メンバー自身によるメンバー解説 (95年)


吉井和哉から見たメンバー
★廣瀬 洋一 俺はヒーセの恋人よりも彼のことをよく知っている。バンドを作っていくうえでは、やっぱりリーダー。
キャプテン。軌道修正を良くしてくれる。俺がすごく前向きになれるのは、ヒーセが前向きな意思を
持っているからだったりする。


★菊地 英二 去年ぐらいから凄く変わってきた。《ジャガー・ハード・ペイン》のツアーから、バンドのメンバー
一人ひとりが少しずつ成長してきたとも言えるんだけど、アニーが最も著しい。
今の時期に良い成長をしているから、30歳半ばまではこの調子で、
いい感じになっていくんじゃないかと。
本当にこの男というのは悪意というのがない、いつか人にだまされないように気をつけてほしい。


★菊地 英昭 エマはバンドのムードメーカー。バンドの引算の部分をやってくれている。
他のメンバーは皆足算の人間だから。エマのおかげでバランスが保てているところがある。


廣瀬 洋一から見たメンバー
★菊地 英二 彼は今が成長期。男として。バンドをやってる28歳の奴として、いま凄く成長してる時期だと思う。
顔もデビュー当時とは全然違って少年の顔から大人の顔になってる。
昔は、もろ理系人間だったのが、最近は文系っぽくなってる。洗脳したつもりはないんだけど。
去年学校を卒業して、急激に、社会に出たという意識ができた。
バンドの中で一番年下で、でもバンドの要のドラム。
そういうアンバランスが頼もしく思えるようになった。
バンドのなかでは一番知性を持ってる男だよね。


★菊地 英昭 お兄ちゃんは、バンドにはいなきゃいけない存在。もちろんライブでヴォーカリストと絡んでフロントに
立つロックの様式美にかなう花形ギタリスト。
マイペースで超陶酔野郎で、なにより「頑固」。
積極的に主張するタイプではないんだけれど、譲らないところは絶対に譲らない。


★吉井 和哉 バンドで、もしヴォーカルが中途半端なやつだったら、退いてろよって、ギターなりベースなりが全面に
出ていっちゃうと思う。だけれど、吉井が、きちんとしたエンタティメント性とか、カリスマ性を
持ってるおかげで、バックで演る俺たち自身も引いて立っててられる。
ある魔力を持ったヴォーカリスト。なおかつ、人間的なやつ。人間が好きなんですよ。
観察力が凄くて人の目の届かないところにピシッと目が届いてる。
最初会ったのは十年ぐらい前、いたいけな少年だったんだけど、目だけはぎらぎらしていた。
何かやらかしそうな目をしていましたね。野望を持っていたのかも。
それはなにかは分からなかったけれど。


菊地 英二から見たメンバー
★廣瀬 洋一 一番年上だから、しっかりしなければという心を持っている。
盛り上げる時は自分が盛り上げなければいけないという、責任感がありますね。
時々ヒーセに無理させちゃってるなと思うことがある。
気づかないところで、もっと気を使ってるんじゃないかと。本当はちょっと怒りっぽい。
露骨にメンバーに怒りを表したりしないけど、ああ怒ってるんだなあって顔で分かります。
ヒーセが笑顔だとバンドが笑顔に見えるし、バンドを引っ張っているという意味で、
彼が落ち込んでいると、バンドも暗い感じになります。


★吉井 和哉 華を持っている人です。違う視点から言うと、俺は理系人間で、何でも理論立てて物事を考えるタイ
プなんだけれど、まるっきり正反対、本能とか、感性とかで物事を捉えてる。
俺は、このバンドに入るまで、そういうことが分からなかったんですよ。
すべて、教えられたとおりにきちんとやればいいんだというような思考があった。
このバンドでやるようになって、「お前、好きなものは好きでいいんだよ」とか「やりたくない事はちゃ
んとやりたくないって言えばいいんだよ」ということを教えてもらった気がする。
俺自身は、まわりにあわせて、人と違った事はなるべくしないという、日本人の悪いとこを
持ってるヤツだった。吉井は、きれいなものを見たら、きれいと言える。
でも、俺はなかなか言えなかった。教えをいただいって言うか。
ヒーセもそういうところがあって、自分の感性を変えてくれた二人です。
僕もベースの頃の吉井を知っていますが、ヴォーカルになってから凄く変わりました。
それまではただの音楽好きのお兄ちゃんっぽいところがあったんだけど。
最近はアーティストはこうあるべきだというのを体現している。


★菊地 英昭 兄貴です。でもライヴの時は俺の兄貴じゃあなくなる。一応バンドのメンバーではあるんだけれど
インタビューを受けてる時なんかはやっぱり兄貴なんですよ。兄貴って言っちゃうし。
でもステージ立った時は兄貴じゃなくなります。ライヴではかっこいいなって思います。
少し自分を引きずったままステージに出てしまう俺とは違って、エンタティナーというか
きちんとしたステージングに徹してる。普段、言葉数が少ないふうに見せてるんですけど、
俺には結構おもしろいことも言いますよ。


菊地 英昭から見たメンバー
★吉井 和哉 最初の頃、ヴォーカルを聴いた時はすごい下手だった。
でも、見る見るうちに頭角を表したというか。
はじめはやっていけるかなぁと思ったんだけど、リハーサルをやって、初めてライヴをやるまでの
一月ぐらいの間にみるみる変わっていった。おやおやっと思ってるうちに、半年ぐらいたったら、
もうヴォーカリスト然としている。
で、バンドやめようと思ってたのをやめて、こいつと一緒にやっていこう
こいつについていったらなんかおもしろいことあるんじゃないかって、納得させられた。
僕は、ヴォーカリストの横でヘラヘラとギターを弾いていたいタイプなので。
こいつが頭角を表したその瞬間から、ここに居よう、こいつがいれば自分は自分なりの色が
出せるなって思った。
僕は映画でも何でも脇役が好きだから、コンドルのジョーとか、青レンジャーとかね。
しっかりした主人公がいてこそ引き立つ、その主人公をやってるのが吉井。
本当に忙しい時期によく曲がかけるなあと感心する。彼の発想の仕方とか自分にはない。
彼は忙しいとき、作らなきゃいけない状況に迫られたときに絞りだすように曲をつくる。
そこがねえ、何もいえず魅力的。


★廣瀬 洋一 初めて会ったときは、とても恐かった。
ヒーセは恐いというのと、うまいという二つの噂を聞いていた。
でも実際会ってみたら、子供っぽいところが残ってる人だった。
お腹が空いたら怒るとか、でもその純真なところに今、このバンドが救われているところがある。
素直になるところは素直になる、そういう気持ちのあるベースで、
それにテクニックが加わってるわけでしょ。だからサイコーに強力なベーシストですよ。
いってみれば、ギタリストっぽいようなベーシスト。歌ってるベース。


★菊地 英二 前のバンドでも弟と一緒で、俺たちは2人で一緒にやるということが、形になっている。
だから一緒じゃないこととどう違うのか分からない。
でも、兄弟でやってるからという事を特別に思ったりはしないですね。生活空間では兄弟。
で、ドラマーとしてはみんなが言うようにこのバンドで成長した。
テクニック的にも人間的にもね。
昔は結構無口で、ええかっこうしだったのが今ではいろんなこと言う
あと、露出狂なんです(笑)