白柳淳 演奏活動追跡レポ〜ト

年末特別企画・番外編
2002年11月4日〜15日 白柳殿、ロシア・ベラルーシを訪れる

信州の峻峰から初雪の便りが届くころ、白柳殿の真田の自宅も 本人いわく冗談にならない程冷え込み始めていました。 いよいよ彼にとっても厳しい季節が始まったのです。
しかし、そんな折の11月上旬、実は白柳殿は 自宅よりももっともっと寒い、日本のはるか北方、ロシアとベラルーシを訪れていたのです。

松本にチェルノブイリ連帯基金(JCF)というNPOがあります。 このNPOはチェルノブイリ原発事故による被害者を支える医療活動や研究などに努めている団体で、 日本の医師やメディカルエンジニアなどを現地に派遣し、 医療活動をするという医療派遣も年に数回、実行しています。 今回、白柳殿はJCFからのお声掛けもあり、11月の医療ツアーに同行することになったのでした。

さて、白柳殿の今回の旅の大きな目的は、作曲でした。 この旅で目にしたもの、感じたものを曲にしたいという思いがあったのです。 そして、第2の目的はナージャに会うこと。
思えば、白柳殿のCD「白柳淳作品集T」の最後に収録されている『地球への祈り』は、 チェルノブイリ原発事故の汚染地区であるドゥヂチ村の 人々の生活を捉えた記録映画『ナージャの村』を観て、 監督・本橋成一氏に捧げたものだったのです。
ナージャはこの村に住んでいた女の子で、 希望(=ナージャ)という名前を持つかわいらしい女の子でした。

ブジシチェ村を訪問。本橋成一監督の第2作「アレクセイと泉」の主人公・ アレクセイの前でギター曲を披露する白柳殿。アレクセイも喜んでくれました

チェチェルスクの音楽学校で、ミニコンサートをすることに。生徒達は熱心に 白柳殿の指先を見つめていました。

大きくなったナージャと。「キレイやったなぁ」と連発の白柳殿、やっぱり嬉しそう

「アレクセイと泉」の100年の泉の前に佇む白柳殿

泉の底からはこんこんと水が湧き出ている。透き通った美しい水の底でやわらかそうな藻が揺れている

ドゥヂチ村から帰る途中。この付近の森が一番放射能値が高いらしい。一見、自然のままの森に見えるが…

小児血液ガンセンターにて急遽、ミニライブをすることに。病室から子ども達も出て来てくれた。 少女が白柳殿に「バイオリンを弾きたい」と話すと「続けることが大事」と真摯に応えるシーンも

「ナージャの村」のワンシーンに出て来た橋の上から、ドゥヂチ村を眺める

移動中、果てしなく広がる大地の向こうに宝石のように輝く夕陽を目にして、ペンを取り出し、 作曲活動に没入する白柳殿

ドゥヂチ村には現在4人の住民しか残っていない。住民の唯一の拠り所であった教会も放火に会い 姿を無くしていた。そのひとりソフィアさんのお話では、ソ連崩壊後、激しいインフレーションに 見舞われ、クルマが2、3台買えるほどあった貯金が、ほとんどゼロに近い価値になってしまったという

約1週間の現地滞在の間、白柳殿が目にしたもの…、それは援助というものの難しさ、 社会主義崩壊後のロシアが抱える諸問題でした。曇天が続くロシアの空の下で、唯一、 見えた光は子ども達の夢を見つめるアツイ眼差しだったのかもしれません。 そんな中でも、白柳殿は、移動中に、ホテルでと作曲活動、練習を惜しみませんでした。 きっと、そのうち白柳淳というフィルターを通したロシア・ベラルーシを、みなさんにも 音を通してお伝えできる時がやってくるでしょう。まずは、新曲にご期待あれ!

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