白柳淳 演奏活動追跡レポ〜ト

〜2002年11月 栃木県・馬頭町 登り窯イベント〜

栃木県馬頭町。そこは、古くから陶芸の町としてさかんでした。 奇跡的な出会いによって、この町に導かれた白柳殿。 この日は、「登り窯」といって、 昔おこなわれていた、斜面に窯を作り、薪をたいて陶器を焼く、という 1年に一度の行事がおこなわれていました。 50時間ほど、火を絶やさずに焼きつづけます。

「夜でも火を絶やしてはならない」と、寝ずに火の番をする人々。そこに、 白柳殿はやってきました。 高速を飛ばして約4時間。この日のメンバーはみなギター弾き。後ろに乗った人は、BGMとして ギターを弾くことに。 しかし、「車の後部座席でギターを弾く」ということは、大変なことだったのです! 常に左右に揺れるため、正しく弦を押さえることも、正しく弦をはじくこともままならないのです!!

夜通し走りつづけ、現地につく頃は、もう夜明けの時間・・・。 しかし、眠りもせずに窯の前にイスを置き、まるで窯の中の器たちに語りかけるように ギターを静かに弾き始める白柳殿。 薪をくべるたびに吹きあがる白煙。それはまるで、白柳殿のギターを歓迎しているよう・・・。

やがて、すっかり夜が明けた頃、白柳殿は突然騒ぎ出しました。なんと、不思議なことに、 今まで動かなかった右手が、まるで神業のように早く動くではありませんか!!! しかも、ギターがとてもよく鳴っている! これは、車の後部座席で練習した成果なのだと大喜びするメンバー一同。
その後、日が高くなるにつれ疲れの増した白柳殿は、開店前のソバ屋で爆睡。我々は、 ナイショでできたてのおまんじゅうをいただいたり、牛串を食べたり、甘酒をいただいたり、 素敵な器たちを購入したりと、楽しいひとときを過ごします。

陶器と一緒に、白柳殿のCDも・・・ありがたいことです。

馬頭町は、とても小さな山間の町。現代の殺伐さとは無関心な、古き良き日本を 思わせるような風景と、町の人達。よそ者のわたしたちを、「よくぞ遠くから」と 大歓迎してくださり、商売っけなどまったくなく、心温まるおもてなしをしてくれました。 こんな町が、まだあるんだ・・・日本もまだ捨てたもんじゃないな、と、そして、 大切な人と人との交流を、わたしたちも失ってはならないのだと決意を新たにし、 馬頭を去りました。 白柳殿のCDを置いてくださり、また売ってくださった馬頭町の皆さまに感謝です!

帰りには、以前コンサートを開く(レポート17参照)も、立ち寄ることのできなかった 桐生市の「大川美術館」を見学。有名な人が描いた絵を集めたのではなく、 「いいな」と思える絵を集めた美術館でした。

人のあたたかさにふれ、作品の感性にふれ、白柳殿の腕まで上達したこのツアーは、 のちの白柳殿の音楽にとっていい刺激になったことでしょう。 さて、次回レポートはまたまた番外編「白柳殿、ロシアへ行く」です。 演奏活動の少ない今日この頃、それでも白柳殿の、音楽と向き合う旅は続くのです ・・・永遠に・・・。

レポート ファン2号

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