
青江三奈とミリー・ジャクソン
(追記)2000年7月3日青江三奈さんはすい臓ガンの為お亡くなりになりました。心から冥福をお祈り申し上げます。
おはようございます、こんにちは、スワン横田です。私は女性シンガーが好きです。それでカピラレコードでの活動でもカピラガールズなる女性シンガーを集めては日々楽しんでおります。記念すべき第1回のPOPコラムでは女性シンガーについて考えてみたいと思います。まず、私の最も好きな女性シンガーについて考えたいと思います。そもそも誰が何を好もうとその人の勝手なのですが、私の場合どのような音楽に対しても「ソウル(魂)を感じるかどうか」という価値判断のもと色々な音楽に接しています。
スワン横田がソウルを感じる女性シンガー
シルヴィア
伊東ゆかり
アグネス・チャン
ジョニ・ミッチェル
いしだあゆみ
小川知子
マリア・マルダー
園まり
グラディス・ナイト
渡辺美奈代
ちょっと思い付く所だけをあげたんですけど、統一性に欠けますね。(笑) 最近じゃディーヴァとか言って宇多田ヒカルを筆頭に和製R&Bとかいうジャンルが確立されつつありますが、私にはあれからソウルは感じない。でもあのへんの方々って今までの歌手の人に比べて性格が良さそう(歌手は性格ですよね)でも性格がいくら良くてもソウルを感じない歌手の歌を聴いているほど時間はない。そこで皆さんにお薦めの日本一のソウル度を誇るシンガーを紹介したくなった訳です。青江三奈と言えば「伊勢佐木町ブルース」ほとんどの人はそう思うでしょう。たしかにあの曲のイントロでの「アーッ アーッ」は日本音楽史に残る偉大な「アーッ アーッ」ですね。20年くらい前には夏木マリもその路線で頑張っていましたが、やはり「アーッ アーッ」のクォリティが違う。その大傑作「伊勢佐木町ブルース」と同じ作曲家、鈴木庸一氏(編曲は両曲とも竹村次郎氏)による奇跡の名曲が「新宿サタデー・ナイト」なのです。

ジャケもいいでしょ
そもそも当時のレコード会社は、ほとんどの場合が専属作曲家というのがいて、デビューからずっと同じ作曲家でいくのがあたりまえなのですが、青江美奈の場合はデビュー作からしてフリーの作曲家である浜口庫之助の作品「恍惚のブルース」ですし、ヒット曲は複数の作曲家の手によるものなのですが、どれも素晴らしく統一感のある作品に仕上がっています。これは、歌手青江三奈の実力、個性の強さを物語るものです。もちろん専属作曲家である大御所、吉田正の「この恋なくしたら」(これが2番目に好きかな)も見事に自分のサウンドにしています。なぜこれほどまでに強い個性を出せるのか私は考えましたが答えは出ませんでした。ただ言えるのは <彼女はセクシーである>、<彼女が自分の部屋に来ては困る>これくらいですね。その点で共通しているのがもう一人のセクシー・ソウル・シンガー、ミリー・ジャクソンですね。セクシー度ではシルヴィアの方が断然上なのですが、シルヴィアだったら家に来ても「どうぞ」って歓迎しちゃいますからやはり青江さんに匹敵しているのはミリーさんなのではないかと思います。

いままで「ミリー・ジャクソンが好き」っていうソウルファンに逢ったことがないので不思議に思って第一回目のコラムにミリーを持ってきちゃいました。これはセカンドアルバムでジャケが最高なので載せましたが、内容ではこれを挟んでいる1枚目「Millie Jackson」と、3枚目「I Got To Try One Time」の2枚が最高と思います。それでもこのアルバム・タイトル曲なんかはジャケを見ながら聴くとシビれます。最近(と言ってもここ5、6年)はフリー・ソウルとか言ってBGMみたいなサウンドがもてはやされていますが、たまには濃厚なこんなサウンドも良いのではないでしょうか。
それではまたこんど。