音の出る仕組み

 

音は空気の疎・密の繰り返しが伝わる。繰り返し、周期性のあるものは波で表せる。

この繰り返しが一秒間に何回あるかか振動数で単位はHz(ヘルツ)である。これは音楽に非常に重要な概念で、Aの開放弦の高さが440Hzと国際的に決められている。

また後でも詳しく書きますが、昔ほど低く、ヘンデルは392、モーツアルトは421、1830年には440を超えていたオーケストラもあったそうです。

 

波を図で表すと次のようになります。

ちょうど1周期分です。

図1  
これに1周期が半分(振動数は二倍)で小さい波が同時に聞こえるとします。 図2  
図1と図2の波を足し合わせます。足し合わせたものが赤い波。 図3  
一つの波になりました。 図4  
たての振れ幅は音の大きさに関係します。また繰り返しの波の1つ分は波長といって周期の長さと関係があります。 図5  
こうしてたくさんの波が足し合わされると図6のような複雑な波形になります。ピーという電子音などは図1のように、バイオリンは図6のようになります。つまりバイオリンなどの音色はこうしたいくつもの波が重なったものなのです。この個々の波の違いが音色の違いをつくっています。自分のバイオリンもオシロスコープにかけるとこのような波形にして見ることができます。 図6  

ではここで問題です。高い音、大きい音はそれぞれ図7、図8のどちらでしょう。

答え:高いのは図7、大きいのは図8です。余談ですが最近は小学生の理科にも波動がでてきますので驚きました。

図7図8  


各部の名称でも書きましたが、松脂がついた弓の毛をこする摩擦により弦が振動し、その振動で生れた空気の揺れを楽器内部の空洞でさらに大きくし音が出るのが弦楽器の主な構造です。

弦が細いほど高い音が、また同じ弦なら短いほど高い音が出ます。音が高くなるにつれ左手で押さえる位置を上げるのはこのためです。→弦について

胴の大きさつまり空気の容積は、形が盛り上がったものも平面的なものも同じです。この容積はストラディバリやガルネリは経験的に作り出したものですがほぼ一致します。もちろんここにf字孔の大きさにも重要な意味があり、たとえばリコーダーで穴を指でふさいで音を変えるように振動数に影響する。マジーニという大型のバイオリンを作る人のf字孔は大きいそうです。

木でできた胴が響くのですから、木の材質も重要な要素です。良いバイオリンは、十分、それこそ何十年も乾燥させた木を使うといいます。よく乾燥させると響きがよくなり、時間がたっても木そのものの伸張がありません。何百年もたった家を取り壊すとき、家屋に使われた木材を引き取りに来たバイオリン製作者がいたほどです。クレモナの銘器が作られていたころの木は林がなくなってしまってもうわからないそうです。もちろん木に塗るニスも音色に影響していることが考えられます。安物ほどテラテラしたニスを塗ってまるでパンの見本のようですが、よいか悪いか別にして極端な話ニスが固く、厚く塗られてしまえば木の響きも変わってしまうし、逆にニスによってよくなることもあるでしょう。このニスもストラディバリの時代のものは成分さえわかっておらず、このニスの謎も現代昔の銘器を越えるバイオリンがつくられないカギのようにいわれることもあります。せっかくよい楽器をもっていてもニスを上塗りしてだめになったということもありますから少々剥げてきたりヒビが入っても塗り直しには慎重に。→もっと知りたい人は「ニスについて」にジャンプ

ふだんの私たちにも気をつけないといけないことは、魂柱。字のとうり楽器に魂を入れるほど重要で、f字孔からのぞくと見える胴の真中あたりで表板と裏板にはさまれいる木の棒です。表板の振動を裏板に伝えるのが役目で、これがないとただの箱が振動しているのと同じです。この魂柱は接着剤でつけているわけではなく板の間にはさまれているだけなのでずれることがあります。少しでもずれると音が変わってしまうので、専門店にいってなおしてもらわなければいけません。f字孔から専用の工具を使ってなおします。また駒は弦に引っ張られてしょっちゅうずれてしまうので常に正しい位置で、表板に対し直角に立つように自分でなおしましょう。

駒の立て位置

弦に引っ張られてだんだんななめになったりしていないか真横からみて確かめます。fの字の下のほうの切りこみに合わせるのが基本の位置です。バイオリンを横から抱えるようにして倒れた駒をすこしずつ引っ張ります。弦の取替えのときなどに完全に倒れてしまわないようにしましょう。

真横から 真上から




戻る


HOME ADAGIO バイオリン初心者のためのHP URLhttp://www.geocities.co.jp/MusicHall/7005/(c)2000 Adagio e-mail me!