**** Geoffrey Rush ****

  ★☆ 恋におちたシェイクスピア (1998) ☆★


geoff  〜〜 変な劇場主!その名も、ヘンズロー!!!
                 サブタイトル; 何者や、このおっさん!・・・by Rag 〜〜   

        シェイクスピアーージョセフ・ファインズ
        ヴァイオラーーーーグゥイネス・パルトロウ
        ヘンズロー ーーージェフリー・ラッシュ

        監督    ーーーージョン・マッデン
        脚本   ーーーーマーク・ノートン、トム・ストッパード

このサブタイトルについては、いつかこのテーマでまとめようと思っております(笑)。
いやぁ、アカデミー賞を『エリザベス』と競い合い、見事7部門ゲットした傑作であります。
ジェフリー・ラッシュも、このヘンズロー役で助演男優賞にノミネート!!さっすが!!
また同年、エリザベスのウォルシンガム役でイギリスアカデミー賞の最優秀助演男優賞を、こちらは見事に受賞しております!

作品は、余りにも有名なので、皆さんご覧になった方は多いでしょうし、他のHPでも沢山の紹介がありますので、
シャイン、クイルズ同様、少しだけ触れます。
様々な悩みでスランプ状態のシェイクスピア、新作もなかなかまとまりません。
そんな中、裕福な家の娘、ヴァイオラと恋に落ちます。しかし彼女は芝居の役をものにするため男装までして
オーディションにチャレンジしたトマス・ケントでもあったのです。
この恋から、名作「ロミオとジュリエット」が誕生します。

実は、エリザベス、のすぐ後にこれを見たわたくし、うかつにも、初めは一体何処にラッシュが出ているのかさえ、
分かりませんでした! しかし、なんと、冒頭から登場してるじゃああーりませんか!! 大笑い!!
いやぁ〜、どうなってるの?!この2本、同じ年に製作されてたんですよ。ウォルシンガムとヘンズロー、同じ方が演じてるんですよ!
『何者じゃあー、この、おっさん!!!』と叫んだものです・・。笑えてきますね。あまりのうまさに・・。
だって、もし、ウォルシンガムを演じてる最中に、ふっと魔が差して、ヘンズローさんが入って来ちゃったら、
情けなくエリザベスも毒殺されちゃうよね。それくらい、まるっきり別人になっちゃってる。
この演技力、実力は、もう怖いくらいです。
さて、劇場主ヘンズロー、もうボケっぷりが、最高であります。天然であります。天然を演じてみせるって事は、本人もひょっとして“天然”?いや“天才”?
こっけいを通り越して、なんだか、かわいい・・・。
ラッシュはシリアスドラマも素晴らしいですが、こういう道化ものも、全く見事にこなしてしまいます。
格好良くない役、お得意なんですね!!?? 映画自体も楽しく、ウィットとユーモアに富んでいて、笑えます。

taylor
 ★☆☆★☆★☆★ テイラー・オブ・パナマ (2001)  ★☆★☆★☆★ 

  アンディ・オズナルド ーー ピアース・ブロスナン
   ハリー・ペンデル   ーー ジェフリー・ラッシュ
   ルイーザ・ペンデル ーー  ジェイミー・リー・カーティス

   監督     ーー   ジョン・ブアマン

   
  ☆★☆ 弱みを握られ困ったちゃんのハリーちゃん。。 〜〜 by Rag  ☆★☆

 これも公開当時話題になりましたし、沢山ネット上でも紹介されてますので、
 感じたままに、好きなように書き連ねさせて頂きます。
 簡単なストーリー;女好きが祟って女性問題を起こしパナマに左遷された英国諜報員、アンディは
 現地の情報源として、大統領を始め、各界大物のスーツを仕立てる“仕立て屋”ハリーに接近。
 スパイであるアンディは、叔父さんに頼まれ放火の罪を犯し、刑務所くらしの中で仕立てを覚えた、

 というハリーの隠された過去を掴んでそれを武器に、ハリーからパナマ運河に関する情報を引き出そうとする。
 苦し紛れにハリーはどんどん事実ではない嘘の情報をでっち上げ、アンディもハリーの作り話と知っていながら
 金目当てのこのゲームを押し進めていく。そしてついには、とんでも無い事件へとまっしぐら!えらいこっちゃ!

 「007」のカッコいいピアースをイメージしてこれをご覧になった方は、あれれ??ですよね。憎めないけど悪い奴なんです、アンディは。
 スパイ物に付き物のド派手なアクションシーンも無いし、全編に漂うのは、パナマのけだるい熱気とブラックユーモア。
 皮肉を込めて、政界上層部の都合の良い情報操作と、弱みを握られた一小市民の哀れさを、ラテンのリズムのように軽妙なテンポで描いています。
 この作品、良く良く見ると、こんな所が見えてきます。---- スパイが愛国心もくそも無かったら、何をしでかすか。
 他国への攻撃なんて、如何なる動機で、理由で行われるか。 一市民の死までを、国は如何に都合良く利用するか。
 それと同時に面白く描かれてるのが、弱みを握られっぱなしの仕立屋ハリーの、人の良さと、
 嘘で固めた過去の苦い思いを土壌に根付けられた、友人、同志、家族への強い愛情。
 元反体制派の勇士で投獄され、酒に溺れるミッキーを、何とか助けようと、つい嘘を重ねるハリー。
 そしてアンディも、刑務所暮らしでつらい思いをしたハリーを、金目的でお互い利用し合うという事で
 どんどん情報を強要し、嘘を付かせ、ゲームを楽しんで行くんですから、悪い奴だぁ〜!

 そして、面白いのが、情報入手のため、アンディがハリーを連れ込む待ち合わせの場所設定。これがなんだか、意味深!
 初めが、街の淫売宿。あちらこちらで娼婦がウィンク。むせかえるようなパナマの夜の宿の一室に男二人が入り込む(?)。
 もっとおいしい情報をよこせと、アンディは電動ベッドのスイッチを入れ、妙な振動の中ポルノビデオを見せられ、
 案の定ハリーの妄想作り話が始まる。
 次はなんと、ゲイバーに連れ込む!もちろんアンディもハリーもゲイじゃないでしょうが、アンディの言う成りに成るしかない気の毒なハリーは
 暑苦しく男で一杯のゲイバーで、アンディに「男っぽくするな。俺がリードしてやる」とか言われて否応なく、彼と二人で踊る羽目になる。
 とたんに、なんだか色っぽいムード音楽に変わっちゃうから笑えます。ハリーを引き寄せて耳元で色っぽくない話題を囁くアンディ。
 真面目で可哀想なハリーは汗びっしょりになり、話を付けようと必死になるが、頭が混乱パニックに陥り、「息ができない!」と、訴え
 ようやくアンディはハリーを外へ連れ出す。これは遊び人スパイ、アンディの作戦であり、同時にハリーをからかっての悪ふざけ。
 何故なら、刑務所にぶち込まれていた過去を持つハリーは、その中で当然、男色を強要されていたであろうこともアンディは承知の上、
 ゲイバーに連れ込むことで暗に精神的プレッシャーを与え、その作用を利用して情報をひねり出させようと企んだに違いないのです。
 はあ〜、可哀想でお人好しのハリー!しかし、偉いのはハリーの強き妻、ルイーザ。こんな情けないくらいお人好しのハリーを心底愛し、
 すけべ女ったらしアンディに、ガブッ!とやり返す!さすがジェイミー・リーねえさん!気持ちいい!!
 この作品では、ラッシュはパジャマのズボンを、少々ずり落とし気味に(笑えます!)、中年のくたびれた身体を(?)披露・・。
 「シャイン」、「ミステリー・メン」、「TATARI」、「クイルズ」、と、作品ごとに体つきの表現まで変える“技”に脱帽。。。

 ここで、パンフレットより、監督ブアマンのインタビュー記事を引用します。

  “もうひとりの主役ハリーを演じるジェフリー・ラッシュは、ブアマンが真っ先にこの役にイメージした俳優だった。
 「たとえどんなにひどいことをやっても、観客はスクリーンのジェフリーに共感を抱かずにはいられない。
 くたびれた演技のなかにも無邪気さを感じさせる俳優なんだ。芝居の幅が広く、ハリーを演じるための技術はすべて持ち合わせていると、
 私は確信していた」そんなブアマンの期待にこたえるべく、ラッシュは、妻で女優のジェーン・メネラウスのバックアップを受けて、
 シドニーの仕立て屋に弟子入り。その後、パナマで別の仕立て屋からチャコと裁断の重要さを学んだ。”

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