新訳!?オーディオジャンク王が Honky Tonk Women(ホンキー・トンク・ウィメン)
(Jagger/Richard)の日本語訳に挑戦の巻(18禁かも)



この歌はストーンズの真髄といえる曲でしょう。
導入部のコード・カッティングだけのシンプルかつ強烈なリフ。
徹底した人生の哀愁、アイロニー漂う歌詞。曲も完璧です。
それだけに本当のニュアンスをつかんだ日本語訳は難しい。
人によって本当にいろいろな「意訳」があるようです。

しかも
『2003年 03月 13日「ローリング・ストーンズ、中国政府から演奏禁止の4曲を通告される」現在、日本ツアー中のローリング・ストーンズ。4月には初の中国公演が予定されているが、同国政府から演奏禁止の楽曲を通告されたという。オフィシャルサイトによると、演奏禁止の曲は「ブラウン・シュガー」「ホンキー・トンク・ウィメン」「ビースト・オブ・バーデン」「夜をぶっとばせ」の4曲。いずれもストーンズにとっては代表曲だが、中国側は性的表現が含まれているという理由で要請されたようだ。』
といういわくつきの18禁の問題曲?でもこれが聞けないようじゃストーンズ聞く意味無いわよな(笑)。

とにかくその問題の性的表現も含め、わたしもひとつ日本語訳にチャレンジしてみることにしました。
この歌には歌詞は実は2つあって「ニューヨーク・ヴァージョン」と
「パリ・ヴァージョン」といわれるものがあります。
コンサートでは適当に?どちらかが歌われるようですが
ここでは一応「ニューヨーク・ヴァージョン」でやってみることにします。

インターネット上で探した訳詞を2つほど紹介してみます。
まずは「Keiichiro Fujiura 」さんの訳です。

I met a gin soaked barroom Queen in Memphis
She tried to take me upstairs for a ride
She had to heave me right across her shoulder
'Cos I just don't seem to drink you off my mind

メンフィスではジン浸りの
酒場の女王に出逢った
彼女は俺を二階のベッドに誘い
俺は肩を貸りなきゃならなかった
お前を忘れようと飲みすぎていたから

It's a Honky Tonk Women
Give me give me gime me a Honky Tonk Blues

そいつは 場末のクラブの女
調子外れなブルースを聞かせてくれよ

I played a divorcee in New York City
I had to put up some kind of fight
The fady the she covered me with roses
She blew my nose and then she blew my mind

ニューヨークじゃ離婚した女と遊んだ
多少戦って見せなきゃならなかった
気まぐれな女が俺をバラで包み
鼻に息を吹き込むと
俺は意識がぶっとんだ

It's a Honky Tonk,Honky Tonk Women
Give me give me gime me a Honky Tonk Blues

そいつは 調子っ外れな
場末の酒場の女たち
調子外れなブルースを聞かせてくれよ


次に「HideS」さんの訳

I met a gin soaked, bar-room queen in Memphis,
She tried to take me upstairs for a ride.
She had to heave me right across her shoulder
'Cause I just can't seem to drink you off my mind.

メンフィスでジン浸りのバーの女に会った
その女はエッチしようとオレを2階に連れ込んだ
オレはその女の肩の上に乗っかる形じゃないとだめだった
いくら飲んでもお前を忘れられないみたいだ

It's the honky tonk women
Gimme, gimme, gimme the honky tonk blues.

ホンキー・トンクの女たち
ホンキー・トンク・ブルーズを頼むぜ

I laid a divorcee in New York City,
I had to put up some kind of a fight
The lady then she covered me with roses
She blew my nose and then she blew my mind

ニューヨークでバツイチ女を寝かした
ちょっとケンカしなくちゃいけなはめになったけど
その女, オレを薔薇の花ようなくちびるで弔って
オレの鼻の面倒を見てくれて,いい気持ちにしてくれた

It's the honky tonk women
Gimme, gimme, gimme the honky tonk blues.

ホンキー・トンクの女たち
ホンキー・トンク・ブルーズを頼むぜ

で最後に私、オーディオジャンク王の訳。

I met a gin soaked barroom Queen in Memphis
She tried to take me upstairs for a ride
She had to heave me right across her shoulder
'Cause I just can't seem to drink you off my mind.

俺はメンフィスで出会ったんだ
ジンにどっぷりつかった飲み屋の女王にな
こいつは俺に跨ろうと2階につれて上がろうとしたんだ
やりたくて酔いつぶれた俺を背負って連れて上がろうとした
こんな訳で結局飲んでお前を忘れることなんてできないんだ

It's the honky tonk women
Gimme, gimme, gimme the honky tonk blues.

下種なあばずれ女たち
くれよ、くれよ、俺にホンキートンクブルースをくれよ

I laid a divorcee in New York City,
I had to put up some kind of a fight
The lady then she covered me with roses
She blew my nose and then she blew my mind

ニューヨークではバツイチ女と寝たこともあった
がさつなバツイチ女と思わずイザコザ起こしちまった
でもバツイチ淑女は俺の体に薔薇のようなキスマークをつけまくり
淑女のくせに「尺八」上手で、お前への思いを吹き飛ばしてしまった

It's the honky tonk women
Gimme, gimme, gimme the honky tonk blues.

下種なあばずれ女たち
くれよ、くれよ、俺にホンキートンクブルースをくれよ

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
といった具合です。いかがですか?
一応の解説つきでもう一度行きましょう。

I met a gin soaked barroom Queen in Memphis
She tried to take me upstairs for a ride
She had to heave me right across her shoulder
'Cause I just can't seem to drink you off my mind.

俺はメンフィスで出会ったんだ
ジンにどっぷりつかった飲み屋の女王にな
こいつは俺に跨ろうと2階につれて上がろうとしたんだ
やりたくて酔いつぶれた俺を背負って連れて上がろうとした
こんな訳で結局飲んでお前を忘れることなんてできないんだ

*まず最初にこの歌詞は「過去の回想」の形で書かれていることに注意です。
1、2行目はまあ誰が解釈してもそう違いは無いでしょう。
問題は3行目。この行は2つの解釈があります。ひとつは「Keiichiro Fujiura 」さんや私の解釈で
「女が酔いつぶれた重い私を一生懸命階上へ連れてあがっている」という解釈。
もうひとつは「HideS」さんのようにベッドの上のシーンとしての解釈で
「オレはその女の肩の上に乗っかる形じゃないとだめだった」とか大胆なものもあります。
また自動詞としての「うめき声あげる」という用法から「ベッドであえぎ声を上げる」という解釈もあるようです。
しかしここは「他動詞」ですから上記はちょっとおかしいし、「HideS」さんの解釈もちょっと変。
なぜなら「right」が「正しく」ですからここは自然に『酔いつぶれた私を女が何度も「正しく」
肩にかけなおして連れて上がろうとしている』としか自分には読めません。
で3行目の解釈が違うと4行目も必然的に違ってきます。4行目「you」に注意。
これは「She」ではないし、現在形なのですから今話している「お前」に対して言っているのです。
ここでは「お前」に対する愛情と実際の「蹴飛ばしたいような下種女とのSEX」という現実ギャップを嘆いているわけです。

It's the honky tonk women
Gimme, gimme, gimme the honky tonk blues.

下種なあばずれ女たち
くれよ、くれよ、俺にホンキートンクブルースをくれよ

*ここは「It's 」がこの飲み屋のおねーちゃん1人を指しているのになぜ「women」という疑問も多方面であるようですが
これは It that の強調構文の省略形が正しいと思います。
It's the honky tonk women
(that) gimme gimme gimme the honky tonk blues
「オレに酒場のブルースをくれるのは、酒場の女たちなのさ」(下郷亜紀さん)が自然な解釈。
しかしこれでは強調の強さが出ない。で実際には本文の訳文のようになりました。

I laid a divorcee in New York City,
I had to put up some kind of a fight
The lady then she covered me with roses
She blew my nose and then she blew my mind

ニューヨークではバツイチ女と寝たこともあった
がさつなバツイチ女と思わずイザコザ起こしちまった
でもバツイチ淑女は俺の体に薔薇のようなキスマークをつけまくり
淑女のくせに「尺八」上手で、お前への思いを吹き飛ばしてしまった

*1行目は特に問題なし。問題は2行目以降。
直訳すると「私は思わずある種の戦いを挑んでしまった」と言っているのだから
これはバツイチ女(divorcee)(正確にはは離婚した女だが俗語的に強く「バツイチ」としてみた)
と気が合わなくて喧嘩したと言っているわけです。
3行目「The lady」はバツイチ女を慇懃丁寧に持ち上げ馬鹿にした表現。
ここにも「諦め」があるのです。それが最後のリフレインのフレーズに繋がります。
「 she covered me with roses」ここは難しい。普通に訳すと「Keiichiro Fujiura 」さんのように
「気まぐれな女が俺をバラで包み」とさらっと流すのもひとつの手。
ただ実際は「バラ(複数)で覆う」というのが何かの比喩であることは明白?なので「HideS」さんのように
『「美しく解釈すれば失恋した me を葬って新しくやり直そうという暗示」や「もう1つは何か卑猥な意味。たとえば体中をキスしまくったみたいな。」個人的には後者の方という気がするのですが。・・・・』
というのが一歩踏み込んだ解釈。特に「HideS」さんの後者の解釈は個人的にもかなりいいと思います。
ミックやキースが「美しく解釈するはずも無いので」私もこれを採用します。単純に「俺にバラ柄の布団をかぶせた」という解釈も有力。
4行目は「Keiichiro Fujiura 」さんの「鼻に息を吹き込むと俺は意識がぶっとんだ」が直訳的には自然だが
しかし私は「 blew 」と「nose」に引っかかりました。「HideS」さんも解説で書いておられますが
「 blew 」は要は「blowjob」(フェラチオ)、「nose」は「男性性器」の比喩と取れると解釈しました。
この辺はかなりの意訳です。最後は要は「心は君でも体は欲望に正直」ということか。男は悲しい。

It's the honky tonk women
Gimme, gimme, gimme the honky tonk blues.

下種なあばずれ女たち
くれよ、くれよ、俺にホンキートンクブルースをくれよ

*同上

どうですか。とにかく歌詞の解釈一つでもこれぐらい楽しめます。ストーンズって偉大ですよね。
皆さんはどう解釈しますか?「これはおかしい!誤訳だ」等お便りお待ちしています(笑)。

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