フィリップス ICアンプ その1

またの名を "Tezukuri Reference"

手作りの会の田中さんが、簡単な回路なのに高性能なアンプを組めるICがあるというので、神田の例会で皆で同じICでアンプを作ってみようかということになりました。これはTDA1552QというICですが、同じく会員の小林さんがTDA1553Qというスピーカ保護回路が入ったバージョンのICを共同購入するというので、天邪鬼な私はこちらに乗りました。さて、これでアンプを作りますが、製作が簡単で部品代も安いので何台か作ってみようかと思っています。まずは第一弾がこれというわけです。

 

秋月で売っているスイッチング式のACアダプタ(15V、0.8A)との組み合わせで使います。このACアダプタは低価格ですが、今回使った部品の中ではもっとも高価です。部品代は総額3000円前後で、きわめて経済的です。

 

内部はこのようになっています。右下に電源コネクタがあり、トロイダル・チョークと4700μFケミコンでノイズ・フィルターとしています。下方がライン入力のRCAピンジャック、上方はスピーカ出力のハーモニカ端子です。電源インジケータLEDを電源コネクタの横に付けていますが、ボリュームとか電源スイッチはありません。面倒だったためですが、やはり不便です。内部のスペースも余っていますので付けたほうがいいでしょうね。

 

ICとその周辺です。ICはダイキャスト・ケースにねじ止めして放熱していますが、けっこう温度上昇があって余裕がありません。IC周辺部品は、入力DCカットの青いフィルムコン、ポップノイズ抑制用のCR時定数回路、スピーカ保護回路の時定数のC、それに電源のデカップリング・コンデンサだけですので、基板を使うこともあるまいと、すべて空中配線しました。

ICは前述の通りPhillips社のTDA1553Qで、カーステレオ用です。ICひとつでステレオアンプを組むことができます。出力はBTL構成なので、カーバッテリーの電圧(13.5V程度)でも4Ω負荷で22W出ます。8Ωで10W強ですから、家庭用でも十分です。

 

このアンプの音ですが、現代的でクリア、高分解能という感じです。こういうアンプを会の標準として皆が持っていれば、音質を語る上で共通の基準になると考えています。しかし真空管アンプに比べると無個性、無機質という感があり、趣味として楽しむのには向かないかもしれません。特性については今日の半導体アンプのこと、私の所有する測定器では測定限界以下と思われますので、何も測定していません。(ただ組み上げただけで立派な音が出てしまって面白くないのです。)

最大出力  
ケースサイズ 115W x 65D x 30H (mm)
電源 AC100〜120V
周波数特性  
ゲイン  
ダンピングファクタ  
残留雑音 (無補正)  

回路図

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