**** Geoffrey Rush ****

★ Javert Javert !! ★


resm-1   レ・ミゼラブル Les Miserables (1998)
  ジャン・バルジャンーーリーアム・ニーソン
   ジャベール署長 ーー ジェフリー・ラッシュ
   フォンティーヌ ーー ユマ・サーマン
   コゼット    ーー クレア・デーンズ

   原作ーービクトル・ユーゴー(原作邦題;ああ、無情)
   監督ーービレ・アウグスト
   脚本ーーラファエル・イグレシアス



★☆★☆★☆★☆★☆★☆★ ジャベール、ジャベール! 〜〜 by Rag  ☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★★

この作品のジェフリー・ラッシュは、すごい。。。凄いの一言につきます。

映画には色々な見方、意見があります。この傑作においても、様々な評価があるようです。
それも当然とし、ここでは、私の感じたままに記述させて頂きます。

いや、参りました。。。
ユーゴーの原作が余りにも有名なため、お読みになった方も多いでしょうし、無い方でも、ジャン・バルジャンの名前は聞いたことが有る
かも知れません。
たった一切れのパンを盗んだため19年間も投獄され、徒刑場で人間以下の扱いをされて身も心も荒れ果てた囚人バルジャン。
仮保釈中にヴィゴー市で出会った神父に初めて心を開き、生まれ変わって善人としての新しい道を歩む彼の前に、
ある日新赴任してきた署長。その新署長こそ、徒刑場でバルジャンを酷い眼に合わせていたジャベールだった。
ここから話は、ジャベールから追われながらも善に心を入れ替えた人間らしいバルジャンの情け深い愛の世界と、
彼を見抜き捕らえようと執拗に追いつめるジャベールの、無情なまでの冷たい仕打ちが、くっきりと対照的に描かれていきます。

父親のいない娘(コゼット)を生んだため、仕事も首になり娼婦として街頭にたち、ついに病に倒れ瀕死の床のフォンティーヌを
バルジャンは「神の目に映る君は、汚れのない美しい女だ」と愛し、救いの手を差し伸べますが、
ジャベールは、なんと無情にも、あくまでも娼婦としての罪を負わせ、決して許しません。
このシーンを初めて観たとき、長編原作を全部読んでいなかった私は、
「ジャベール!なんてひどい奴だ!人間らしい血の一滴も通っていないのか!」と心で叫んだくらいでした。しかし!
映画の進行につれて、分かりました。この、警察署長ジャベールの父親は犯罪者で、母親は“娼婦”であった・・・。
そして、ジャベールは幼少時代を両親の為に徒刑場という酷い所で過ごさねばならなかった。
だからこそ、ジャベールは、バルジャンを、フォンティーヌを、許せなかったのですね。
バルジャンも、ジャベールも、有る意味では、心の深い傷を、徒刑場という過去で共有していたと言えるのではないでしょうか。

観る者は、しつこく無情なジャベールを、憎く思い、腹を立て、なんて奴だ!と叫ぶはずです、ラスト間近までは・・・・。
しかし!あの素晴らしいラストの河のシーンは、やられます・・・。参りました・・。なんてこった! Oh,my GOD!!!!!!!!! です。
悲しすぎるジャベール。彼は彼なりの、自ら信ずる正義と法の定めを曲げることが出来ず、
バルジャンを追うという、エンドレスの、終わりのない使命から自身を解放するためには、ああするしかなかったのですね。

リーアム・ニーソンの、愛の深みと悲しみを巧みに表現する演技も実に素晴らしかったです。
そしてジェフリー・ラッシュの演じた「ジャベール」は世界中で観る者にかなりの衝撃を与えました。
ラッシュの迫真の演技に呑み込まれ、その死を覚悟した眼差しは、冷たく流れる冬のセーヌ河の水の様に、観る者の胸を凍りつかせます。。。

『ジェフリーのジャベール』のために立ち上げられた海外サイトは2つ程あります(一つは最近停止中)。
いずれご紹介出来ればと思っています。

当時アカデミー賞候補の声も上がったこの名作、是非ゆっくりご覧下さい!

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