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Le Rouge et Le Noir
Tokai TALBO bass (Original) & TALBO bass (Reproduct)

この楽器の初期試作品を見たのは、もう遥かな昔('82頃?)
楽器ショウの模様を報じた音楽雑誌の記事で でした。
どちらかというと同モデルのギター似のずんぐりしたシェイプで、
「こんなん買うやつ、おるんかい(冷笑)」
と感じたのをハッキリ覚えております。

その数年後、国内初の某「ベース専門誌」創刊号にて
この楽器の市販モデル(の試作品)の試奏レポートを目にしました。
初期試作品とは違い、スラリとしたデザインに変更されて
幾らか…というか、ほんの少しだけ普通のベースらしくなっては
おりましたものの、
「どう考えても売れないなコリャ(冷笑)」
と感じたのもハッキリ覚えております。

その後幾らも経たないうちに「同モデルのギターが生産中止に」
という記事を目にした時も、
「当然だよな(冷笑)」
と感じたのもまたハッキリ覚えております。


時は流れ、…1987年頃だったのでは と思いますが、
渋谷のイシバシ楽器にて 同モデルのギターが なななんと!
1万円台で叩き売られた時がございました。
定価の10分の1以下 という破格の値段に、ちわきまゆみ嬢や
ホッピー神山氏、そして岡野ハジメ氏らがこぞって買った という
あの時です。
外見的に「あんまりだよな…」と思っておりました同モデルギター
でしたが、実際弾いてみると独特の音色キャラクターが
「ちょっと面白いかも」と思え、何といってもそのバカ安さ!
当時組んでおりましたバンドのギタリストに勧めまくり、
結果 彼からの依頼を受け2本購入いたしました。
ちなみにわたくしも買う寸前でしたが、
「(2本買ったのでこれ以上は)荷物になるから止めよう」
と思い留まりました次第。
後にこのギターが中古市場で一時的に凄く高騰いたしました時、
「買っておけばよかったかw」
と少し後悔したのも やはりまたハッキリと覚えております。




ダラダラと長い前置きで恐縮でしたが、ようやくここからが本題です。


1988年…だったと思いますが(←記憶力の減退)、
当時手伝っていたバンドの練習で、普段行かない楽器店に行った時の事。
店の片隅にひっそりとこの楽器は飾られておりました。

こ、
これはあの…

Tokai TALBOベース!!!

(実物を見たのは初めてだよオイ!)

結局ほとんど造られず(10数本程度?)市場に出回らなかった
あの珍器がここに!!

思わず物珍しさで試奏させていただいたわたくしでしたが、
その弾き応えには驚きました。
※ 混同を避ける為、ここでは一旦「出音」に関しては措いておいて
 「弾き応え」に絞って話を進めさせていただきます。

「こ、これって…もしかして凄いんじゃないか!?(驚き)」

国内外の有名ベースをいろいろ試してきていたわたくしですが、
そのどれとも異質な…そして圧倒的な…

(なんと表現したものか今でも悩みますが、)


「大山倍達」感!?


「100Kg氷柱割り」感!? 


もう少し伝わり易く表現する努力をしてみますと、
(ちょっと的外れのような気もいたしますが)
「それまで木製バットを使っていた人が、
 生まれて初めて金属バットを持って球の真芯を捉えた時の打撃感」
とでも申しましょうか。


…全然伝わり易くありませんか(^◇^; そうですか。


「馴染んだベースのベストセッティング時に、
 快調なコンディションの自分が弾いて感じる気持ちよさの
 最上の部分をいつでもどこでも味わえる感じ」
とでも申しましょうか。

とにかく目からウロコがポロポロと落ちました。
無論 即購入いたしましたのは申し上げるまでもございません。

PUの種類、位置、回路等のせいもございまして
音色は少々クセがございますので好き嫌いがございますでしょうが、
この「弾き応え」は世界最高クラスだ と
現在でも自信を持って断言させていただきます。




さて、2003年春。
わたくしはオークションで新品同様の
「再生産Talboベース(画像左)」
を入手してみました。
復刻モデルが発売になってからずっと「欲しいなぁ〜」と思いつつ
なんとか我慢してまいりましたのですが、
定価の4分の1チョイの値段での出物を見つけ、遂に物欲に敗北…。

入手した個体はブラックメタリックで、小傷もほとんど見当たらず
実に良いコンディションでした。
弦交換&あれやこれや細かい調整を済ませ、
早速弾きまくってみますと…

アレ?

…こ、これは!?

オリジナルTalboに似てはいるものの…

オリジナルの半分くらいしか気持ちよくない!?


勘違いかと思って、オリジナルを弾いてみますと
相変わらずの最高な気持ちよさ!

細かく比較してみますと、
オリジナルに忠実な復刻かと思っておりましたが
かなりアレンジが加えられております。

まずは一番目立つのが「ブリッジの違い」



オリジナルが
「薄いプレートに駒をセットしたものを、ボディ開口部にネジ留め」
なのに対し、
再生産モデルは
「ゴツいブリッジを普通にボディの上に設置」
となっております。

のみならず、ネックジョイントも違います。



オリジナルが「噛み合わせ ネジ3点留め」なのに対し
再生産モデルは「普通っぽいボルトオン ネジ4点留め」です。


うぅーん。
わたくしの私見ではございますが、
外見はほぼ再現できておりますものの、
肝心の「唯一無二(オーバー?)ともいえる 最高の弾き応え」は
半分も再現されておりません。
(現代ベースの水準は充分クリアしていると思いますが…)
なんだか…
ぼく…
ちょっとガッカリしちゃったよパトラッシュ…。



再生産Talboベースを買って手放された方。
「あまり魅力を感じなかった」
「期待したほどじゃなかった」
とかお思いなのではないかと拝察いたしますが、
どこかで機会がございましたら
「新しい方持ってたから、別に弾かなくてもわかるよ」
などとおっしゃらずに、是非!是非!!是非!!!
オリジナルTalboベースを弾いてみてくださいませ。

別物ですから。
 
 


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