白柳淳 演奏活動追跡レポ〜ト

〜2005年3月4日(金) 喫茶風雅にて〜

千曲市、稲荷山。
古い商店街の一角に、時が止まったままのようなたたずまいの喫茶店があります。
「喫茶風雅」
趣きのあるドアを開けると、中はそれほど広くない空間に、
古い形の電話機やら、古時計やらがひっそりと飾られていて、
カウンターの奥には一台のグランドピアノ。
ここのマスターは、ジャズピアニストなのです。

マスターの弾くピアノは、ポロポロとこぼれるようにあたたかくて、やわらかく、 「ピアノってこんな音がするんだ」と。旋律を大切にするというマスターのジャズピアノの ファンになった白柳殿は、この喫茶店を知ってからたびたび訪れるようになりました。
それから何年かして、ここでのコンサートが実現することになったのです。

おりしも、3枚目のアルバム「白柳淳作品集3」が発売になったばかり。このアルバムは、 白柳殿のオリジナルピアノ曲が収録されているのです!もちろん、今回のコンサートでは ピアノも弾くことに。

一部では、クラシック曲に、自ら編曲した曲を何曲か演奏。オーソドックスな選曲に、 大満足。音楽好きには、知っているクラシックの曲が聴けるのはとてもうれしいものです。 コントロールがきくようになった、という白柳殿。この日は、大きな音を出すのではなく、 静かに語りかけるような演奏でした。これは、もしや・・・?
休憩時間には飲み物のサービス。合間に、マスター唐沢さんのトークが入ります。 いつもは黙って、ピアノで語る大人なマスターですが、なぜかこの日は興奮ぎみ。

マスターは、自分のピアノは習ったものではなく独学だと言い始めました。そして、 白柳殿のギターもそうでしょうと。 「教室に通っちゃダメですよ。だって、長いこと生徒さんでいてほしいんだから、 小出しにしか教えてくれないでしょ。自分の知識をどんどんあげて、自分より上手くなったら 悔しいじゃない。僕だったらイヤだね。だからね。習うんじゃなくて、盗むんだよ。自分で考えるんだ」

合間のトークに、深いお話も聞かせていただいたのでした。 しかし、興奮のあまり、ドリンクをお客様に出すのを忘れているマスター。そこで白柳殿が、 さりげなく合いの手をいれたのです。白柳殿・・・これは・・・もしや・・・。

さて、二部は、オリジナル曲をまとめて。日本の、長野の風景をテーマに作曲した、 「残り灯」「蛍の星空」、「〜風ギター曲」として、筝風ギター曲「花の調」そして、 今回はできたてほやほやの、中国風ギター曲を弾いてくれました! 上海で買い物をして、寺院をめぐり、万里の長城へ行き、夜はおいしいご飯を食べて、 ぐっすり眠り、翌朝再び上海に出て、中国に別れを告げる。まるで「お得なパックツアー」の ような愉快な曲です。 愉快でありながら、長い歴史と文化と壮大な自然を感じさせる曲です。これはオススメ!

それから最後に、自作のピアノ曲「ガラスの向こう側」を演奏。アンコールでは、 「何も考えてへん」と言いつつも、今年元旦にできた曲「サーキットへようこそ(仮)」 を演奏。これまた、最終ラップ走行を思わせる迫力とゴールへ向かうその精神を感じさせる カッコイイ曲なのです!

演奏後は、マスターのピアノ演奏で会場は湧き立っていました。白柳殿は、落ち着いて お客様と談笑しています。これは・・・。わたしの思い違いではありません。何かあるたびに ハイテンションになる、あの白柳殿では、なかったのです。何か、白柳殿に変化があったの かもしれません。ただ単に年をとっただけなのかもしれません。いや、マスターが白柳殿の ようだったから出る幕がなかったのか・・・?真相は闇の中に・・・。

とにかく、いつもと違う白柳殿に、いつもと違う演奏、いつもと違うプログラム構成で、 たっぷり楽しめたコンサートなのでした。

レポート ファン2号

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