クラシックコンサート

はじめのいっぽ    

 

クラシックコンサートに関する簡単なマナー、いまさら誰にも聞けない基本的なお約束、こぼれ話や楽しみ方を紹介しています。(どんどん項目が増えていく予定です。)クラシックコンサート初心者のあなたもこれを見て勉強しておけばもう安心!!

ただし、これらのマナーを完璧に身につけないとコンサートに行けない訳ではありません、コンサートは心で音楽を聞いて、演奏者と一緒に楽しめばよいのです。マナーなんて本当はあって無いようなもの。一生懸命演奏している演奏者と同じくらい一生懸命聞いていれば、きっと楽しめるはず!!

クラシック初心者の方で「楽しみ方がわからない」という人はまず、聞こえてくる音楽を聞いて「悲しい」「元気」「美しい」「楽しい」「わくわくする」「こわい」などのどんな気持ちになるか心に聞いてみてください。
一つの曲の中にも様々な感情が表現されていて、演奏を聞いているだけでいろいろな気分になるはずです。まるで映画や演劇を見ている時のように・・・。音楽は目で見れるものではないので「想像」してください。自分の中でその曲のイメージを映像のように作り出してもよいのです。その曲を聞いているとどんな風景が見えてきますか?どんな登場人物ですか?そしてどんなストーリーなのでしょう。さあ、これできっと楽しめるはずです。
同じ曲を何度か聞いているうちに、また違ったイメージになってきたりします。「食わず嫌い」にならずにいろいろなクラシック音楽を聞いてみてください。そのうちに遊園地でジェットコースターに乗っているような気分が味わえることでしょう・・・


知りたい内容をindexで探すこともできます。

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 飴

演奏中に「咳がでそうだから」とか「お腹が鳴りそうだから」などという理由で、席であめを食べてはいけません。特に演奏中は、細心の注意を払ったつもりでも、あめの袋や包み紙の音はホールの一番隅の人にまで聞こえてしまうのです。ましてやあめの匂いはコンサートが終了してもなおその周辺に残り、一瞬で余韻が壊されます。コンサートホールでは客席内での飲食は禁止されて(ご遠慮いただいて)ます。あめも立派な「食」なのです。開演前や休憩時間にロビーで食べましょう。(ガムも例外ではありません。)

 

♪ 椅子

コンサートホールの椅子はほとんどといってよいほど10〜15席がくっついたタイプ。そのため、演奏中に無意識にしてしまう「びんぼーゆすり」は隣の人だけでなく、同じ列に座っている人にまで大迷惑!! 時には「地震」と間違われて大騒ぎ!? なんてことに・・・気をつけましょう。

 

♪ 居眠り

音楽は人間の脳を刺激して、α波を出しやすいものなのですから「眠くなるな!!」といっても仕方のないことです。しかし居眠りで何が問題かというと『いびき』と『動き』なのです。『いびき』は音楽を壊し、「ぐらぐら」や「隣のひとに寄りかかる」などの『動き』は周辺の人達の気分を壊します。コンサートの前日はたっぷりと睡眠をとる、直前にコーヒーなどのカフェインをとるなど自分で事前の努力をしましょう。風邪薬やアレルギーの薬は眠くなるので要注意!!体調は気合いで治してください。

 

♪ 楽語

楽譜に使用されている楽語は基本的にイタリア語を使用しています。中学の音楽の授業で勉強しているはずですが「記憶にない」という方のために覚えておくと便利なものをいくつかご紹介しましょう。(読み方は基本的にローマ字読みです)テンポを指定するための楽語(遅い⇔早い)[ Lent, Largo, Adgio, Andante, Moderato, Allegro, Presto ]など。音の強弱を表わす楽語(小さい⇔大きい)[ ppp, pp, p, mp, mf, f, ff, fff ][crescendo(だんだん大きく),decrescendo(だんだん小さく)]その他いっぱいありますが、コンサートでプログラムに記載されていると思われるものだけを紹介しました。もっと知りたい方は『楽典』という本が音楽の友社から出版されていますので買って勉強してください。

 

♪ 駆けこみ

「駆けこみ乗車」ならぬ「駆けこみ入場」をする人がいます。高い料金を払うコンサートですから遅れたらもったいないですね。しかし、自分では「やった!間に合った」と胸を撫で下ろしている横で、「鼻息」や「激しい息づかい」で迷惑をしている人がいます。演奏の最初は特に演奏者も観客も緊張する一瞬です。その一瞬を「鼻息」でこわさぬよう注意しましょう。静かに深呼吸をしてから座るとか、諦めて途中から入場するなどの配慮を。

 

♪ かさ

雨の日のコンサート会場では、入り口付近に傘たてが必ず出ています。もしも傘たてが一杯で使えなかった場合は、しかたがないのでビニール袋に入れて自分の客席まで持っていきます。ただし、決して椅子に立てかけたり挟んだりして立てた状態にしてはいけません。演奏中にちょっとた椅子の揺れで傘が倒れて音が響きわたる・・・とも限りません。コンサートでは『雑音』は最大のマナー違反です。傘は、自分の座席の下に横にして置きましょう。多少水がこぼれてしまっても、『雑音』を出すよりよっぽど良いのです。

 

♪ 業界用語

クラシック業界(?)で使われている言葉をいくつかご紹介します。(演奏者も使用しています)

オケ(オーケストラのこと)/コンサートマスター(オーケストラで指揮者の次に偉い人。ヴァイオリンの一番客席側の一番前に座っています)/コンマス(コンサートマスターのこと)/チューニング(曲を演奏する前に全員で同じ音を出して音程を合わせること)/ゲネプロ(Genaral probe:演奏会直前の総合リハーサルのこと)/ブレス(管楽器奏者が息つぎをすること)ソリスト(オーケストラなどを伴奏にして歌や楽器を演奏する人。指揮者のすぐ横で演奏します。)/コンチェルト(オーケストラを伴奏にソリストが楽器を演奏する。協奏曲とも言う。)/オケピット(オーケストラ・ピットのこと。オペラやバレエの公演で舞台の前に作られたオーケストラのためのスペース。客席よりも低く作られているためお客さんにはほとんどオーケストラが見えない)/アンコール(プログラムの曲を全て演奏した後、お客さんの拍手に答えて演奏すること)/ステマネ(ステージマネージャーのこと。演奏会の最初から最後までステージの横に待機し、演奏者のフォローやステージの楽器配置など演奏会が無事に進行するよう気を配る舞台の責任者)/スコア(指揮者が指揮をするために使用する楽譜。全てのパートの楽譜がまとめて書いてあります)

 

♪ 休憩

コンサートには殆どの場合途中で休憩があります。(大体15分〜20分)演奏者達が休憩するためでもありますが、ステージ上の配置替えをする場合もあります。女性用トイレやドリンクコーナーが混雑するのもこの時間。トイレやコーヒーを開演前に済ませておけば、休憩中にホールの中を色々と見て回ることもできます。ステージ前まで行ってバイオリンパートの楽譜や指揮者のスコアを遠目に覗いてみるのもちょっと楽しいですよ。しかしくれぐれもステージに上がったり楽器に触ったりはしないでください。

 

♪ 子供

「子供に音楽の素晴しさを体感させたい」と思うのは子供を持つクラシック好きな親なら誰でも思うもの。しかし子供はそんな親の気持ちに反して、つまらなかったり、飽きてしまったりします。これは子供の我慢が足りないのではなく「うちの子は静かにじっと聴いていられる」と勝手に思い込んでしまう大人が悪いのです。「子供はじっとしていられないもの」と諦めて、無理に聴かせるのはやめましょう。最近では、託児サービスのついたコンサートも多くなっていますし、「子供のための」とか「子供向け」と題したコンサートも頻繁に目にするようになりました。身動きも、声を出すことも許されない窮屈な状態で「クラシックコンサート」や「音楽」のイメージを悪くしないようにしたいものです。いずれ子供は理解できるようになり、目を輝かせて演奏を聴けるようになりますので、それまでCDでがまんしてください。

 

♪ 差し入れ(プレゼント)

演劇などの場合と同じく、クラシックコンサートでも出演者に花などの差し入れ(プレゼント)を持っていくことがあります。学生のコンサートなどのアマチュア公演の場合は演奏が終わった後、直接ステージの前まで行ってお花などを渡すこともできますが、プロの演奏者による公演の場合、直接渡すことが制限されている場合があります。(熱狂的なファンが多い演奏者は特に厳重です)制限されているかどうかわからない時は、とりあえず持って行き、入り口で何も言われなければOKということです。ただ大きな花束と違い、入り口で見落としてしまうような小さな花束や、紙袋に入ったお菓子などを渡したい場合などは、自分から直接渡せるかどうか係に聞いてみましょう。ステージ前では渡せなくても、コンサート終了後に楽屋で・・ということもあります。そのコンサートによって違うのでまずは聞いてみてください。また、差し入れは持って帰る演奏者本人のことも考えて大きなものや重いものは避け、メッセージなどを添えるとベストです。

 

♪ 室内楽

クラシックコンサートとひとことで言っても様々な種類があります。オーケストラ、オペラ、リサイタル、室内楽等々。室内楽は主に小人数で演奏される音楽のことをいいます。英語ではchember musicというように「部屋のなかで演奏できる」から室内楽なのでしょうね。

 

♪ 写真

近年に建設されたコンサートホールはどれもみな美しい建築となっており、外観だけでなく客席から見たステージや天井に至るまでコンサートを演出する重要な役目を担っています。海外ではコンサートホール自体がその町の名所となっており、ホール内の観光ツアーなどもあります。思わず写真を撮って家族に見せようという気になりますが、写真を撮る前には必ず会場の係に写真を撮って良いか尋ねてからにしましょう。ホールによっては「ロビーは良いが客席はだめ」などいろいろ規制があります。演奏中や演奏者を撮影するのはもちろんいけません。(会場の係の人に注意をされます)演奏者を撮った場合、主催者によってはそのフィルムを没収されてしまうこともあります。これは「肖像権」の問題で、個人的に撮ったものでも本人の知らないところで使用されてしまうことがあるからです。写真はがまんして、自分の目にしっかり焼き付けておきましょう。

 

♪ 食事

平日のコンサートは殆どの場合7時から始まりますが、7時というとちょうど夕食の時間です。だからといって演奏を聴きながらお弁当を・・・なんてことは絶対にしてはいけません!! 歌舞伎や歌謡ショーではお弁当がついてくることもありますが、クラシックコンサートでは絶対にだめです。またジャズのライブなどとも違い、お酒を飲みながら演奏を聴くことはできません。何故かというと、クラシックコンサートは演奏者の息づかいや、弓が弦をこする些細な音も一つの音楽として表現されています。遠くのステージ上の演奏者の息づかいより、隣でお弁当を食べている音の方がはるかに大きく聞こえてしまいます。コンサートの日の理想的な夕食は、6時頃に軽くお腹に入れ(サンドウィッチやおにぎりなど)コンサートの後にお酒などと一緒にまた食事をする、というパターンでしょう。コンサートの後に豪華なディナーというのも良いのですが、コンサートが終わる9時頃までにお腹がすいてしまい、お腹の音を気にしながら演奏を聴く羽目になってしまいます。だからといってコンサートの前にお腹いっぱい夕食をとると、演奏中に睡魔と戦うことに・・・。大きなコンサートホールには殆どドリンクコーナーなどがあり、ソフトドリンクをはじめサンドウィッチやアルコールを販売しています。開場時間にホールに行ってそこで軽食をとるのもお薦めです。(開場から開演まではドリンクコーナーも空いています)また、ロビーや決められた場所であれば、自分で買ってきたお弁当なども食べることができます。

 

♪ 席移動

コンサートの休憩時間などに3階席の人が1階の空いている席を探して、何食わぬ顔で座っていることがあります。これは新幹線の自由席の人がグリーン車両で座っているのと同じことでもちろんいけないことです。主催者によってはチケット代金の差額分を請求される場合もあります。また、前半で空いていても、後半にその席の持ち主が現われるということもあります。あなたが席移動をしていて演奏中に持ち主が遅れて現われた場合、あなたの居場所はもうありません。後悔するよりきちんと決められた席で演奏を楽しみましょう。

 

♪ チケット

行きたいコンサートがあったら、まずチケットを予約あるいは購入をしないといけません。コンサートによってチケットの取り扱い先が異なりますのでちらし等に記載されている『チケット取り扱い』先へ電話してみましょう。
「チケットぴあ」などでは、電話で予約をし、その際に『予約番号』をもらいますので、デパートや駅付近にある「ぴあカウンター」で、用紙に番号と名前等を記入しお金を払ってチケットを受け取ることができます。「ぴあ」の利点は、家のそばにある「ぴあ」でも会社や出先付近の「ぴあ」でもどこでもチケットを受け取ることができることです。
その他は、主催者や会場(ホール)で取り扱っています。主催者がチケット販売を行っている場合、まず電話をしてチケットの予約をします。ほとんどの場合、まずチケット代金を指定の銀行や郵便局へ振込をして、代金の入金が確認された後チケットが郵送されてくるシステムです。主催者から購入する利点は、公演によって座席の希望(○列目の×番の席ありますか・・・など)を叶えてくれることがあります。(「ぴあ」などの場合はコンピューターで管理されていますので「席種」は選べても具体的な指定はほとんどできません。)座席は各取り扱い先に振り分けられており、同じ席を複数の取り扱い先で販売するということはありません。例えば「ぴあ」に電話をしてA券しか残っていなかったとしても、別の所に電話をすればS券が購入できる場合もあります。

 

♪ 遅刻

コンサートの際に出るクレームで一番多いのが「遅刻客」に関わる、と言われているほど遅刻してくる人は多いのです。
それぞれに事情があり、遅刻することを攻めることはできません。ほとんどの場合遅刻をしても、その日の演奏曲目によっては途中で客席に座ることができます。ただし自分の買った席に行けるとは限らないのです。(立ち見や扉付近の空席へ案内される場合もあります)
途中入場ができるのは、1. 曲の間で出演者が出入りするタイミング。2. 長く間をあける楽章と楽章の間。 3. 音の大きな時(稀ですが)などです。コンサートによって事前に決められているので、会場の係の指示に従いましょう。
これは、演奏中の扉の開閉による『雑音』を防ぐためと、扉付近のお客さんに対する配慮です。くれぐれも係の指示を無視して演奏中に自分の席へと歩いて行かないこと!!足音がホール中に響いて、全員の冷たい視線があなたに注がれます。

 

♪ チラシ

自分の行きたいコンサートの情報などを入手する方法として、「チラシ」が一般的です。このチラシはコンサート会場やチケット販売所に置いてあったり、コンサートへ行くと入口でビニール袋に入った分厚い束を配っていたり、いろいろな主催者より送られてくるDMに入っていたりと至る所で手に入れることができます。
ただし、星の数ほどある(ちょっとオーバーですが・・)コンサートのチラシを全て見るのは不可能ですし、興味のないジャンルのチラシをもらってもごみになるだけです。
コンサートが終わった後に座席やホールのごみ箱にチラシの束が捨ててあるのをよく目にしますが、コンサートの情報は音楽雑誌やコンサートホールのポスター、インターネットや音楽事務所などの会員になるなどチラシ以外でも入手することができますので、必要でないと思ったら受け取らないようにするとか、返すようにしましょう。
最近ではこのチラシの束を演奏中に床に落としてばらまいてしまったり、もっとひどいのは2階席から落として1階席へチラシの雨が・・・ということもおきて問題となっています。「必要なので家へ持って帰る」と言う人は座席の下へ置いておき、忘れずに持って帰りましょう。

 

♪ 音色(ねいろ)

クラシック音楽の楽しさは、楽器それぞれの音色の違いにあり、その様々な音色が混ざり合い美しいハーモニーを作り出します。クラシック音楽をどう楽しめばよいのかわからないと思っている方でも、まず色々な楽器の音色を覚えることで楽しめるようになります。
多くの交響曲はテーマとなる旋律が決まっており、その旋律をいろいろな楽器が奏で、重なり合って行くうちにハーモニーが生まれます。楽器の名前や、その楽器がどんな音でどんなことができるのか特徴を知ることで同じ旋律なのに違う曲のように聞こえたりすることもあるのです。
「クラシック音楽が大好きで楽器も何か演奏できて・・・」という場合は心配はありませんが、「クラシック音楽はよくわからないけど嫌いじゃない」という程度からスタートする方は、ぜひいろいろな楽器のCDやコンサートへ行ってみてください。お気に入りの楽器を持つことは、最大の近道です。

 

♪ 拍手

クラシックコンサートで一番やっかいなのが拍手のタイミング。クラシックビギナーの方が「わかりづらい!」と嘆いている声をよく耳にします。
基本的に拍手は「演奏者や指揮者がステージに出てきた時」と「曲が終わった後」ですが、間違えやすいのが「楽章の切れ目」。オーケストラや室内楽では一つの曲が3〜4の『楽章』に分かれており、その楽章ごとに間があく場合と「attacca(アタッカ)」という楽語による作曲者の指示で、楽章と楽章を続けて演奏してしまう場合があります。
プログラムを見ながら聞いていても合わなくなってしまうのはこのためです。100%間違えない方法は、@他の人が拍手をしてからゆっくりと拍手をする。A演奏予定の曲を前もってCDや楽譜などで勉強しておく。というのがありますが、@は心からの拍手が贈れないないですし、Aはそこまでして・・という気がします。また、楽章の変わり目はテンポの違いなどで知ることもできます。よくプログラムにAllegroとかLargoなどと書かれていますので少しずつ覚えていきましょう。(楽語の欄も見てください)クラシックexpert達は他人より曲を知っていることに「誇り」をもっていますので、誰も知らないような曲でも絶妙なタイミングで拍手をすることができますから、彼等と同じように拍手をすることは考えないほうが良いでしょう。

 

♪ 花

コンサートの際、出演者に渡す花束を持って行っても客席内へ持ち込めない場合があります。これは花のラッピングに使用されているセロファン等の紙による『雑音』を防ぐためです。どんなに注意していても、「カサコソ」と響いてしまいます。客席へ持ち込めない場合は必ず入り口付近で「花束受付」などが設けられていますので、そちらへ一旦預けておき、コンサートが終了してから直接演奏者へ渡すか、受付から直接演奏者へ届けてもらうという方法をとります。
よく荷物と一緒に「クローク」へ花束を持っていく人がいますが、クロークでは基本的に花束は預かってくれません。(花粉や匂いなどがコートなどにつくと大変だからです)わからない場合は係に聞きましょう。差し入れ(プレゼント)欄を見てください。 

 

♪ 服装

昔に比べ最近ではすっかりコンサートもカジュアルになりました。ただし、あなたの行こうとしているコンサートの内容(ソロリサイタルからオペラまでいろいろあります)によって少し考えましょう。チケットの金額を目安にするのも良い方法です。例えば、5000円以内のコンサートならば少々カジュアルでもOK。1万円位なら少しおしゃれを・・・。2〜3万円ならフォーマルに。男性ならビジネススーツならば大体一般的といえます。女性は普段着でなければ良いでしょう。コンサートによっては「正装で」といった指定をされている場合もあります。「正装」でもマチネー(昼間のコンサート)とソワレ(夜のコンサート)ではまた違っていますので気をつけましょう。たまにはちょっとお洒落をしてコンサートに行くくらいの余裕を・・・。その際はくれぐれも一人で行かないように。

 

♪ プログラム

クラシックコンサートでは必ず印刷物のプログラムがあります。無料で配布する場合と、500円から2000円ほどで販売している場合があります。プログラムには演奏曲目はもちろんのこと、曲目解説や演奏者のプロフィールなどさまざまな情報が記載されています。知らない曲を聴く場合は、プログラムの曲目のページを見ながら聴くと拍手のタイミングなどもわかりやすいと思います。また、開演時間よりも早めに会場へ行き、曲目解説などをよく読んでおくと、時代背景とか、作曲者についてとか、聞きどころなどがわかり初めて聴く曲でも楽しむことができます。
ただし、演奏中にペラペラとページをめくりながら聴いていると付近にすわっている人から「目障り」とか「うるさい」などとクレームを受けることになりますので、あくまでも読むのは開演前に!! また、膝の上にプログラムをのせたまま聴いていると、うっかり居眠りをして床へ滑り落ち「パタン!!」という音が会場中に響わたらないよう注意をしましょう。

 

 水

大きなコンサートホールには必ずと言ってよいほど水のみ場(冷水機)などが備わっています。緊張して咳が止まらなくなったとか、薬を飲む時に便利です。また、ほとんどの大きなコンサートホールにはドリンクコーナーがありますのでそこで飲み物を買うこともできます。(混雑している時に水だけをもらうのはひんしゅくです)

 

♪ 持ち替え

オーケストラでの管楽器は曲によって一人二役こなさなければならないことがあります。例えばフルート奏者が「ピッコロ」というフルートの中でも一番音が高く、とても短いフルートを曲の途中で吹くことがあったり、クラリネット奏者が一般的な変ロ長調(ベー管と呼んでいる)のクラリネットとオーケストラでよく使われているイ長調(アー管と呼んでいる)と二つのクラリネットをステージへ持ってゆき、曲の途中で持ち替えることがあります。これは作曲者の指示で楽譜に記載されており、曲の中でも音域やその楽章の調によって楽器を替えたり、クラリネットの場合は指使いが楽になったりします。もちろん同じ種類の楽器でも、長さや音域の違いで音色自体も変わり、独特の表現が可能となります。演奏者が曲の途中で何やらもぞもぞと動いていたら、それは楽器を持ち替えるための準備をしているのかもしれません。

 

 床

コンサートホールは小さな音も一番後ろのお客さんに聞こえるように、とても響くよう設計されており、天井や壁だけでなく床も反響の役目を持っています。(カーペットの敷き詰めてあるホールはクラシックコンサートには向いていません)そのため、足音も非常によく響きます。男性の靴などはまだ良いとして、女性の靴のかかとの音は打楽器奏者が何かを叩く音よりも大きく響く場合があります。開演時間に遅刻してしまった場合、途中で客席へ行ける事がありますが、くれぐれも靴の音で演奏者よりも目立ってしまうことのないよう注意しましょう。

 

 ラッパ

ラッパとは、主にトランペットのニックネームで(トロンボーン奏者も自分の楽器をラッパと呼んでいます)オーケストラでは雛段の上で演奏しています。金管楽器の中では高い音域を出せるため、演奏が盛り上がった時などはラッパの音が一番目立ちます。
演奏したことのある人ならわかると思いますが、音がひっくり返らずに100%の演奏をするのはとても難しいものです。もしもあなたが行ったコンサートでラッパの音がひっくり返ってしまうようなことがあっても、それだけで「へたくそ」なんて思わないでください。広い心で聴きましょう。(注:プロはめったにひっくり返りませんが・・)

 

♪ 録音

よく音楽を勉強している学生さんなどがコンサートの際、演奏をこっそり録音していることがあります。コンサートの開演前などに流れる場内アナウンスで録音を禁止するコメントがあるとおり、もちろんしてはいけない行為です。
コンサートによってはライブ録音などをしている場合もあり、その演奏がそのままCDなどになって販売されることもあるため、たとえ「個人的な使用のため」とはいえ著作権などの問題が発生する場合があります。録音行為が発覚した場合は主催者によってはテープなどを没収される場合もあります。また、何といっても最大の禁止理由は、録音機械による『雑音』の発生を防ぐためでもあります。テープレコーダーで録音しようとバックに隠していたものの、録音マイクがハウリングをおこし、演奏中に会場内に響きわたったため、歌手が歌うのをやめてしまったという恐ろしい事件が数年前におきています。
このような『雑音』はお客さんだけでなく、演奏者にも迷惑をかけ、コンサート事態を台無しにしてしまうこともあります。また、演奏者自身が家族や友人に録音を頼む場合がありますが、誰が録音しようと『雑音』を発生させる要因としては同じことですのでやめましょう。

 

♪ 和声

よくコンサートのプログラムの中でも目にしたりする『和声』とは、簡単に言えば「ハーモニー」のことです。2つ以上の音が同時に響いた時の音を和音と言いますが、メロディー(旋律)を包み込むように和音が働き、その旋律と和音によって音楽が成り立っています。和音はいくつかの種類に分けることができ、そのパターンによって役割も様々です。
クラシック音楽がその曲の調の音や和音で終わるのはその役割のなせる業(?)なのです。「和声法」という和音の連結(曲の進行と同時に和音が次々と変化してゆく状態)についての決まり事(解明されてできた法則)もあります。詳しく知りたい方は楽器店などで『和声法』という本がたくさん出ていますのでどうぞ。でも底無し沼のようですが・・・知れば知るほど「難しい!!」

 

 幻の団員

オペラやバレエ等の公演の際設けられているオーケストラピットでの、ある日の出来事・・・。素晴しい演奏で会場中カーテンコールの拍手で沸いていた時、オーケストラの団員の一人が暗闇に紛れてそそくさと一人退場し、会場が明るくなった時にはもう彼の姿はなかった。彼は明るくなる前に引っ込んでいなければならない理由があったのだ。そう、彼は上半身だけ燕尾服で下半身はジーンズにスニーカーという格好だったのである。

 

♪ 忘れ物

ある日のオーケストラのコンサートでチューニングが始まってから、何も持たず小走りに舞台そでへ帰って行く管楽器奏者がいた。ステージ上ではチューニングも終わり、指揮者の登場を待つばかりとなっっている。舞台そでの扉が開き、指揮者登場!!と誰もが拍手をしようと構えていると、その扉から出てきたのは、さきほど小走りに舞台そでへと姿を消した管楽器奏者だった。彼の手には、楽器が・・・。持ち替え用の楽器を楽屋に忘れてしまったのである。その日の彼は緊張感のある演奏ができたに違いない。

 

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