♪♪ ベッカーの小部屋 ♪♪  - Last Updated 011221 -

●Becker, Urlich/ウルリッヒ・ベッカー

チェリビダッケ好きの方なら必ず耳にしている、現ミュンヘンフィル首席のベッカー氏。
これまでバイエルン地方のヲーボエは、神様クレメント、重鎮ヴァンゲンハイムを紹介しましたが、
クレメント・・・他界、ヴァンゲンハイム・・・引退と、寂しい状態になってしまいましたので、
まだまだ現役ばりばりの「神の子」ベッカーを紹介します。

(出所:Munchen Philharmoniker)



【略歴】

1954年生まれ。13歳からオーボエを始める。
エッセンの聖バプチスト学校に通うかたわら、
ベルリンでローター・コッホに学ぶ。
1974年よりベルリンフィルハーモニーアカデミー、カラヤン財団でも研鑽を重ね、
ベルリンフィルにもゲスト参加。
1977年よりミュンヘンフィル首席(現在に至る)


残念ながら、ソロのアルバムはありませんが、あるまじろさん情報を以下に引用します。
ベッカーのソロのCDというのは無いのですが、名前がクレジットされているCDがあります。
古典派の作曲家Vanhalの交響曲集(Orfeo C320 941 A)で、演奏はミヒャエル・ヘルムラート指揮ミュンヘンフィルハーモニー室内管弦楽団です。その中の二短調交響曲の2楽章でオーボエ協奏曲の如くソロを奏でます。
それから、指揮をしているヘルムラートはチェリビダッケ時代のもう一人の首席だった人で、現在は完全に棒振りになっています。ヘルムラートも素晴らしく綺麗な音色の持ち主で、オーボエを止めてしまった事は大変残念です。私個人はベッカーよりヘルムラートの方が好みです。ヘルムラートもソロの録音が無く、名前がクレジットされている録音は1枚だけ。しかも曲はグルダの詰まらない(失礼)自作演の曲ですがヘルムラートの美音が聞けるのが救いです。

昔、コッホが話をしてくれたのですが、田園のソロをベッカーにレッスンした時、コッホが満足いくまでに2時間位掛かったそうです。ベッカーといえども修業時代は苦労したようです。

さらに...

ベッカーとヘルムラートの聞き分け方ですが、
私の中では剛のベッカーに柔のヘルムラートと
分けているのですが文字で書くのは難しいですね。
誤解を恐れずに書けば、ベッカーの音は密度の濃い音で
クールに演奏し、ヘルムラートの音はやや多めのビブラート
を伴った甘い音色。
で、チェリ・ミュンヘンフィルのジークフリート牧歌
を聞き直してみましたが、これはヘルムラートの演奏
ではないでしょうか。録音によってオーボエの音は変って
しまうので絶対とは言えませんが。それに一時期、ベッカー
の音もライトな方向に向かっていたので。今は元の音に戻っ
ていますが。

私のベッカーの印象を以下に記します。

往年の奏者、例えば同じミュンヘンのクレメントやヴァンゲンハイムと比べると(僕の独断と偏見ですが)
・音の丸さ、ビロードに包まれたような音質はいい勝負。つきぬけてくるような感じは
 それほどしません。とける響き?
 上記二人の全盛期と比べるとリードは薄そうに感じます。
 ちなみに、僕が初めて生で音を聴いたときのインパクトは、
  1)シュマルフス(85年ドイツバッハゾリステン日本公演)
  2)ヴァンゲンハイム(85年バイエルン国立歌劇場オケ日本公演)
  3)ベッカー(85年ミュンヘンフィル日本公演)
  4)クレメント(84or85年?バイエルン放送響日本公演)
 の順だったんですよ。(クレメントはすでに大好きでレコードきいていたけど、
 他の名手は刷り込みが少なかった分インパクトが強かったです)
・ヴィブラートは控えめ(こまかくてはやい)
・チェリビダッケで聴いていたせいか、オーボエが自己中心的に主張したり、はみだしたり
 しない。重心が低く安定している感じ。
・シュマルフスより音が太いとおもいます。(録音ではよりそう感じます)


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