楽器やコラム 7

お茶ノ水の某店にて パート2

楽器やコラム1で登場した某店ですが、今回は’55年製のストラトを見に行った時の話しです。
その日は店主は徹夜明けではなかったようで、ちゃんとした応対をしてくれました。
店主「この’55年のストラトは凄く良いよね〜。自分が欲しいんだけど、なんでもかんでも 欲しいものを自分で買っていたらキリないしカミさんから怒られちゃうからね〜。 でもこれは1ピースアッシュだし、木目も綺麗だしね〜。
ああ、1ピースだからって別に音が 良いとかそんなの全然関係ないんだけどさ〜、
なんだか気分が良いじゃない?1ピースって。 欲しいんだよね〜コレ。」
とおっしゃっていました。で、しばらくは店主の「売れないように」との配慮?からか、値段も かなり高めの設定で、店のあまり目立たない所に展示してありました。 しかし数ヶ月後にはSOLDになっていましたからおそらくご自宅にお持ち帰りされたのでしょう。

で、つい先日、HPにJBLのK110入荷のニュースが載っていたので早速見に行きました。
店主に「あの〜JBLの110が入荷したってHPで見たんですが・・。」と切り出すと、 また、この日も徹夜明けではなかったようで、ちゃんと応対してくれました。
「ああ、いっぱいありますよ、何オームですか?」と聞かれたので「'82年のスーパーチャンプ に付けようと思っているんで8オームです。」と答えると、いそいそと4つのK110をテーブルの上に並べてくれました。
で、値段はそれぞれ違ったのですが、2.5万〜3万円で、3万円のものは’70年初期の フェンダー純正パーツで、オレンジ色のフレームにFenderロゴ入りの個体でした。その他は70年代後期のJBLロゴのものでした。
「音はどうですか?」と聞いてみると「どれも違いはないけど、3万円のものはリコーン してあるから若干張りのある音かも知れない。」という説明で、私も悩んでしまいました。
「オススメはどれですか?」と聞いてみると、2〜3秒の間をおいてから
店主「う〜ん、やっぱり3万円のじゃないでしょうか?これはフェンダーロゴが付いてるから なんとなく気分が良いじゃないですか?」 というあまりにも単純明快な答えだったので感動しました。
そうですよね?いくら理屈こねたって結局は気分の問題なんですよね〜?
そこで「じゃあコレにします。すみませんが地方発送お願いします。」と言うと、 「はい、ありがとうございます。ええっと送料が・・・・・・。いいや、サービスさせてもらいます。」 ということで、自分のオススメに素直に従った客が気に入ったからか、送料をサービスしてくださいました。 色々理屈も知っているし、蘊蓄を語り出したら数時間とまらないような店主ですが、
実際に購入する時の理由は「なんとなく気分が良いから。」の一言。素直というか純粋というか、 そんな店主のキャラクター、私はとても好きです。 (終わり)