲 山下祥平/補作 三上次郎)



1 1 1 1