Sの作曲家


ギイ・サクル Guy Sacre (1948 - )

フランスのピアノ奏者,作曲家。1948年生まれ。デュティーユー,ロサンタールが会長を務めるロベール・カサドシュ協会の委員などに在籍。(詳しい経歴は調査中です)


主要作品

ピアノ曲 ・子どもの歌 chansons enfantines (1978)
・ピッコリシマ・セレナード piccolisima sérénade (1979)
・セレナード第1番 sérénade (-)
・セレナード第2番 sérénade (1982)
・24の前奏曲集 24 préludes (1980-1983)
・ショパンのマズルカによる変奏曲 variations sur une mazurka de Chopin (1989)
歌曲 ・ジョルジュ・シュハデの5つのポエジー cinq poésies de Geoeges Schehadé (1976)
・ギョーム・ド・アポリネルの5つの詩 cinq poèmes d'Apollinaire (1977)
・扇のための7つの詩節 sept phrases pour éventails (1978)
・黒き心 mauvais coeur (1981)
・語彙のための7つの詩 six poèmes de "vocabulaire" (1978-1982)
・ある作品 l'exécution (1982)
・6つの新しい扇 six nouveaux éventails (1980-1982)
・ヴェルレーヌの3つの詩 trois poèmes de Verlaine (1984)
・ロベール・デノの3つの詩 trois poèmes de Robert Desnos (1983-1985)
・『生きるために必要なもの』より4つの事例 quatre exemples tirés des "nécessités de la vie" (1985)
・ジョルジュ・シュハデの2つのポエジー trois poésies de Georges Schehadé (1987)
・郵便葉書 cartes postales (-) <vo, p>
・ clair obscur (-) <btn, p>
・ proverbes (-) <vo>


サクルを聴く


★★★★
Guy Sacre "Mélodies" (Timpani : 1C1051)
Florence Katz (msp) Jean-Francois Gardeil (btn) Billy Eidi (p)
ティンパニが作品集を出すまで,恥ずかしながらこの人は全く知りませんでした。1948年生まれのフランスの作曲家です。本職はピアノ奏者だそうで,実際この歌曲集も,殆どがピアノ独奏への編曲版があるとか。テキストがコクトーと象徴派なのを見ても,伝統的なフレンチ歌曲の嫡流にある作曲家なのは明らかで,ひとことでいえばドビュッシーとデュティーユーの中間あたり,ケックランなどと近いところに位置する作風。遅れてきたその作風が彼を無名にしたのでしょう。無調趣味の入ったモーダルな主旋律と,所在なげな和声。ケックランほどアルカイックかつ高潔ではなく,もう少し六人組(特に和声面でミヨー)に近いポピュラリティがあります。強烈な個性には乏しいので,聴きようによっては少し昼行灯的なのかも。演奏陣のうちバリトンは初めて聴く人ながら,柔和な声で上手い。カプレの歌曲集なんか,ペイントルより彼の方が良かったのでは。・・しかし,ティンパニはケックランの歌曲集を出してくれないですねえ。手に入るのは,いまだハイペリオンの演奏イマイチ盤と前期ものばっかのマゲロン盤だけ。録音を待ってるんですけど?

(2002. 5. 30 upload)