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Nordisk Sang /New Albion NA031
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1991年のアメリカ盤。当時のアメリカでノルウェイのトラッドを紹介する数少ないCDのひとつだった。50年代の録音の柳の笛のひなびた音に続いて,素朴だが極上のフィドルと澄んだ女声の掛け合いで頭はクラクラ。それまで聴いてきたどんな楽器とも異なる音色だった。電子楽器が突然聞こえても,フィヨルドの水面を漂うかのような荒涼とした音。かぶさるのは哀しさと寂しさをたっぷり詰め込んだ旋律だ。
。「北国の音楽とはこういうものか」と納得できる優れたコンピレーション・アルバムだと思う。今でも手に入るみたいだ。 |
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Kirsten Braten Berg /Heilo HCD7087(1993) |
| キルステンでなくシャーステンと発音するのだと思う。1950年南ノルウェイの生まれ。年寄りや録音から覚えた伝統歌を70年代末から歌うようになったベテラン。このCDは80年代のアルバムから集めた編集盤で,90年代にはジャズのグループと行動を共にしていたらしい。今は歌の採集をすると同時に
Valle の音楽学校で先生をしているという。 |
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Agnes Buen Garnoas 「Rosensfole」/ECM (1989) |
| このアルバムは,ECMのサックス奏者ヤン・ガルバレク(Jan Garbarek)が,豊かな伝統を持つ中南部ノルウェイの中世バラッドや踊り歌を素材に創造した他に類を見ない作品。ヤンが共同作業の相手に選んだのが,ノルウェイの古謡の現代化の先駆的女性
Agnes Buen Garnas。 ノルウェイ随一のハルディンフェレ奏者 Knut Buen の妹であり,上の Kirsten の先生でもある。伝統音楽はその土地土地の風土と分かち難く結びついている。世界産業の中心から外れれば外れるほど,音楽に込められる風景は生々しく伝わって来るように思う。
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Mari Boine Persen 「Gula Gula」 /Realworld |
| 「とんでもないものに出会っちまった。」 という第1印象だった。一曲目から始まる呪術的な声と単調なタイコが,想像していた美しく澄んでひなびた音楽を裏切ってショックだった。「土地神に捧げる祈り」なのかもしれないと勝手に思った。ずっと聴いていくと,ベースやギター他いくつかの民族楽器の音も聞こえてきて,じわじわとこちらの原始的な鼓動が引きずり出されてくる。かといって暴力的な音楽かと言うとまったく逆で,決して叫んだりわめいたりしない抑制の効いた歌声は全体を引き締めている。曲はすべて
Mari のオリジナルで強いメッセージが感じられた。最後の曲は金縛り級の名曲と言う以外,他に言いようを知らない。…以来 Mari を追いかけているのは書くまでもない。 |
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