♪♪ ヴィンフリート・リーバーマンの小部屋 ♪♪       - Last Updated 010616 -

昔の私にとって幻のプレーヤー的存在。
大学時代のレッスンでは、こういう音を目指しなさいとも言われました。(そう言われた頃には、まだ聞いたことがなかったので目指しようがありませんでした)
1985or86年にNHK-FMでエアチェックした、ヴィヴァルディのトリオソナタを初めて聞いたとき、 「オーボエから、芯がきわめて太い、質量の高い黒檀のような音が、 丸太を輪切りにするように飛んで出ていく...しかし輪郭は丸く柔らかく 色でいえば深い紫のビロードで、とにかく音が暖かい」という印象を持ち、ノックアウトさせられました。
当分頭の中をこの音が鳴り続けたので、ちょっとでも近づきたいと 素人がマリゴーでいくら重いリードで吹いても、あの音はむりむり... ただリードが分厚いのとは全然違うという感じです。当時、パイパースにインタビューが出ていて、確かあのころはピュヒナーふいてたんじゃないかと思います。そうそう、新宿JDRで、公開レッスンのビデオを流しているのを食い入るように見たのを思い出しました。シューマンの3つのロマンスの模範演奏で、ホリガーのレコードしか聞いたことがなかった曲を、あの音で聴いてしまい、カルチャーショックを受けてしまいました。

日本フルート界の始祖、元N響首席の吉田雅夫氏の名著「フルートと私」より、リーバーマンを初めて聞いた時のカルチュアショックについてのくだりを紹介します。
「フルートと私」よりリーバーマンについて

【ねほりんのおすすめ】
最近出た、ヤマハオーボエを手にしたジャケットの「幻のオーボエ」(Lifetone、渡辺克也氏が共演)は、リーバーマン信者には申し訳ありませんが、ちょっと不満が残ります。上記FMの演奏より、やはり音が薄く、音や音楽の密度がほんの少し低くなってしまっているように感じますし、録音には大いに不満が残ります。(ピーク設定がまずいのか、デュオで微妙に音程があわずにうなっているのか、ちょっと音がにごる部分が幾度かあります。どうせだったらもっといい録音を残してほしかった...)
ぐちはさておき、このCDでまず感じることは、「音のぬくもり」です。オーボエって「木」なんだ、当たり前のことを再認識する、暖かい音。恐らくリーバーマンの人格そのものや作曲への畏敬の念が音に表出しているのだと信じています。もしオーボエの癒やし系というのがあれば、宮本文昭さんのクロスオーバー的音楽ではなく(宮本さんの音楽も素晴らしいのですが、それはさておいて)、まさしく「音そのもので癒やされる」リーバーマンのような演奏を指すのでしょう。


なお、上記NHK-FMのエアチェック・カセットテープは自宅に現存しています。ただ、一時期、カーステレオで聞きまくっていた(大事なテープなのに本当に馬鹿ですね)ので、磁性体がワカメみたいになっています。

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