Jacqueline du Pre
(1945-1987)
今月の演奏家


jジャクリーヌ・デュ・プレ女史。 天才少女をして名声を博し若くから、コンサート活動をしてきた。ピアニストでもあり指揮者でもあるバレンボイムとの結婚し、おしどり夫婦としても有名だったが、不治の病に侵され不遇の死を遂げたのであるが、彼女のチェロの音は、その心の響きがすざましいものがあった。聴いていてびっくりするぐらいの感情がそこにはあるのである。




 当時は夫君であるバレンボイムとはおしどり夫婦として有名だったが、最近になって彼女の親戚からおどろくべき事実が発表になって話題となったのは記憶に新しい。
 すざましい闘病生活、常識では考えられない彼女の行動etc、驚きをショックである。






 生存中は、彼女は賢妻としての評価がたかかったが、実はその闘病生活の苦しみから逃れるためなのか、その私生活の荒れぶりはひどかったらしい。 複数との、男性との関係も取りざされている。しかし、この苦しみ、奇かいな行動があきらかになったおかげで、私は彼女のCDから聞える、あの苦しみのような感情の音がようやくわかってきたように思えるのである。





 彼女の私生活がどうであろうと、彼女のチェロの素晴らしさがゆがむものではない。しかし、その生活が彼女の奏でるチェロの響きが独特の憂いと叫びをもっていたことは事実である。たとえば、エルガーのチェロコンチェルトにおける、あの暗い響き!! これは 20世紀の名演ではなからろうか?
 病と闘うそんな勇気と諦めを感じるが故に涙なしには聴けない彼女のデスクである。


ボレロの愛聴盤  ♪ ドボルザークチェロ協奏曲
  ジャクリーヌ デュ プレ (チェロ)
ダニエル バレンボイム (指揮)
シカゴ交響楽団

1970.11.11録音
 ちょうど、今から20年ほど前の録音である。1970年といえば私もまだ中学生だったころ、大阪万博の年、ジャクリーヌは25歳の時である。
 はずかしいが、私はこのジャクリーヌの良さをしったのは、つい最近なのである。たまたまショップでみかけた彼女のCDを買ったのが手始まりであった。どちらかといえば、この手の演奏はあまり好まない傾向にあったのである。マリア・カラスと同じパターンである。いわゆる聴かず嫌いなのかもしれない。それが、エルガーとか シューマンを聴きなおして彼女の虜になったのである。25歳にしてこの解釈、大胆不敵ともいうべき節回し、メロディーの歌わせ方などは独特、それでいてどこか悲しそうなチェロの音色、
このような人を天才!とうのであろう。音楽的にはもう25歳にして、おそろしいほど深い境地まで達している。同じ事はこのドヴォルザークの録音にもいえることで、冒頭から終わりまで、どの音も聞き逃すことのできない素晴らしさである。ここまで、深く音を掘り下げるチェロって昨今はすくないのでないか?音の美しさではなくて、音の深さが素晴らしいチェロだ。
 一説によれば,すでにこの年令から不治の病が始まってるともいわれている。そうだとすれば、肉体的にも精神的にも決して万全ではないはず・・・しかしこれだけの名演 それも世紀の名演を残すことができる!! まさしく天才チェリストであった。
 シューマンも素晴らしい、これは皆様に是非きいていただきたい、音楽家の一人である。最近は 廉価ででているのでおかい求め安いと思う。
ただし、欲をいえば、ドヴォルザークにおける、バレンボイムの指揮は、今の彼からは 雲泥の差が歴然。そこが惜しいとこである。
 エルガーの指揮の、老練バルビローリはさすが、素晴らしいサポートである。
 また、彼女の録音の中で傑出してるのはベートーベンのソナタである。それも夫君のバレンボイムの伴奏ではなくて、ステファン ビッショップとの共演の録音がすばらしい。
 それから 余談であるが最近「ほんとうのジャクリーヌ」という衝撃的な本、及びそれに基づく映画が上映された。私は本のほうは読んだけど、かなりスキャンダラスな内容である。ほんとかどうか? なんでいまさら?という気もするが・・・・・・・

 









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