
小さな空
武満徹:作
有名な武満徹さんが30代半ばの時に作った作品です。超聞き易いアカペラ曲。
それにしても合唱曲で作曲者が作詩もしている作品って、珍しいような気がしますね。武満徹の他にパッて思いつくのはマイバラードの松井孝夫さん位でしょうか。普通のポップスのアーティストとかでは作詞作曲兼ねている人なんていくらでもいますが・・・ 武満徹さんは実は詩人を目指したこともあったらしく、エッセイに「本物の詩人には勝てません」と書いておられます。
この曲は調べてて「エッ!?」という発見があったりしたのですが、とりあえずMIDIを聞いてみて下さいませ!
ネットサーフィンしながら聞くのをオススメします。
この曲を歴史的観点から見る
青空見たら 綿のような雲が
悲しみをのせて とんでいった
(リフレイン)
いたずらがすぎて 叱られて泣いた
子供の頃を思い出した
夕空見たら 教会の窓の
ステンドグラスが 真っ赫に燃えてた
夜空を見たら 小さな星が
涙のように 光っていた
個人的に3番が好きです。小さな星が涙のように光っていたですって。ヒュウ、イカスゥ!
さて、ここからが本題です。実はこの曲、もともと1962年のTBSラジオ番組「ガン・キング」のテーマ曲だったのだそうです。ガン・キングとは月刊少年雑誌「少年」で堀江卓さんという漫画家が連載していた同名の作品がラジオドラマ化されたもので、西部劇が部隊のアクション活劇だったのだとか。
ちょっと!これは聞き捨てならぬ事実です!
西部アクション活劇の世界観でテーマ曲がこの小さな空ァ!? これは目茶苦茶格好良すぎではありませぬか! 組み合わせのセンスが神懸ってると管理人は思います。西部といえば拳銃、荒野、決闘、カウボーイハット、あと口笛とかさすらいのガンマンとか、そういうのが思い浮かびますよね。
そのラジオドラマを想像してみて下さい。主人公が悪党と早打ちの決闘をしたりして、んで、主人公勝って親友か恋人かの敵討ちが果たせたりして、「オレンジ色の荒野にまだ銃煙の残るなか、主人公は独り無言で立ち去るのであった(ザッザッザッザッ・・・)」みたいなナレーションがあったりして、そこでエンディングテーマで「小さな空」が流れるのですよ!このメロディーとこの歌詞が!! 絶対痺れますって!
「ガン・キング」について是が非でも詳細情報を知りたいと思ったのですが、書籍での手がかりはゼロ。どうやら「復刻版 月刊少年 プレミアムボックス」を購入すれば原作漫画が読めるみたいですが、値段がちょっとばかり高くて・・・ 結局ネットサーフィンで調べた唯一の手がかりが下の画像一枚です。

うーん、絵のタッチが時代を感じます。 絵から推理すると、右上の怪傑ゾロみたいな少年が主人公のようです。この余裕の表情!かなりの使い手なのではないでしょうか。ガン・キングですしね。中央の絵を見るに部隊同士の抗争とかもありそうです。衣服の細やかなところも凝ってますね。銃を構える右下の男の顔がちょっとコワイ!タイトルの上に「火をはく二丁拳銃」のキャッチコピーが。
原作者の堀江卓さんは手塚治虫や横山光輝に続く、当時を代表する漫画家で、非常に躍動感のあるアクションシーンが人気だったのだそうです。激しい銃撃戦の後に流れる安らかな歌「小さな空」。この動と静のコントラストがたまりません(想像)! ラジオドラマ「ガン・キング」、一話だけでいいから聞いてみたいなあ・・・
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