DISCOGRAPHY / Phil Miller ( 8/8 )


2001年


Original CD Jacket
PHIL MILLER - IN CAHOOTS / OUT OF THE BLUE **LEADER WORK**
Crescent Discs CD5CD ( 2001 UK CD, Original )

TRACKS
1.Early Days P.Miller
2.No More Mr. Nice Guy P.Miller
3.Delta Borderline P.Miller
4.Phrygian Intro P.Lemer
〜Phrygian Blues P.Miller
5.Open Sea P.Miller
6.Slime Divas P.Miller


RECORDED at
The Premises, London, Jan./Mar. 2000

PRODUCED by
Phil Miller




2001年リリースのこの作品は、1998年12月9日に癌で亡くなったPhil Millerの実兄Steve Millerへ捧げられて おります。そんな意味もあって彼等兄弟のキャリアのスタート地点であったDELIVERYがスタイルとして色濃く持っていた ブルースにこのアルバムではスポットを当て、彼の音楽的なルーツを今日的な方法論で表現した作品となっております。
曲によってフルメンバーのシクステットとホーンセクションを抜いたカルテットプラスゲストと言う編成で録音が成されており 今回はやや変則的です。
1曲目からいきなりブルース色の強いギターに一瞬ぎょっとしましたが、慣れてしまえばこれも中々味の有る物で 演奏自体はいつも通り切れの有るリズムセクションの上を各人が名人芸のソロを披露する物・・・。今回も良いですね。 中でもカルテットプラスゲストで奏されるtr.3は、アルバム中でも出色の出来でPhil Millerのウネウネしたギターと ゲストのDoug Boyle(現CARAVAN)のハードで小気味良いギターの音色の対比を上手く使った名曲です。
ところで、2001年の12月に2度目の日本公演の後、Pip Pyleがグループを脱退してしまったようです。 後任には、Mark Fletcherと言う事ですが、聞いたことがあるような気もするのですが不勉強でどんな人なのか知りませんでした。 と思った途端John Etheridgeのソロ作"Ash"でドラムをやっていた人だと思い出しました。それとこっちはネットで調べた のですが、Geoff Ealsと言うピアニストのアルバム"Red Letter Days"にも参加しており、この作品はRoy Babingtonがベース、Jim Mullenがギターという豪華 カルテットらしく是非聞いてみたい1枚です。


Original CD Jacket

MATCHING MOLE / SMOKE SIGNALS **GROUP**
CUNEIFORM RUNE150 ( 2001 USA CD, Original )

TRACKS
1.Intro
2.March Ides T D.McRae
3.Smoke Rings D.McRae
4.Nan True's Hole P.Miller/R.Wyatt
5.Brandy As In Benj D.McRae
6.Electric Piano Solo D.McRae
7.March Ides U D.McRae
8.Instant Pussy R.Wyatt
9.Smoke Signal D.McRae
10.Lything & Gracing P.Miller
BONUS TRACK for distributed by DISK UNION
11.Gloria Gloom B.MacCormick/R.Wyatt

RECORDED at
Europe 1972

PRODUCED by
MATCHING MOLE



ギタリストPhil Millerが本領を発揮するのは、HATFIELD以降というのは皆さんも異存の無いところだと思いますが、 ではまだ修行中と捉える事も出来るMATCHING MOLEの時代はどうなのかと言えば、グループの性質と言う事もかなり 手伝っているとは言えラフプレーと言った印象が強いです。特にライヴでの4者やりたい放題のインプロヴィゼーションは 迫力は満点ですが、一方では収拾がつかない状態で気がつくと次の曲に移っていたりしてアレンジの妙がグループの魅力の 一つだったHATFIELDなんかに比べると正に混沌としており、ギターのパートだけを比較しても本当に同一人物なの?って言いたく なる場面もしばしばです。
でもこの時代があってこそ、現在の彼のギタースタイルが完成されたのは間違いありません。つわもの達の間に入ってバトルを しているようなライヴを経験することによって他のメンバーの音に対する即応力を身につけていったのでしょう。 またHATFIELDでの繊細なプレイもラウドな演奏と対比させる事により音の輪郭がくっきりと浮かび上がりより効果的になると 気がついたのもこの時代があったからこそと思われます。
でもMATCHING MOLEのライヴは、やっぱりカッコ良いですね。


Original CD Jacket

MATCHING MOLE / LONDON '72 **GROUP**
ECLIPSE EC005 ( 2001 BOOTLEG CD-R, Original )

TRACKS
1.God Song P.Miller/R.Wyatt
〜Starting In The Middle Of The Day We Can Drink Our Politics Away D.McRae/R.Wyatt
〜Flora Fidgit B.MacCormick
〜Smoke Signal D.McRae
〜Gloria Gloom B.MacCormick/R.Wyatt
〜Nan True's Hole P.Miller/R.Wyatt
〜Instant Pussy R.Wyatt
〜Righteous Rumba P.Miller
〜Part Of The Dance P.Miller
〜Brandy As In Benj D.McRae


RECORDED at
Live at Queen Elizabeth Hall, Sep 7 1972

PRODUCED by
MATCHING MOLE



音質は最悪ですが演奏はいつもの様に迫力満点です。1972年の9月7日の演奏ですがバンドはこの月一杯で解散状態になります。 例に漏れずこのバンドも経済的に非常に苦しかった様で、このあたりのグループは皆マネージメントが上手く行かないのが 普通でレコードを出しても印税はまともに受け取った事が無いと一様に証言をしているのを良く耳にしますが・・・。
考えてみればこの時代に経済的感覚が鋭敏なミュージシャン等皆無だったろうと容易に想像はつきますが、 それにしてもレコード会社やマネージメント会社のやり口は、アーティスト側の証言を半分としてもひどかったんだろうなあと 思います。
そんな理由もあってMATCHING MOLEの実質的な活動期間は約9ヶ月です。もう少し続いて欲しかったグループの一つですね。


Original CD Jacket

MATCHING MOLE / PARIS '72 **GROUP**
ECLIPSE EC006 ( 2001 BOOTLEG CD-R, Original )

TRACKS
1.Inprovisation MATCING MOLE
〜Nan True's Hole P.Miller/R.Wyatt
〜Starting In The Middle Of The Day We Can Drink Our Politics Away D.McRae/R.Wyatt
〜Marchides D.McRae
〜Instant Pussy R.Wyatt
〜Smoke Signal D.McRae
〜Part Of The Dance P.Miller
2.Robert Wyatt Interview


RECORDED at
Live at OLYMPIA, May 15 1972

PRODUCED by
MATCHING MOLE



ブートCD"PATAPHYSICAL MACHINE"と同内容です。ただしこちらの方がやや音質が良いような気もします。 この日はWyatt先生が絶好調で、うなり声を上げるは、叫びまくるはでもう大変です。気の抜けたサイダーのような J-POP好きな若人達を4畳半に先生と一緒に押し込んで外からカンヌキを掛けて逃げられない状態にした上で 先生のヴォイスパフォーマンスを小1時間聞かせてあげたいと思う今日この頃です。
うーん、やっぱりMATCHING MOLEのライヴは最高ですね。


2002年


Original CD Jacket
MATCHING MOLE / MARCH **GROUP**
CUNEIFORM RUNE172 ( 2002 USA CD, Original )

TRACKS
1.March D.McRae
2.Instant Pussy R.Wyatt
3.Smoke Signals D.McRae
4.Part Of The Dance P.Miller
5.No 'AlfMeasures K.Ayers
6.Lything And Gracing P.Miller
7.Waterloo Lily D.Sinclair


RECORDED at
Live at Europe March, 1972

PRODUCED by
MATCHING MOLE



MATCHING MOLEのライヴの決定盤遂に登場。
正規盤、ブート盤、MATCHING MOLEのライヴ盤数々あれど、私の一押しは、こちら。
録音、内容共に素晴らしいのが、この"MARCH"でございます。時期が2ndアルバム録音の大分前なので 殆どが1枚目のアルバムの曲ですが、2ndに入った"Marchides"の原曲のtr.1や結局スタジオアルバムには収録される事のなかった Kevin Ayers作のtr.5、それに後にCARAVANのレパートリーとなるtr.7(この時点ではまだCARAVANはこの曲は発表前でありました。 但しMATCHING MOLEの方はCARAVANバージョンの曲の中の1フレーズを延々繰り返すだけですが・・・。)等々、 楽曲だけ取ってみても非常に興味を引く内容です。
うーん、これはズバリ買いでしょう。


Original CD Jacket

MATCHING MOLE / I'M ONLY JOKING **GROUP**
Peace Frog PF-221D ( 2002 BOOTLEG 2CD-R Original )

TRACKS
DISK 1
1.Gloria Groom B.MacCormick/R.Wyatt
2.Nan True's Hole P.Miller/R.Wyatt
3.Brandy As Benj D.McRae
4.Marchides D.McRae
5.Instant Pussy R.Wyatt
6.Smoke Signal D.McRae
7.Instanat Kitten R.Wyatt
8.Dedicated Hugh, But You Weren't Listening R.Wyatt
DISK 2
1.God Song P.Miller
2.Starting In The Middle of The Day We Can Drink Our Politics Away D.McRae/R.Wyatt
3.Flora Fidgit B.MacCormick
4.Smoke Signal D.McRae
5.Gloria Gloom B.MacCormick/R.Wyatt
6.Nan True's Hole P.Miller/R.Wyatt
7.Instanat Pussy R.Wyatt
8.Righteous Rumba P.Miller
9.Part Of The Dance P.Miller
10.Brandy As In Benj D.McRae


RECORDED at
Disk1 Tr.1〜3 - BBC Sound Of The 70's, Maida Vale, London, Jun.21st 1972
Disk1 Tr.4〜6 - BBC Top Gear, Kensington House, London, Apr.17th 1972
Disk1 Tr.7〜8 - BBC Top Gear, Playhouse Ttheatre, Jan.17th 1972
Disk2 - Live at Queen Elizabeth Hall, Sep.7th 1972

PRODUCED by
MATCHING MOLE






BBC出演時(3回分)の録音がDisk1、上記の"LONDON '72"と同内容の演奏がDisk2に収められております。 中でも目を引くのは、Disk1のtr.7と8です。なんとDavid Sinclair在席時のBBC出演の録音です。 音はどうしようもなく悪いですが、これは貴重極まりない音源です。もちろんこのCDでしか聞く事が出来ません。 Disk1の他の音源は音質はまあまあで一応初出です。但しオフィシャル盤の"SMOKE SIGNAL"は何箇所ものライヴ(当然BBC物も含まれる。) を編集して作ってある作品の為この辺の音源も入っている可能性は非常に高いと思われます。"SMOKE SIGNAL"の録音場所の クレジットが"Europe 1972"としか記載されてないのではっきりしませんが・・・。
Disk2の方は音質的にも"LONDON '72"と変わらずソースも同じと思われます。


Original CD Jacket

HATFIELD AND THE NORTH / CALYX **GROUP**
Le Matango LM01010 ( 2002 BOOTLEG 2CD Original )

TRACKS
1.Your Majesty Is Like A Cream Donut D.Stewart
〜God Song P.Miller/R.Wyatt
〜Big Job ( Poo Poo Extract) R.Sinclair
〜Shaving Is Boring P.Pyle
〜Licks For The Ladies R.Sinclair
〜Bossa Nochance R.Sinclair
〜Big Job No.2(by Poo And The Wee Wees) R.Sinclair
〜To Mum & The Gongs HATFIELD AND THE NORTH
〜Gigantic Land Crabs In Earth Take Over Bit D.Stewart
2.Fol De Rol R.Sinclair
〜Going Up To People And Thinking D.Stewart
〜Calyx P.Miller
3.Son Of "There's No Place like Hometown" P.Pyle
〜Aigrette P.Miller
〜Rifferama R.Sinclair
4.Lobster In Cleavage Probe D.Stewart
〜Prenut D.Stewart
〜Your Majesty Is Like A Cream Donut D.Stewart
〜Ending Electric Piano Solo D.Stewart


RECORDED at
live at Roundhouse, London, England, Apr. 13.1974

PRODUCED by
HATFIELD AND THE NORTH



HATFIELDのライヴはオフィシャルな物は、殆ど無いと前にも書きましたが、そうなると必然的にブートで探さなくては なりません。お勧めは、この作品と下にある"THE DREAM OF BIRMINGHAM"です。BBC物でも良い物があり音質では負けますが、BBCは勿論スタジオライヴ の場合が殆どです。聴衆が存在するライヴ会場での演奏とは厳密に言えば違います。
こちらは、1stアルバム発表直後で豪華ゲスト陣を大勢迎えた言わばグループのお披露目ライヴとでも言うべきもので緊張感を伴った気合の 入った演奏を楽しめます。なによりもあのアレンジの込み入ったアルバムのほぼ全曲を再現してしまったのにはゲスト達の助けが有ったとしても 恐れ入りました。
この辺のライヴとMATCHING MOLEのライヴを聞き比べてもらうとPhil Millerがいかに変身して上手くなったか結構わかると思います。


Original CD Jacket

HATFIELD AND THE NORTH / THE DREAM OF BIRMINGHAM **GROUP**
Ayanami 155 ( 2002 BOOTLEG CD-R Original )

TRACKS
1.Your Majesty Is Like A Cream Donut(Loud) D.Stewart
2.Big Job(Poo Poo Extract) R.Sinclair
3.Shaving Is Boring P.Pyle
4.Licks For Ladies R.Sinclair
5.Bossa Nochance R.Sinclair
6.Big Job No.2(by Poo And The Wee Wees) R.Sinclair
7.To Mum & The Gongs HATFIELD AND THE NORTH
〜Lying And Gracing P.Miller
8.Going Up To People And Tinking D.Stewart
〜Calyx P.Miller
〜Son Of "There's No Place Like Hometon" P.Pyle
〜Aigrette P.Miller
〜Rifferama R.Sinclair


RECORDED at
Live at Birmingham Town Hall, Apr.30 1974

PRODUCED by
HATFIELD AND THE NORTH



こっちはグループ単独でのライヴを収録した物で、ゲストが居ない分、下手をすればボロがでてしまう 事もありますが、さすがHATFIELD AND THE NORTHです。このコンサートでも最後まで緊張感が途切れる事無く 熱の入った演奏が聞けます。音的にもこちらの方が"CALYX"よりも良好で一応サウンドボード録音です。
このグループもスタジオ作品の出来やファンの間での評価と経済的な面の間に巨大なギャップを抱えたバンドでした。 この時期は、まだメンバー全員が自分達バンドの将来に希望を持っておりましたが、だんだんといくら働けど自分達に金が入って来ない、 生活の糧を得る事が出来ない現実にふと気付いた時グループ全体のモラルは下がる一方だったと言うような事を 前にDave Stewartのインタビュー記事で読んだ事があります。奇跡のような2枚のスタジオ作品を残したものの 75年に入って特に2ndアルバムをリリース以降のステージとこの時期の物を比較するとそこには歴然とした質の 違いを感じ取る事が出来ます。


Original CD Jacket

HATFIELD AND THE NORTH / BBC Sessions '73 - '74 **GROUP**
Ayanami 182 ( 2002 BOOTLEG CD-R Original )

TRACKS
1.The Stubbs Effect P.Pyle
〜 Rifferama R.Sinclair
2.Fol De Rol R.Sinclair
〜 Licks For Ladies R.Sinclair
3.Finess Is For Fairies HATFIELD AND THE NORTH
〜 Nan True's Hole P.Miller
〜 Lything & Gracing P.Miller
4.For Robert HATFIELD AND THE NORTH
〜 For Cyrille HATFIELD AND THE NORTH
〜 Calyx P.Miller
〜 Son Of "There's No Place Like Hometon" P.Pyle
5.To Mum And The Gong HATFIELD AND THE NORTH
〜 Lobster In Cleavage Probe D.Stewart
〜 Gigantic Land Crabs In Earth Takeover Bid D.Stewart
6.Aigrette P.Miller
〜 Rifferama R.Sinclair
7.Top Gear Commercial HATFIELD AND THE NORTH
8.Shaving Is Boring P.Pyle
〜 Licks For Ladies R.Sinclair
9.Do The Lethargy Shuffle D.Stewart
〜 Your Majesty Is Like A Cream Donut D.Stewart
〜 Oh What A Lonely Lifetime R.Sinclair
〜 Your Majesty Is Like A Cream Donut D.Stewart
10.Let's Eat (Real Soon) R.Sinclair/P.Pyle
11.Fitter Stoke Has A Bath P.Pyle
〜 Calyx P.Miller


RECORDED at
Tr.1 〜 3 - BBC Sound Of Seventies, Langam Studios, London, Jan. 22nd 1973
Tr.4 〜 5 - BBC Top Gear, Langam Studios, London, Jul. 24th 1973
Tr.6 〜 8 - BBC Top Gear, BBC Studios, London, Mar. 19th 1974
Tr.9 〜 11 - BBC John Peel Shaw, Maida Vale Studios, London, Nov. 21th 1974


PRODUCED by
HATFIELD AND THE NORTH





今まで公式、非公式を合わせても未発表だったグループの最も初期の音源がリリースされました。1973年の分がそれです。 特に1973年1月の録音は、前任のキーボードプレイヤーのDavid SinclairからDave Stewartへバトンタッチ した直後の録音です。
その1973年分では、アレンジの鬼であるDave Stewartが加入直後と言う事で、まだ本領を発揮する前で非常に混沌としたメドレーを聞く事が出来ます。 つまりこのグループは、後期になっていくほど楽曲のアレンジが無理無くスムーズに流れるようになり 聞き易くなります。それはDave Stewartの力に他ならないのであります。ファーストアルバムとセカンドアルバムの違いを 考えてみてもらえば理解し易いと思いますが・・・。まあどちらも名作には違いありませんが。
BBC物ですから音質は非常に良いのですが、音源をデジタル化した際のトラブルと思われるノイズが作品の後半にいくに従って 強く入っているのは残念です。




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