C管用・アドリブ攻略法・其の1

トップページ譜面の表記方法
Fブルースによる実例 B♭管用五線譜(←暫定版) E♭管用
アドリブフレーズを組み合わせる例

Fブルースによるアドリブの実例

では、
Fのブルース進行で、譜例を作ってみます。テンポは遅ければ遅いほど、練習し易いでしょう。
試聴用&ダウンロード用デモ演奏MIDIファイルもあります。聞いてみてね。オリジナル表記方法の説明はこちら。



譜例7)
|F7          |B♭7          |F7         |F7         |
|F7          |F7           |F6         |F7         |B♭
|シ らラ フみド しら|ラド レみ ードしら しド|ラ休フ 休フレ フ ー|休 休ら ラドみ そミ|フ
譜例7)の1〜2小節目
譜例7)の3〜4小節目

分析)2小節目はB♭7を無視してF7のつもりであり、Fの短3度である「ら」を使っていますが、FmではなくFブルーノートっぽいつもり。3小節目のオクターブ下のはtpでは出せない音です。

|B♭7        |B♭7         |F7         |D7         |
|B♭7        |B♭7         |F          |A♭7        |Gm
|フみ ドれ レフ ソら|フみれ みフ レ休 れド|ーレ ミフ ソミ フソ|らし らそ フみ レド|
譜例7)の5〜6小節目
譜例7)の7
〜8小節目

8小節目の出だしは本来、「ラ」に着地してFのフレーズを続けたいところであるが、わざと期待を裏切って「ら」に着地として、D7のオルタードスケール又は裏コードのA♭7のリディアン7thスケールによるフレーズをつなげている。

|Gm7         |C7         |F          |F          |
|Gm7         |C7         |C7     F   |F#7        |F
 ーーレフ ラし そラ|ソフ レみ ミれ しシ|ドミソ しら ラフ 休|そら そミ みれ ドし|ラ
譜例7)の9〜12小節目

  12小節目はC7のオルタードスケール又は裏コードのF#7(=G♭7)のリディアン7thスケール。実際にはコードFの中なのだが、次の小節のコードもFなので、自分勝手に手前の12小節目をC7に設定したつもりでいる。この12小節目のフレーズは、同じ理由で、10小節目のC7でも使えるし、11小節目でもハマってしまうから、やってみてください。ちなみに、11小節目の前半2拍の「ドミソし(ら)」は、C7の分散和音になっているでしょ。

譜例8)
|F7       |B♭7         |F7       |F7         |
|F7       |F           |F        |B7         |B♭
フ 休 休 みド|休ら ラ らソフ レド|フレ ソフ 休 休|シ シラ らそ フみ|レ
譜例8)の1〜4小節目

 4小節目、またこのフレーズ!実際の演奏中ではこんなに頻繁には使用しませんが、移調さえすれば、どのKeyどの7thコードでも使える例として入れてみました。本来F7のところを裏コードのB7として。
 1〜3小節目の8分音符はスウィングしてみて下さい。Swingとは、ひとつの4分音符を2つの8分音符に分割した時、前の8分音符(アタマ、表の8分音符)を少し長めに、後ろの8分音符(ウラ)を少し短めに演奏するのですが、ハネる感じです。4分音符を3つの3連符に分割して、前を2つ分、後ろを1つ分くらいの長さにするのが1番基本的なSwingのノリです。それより長くなったり短くなったり、かなり自由な配分でもノれます。
 注意して欲しいのは、普通の演奏の時はあまりSwingしない方がカッコ良い、ということです。速い曲はイーヴン(前後2つの8分音符を均等の長さで演奏する)です。中くらいの速さでもバップ以降の時代や、現代のコンテンポラリーなジャズではスイングしない事の方が多いと思います。例外は上記のようなフレーズを止める最後の部分や、元々フレーズ自体がブルージィな場合や、曲がスイング時代のビッグバンドの曲だったりする場合は、スイングして演奏する場合が多い。
 2〜3小節目のフレーズはFで使えるものです。2小節目のコードは譜面上はB♭7ですが、今だけ(?)大雑把に1〜4小節目は全てFとして感じてアドリブしています。

|B♭7        |Bdim         |F7          |D7           |
|B♭7        |Bdim         |F           |F       D7   |Gm
|レ ド ー ソら|ーし れ レミ フソ|らラ 休レれ ミ フし|ラしラ ソラソ そ ドれ|レ
譜例8)の5〜8小節目

6小節目はBのコンビネーションオブディミニッシュスケールを上行したものです。7小節目の初めの音はF7の3度の半音下の音ですが、この「らラ レれ 」というフレーズはリーモーガンが良く使っています。

|Gm7          |C7          |F7     D7  |Gm7    C7     |
|Gm7          |AonC7        |F          |C7            |F
っ しラ ーしラソ し|ラー ミれ れミ ラれ|ドラ しし ラフ 休|ー しラソ そミみ れドし|ラ
譜例7)の9〜12小節目

  10小節目のC7でのフレーズはAの長3和音(メジャートライアド)で、C7のアッパーストラクチャートライアドです。C7のコード上の音として考えるなら13度と♭9thと3度の音です。
  11小節目と12小節目のコード進行は2拍ごとにF7→D7→Gm7→C7と譜面上は書いてみましたが、今だけ、11小節目をF、12小節目をC7と設定してアドリブラインを作りました。12小節目はC♯のコンビネーションオブディミニッシュスケールを下降したものですが、テテ・モントリュが良く使っています。

 コンビネーションオブディミニッシュスケール(コンディミと略)とは、C♯なら、C♯のディミニッシュコードの4つの音と半音下のCのディミニッシュコードの4つの音を組み合わせた8つの音から成るスケールです。C♯dimの4音が重要な(コード)音とするとCdimの4音は半音下からのアプローチノートでもあり、同時に全音上からのアプローチノートでもある訳です。
 で、なぜC7コードでC#のコンディミが使えるかと言うと、C7のテンションに♭9thを使ってルートのCを外すと、C#dimになるでしょう!この理由ですべてのドミナント7thコードは半音上のdimコードに置き換えることができるのです。実際にはC#のコンディミの構成音にはC7の♭9th、#9th、#11th、13thが混在していて、一緒に使ってはいけないと書いてある本もありますが、お構いなし!

譜例9)
|F7           |B♭7         |F7             |F7        |B♭7
|F△9          |B♭△9        |F              |F7(9th)      |B♭m
ド ミソ ーーそフ ミソ|フ み レフラ し|ラしラソ らミ ーーフそ ソフ|休 休フ そフ ミフ|
譜例9)の1〜2小節目
譜例9)の3〜4小節目

  2小節目の「レフラ し」は厳密に言うとB♭△です。「レフら し」でも構わないでしょう。
  3小節目の「ラしラソ」は8分音符で「ラソ」でもかまいません。「らミ」はFm△のm3度と△7度、と考えても良いし、一時的に設定したC7の♭13th・3度と考えても良い。これは、マイナーケイデンス的なものでマイナーコードに着地する為のフレーズなのですが(「ソフ ミれ ど」等も)、着地先がマイナーでもメジャーでも使えて便利なだけではなく、メジャーコードの中で使用する場合はジャジーな感じをだすのに非常に効果が有るのです。ところがメジャーケイデンスはメジャーコードにしか着地できません(その方が無難です)。3小節目が難しい場合は全て8分音符で「|ラソ らミ ソフ ミソ|フ」でもOK。

|B♭7        |B♭7           |F7       |D7         |
|B♭m   ??E♭?|B♭            |F        |D7         |
ドれ ラ しソ みド|レフ 休 れれレ休 れれレ休|ドド 休 休 休レ|みレ れレ ラし そラ|ー
譜例9)の5〜8小節目

 4小節目後半から5小節目前半の「休フ そフ ミフ|ドれ ラ し」はB♭m7やB♭m△などのマイナーコードに着地するフレーズですが、実際には、今はメジャー系コードのB♭7の中で使用しています。何故、違和感が無いのか?それは、B♭7の長3度の音である「レ」の音をすぐに6小節目でつかっているからです。
  
このように、メジャーの中でちょっとだけ、マイナーの感じを出す事で、ブルージー、ジャジー、ジャズっぽい、感じを出すのに効果が有ります。
 6小節目後半の「れれレっ れれレっ」は、要は、半音下からの装飾音の「れ」とスタッカートの「レ」の組み合わせであり、Fのコード中でも問題なく使えます。Gmでも、Cm7でも、スケール上にレの音が存在するコードならどのコードでも、って言うか、フィーリングが合えば何処でだってOK。7小節目のアタマでドに行ってますが、その上のファでもいいでしょう。ただし、この「れれレっ」はトランペット以外の楽器ではいまいちなフレーズになるかも知れません。リーモーガンの「LeeWay」というレコードで聞く事ができます。奏法は僕の場合は、バルブを数字で表すと「れ(23)、れ(2)、レ(開放)っ」というように替え指を使ってます。これを全て1番の人差し指を押さえたままやると「シシドっ」となり、E♭△やB♭7などでも使えます。   他にも「レレレっ」とか「れレレっ」、「レれレっ」という吹き方もできるでしょう。16分音符で表記しましたが実際には前の2つの「れれ」は装飾音で3つ目の「レっ」が拍のアタマに来るように吹いています。

|Gm7        |C7         |F7            |C7             |
|Gm7        |C7(♭9th,♭13th)  |F             |  F#      F    |F
|ラー フレ レ フラ|ソら ミれ れ ミら|ソらソフ ソソ 休ド レフソ|フ休れ みそら そ休ド レフソ|フ
譜例9)の9〜10小節目
譜例9)の11〜12小節目

  11小節目最初の「ソらソフ」まではイーブンで、太字分音符はスイング気味に演奏してみて下さい。8小節目のフレーズに続いて9小節目のアタマでは「ラ」に着地しています。この「ラ」はGm7の9thです。初心者の方は、シンコペーションしないでGm7のルート音の「ソ」に着地したほうがわかり易いかもしれませんが、別に恥ずかしい事ではなく、例えば「ソラ し し ラソ|し れみ フれ し|ラ〜」といったフレーズにつなげる事もできます。にもかかわらず、テンションに着地してしまうのがカッコ良い。っていうか、着地した感じがしない、早く着地して欲しいようなもどかしさが病み付きになってしまいます。シンコペーションした強拍の部分で長めに伸ばした音符として使う事でテンションをより一層強調しています。9小節目のフレーズの構成音はGm7の9th、7度、5度、3度であり非常にシンプルなものです。
  その音を少しズラしてC7にあてはめたのが10小節目のフレーズで構成音はC7の♭13th、3度、♭9th、7度、と♭13thの半音下からのアプローチノートの「ソ」の5個の音からできています。アプローチノートを使わないで「|らー ミれ れ ミら|」として、次の11小節目を「そソ ミド ド ミソ」としてみると、何かイイ感じ。ついでに12小節目を「(F#△)フー れ そし れフ|(F△)ミレ みれ ドし ソら|ラ〜」とかはどうでしょうか?
 ちょっと脱線してしまいましたので、譜例に戻ります。11小節目のアタマでは結局、9thから始まってます。しかも「ソらソフ ソソ」の中の「ら」はFのコード上だと、短三度という事で、Fmっぽく聞こえるかもしれませんが、
理由は前に説明したとおりです。
 このフレーズは9thを強調したものになっていますが、例えばA♭△のコード中で使った場合、△7thを強調したフレーズとして使えます。Fのコード中で同じことをすると「ミフミレ ミミ」となります
  その次の「休ド レフソ|フ」は、Fのルート(1度)にようやく着地したと言う感じです。このフレーズを半音上に平行移動すると、次の「休れ みそら そ」になります。これは、一瞬だけF#△やF#7のコードになったと考えれば、アウトフレーズでも何でもなく自然にFに戻ることができます。一瞬ではなく、Fに戻らず、その後しばらくの間、F#メジャースケールで適当に演奏しているとアウトした感じになります。適当っていうのがインチキっぽい気もしますが・・。僕自身はアウトについてはまだ研究中ですので、ご容赦ください。

譜例10)
|F7         |B♭7            |F7             |F7             |
|F     F#   |  F       F#   |  G       A♭   |  A       B♭   |B♭
フフ 休 休れ みそら|そ休ド レフソ フ休れ みそら|そ休レ ミソラ ソ休み フらし|ら休ミ そラシ ラ休フ ソし|し
譜例10)の1〜2小節目
譜例10)の3〜4小節目

 ただ単に半音ずつ平行移動していっただけです。12キーの全てで練習する必要はとりあえずないのですが、僕の場合、何の練習をしようか思いつかない時によく、今まで覚えたフレーズを半音ずつ上にずらす練習とかしています。下にズラすのは、あんまりやらないですねぇ、理由はありませんが。
 今回はきっちり次の5小節目のアタマでコードのルート音のB♭に着地していますが、アタマでなくても1〜2フレーズ分先で着地しても構いません、コードB♭である5〜6小節目の中であれば。ただし、僕等のようなシロウトの段階ではしっかり着地だけはしましょう。やりっぱなしだと、下手っぴだと思われてしまいます。プロは別ですが。

B♭7        |B♭7          |F7        |D7              |
B♭         |B♭7     B♭m  |F7        |        D7      |
しし 休 休フ ソしド|れし し ーーシ れド|っ ー ミミ レレ|ドし ラしラソ そっみ フそフみ|レ
譜例10)の5〜6小節目
譜例10)の7〜8小節目

  6小節目はB♭mになったような感じです。実際、サブドミナント→サブドミナントマイナー→トニックという進行はよくあります。DonnaLee、AnotherYou、など。
  7小節目は単独で使って最初の音をシンコペーションしないで演奏すると「っ ー ミミ レレ|ド」(←1文字=8分音符)です。ちょっとダサイかな?「休シ ドフ ミミ レレ|ド」でもOK。
  8小節目はトロンボーンの人などで16分音符が難しい人は「|し ラソ そみ ドれ|レ」などでも良いでしょう。16分音符が4っつ分の「ラしラソ」や「フそフみ」は遅いテンポの時は前ノリ気味にして「ラしラ」を16分音符の3連符として「ソ」を8分音符としても、イイ感じです。後ノリにして「ラ」を8分音符として「しラソ」を16分音符の3連符とする場合もあります。「フそフみ」も同様です。

|Gm7           |C7         |F7        |               |
|D7     Gm7    |Gm7   C7♭9 |F△        |F△      F#△    |F
|レそラ シ しソ ラしラそ|ソラ し シ し|ラ ソミ フド 休|ドレミ フソラ しらそ フみれ|ド
譜例10)の9〜10小節目
譜例10)の11〜12小節目

 10小節目のフレーズはマイルスやグロスマンが良く使ってました。グロスマンっぽくするなら11小節目は「ラソ フミ フー 休」。その他には「ラフ レド フフ 休」とか「シフ しフ らら 休(←ブルーノート)」「シラ しら ラ レフ」とか、いくらでもつなげられます。
  余談ですが「シラ しら ラソ らそ ソファ そミ ファみ ミレ みれ レド れ ドし シラ〜」といった、全てのコードに応用できる無国籍フレーズがあるので、お試しあれ!
  12小節目のフレーズはドナ研会長のオリジナルです(そうだと思う)。

譜例 11)
|F7         |B♭                 |
|F     F#   |C7 (C# combination of diminish) |
|ドレ ミフ そら しシ|ドれドし ドれドし ラしラソ ラしラソ|

|F7                 |F7             |
|C7 (C# combination of diminish) |          F7   |
ドれドし ラしラソ ドれドし ラしラソ|そソそミ みミみれ ド ド|
譜例11)の1〜2小節節目
譜例11)の3小節目
譜例10)の4小節目

 この1〜4小節は、今回もまた、B♭7を無視して、ずーっとFの気分。しかも、2小節目の最初でドに着地したので、Fに戻ったかと思いきや、ドミナントコードのC7のつもりで同じフレーズの繰り返しだが、決して手を抜いている訳ではない。これは、コンディミのフレーズであり、B♭7(B#のコンディミが使える)で同じことをすると、例えば「れレれシ しシしら」となり、リー・モーガンがIRememberCliffordで使っています。
 トランペットの場合「そソそミ」は替指を使うと簡単になります。「そ」2+3、「ソ」3、「そ」2+3、「ミ」1+2+3または2のみ。
 これを応用して上昇フレーズにすると「ドれド みミみれ そソそミ ラしラソ ドれドし 〜」となります(ソニー・スティットが良く使う)。

|B♭7        |           |F7         |D7          |Gm7
|B♭         |B          |C          |D7          |Gm7
ド レフ しソ 休↓|れ みそ シら 休↓|ドレ ミソ ラ 休ラ|しラソ そ ドみ レド|
譜例11)の5〜8小節目

  ↓ はトランペットのリップスラーです。他の楽器では前打装飾音として、16分音符で全音上から半音階で降りてくる「れド」で代用しても良いでしょう。
  5小節目はロリンズが良く使うフレーズです。こういった古典的フレーズ(他にも「|っ レソ フー ソ休|ー ーレ」等)は使い方を誤るとアドリブ全体がダサ〜くなってしまいます。だからと言う訳では有りませんが、その後半音ずつ上にズラして、で、2回でやめてます。やめないで、3回ズラして8小節目をC#として9小節目で強引にGm7に着地する(「|C#れみフら し 休ラ|Gm7しラソ そラ ソフ レみ|C7ミ」)ことも可能です。好きなようにどうぞ。この様に、6〜7小節をBとCに自己設定したのには特別な理由は有りません。
  こういった半音ズラす様な事にしても、前もって練習してなければスムーズには出てきません。アドリブとは、既に練習した事のあるネタを自由につなげているだけのこと、判って頂けたでしょうか?
  8小節目の「み」の音には半音下からの装飾音の「レ」をつけるともっと良いでしょう。

|Gm7           |C7          |F7
|Gm7     G#m7  |Gm7    C7   |F
レフ ラ休 みそ し休|休 レフ ラ ラフ|
譜例11)の9〜10小節目

|F7   D7   |Gm7     C7     |F7
|F7        |F              |
|休 みみ レレ れれ|ドっ ドレ ミフソ ラしド|レ
譜例11)の11〜12小節目

 10小節目は「ラ|しレフ ラ  ーーシし ラフ|」でも良いでしょう。

譜例 12)
|F7        |B♭7        |F7          |F7         |
|F         |F          |Cm7         |F7         |
っ  ー ドフラ|ラし ララ っフ レれ|ドレ みフ ソー みレド|フみ らそ シラ レド|し
譜例12)の1〜4小節目

 4小節目はF#コンディミのフレーズです。

|B♭7          |B♭7         |F7         |D7         |
|B♭7      (F7)|B♭m         |Am7(9th)    |D7(♭13th)     |
|し ラしラソ し ラそ|フー れド みれ ドし|ラド ミソ ドミ ソシ|っラ しそ フみ ドれ|レ
譜例12)の5〜8小節目

  5小節目の「し ラしラソ し」はちょっと変な感じがするかも知れませんが、実はGmのフレーズを流用しています。その理由はここをクリック!例えば、最後の着地をファではなくソにすると「|し ラしラソ し ラそ|ソ」となり、Gmでもバッチリ使えます
  8小節目の後半の「フみ ドれ」はD7(つまりGmの一部と考えても良い)のコードの中で使用していますが、譜例7)の5小節目のB♭7の中でも使用しています。理由は同じです。その理由はここをクリック!

|Gm7          |C7         |F            |F          |
|Gm7          |C7         |F        (C7)|F          |
|レ ド っレ ラしラソ|ド みれ そミ ラソ|フラ ミフミレ ソフ ミれ|ド ソし ラミ ソフ|ー
譜例12)の9〜12小節目

 11小節目のFでのフレーズは5小節目のB♭でのフレーズを移調しただけの全く同じフレーズです。

譜例13)
|F7         |B♭         |F7         |F7         |B♭
|F     A♭   |B     D    |F     A♭   |B     B    |B♭
フソ ド らし ドみ|れ みそ レミ そラ|フソ ラ らし ドみ|シ みそ っ フみ|レ
譜例13)の1〜4小節目

  F→A♭→B→D→Fというコード進行は短3度ずつ上昇していますが、理論的な根拠はありません。カッコ良いからOK。テテ・モントリュが使っていました。
  3小節目で F→A♭→B→D→F を繰り返さずに、元々のブルースのコード進行に戻って「ラ|しラフ レれ ドし ソら|ラ みフ そらフ っみフ|レー」とか「フソ ラ っ し|ラしシ シし ラ フみ|レ」というようなバリエーションも、各自で好きなように作って下さい。
  アドリブのつなげ方のバリエーションを自分で作って、自由に選択して演奏できるようにならないと、アドリブできるようになりません。

|B♭7        |B♭7        |F7         |D7             |Gm7
|B♭         |B♭         |F          |D7             |Gm7
フ ラ しし 休シ|しそ フみ レ しそ|フし れ ドそ フし|ラーしシ そ ーーソら ラソ|ー
譜例13)の5〜7小節目
譜例13)の8小節目

  6小節目の「シ|しそ フみ レ 」はB♭の長3和音の構成音「し」「フ」「レ」の各音の前に半音上からのアプローチノートをつけただけです。で、その組み合わせを順番に下降しているのですが、上行しても使えます、Fでやってみると7小節目の「そ|フし ラれ ドそ フし|ラ」となります。
  応用して、アプローチノートを半音下からにしてみても良いでしょう。「ラ|しミ フれ レ しミ|フら ラシ ドミ フら|ラ」となります。
 これらの例はアプローチ・ノートが8分音符の裏拍、コードトーンが表拍ですが、逆のパターンでアプローチ・ノートが8分音符の表拍、コードトーンが裏拍としてみてもOKです。3連符でリズムにとらわれずに演奏しても、もちろんかまいません。
 尚、全音上(または半音上)と半音下の2つの音ではさむパターンもあります。(後述。この譜例の11〜12小節目。)

  8小節目のフレーズはD7のフレーズというよりはD#dim(=E♭dim)のフレーズと考えたほうがわかりやすいと思います。D#dimの構成音は「D#・F#・A・C」「み・そ・ラ・ド」ですので、それぞれのコードトーンの間を半音階で移動するとこのフレーズが出来上がります。もう少し長めに作ってみると「|ラーしシ そ ーーソら ラみ|ーーミフ そド ーーれレ みラ|ーーしシ ド〜」となります。Fのブルースの8小節目ではこれだけの長さのフレーズとしては使えませんが、例えばGmの曲の「枯葉」で曲の終わりのカデンツァの(ソロでルバートで吹きまくる。一人きりでテンポは自由に、長さもコード進行も自由に吹きまくる。)時、使えます。
  応用例として    「|ラーしシ ドド ーーれレ みみ|ーーミフ そそ ーーソら ララ|ーーしシ 〜」
  もうひとつの応用例は「|ドーシし ラみ ーーレれ ドそ|ーーフミ みラ ーーらソ そ|ーーシし ラ〜」
  さらにもうひとつ  「|ーシし ララ ーーらソ そそ|ーーフミ みみ ーーレれ ドド|ーーシし 〜」
  全部でこの4つのパターンを憶えましょう。これは「枯葉」で使えるだけでなく、F7やA♭7やB7としても使えるので、曲のKEYとしてはB♭やD♭やEの曲でも使えます、メジャーでもマイナーでも。

  不思議なことに、コードやKEYは全部で12種類もあるのに、ディミニッシュコードはたった3種類しかありません。
  例えば「D#(E♭)・F#(G♭)・A・C」を構成音とするディミニッシュコードはD#dim・F#dim・Adim・Cdimの4つで、ルート音がどれになっているかの違いだけで構成音は全く同じで、フレーズも同じ物が使える事が多いのです。残りの2パターンは「D・F・G#(A♭)・B」と「C#(D♭)・E・G・A#(B♭)」です。

|Gm7         |C7             |F7    D7   |Gm7   C7   |
|Gm7         |C7       (♭9)  |F          |F          |
|ソー レド レー ソし|ーーラら れ ーード れ|ドっ ソミ フっ しら|ラっ シ っ しら|ラ
譜例13)の9〜10小節目
譜例13)の11〜12小節目

  10小節目のフレーズは、8小節目のフレーズの
もうひとつの応用例をC#dimに移調したものです。
  11〜12小節目のフレーズはソニー・ロリンズやジョー・パスが良く使っています。コードトーンの1度3度5度の音を上と下のアプローチノートで挟むのですが、下からのアプローチノートは常に半音下からですが、上からのアプローチノートはスケール上の音を使います。メジャーとマイナーの2種類があります。
 で、8分音符で「ソミ」とするところを、16分音符で「ソらソミ」と演奏することもできます。「しら」→「ししら」、「シ」→「レみレシ」と変えると、もっとカッコ良くなります。クリフォード・ブラウンみたいに。|ドっ ソらソミ フっ ししら|ラっ レみレシ っ ししら|ラ


譜例 14)
|F7             |B♭7        |F7          |F7           |
|F              |F6  F△     |F△9         |F7(F#m9)     |
|ラード ードー れーれ ーレー|レ 休 ドーラ ーミー|ソー ミド ソフソ 休|らー それ らそ フラド|レ
譜例14)の1〜4小節目

  4分音符の2拍3連を多用してみました。2小節目後半から始まるフレーズの「ドーラ ーミー|ソー ミドラ ソフソ」をFm△で使うなら「ラ」を半音下げて「ら」として、「ドーら ーミー|ソー ミドら ソフソ」、Fm7なら「ドーら ーミー|ソー みドら ソフソ」と応用できます。
  4小節目は、音域が可能なら「らー それ らそ フみ|レ」でも構いません。理論上はドミナントコードのF7の上でF#mメロディックマイナースケールを使っていると考えると判り易いので、分数コード的に把握しても良いでしょう。このF#mメロディックマイナースケールはF7オルタードスケールでもありますし、F7の裏コードのB7のリディアン7thスケールでもあります。(フレーズを聞いた印象ではF#mでもBでもなく、私の場合、あくまでもB♭m△の一部としてのドミナント7thコードフレーズに聞こえてしまう)

|B♭7            |Bdim           |F7              |D7          |
|B♭             |B♭             |B♭      F       |D7(♭9th)     |
|レー ーー  ーー| ーー  ーー| ーー ドっフ ミフミレ|みー レ ー 休休ドシ|し
譜例14)の5〜8小節目

|Gm7        |C7          |F7        |C7       |
|Gm7        |C7(♭9th)     |F         |F        |
っ っ ソラ ド|れー ド ー 休休しら|ド レっ フフ 休|休 休 休 フフフ|シ
譜例14)の9〜12小節目

  11小節目の「ら|ド レっ フフ 休|」はバリエーションとして「ら|ド レフ 休 休|」でも良いでしょう。フレーズ最後は8分音符の裏拍でスタッカート気味に止めても良いし、裏拍からそのまま音を延ばしてもどちらでも良い。他の応用例は8分音符の3連符にしてみて「ら|ドレ フレフ 休 休|」とか、それを1拍ズラして「休|休ら ラドレ フレフ 休|」でも良い。

  12小節目最後の「フフフ|シ」はどちらかというとブルーノートスケールっぽいフレーズです。「フフフ」はトランペットでは替指を使って「フ(開放)・フ(1+3)・フ(開放)」という吹き方もあります。B♭に移調すると「し(開放)・し(2+3)・し(開放) ミフ」となります。

  次の譜例から、ブルーノートフレーズを多用して書いてみますので、8分音符はスイング気味に演奏した方が良いでしょう。(実音で、ブルーノートスケールは
inF :「フらしシドみフ」、
inB♭:「れみミフらし」、
inG :「ソしドれレフソ」、
inD :「レフソらラドレ
等々)

譜例 15)
|F7        |B♭7       |F7          |F7          |
|コード進行を把握しながらも、コードを無視してFブルーノートスケールだけで演奏している     |
|シ 休 休 フフっ|シし 休 休 フフフ|シ ドド シしら フみ|フフ 休 シドド シドド|シし
譜例15)の1〜4小節目

|B♭7         |B♭7            |F7           |D7        |
|            |←―――→←―――→←―――→|             |     Gm   |Gm
|シしらフ しら 休 休フ|シしら フシし らフシ しらフ|しっ らソ ーらソフ ソレ|フフ ー 休ソ しド|れレ
譜例15)の5〜8小節目

 6小節目は音符4個で1フレーズとなっているものが合計3組入っています。リズムがズレたように聞こえるのが特徴です。

|Gm7       |C7        |F7           |F7         |
|Gm        |Gm        |F            |F          |
れレ 休 休ソ しド|れド 休 休フ らし|シド フシ しっら フみフ|ー 休 フらし シしら|
譜例15)の9〜12小節目

譜例 16)
|F7             |B♭7            |
|               |               |
|フらし シしら フらし シしら|フらし シしら フらし シしら|

|F7             |F7             |
|               |               |
|フらし シしら フらし シしら|フらし シしら フらし シしら|
譜例16)の1〜4小節目


|B♭7         |B♭7       |F7         |D7         |
|B♭7         |B♭7       |F7         |F7         |
|フフ 休 休フら ししら|しし っ ー みフ|みみ ドみ ドド し|しし らし らら フら|
譜例16)の5〜8小節目


|Gm7        |C7         |F7    D7  |Gm7  C7     |
|           |           |          |            |
|フフ みフ みみ ドみ|ドド ド しし らし|らら フら フフ 休|休 休フ ソらソフ ソフ|ー 〜
譜例16)の9〜12小節目


  ということで、Fのブルースで10コーラス分の譜例を作ってみました。区切りが良いので、Fのブルースにおける例はひとまず終了させていただきますが、まだまだ使っていないフレーズ、ネタがたくさん有りますので、新コンテンツの
アドリブフレーズを組み合わせる例
今週のフレーズなどを引き続きご覧ください。

  これからの新コンテンツの予定としては、3拍子の曲による例、モード、などを取り挙げて行こうかと思ってます。(2001年?月以降になりそうです)
  その前に五線譜の画像データを貼り付けたり、MIDIファイルの添付もしなくちゃね。近日更新、乞うご期待!!

トップページ

譜面の表記方法

Fブルースによる実例 B♭管用五線譜(←暫定版) E♭管用

アドリブフレーズを組み合わせる例





GeoCities Japan

メイン / コミュニティ / アベニュー / E-List / 街角広場
インフォメーションセンター / 検索 / ヘルプ / ガイドライン