
若葉マークの盗版見分け方編「私が買ったのは盗版?」「中国語は全然分からない」「オークションで見たこのVCD、ディスコグラフィーに載ってないんだけど・・・」 そんなあなたのために、解説します。 大陸版を見たら盗版と思え (大前提) 日本に入ってきている盗版のほとんどが中国大陸版でしょう。何度も書きますが中国大陸では流通の9割が海賊盤です。日本で売られている物でも、必ずしも正規版とは限りません。その点は心してお買い物してください。 大陸の盗盤は、明らかに闇業者が作っている(現地では本屋・ミュージック・ショップ以外の場所、屋台や街角で手売りされている)場合もありますが、ちょっと高度な闇業者が音像シールを偽造して正規流通に乗せてミュージック・ショップで販売している物、(日本で言う所の)ごく普通のちゃんとしたレコード会社が盗盤を堂々と製造して、あたかも正規盤のように売っている場合の3パターンがあります。 そのため、きちんとした流通経路を経たものでも、それが正規版であるとは誰も言えないような、とても混乱した状況になっています。 つまりこれは正規版かどうかの目安にはなりませんが、確実に大陸版であるということを表しています。 10枚買って9枚は盗版、ということを考えれば中国大陸版には手を出さないのが懸命でしょう。 また簡体字(大陸とシンガポールで使われている簡素化された字)で書かれているのも大陸版の特徴です。つまり「張國榮」が「「張国栄(本当はくさかんむり)」になってたり、「張學友」が「張学友」など、簡素化した字が使われているのは「大陸版?」と思ったほうがよいでしょう。 もちろん大陸版業者の殆どが「台湾っぽさ」「香港っぽさ」を演出するために、繁体字(日本でいう旧字体)を使用していますのであまり目安にはなりません。また台湾版のCDでも、デザイン的に簡体字が使われているものがあります。(ex 五月天のファーストアルバム『五月天』など。曲名の一部が簡体字表記になっている。) 手にとってご覧になれる場合は必ず裏ジャケットを確認してください。「○○省音像出版」やら「限中国大陸地区発行」とあれば、これも大陸版です。 真剣なのかギャグなのか? 「原装引進」やら「「○○唱片(香港や台湾のレコード会社名)受権発行」と書いてあっても、レコード会社名を取り違えてたりする場合があるので、笑わせます。フェイ・ウォンは一度も"遠東"からCD出したことはありません!(笑) あるいは同じ歌手でも移籍などで違うレコード会社が版権を持っている曲をやたら滅多にぶち込んでいたり、明らかに系列ではないのにありとあらゆるレコード会社のマークを羅列していたりします。こういうのは問題外です。 そのくせ「版権所有」と書いていますが、これはお約束と思って無視してください。 そして、ラジオ局(たとえば台湾のHitFM、香港の叱咤903)のロゴや、テレビ局(channel[V]、MTVなど)のマークが入っているのもありますが、中のブックレットやシュリンクにシールで貼っているのはまだしも、レコード会社と並べてジャケット・裏ジャケットにあるのはクサイと思ってください。 たまに音楽やマスコミとは関係ないスポーツメーカーや衣料品メーカーのマークが入っていたりする物も見受けられます。「スポンサー:□□会社」「スペシャルサンクス:○○会社」と明記された形でマークが入っていたりするのは問題ないのですが、「コンパクトディスク」のロゴの脇に、何も断りなくロゴだけ小さく入っていたりするのは…これは海賊盤を売るための「お飾り」です。 安すぎない? 「中国は物価が安い」これ常識ですが、あまりにも安いものに関しては疑ってかかってください。 特にネットオークション、華人経営の食品・雑貨店では要注意です。仮に持込で輸送料を浮かせているとしても、600円で売れるCDの原価はいったいいくらでしょうか? 大陸版に比べると台湾・香港正規盤は高く感じるかもしれません。でもその分だけ、アーティスト本人は高い著作権料(歌うだけでは一枚あたりたかだか数十円〜、作詞作曲をしても百数十円程度にすぎませんが)を受け取る事が出来ます。海賊盤や不法MP3ダウンロードなどのせいで華語音楽界が活気を失いつつある現在、それは「もしかしたら明日、もっと良い音楽に出会えるかも」という希望にもつながる行為なのです。 こんなにたくさん入ってる! CDの収録容量めいっぱいに曲を詰め込んでるのも怪しいです。最新CDに昔の大ヒット曲がボーナストラックとして付いているとか、「精選+新歌」の形で手を変え品を変えジャケットを変え、いろんな方法で迫ってきますので「お買い得っ!」と思って飛びつかないように。 タイプが似た歌手の曲を一緒に入れているのも言語道断。陶[吉吉]と周杰倫、孫姿燕と蕭亞軒など売れ筋でレコード会社が違うものの抱き合わせはクロと断定できます。 アルバムは、最初から終わりの曲までが一つの作品ですから…通常はそのアルバム収録曲のみで一枚のディスクが完結している物です。ボーナスCD添付ならまだしも、同一ディスクに他の曲を紛れ込ませるのは、通常考えられるプロモーション(宣伝)の方法ではありません。 DVDが出てたんだ 以前発売されたVCDソフトが、DVDに!と手にとる前にちょっと待って。銀のシールがあったらヤバいです。大陸では現在DVDブームでありとあらゆるものをDVDにしています。しかし再生してみるとVCDレベルの映像、ということが多々あります。つまりVCDの画像データを単にDVDに焼きなおしただけなのです。これはお金をどぶに捨てる行為だと思います。 現在絶賛上映中!DVDも好評発売中! 現在香港やアメリカの映画館で公開されている映画が、大陸でDVDとして発売されているのは、どう考えてもおかしいでしょう?しかも150円って、それじゃ映画を公開する意味がないとは思いませんか? 冷静に考えてみて下さい。 自己防衛のために 「そんなんじゃ何を買っていいのかわからない」とお嘆きのあなた。信頼できる=海賊盤を一切取り扱っていないCDショップでのお買い物をお勧めします。 あるいは買う前にお目当てのアーティストの所属レコード会社とCDタイトルを、過去までさかのぼってきちんとチェックしましょう。あるいは常日頃からそういった海賊盤情報に強い方と仲良くなっておくのもお勧めです。 すぐにお返事できるかどうか分かりませんが、こちらの掲示板ももしよかったらお使いください。一人で悩むより、情報はシェアしましょう。 「そんな面倒な思いまでして買い物しなきゃならないの?」と思ってらっしゃる方もいらっしゃるでしょう。 したくなければしなくてもいいと思います。ただし好きなアーティストがいれば、彼/彼女たちを応援したいと思うのではないでしょうか?もしいつかあなたが大好きなアーティストに「サインしてください」と差し出したCDが海賊盤だったら・・・。彼/彼女はどんな顔をするでしょうか? そんなことがないように願うばかりです。現実に大陸ではその様な事が頻繁に起きています。 執筆協力 しおんさん |