地獄の良き日からの挨拶
"
Greetings from good day in hell"

ああこんな真夜中に何をしているというのかこの俺は
毎日毎日世知辛い生活は日々淡々と永遠と続いてゆくというのに
所詮俺の手足がこのミスボラシイ小男の意味のない思考を
次々ころころと考えては忘れ思い出しまた忘れといったような機能と
このてんではかなくも小汚い肉体に生命の鼓動をを与えているという機能を
兼ね備え同時進行させている
頭という部分だけを支えるために成り立っているのであるこの醜い手足が
日々淡々と夕日は沈み朝日が昇り川の流れは川上から川下へ
勤め人は家から会社へ行ったりきたり淡々とああ淡々と
ああだらけすぎたこの腐った町並みと腐り果てた人口統計地の疎らな生活
そう俺達一般平民は人口統計地のひとつとして一生をおえるであろう
人口統計地の一数値ただの数値数列
一から一億数千万余の意味のない腐りはてだらけすぎたとてつもない数の
人口統計地の数列数列数列ああ数列
ああこの俺はこんな真夜中になってもまだ個であろうとする
このとてつもなくばかでかい時間の中で
人口統計地のとてつもなく膨大な数列のなかで
貴様自身が個であってもなんら意味はない意味はない
気づかぬ俺のばかばかしさ
てめえの人生不明瞭意味不明言語過多滅法回転無意味頭脳
ああ世の中よああ世の中よ俺を誰か知っている
そう俺が誰だか知っているような奴
俺日々は俺を軽く追い抜いていってしまう
知っている彼らは知っている俺がてんではかなく小汚い
感覚的近い感じと言えばそうショートケーキに
サクランボの砂糖漬けが一個にチョコレートソースと
丼飯の真ん中に梅干一個浅草海苔乗っけて食らう味は至って変わらず
普遍の色と普遍の風景視覚だけが信じることのできる唯一の思い出
ばかげた悪あがきと稚拙な思考錯誤は日々繰り返され
極めて無駄な時の浪費をそれがただ美徳であるが如く
日々だらだらと続けてゆくこの人口統計地の遥か彼方まで続いてゆく数列
やがてそれはどこまでもどこまでも永遠と永遠と
ダークグレイ一色で塗りつぶされた普遍の地獄が
眼下に広がっているのが見えてくる
霞んだ目の奥に見えてくる

ゆっくりと

確実に

ああ

地獄

ああそう
ここは地獄だ
そう地獄

地獄に下りてゆく

地獄は近い

地獄

そして

俺は

君達と会うことができるだろう

地獄の良き日に眩しさをなんら感じない太陽の下で

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