先日ジョン・レノン・ミュージアムに行ってきました。
彼が幼少時に受けた深い傷を癒すために、「プライマル・スクリーム」という精神療法を
行ったのは有名な話ですが、(それが、有効な治療なのかどうなのかは、私は専門家
でありませんのでわかりませんが)カウンセラーの方にうかがった話ですと、心に負っ
た傷というのを、人間は隠したがるように出来ているのだそうです。
その傷の程度が、ひどくなると記憶がなくなってきてしまう、(正確には記憶の引き出
しにしまいこんでしまって、出てこなくなってしまうそうです、引き出しを閉めてしまって
何もないと考えた方が楽になるからだそうです。カウンセラーの方に聞きました)
そうで、特に小さい頃に負った傷というのは、子供は親に順応していかないと生きてい
けないという本能
が働くそうで、トラウマを認知できていないという事になってしまって、
自分が一体何で苦しんでいるのかがわからないという事態になり、意味不明の行動を
「起こさざるを得なく」なってしまう場合もある
のだそうです。

私の場合は、幼少時のトラウマ的なものは、あったような、なかったようなで、それこそ
思い出せていません。他人から見ると大した事でない事かもしれませんし、レノン氏の
ように、「完全に両親に捨てられた(詳しい説明は割愛します)」ような大事件は周りに
起こってはいないのですが、小さい頃の事を思い出したくはありません

よく、もし生まれ変わるとしたら何歳くらいに戻りたい?という質問がたわいもない会話
の中で出てきたりしますが、(これも、カウンセリングの中で何度か聞かれました、結構
重要なことなのかもしれません)これも私は「全くなし」です。確かに10代の頃がすべ
て辛かったとか20代は暗黒の時代ノミだったというわけでもないのです。
でも、すごく楽しかったから、そこからやり直して戻りたいなどということは、一つもあり
ませんし、例え「ドラえもん」が居て(笑)、そういう事を実際にかなえてあげるといわれ
ても私は絶対に嫌です

この2つの話は、つながっていまして、精神的な治療を行うための一つの手段として
「小さい頃から振り返り、なにが自分にとって苦痛だったのかを認識してそこから治療
を考える」
というものがあるようです。(正確な説明になってはいないと思いますので、
興味のある方は申し訳ありませんが、もっと専門的なサイトでお調べください)
ただ、先ほどから書いていますように、小さい頃の楽しみや苦痛の引き出しを開けるの
が、実は大変な作業で、レノン氏のように、何ヶ月かで、一気に出せる(まーそれだけ
で、彼の心の闇が晴れたかどうかはわかりませんが…)人もいるでしょうが、なかなか
出ない人も多くいるようです。
それを思い出していったい、自分が癒されるのかどうなのかも、私自身はわかりませ
んが、自分の辛い気持ちの原因を探ることは、人生を快適に、楽しく生きるためには
必要なことなのかもしれません。


読者のみなさまは、小さい頃のちょっとしたことで、ひっかかっていることはありませんか?
そして、また「あの日に帰りたい」という所を持っていますか?
幼少時の傷を現在はうまく解決できていますか?

第28回 幼少時の心の傷

2002.12.26

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