ほっとひといき

Vol.6                                   

縁あって昨年から絵門ゆう子さんの『朗読コンサート』に私
アンサンブル・アレーズで参加し、演奏させていただいて
います。

絵門さんは元NHKアナウンサー・フリーのキャスター・女優
エッセイストと活躍されていました。その後がんを患われて
いろいろな療法を経たのち、入院して手術を受けられたご自
身の体験を本にされて(『ガンと一緒にゆっくりと』新潮社)
その後朗読活動も始められたのです。

アレーズの加古さんは絵門さんと一緒に活動を一足先に始めて
いましたので、加古さんから絵門さんについてのお話を聞いて
どんな方なのかしらとワクワクしていました。

初めて絵門さんにお会いした時、真っ赤なシンプルなエプロン
ドレスがとてもよく似合っていらして外見はとても華奢な方で
したが、『朗読コンサート』では次々に段取りを決めてシャキ
シャキと振舞われているそんな姿を見ていると、逆にエネルギ
ーや勢いを感じ、とてもがん患者とは思えませんでしたし、私
の予想をはるかに上回るステキな女性でした。

そして朗読をしている時は更に輝くのです。絵門さんは『朗読
を皆さんに聞いていただくことで、皆さんから生きるエネルギ
ーをもらっているのです。』とおっしゃいます。確かに私たち
音楽家も音楽を聞いていただくことで、また次に繋げるエネル
ギーが湧いてくるのですが、もっともっと生命に直に触れてい
る感覚なのではと思います。

現在私は子育て中で演奏活動はローペースになっていますが、
今私にとって朗読コンサートは音楽活動に弾みをつけてくれて
います。それだけではなくこの素晴らしい出会いは私の日常に
も大変影響を与えているのです。

都内の小学校でも朗読コンサートをしました。コンサートホー
ルでの朗読コンサートも感動的ですが(自分で言うのも何なの
ですが)近い距離で子供たちの反応を感じながらの朗読コンサ
ートは素晴らしい体験です。子供たちの自由な感性、素朴さ、
それこそ直に生命に触れているようです。

母となって命の不思議さ、尊さをより感じたいと思うようにな
ってきました。そこに絵門さんとの出会いがありました。

今ぶんちゃん(アレーズの加古さん)のおなかの中にも新しい
命が育っています。すべての生命がいきいきとしていると感じ
ることが今何よりも嬉しいのです。

現在絵門さんは執筆活動(朝日新聞連載・エッセイ・朗読本の
出版など)の他に、テレビ出演をしたり、いつも動いています。
私もそんな絵門さんからエネルギーをいただいているのです。
私からもできる限りのことをしてゆきたいと思います。

もっともっとたくさんの方に絵門さんの朗読コンサートを聴い
ていただきたい!こんなに前向きに生きている姿を見ていただ
きたい!こちらが励ますはずが逆に励まされてしまうその優し
さを感じていただきたい!そう願わずにはいられません。