発禁本(警告・問題になった雑誌・コミック・本PAGE3)

発禁本から、問題になったものまで領域を広げました。PART2までは、「カオスの本棚」に行って見てください。いろいろ取り揃え、お待ちしてます。

はだしのゲン/中沢啓治   警告を受けたわけではないんですが、少年ジャンプ連載の時から、その過激な内容で話題になったし、第一、どうして週刊少年ジャンプ連載なのにジャンプコミックスから出ないで、汐文社(画像のがそれ)から出たんでしょうか?。おかしいとは思ってたんですが、ある本(洋泉社・まんが秘宝VoL2の”つっぱりアナ−キー王)にそのことが書いてありました。やっぱり集英社がびびったということです。子供にピカドン(原爆)の恐怖や戦争の悲惨さを伝えるのに、これ以上のテキストはないと思うし、実際どこの図書館にもあるんじゃないでしょうか。ちょっと絵が不気味なところもありますが・・・。(2003.3.29)

地理(東京書籍)   教科書まで取上げてしまいました。いいのでしょうか?お断りしておきますが、もちろん発禁ではありません。間違いが多いということです。でも、考え様によっては、発禁より始末が悪い。採択されれば、子供は強制的にそれを使うんですから。偶然にも、我家の娘もこの素晴らしい教科書を使ってました。この教科書、前科持ちで、「北国はつらいよ条例」で有名なあの教科書です。「はつらつ」と「・・・は・つらいよ」、ギャグとしては面白いから、まあ許してやろうと思ってたら。またです。例えば、日高山脈を日高山地とし、讃岐山脈も讃岐山地です。直した教科書を配ったようで、古いのを娘がくれました。森高千里の「県庁所在地ロックンロール」とか出ていて、羨ましいほどキレイな教科書です。ところで、昔、検定を通らなかった家永三郎監修の教科書って、一応発禁なんでしょうか?。(2003.3.29)

いけない!ルナ先生/上村純子   今回もコミックです。有害コミック問題の時にやり玉に挙がった一冊です。講談社の、「少年マガジンコミックス」(左画像左・1巻初版美本)で発売されてたんですが、当然のように絶版にされてしまいました。ストーリーは単純で、父親が海外に赴任するので、塾のルナ先生が母親代わりに同居し、そこで毎回Hな展開(けっこう無理矢理に)の話になるという、パターンです。タイトル通りの「いけない!」になってしまいました。現在は、松文館のコミック文庫から成人コミック(左画像右2巻)として再販されてますが、巻末にオマケの漫画が付いていて、”Hマンガ=性犯罪”ではなく、必要論を説いてます。難しいところですが、有害・必要のいづれにしても、”いけない!”のは、いつも「大人」だということですね。なお、上村純子がコレを描いたのは、21、2歳の時です。(2003.4.26) 
追記・・・「いけない!ルナ先生」の原型が、右画像の「あぶない!ルナ先生」(マガジンコミックス)です。マガジンスペシャルに連載されていて、@巻とありますが、次からは「いけない!ルナ先生」@巻に引き継がれてます。ここでは塾ではなく学校の先生の設定で、下宿先の教え子にいろえろご教授するというストーリーで、「あぶない!」も「いけない!」もほとんど内容的には同じです。(2007.6.7)       

人性記/高橋鉄   ”カオスの本棚”の「発禁本を現代本で読む!」にも掲載(現在削除)してますが、これがその発禁本です。内容は日本版キンゼイ報告といったところでしょうか。当時の雑誌(人間探求)の広告から”人性記”に迫ってみると。
 「問題の人性記ッて何だろう? それは血と涙の性愛記録集!」と先ず振ります。さらに、「キンゼイ博士の支援を受け深刻無比な性体験の記録を集める事一千名、血のにじむ人性はこの一巻に溢れる。婚前の子女を持つ家庭人・教育家におくる」とかなりの大風呂敷風表現が続き、極めつけは「女(おみな)とは・・・?」という大きな文字。そこはかとないイカサマ臭を漂わせながら、押さえるところは押さえた、見事に壺を得た広告です。(2003.6.20)

世界秘密文学選集(訳・清水正二郎)   このシリーズ第一期15巻が、清水正二郎の訳したものを筆頭に、残らず摘発押収になったと参考文献にあります。画像の本は、清水正二郎・訳の「パリーの娼婦たち」で、多分カバーなしですが、浪速書房ですので間違いないと思います。PART2の”ちょっと愛して”(北見洋子の別名で書いている)に続く2冊目掲載ですが、このシリーズはかなりの冊数あり、他のシリーズ(セクシー文学選集等)も発禁ありで、合計するとすごい数になるはずです。彼は裁判で、有罪になったはずです。さすが性豪作家、「やるときゃ、やるぞ」ですね。なお、別冊太陽”発禁本”でこの本の書影を見ると、やはりカバーが付いているようです。(2003.8.2)

百八の恋/畑中純   ”まんだらやの良太”でおなじみの土着漫画家、畑中純の問題作です。講談社のモーニングコミック連載中から物議をかもし、途中から別作品の掲載になった記憶があります。主人公の百八の天真爛漫な性体験が描かれているんですが、それでもクレームがつくんですね。単行本化されたんですが、途中から”成人指定”になったんじゃないでしょうか?。画像のはまだ指定前ので、どこにもそういう表示がないが、現在のには表示があることを確認済みです。畑中純は最近、版画とかも描いてるらしいけど、欲情を煽るような絵じゃないんですけどね。(2003.8.23)



Blue/山本直樹   なんかコミックばかり続いてる気がしますが、まあ、良しとしましょう。さて、この作品は、”ビッグコミック・スピリッツ”に1991年掲載されました。その年の同誌掲載作品や”コミック・ビー”に掲載されたいくつかの作品を、光文社が単行本化(1991年)したものです。Blueというのは、催淫効果のあるクスリのことらしいんですが、”青春”ということも現しているのかもしれません。内容的には、青春のある一時期を切り取った、そんな作品です。有害コミック論争の時、光文社が自主規制して、絶版・回収してしまった作品です。正直、山本直樹の絵は官能的というか、イヤラシイです。別名、塔山森(森山塔というのも目にする)の名で成人向き漫画を書いてますが、ほとんど区別が付きません。ただ、知的な一面を、作品中に感じるのは、私だけじゃないと思います。Blueは現在、弓立社から再販されているということですので、興味のある方は、そちらで。(2003.9.27)

追記・・・・弓立社(ゆだちしゃ)の再販版を入手したので、UPしておきます。タイトルが英文大文字になってますが、収録作品は同じ。ただ、こちらは「成年コミック」指定。所々に彩色が施してあります。また(股じゃないですよ)、光文社版は白抜きした部分がかなりありますが、こちらは描き込まれてます。さらに一カ所だけ、言葉が挿入されてます。「BLUE」の一コマ目(校舎屋上の青空)に、”そしてまた 僕らは のぼってゆく”という言葉が付け加えられてます。表紙はシンプルですが、こちらの方が好きです。(2005.11.26)
追記2・・・双葉社版(2001.3.20初版)を見つけたので画像UP(右下)しておきます。内容的には他の2冊と変わってないようですが、“成人コミック”の表示はありません。(2007.7.28)



秘帳/湯浅真砂子   文学史を見ても、当サイト参考文献のひとつ、新潮社の文学小辞典にも出ていません。この歌集一冊のみ(だと思うんですが)、そしてそれが発禁ということで人の記憶に残り、これからも残っていくんでしょうね。なんでも、余りに性欲を直接的に表現してるんで、女名を使った男の作者ではないかと、疑われたこともあるらしい。この本の前書きを読むと、夭折したらしいが、私には女の作者に思えました。全ての短歌ではないが、ほとんど性に纏わるもので、駄作もありますが、結構いい歌もあります。「蚊帳の中二人裸のままに寝ね灯りともせば人魚のごとし」なんて文学的なものもあれば、「灯を消して二人抱くときわが手もて握るたまくき太し逞し」なんて、羨ましいのもあれば、ターキー(水ノ江滝子?)を歌ったものまであります。画像は昭和31年発行の有光書房版です。(2003.10.11)
追記・・・「秘帳」についての詳しい記述が、このサイトにありますので、参考にして下さい。

ガミアニ   フランスの詩人ミュッセの作と言われてますが、断定は出来ないそうです。どの解説書、そして画像の三崎書房(昭和42年発行、”トルー・ラブ”と共に摘発))発行のものにも、出来上がるまでの説が2つ記されている。先ず、ミュッセが文学仲間に「艶笑文学はこれまでのように、刺激的な言葉や下品な言葉を使わなければ表現出来ない」という説に一人反論し、その証として”ガミアニ”を書き上げたというもの。そして、もうひとつが、付き合っていた女流作家と憎しみのあげく分かれた後、彼女に性的不能者と暴露されたお返しに、彼女が同性愛者であり獣姦愛好者であることを伝えるため。というのがそれだ。確かにあまりお下劣な言葉は使っていないが、本書を読む限り、いかにも翻訳調で、あまり楽しめなかったことを記しておこう。それに各ページに同じ裸のイラストを使用し、ちょっと興ざめです。なお、”最近の猥褻出版(長谷川卓也・三一書房)を読むと、どのページの何行目が抵触したのか、事細かに記述してあるので、ご参考まで。(2003.10.25)

ブラック・ジャック(ある患者の記録)→(ある監督の記録)   某雑誌(GON!なんですけど・・・)でこの情報をえました。幸い、秋田書店版のブラックジャックを全巻持っていたので、チェックしましたが、それらしいのがない。ロボトミー手術(脳にメスを入れ、人格を破壊するという手術。ジャック・ニコルソンの”カッコーの巣の上で”もそうでした。)の描写で抗議を受け、単行本には病名や手術の内容を全く書き換えてて収録しているらしい。雑誌の画像はP巻だったので読み直したんですが、全然それらしいのがない。研究者の多い手塚治虫関係、この辺の事情を知っている方がきっといるはずです。哀れな不勉強者にお教え下されば、幸せの極みです。また、手塚治虫には他にも物議をかもした作品があるはずです、そちらの情報も是非。(2003.11.9)
追記・・・倉田わたる氏から掲示版に丁寧な回答を頂きました。先ずタイトルは、”ある監督の記録”が原題で、現在P巻には”フィルムは二つあった”で掲載(因みに全集では166巻・文庫版ではM巻だそうです)されています。病名は、脳性マヒをデルマトミオージス(膠原病の一種)に変更。内容もいたるところで変更されているということです。ご指摘の情報センター出版局発行の”ブラック・ジャック89.5%の苦悩(著・豊福きこう)”にも同内容のことが記されている。C巻削除の「植物人間」については、後日UPさせていただきます。(2003.11.15)

こじき大百科/村田らむ・黒柳わん   2001年5月15日発行(データハウス)だから、かなり新しい発禁本です。私は知らないで、ブックオフで100円で買っちゃいましたが、それと分かってからオンライン古書店で見たら、定価の倍以上(定価は1400円)の値が付いていた。ブックオフ等ではそういうことは知らないでしょうから、あったら即ゲットしておいた方が良い。さて、サブタイトルが「にっぽん全国ホームレス大調査」ということで、こちらにホームレスという言葉を使ってしまったので、「こじき」を使ってしまったのか、回収になってしまいました。「こじき」と「ホームレス」は、私の中では違うんですが・・・。正直、いい本です。よく調べ上げてます。タイトルを変えて発売したかどうか知りませんが、読む価値はあります。(2003.12.6)
追記・・・・某書店にて、「ホームレス大図鑑」というタイトルで再販されているのを見ました。ただし出版社はデータハウスではありませんでした。やはり、「こじき」という差別用語がいけなかったらしい。(2006.2.11)
追記2・・・ロイヤルさんによる情報を追記します。〜こじき大百科の時に抗議をしたのは、名古屋の日雇い労働者の団体だそうです。その後竹書房が頼んで書いたのがホームレス大図鑑です。しかし上記の団体がまた抗議を出して、絶版・回収になってしまったそうです。〜というもの。(2007.10.5)



私立極道高校/宮下あきら   「ごくどうこうこう」ではなく、「きわめみちこうこう」と読みます。1979年から1980年まで少年ジャンプに掲載されました。左画像は、1979年の12月17日号で、表紙にも大々的に使われてます。この後、3ヶ月位後に突然の打切り、単行本(右画像)も回収されてしまいました。理由は、作中に実在する中学校名と、卒業生の名前が使われたというものだった。ホントなんでしょうか?。打切り、回収ということは、偶然にしろ結果的には、そうだったのかもしれない。この頃は日本各地で、「校内暴力」の吹き荒れた時期でもあるし、いたし方なかったのかもしれません。私もこういう劇画より「ハリスの旋風」や「夕焼け番長」の方が、のほほんとしていて好きですけど。(2004.1.10)
追記・・・掲示板に、宮下あきらのアシスタントをしていた親戚を持つ方から、情報をいただきました。実存の中学校とは蒲生中学(現・船岡中学)で、この頃はどこの学校もそうでしたが、ここもかなりおちゃめな連中(今はきっと、立派なのでしょう)がいたようです。また、名前もやはり実存の人物だったようです。でも、実名で載った人達は、結構喜んでいたということですが・・・。(2005.3.5)

発禁本の世界/城市郎   発禁本を紹介して、それが発禁になってしまったという希有な本です。ホットパートをそのまま掲載したのがいけなかったんでしょうか。ただ、長谷川卓也の「最近の猥褻出版」という本からは漏れていて、この本を参考にしている城市郎自身、「私の本が漏れている」と、別冊太陽(発禁本人生)で述べている。内容は城市郎の他の著書と大差ないんですが、雑誌や週刊誌掲載の作品(”おんなの警察”や”二人のラブジュース”等)を多く扱っているので、その点かなり参考になる。まあ学習参考書じゃないんで、読んで面白ければそれでいいんですけど。昭和51年、スポーツニッポン新聞社出版局の発行です。(2004.2.28

検証!こち亀4巻   以前、掲示板に寄せられた情報の検証です。「電影少女」に続く第二弾です。”こちら葛飾区亀有公園前派出所”(以下”こち亀”)の4巻(ジャンプコミックス)の初期版にあった「派出所自慢の巻」が、いつの間にやら削除され、「野球狂の男の巻」なる、かきおろし番外編にすり替えられたというものです。ブックオフに行き、思い出すと4巻を探すんですが、いつも番外編収録のものばかり。それでも何とか入手して新版と比較してみた。旧版は1982年4月15日発行の28刷。新版は1991年9月15日の、何と71刷。    「派出所自慢の巻」は、カゼで欠員の出た他の派出所に、中川と両津が応援にいくという設定だ。その派出所というのが、旧日本軍かぶれの所長で、派出所の中は村田銃やら二式小銃やらのコレクションが飾られている。派出所のあまりの寒さに、2人は古い小銃の木製銃床でたき火をし、暖をとる。それを見た日本軍かぶれの所長とのいざこざがスラップスティックへと発展する例のパターン。話が話なので、「帝国軍人」「神国日本」「玉砕精神」等の物騒な単語が続出。致命傷は、中川の「天皇陛下バンザーイ!」でしょうね、たぶん。さらに、4巻の旧版にも新版にも掲載されてる「快盗・鶴の007号の巻」のセリフが、至るところで変えられてるのに気付いてしまった(エラそうに)。「色キ○ガイ」は削除、「このプレイボーイめ 結婚するんだって色男!!」も削除、地名もいくつか削除。警察学校時代を思い出しての会話、「拳銃射撃訓練の時 おまえはさぼって スズメやネコをうちにいってたな ひでえやろうだ!」はもちろん削除、その他何カ所も削除ありです。この巻のこの話だけでもそうですから、他の巻にもあるはずですが、100巻以上もある”こち亀”、そんな根性持ち合わせていないので、この辺でお開き。(2004.3.6)
追記・・・3巻にもあることが、掲示板情報で分かりました(PAGE4にUP)。なお、他の巻でもコマから外れた「コメント」等がいくつも削除されているようです。(2006.2.11)
週刊文春(2004.3.25号)   通勤途上、カーラジオで「出版差し止め」ニュースを聞き、途中のファミマで購入した。キオスクや営団地下鉄の売店は売らなかったそうだが、コンビニではその後も売り、ほぼ完売とか。みんな好きなんじゃないですか、発禁本。それにしても、店頭に並んでから差し止めというのは聞いたことあるけど、出る前にというのは初めてなんじゃないでしょうか?でも、そんなにインパクトのある記事とは思えない。田中真紀子の娘が1年で離婚したというのが、プライバシー云々で「出版差し止め」をするほどのことなんでしょうか。読んでも記憶に残んないって。他にもっと興味のある記事がいっぱいある。まあ、一般人といっても、私が一般人であるということとちょっと違うんですが・・・。これが前例になり、「検閲」もどきになり、それにビビって、週刊誌が逃げ腰な記事を書くようになってしまうと、つまんないでしょうね。公立の図書館では「閲覧禁止」の所が多いというのも、嫌な気分です。文春にはとことんやってほしい。なお、表紙の絵は知ってか知らずか、「ウソ♂」という鳥です。(2004.3.20)

週刊新潮(2004.4.1号)   予想に違わず、やっぱり出ました。発売前の出版差し止め。今度は”週刊新潮”です。記事は「父親への配慮で”長島家次男”が300万円脅し取られたという<判決文>の欠落部分」というもの。内容は、ある女性が長島家の別荘で、次男にマリファナを吸わされ、暴行をされたという訴えが発端。絵に描いたような暴行事件ですが、「やってない」というのに、300万も払ってしまったことから記事になったようです。驚くことに、出版差し止めを行った弁護士というのが、先の田中真紀子の娘の件での弁護士と同一人物。何でも、豪腕弁護士なんだとか。今回はどこでも買えたようですが、逆に売れてしまい逆効果なんじゃないでしょうか?話題作りの気もするんですが、どんなもんなんでしようか。(2004.4.11)

ORAL SEX/松窪耕平   今や普通に行われているオーラル。1972年当時は珍しかったんでしょうか?。でも、古い文献でも古来の呼び方で目にしますけど・・・。帯には、「常識的な性テクニックは、もう古い!」とあるから、この当時はけっこう非常識だったんでしょうか。昭和48年5月18日摘発となってますが、他にも同著者(松窪耕平)の”MODERN PETTING”と”MOOD SEX”の併せて3点が同時に摘発されてます。理由は、「本文と関係なく男女のからみの写真が掲載されている(つまり、見せるだけのものと判断)」というもの。まあ確かですが、そんなの他にも腐るほどあります。3冊とも駿河台書房がやってくれました。この出版社、個人的に好きです。裏表紙の帯に「ヤングのナウな感覚がきりひらく、セックスの桃源郷。酔いしれるオーラル・セックスの奥技を、本書でどうぞ!」と、今や死語満載のキャッチコピー。笑わせます。私も奥技を会得したい。(2004.4.11)

IKENAI!いんびテーション3巻/こしばてつや  有害コミック論争の時、いち早く自主規制して、「成年コミック」第一号になった作品です。ブックオフ等の成人マンガの所に5巻揃い(一冊105円)というのを、よく目にします。5巻だけ「成年コミック」の表示がないんですが、同じ場所にある。三流エロ劇画等での女子高生のようにリアルではない。画像を見れば分かるとおりの、どっちかというとロリ系女子高生のドタバタ喜劇なんですが、すぐに危ない部分を露出するので、「成年コミック」にしたようです。男モノは何とかクリアですが、女モノはダメなようです。犯罪心理学で有名な、福島章の「マンガと日本人」という本を読むと、有害コミック問題のことがよく分かります。出版社の「自粛」には勿論、規制の立法化の懸念もあるし、税制優遇措置(出版社が文化事業ということで優遇されている)の問題も絡んでいるようです。それぞれの思惑が渦巻き、この問題は、一筋縄ではいかないようです。(2004.5.30)


リリアン/ビョルネボ   画像の通り、ノルウェーの発禁本ということですが、日本でも1971年に三笠書房から発刊され、同年に摘発されました。「北欧女性が”一糸まとわずに”告白した性の真実」と帯にあるように、告白小説の形をとっています。大きく二つに分かれ、前編では主人公リリアンが、ピーターソン先生に治療?を受ける部分、後半のヨーロッパ旅行での様々な体験。後半のポルノ映画出演までは読み応えがあるんですが、その後のエピソードは取って付けたようで、ページ稼ぎの感が、なきにしもあらず。ただ、今読んでも古くさい感じがしないのはさすがで、官能小説としては現在も通用しそうです。古本屋でも時々見かけますので入手可能です。(2004.6.6)  
 


パタリロC巻(マリネラの吸血鬼)/魔夜峰央   掲示板情報からです。現在は削除されているそうです。文庫版も見ましたが、削除されているようです。画像は初版です。アニメおたくの三女は、”Book of” で私がパタリロを探していると、「あんなキモイまんが・・・」と言い、またオヤジの評価を下げました。これは、やはり”き○がい”という言葉が出てくるので、その関係ですね。精神病院に対する表現描写もイケマセン。今なら絶対に、編集者側からチェックが入りますが、1980年(初版発行年)段階では、まだまだ甘かったということでしょうか。(2004.7.3)
追記・・・掲示板で、削除の原因を「必殺日の丸ふんどし」(右翼団体の抗議)ではないか、という指摘がありましたが、読み返した印象としては、やはり、”き○がい”という言葉と精神病院のからみの件の印象を受けました。あくまで、これまでの例を踏まえてのことですが。なお、7巻の「科学騒動」にも、この言葉や精神病院に対する表現描写が出てくるが、き○がいを「アホタレ」に変えてセーフになっているということです。(2006.2.18)
追記2・・・“花とむし”さんより次の書き込みがありました。〜「マリネラの吸血鬼」が欠番になった理由はあれがもろにクリスティのラジオのパクリだったからのようです。といってもコミックスだけなら特に問題にはならなかったのですが、アニメ化の時この話も使ったのがまずかったようです。元々パロディの多い作家ですし、魔夜ファンは作者のイタダキには寛容でした。しかし、テレビで全国放送してしまったら話は別です。欠番になった時期を正確に確認していないのですが、記憶にある限りではアニメ化後だったと記憶しています。〜というものです。これまでの理由と違うので、追記させてもらいました。(2006.7.22)


アンテナ/田口ランディ   インターネットの女王も今やたじたじです。「アンテナ」「モザイク」の盗作問題で、検証本まで出され再起不能の感があります。「モザイク」は直木賞候補にまでなったのに・・・。ネット上にも田口作品のここがパクリという膨大な資料を駆使したサイトがありました。ほとんどの作品の盗作部分、誤字誤用から言葉尻までつかまれ、立つ瀬がありません。さて「アンテナ」ですが、そう言う訳で絶版になってしまいました。改稿(盗作部分を削除、書き加えたもの)したものが、幻冬社文庫で出てますが、単行本とは書き出しから違ってますし、巻末に10冊の参考文献も書き添えられている。内容は新潟の幼女監禁事件から材を得た、心理小説というか、哲学小説風というか、早い話、電波系小説です。ナオミという風俗嬢の言葉が盗用されたということですが・・・。読んでいて、私も一つ誤用に気づきました。もしかするともう既に指摘されてるかもしれませんが。それは、春の彼岸に「オハギ」を作る場面です。春は牡丹ですから「ボタモチ」、秋は萩なので「オハギ」と覚えたんですが・・・。文庫もそのままでした。いずれ、「モザイク」も読んでみようと思っています。(2004.7.31)

ゲームセンターあらし/すがやみつる   PTAの抗議にあい絶版になったと、何かの雑誌で読んだことがある。小学館てんとう虫コミックスの一冊なんですが、ブックオフ等で見かけたことがない。あれば105円なんでしょうけど。これはどこかの古書展で200円で買いました。抗議の理由というのが、「ゲームをやりに繁華街等に行く」というようなもんだったと思う。家の中でファミコンしこしこやってろ、ということなんでしょうか。画像は@巻(昭和57年3月21刷)ですが、ゲームといっても、あのスペースインベーダーなんですよね。かわいいもんです。この後の巻が室内ゲームを扱っているのかは、確かめていませんが・・・。(2004.9.4)


編集王3巻/土田世紀   これは著作権がらみのNGです。右画像を見てください。「キャンディ・キャンディ」(最終話図版)ですね。これが3巻の26話「男の子女の子」の口絵になってるんですが、著作権で長らく争われました。前にサザエさんがバスに描かれていたことで長谷川町子が争いましたが、「編集王」のこの位の図版で目くじら立てなくてもと思うのは、私だけでしょうか。この後、「編集王」の愛蔵版がでたそうで、この部分が真っ白なんだそうです。見てみたいものです。(2004.11.6)


ナッチ(安倍なつみ写真集)   盗作問題で2004年の紅白歌合戦を辞退したのは知ってましたが、何とこの写真集、ブックオフで300円で叩き売られていた。別にファンでもないんですが、何もここまでという気がします。この写真集に添えられた文章もやり玉に挙げられました。盗作なんてコレまで腐るほどあって、作家・音楽家・画家と表現活動には付きものです。「好きなアーティストで、意識下にあったものが・・・」というコメントを何度聞いたことか。まあ、明らかにそっくりパクッたり、一部変えたりという悪質なモノもある。お偉い作家先生が苦し紛れに、余り有名でない人の文章を盗用したというのは、ちょっとアレかなとは思いますが、安倍なつみが好きな詞をノートに書き写し、それを自分の本になんて、かわいらしいじゃありませんか。ギリギリセーフでご勘弁を、と思うのは私だけ?。それとも自粛している安倍なつみに対して失礼かな。ワニブックス発行。撮影は野村誠一です。(2004.12.25)

バターはどこへ溶けた?/ディーン・リップルウッド  参考文献「サイゾー(2004年6月号)」で見たものですが、新聞等にも出ていたのでご存じの方も多いと思います。二匹目のドジョウ(昔、「カモメのジョナサン」が流行っている頃「ニワトリのジョナサン」(確か青島幸男)という本が出て、笑ったし、「誰も知らない・・・」「誰も書かなかった・・・」というタイトルもやたらと出ていた時期があった)というやつです。元々は「チーズはどこへ消えた?」(真ん中の画像)を出した扶桑社が「バター・・・」を著作権侵害と類似品として、不正競争防止法違反で訴えたというのが、発端でした。地裁は、不正競争・・・は却下したが、著作権・・・は認めて発行・販売を差し止めた。ここまでは知っていましたが、「バター・・・」を出した出版社(道出版)が、「バター・・・」がそうなら廣済堂出版の「チーズはここにあった!」(右画像)もパクリだと反論したという。そこで、この一件を書いているサイゾーの成田智志は、「チーズはここにあった!」が訴えられなかったのは、内容のお粗末さ(アリとキリギリスのパロディー)だと言っている。確かにそうかも。帯付きで三冊並べるとオシャレというので、取りそろえてみました(2005.1.29)

検証!男坂(車田正美)   掲示板で、少年ジャンプに連載されていた車田正美の「男坂」について情報が寄せられた。突然の連載打切りは、PTAか何かの・・・というものでした。私は読んでなかったのですが、調べてみる必要アリ、でも不人気が原因かも?と返事をしたところです。という訳で調べてみました。先ず読んでみないことには分からないので、ブックオフでジャンプコミックスの1〜3巻を購入、一気読みしました。「男一匹ガキ大将」系の話で、面白く読ませてもらいました。確かにこれからという所で、画像3巻で唐突に終わっています。荒唐無稽な話ですが、残酷シーンとかもなく、「何で?」という印象でしたが、3巻で作者はこう書いている。〜構想十年−と銘うってはじまった、この「男坂」だったが、どうも作者の思い入れとは裏はらに、周囲の状況がそれを許さず、ついに未完のまま中断せざるをえないことになってしまった〜。周囲が許さない状況・・・、やっぱりクサイ。ネットやコミック関連の文献で調べたんですが、外部からの圧力の記述はどこにもない。次に、冗談半分で書いた”不人気”の件もあたってみました。ジャンプは毎週ランキングにしていたので、ネットで調べてみると、ありました。初めはランキング上位にあったんですが、だんだんと落ちていっています。菊川仁義(主人公の名前)のキャラがちょっと弱かったんでしょうか?。それとも演歌っぽいタイトルがいまいちだったんでしょうか?。周囲の状況とは、多分このことでしょう。ジャンプはランキングに基づいて打ち切ったのだと思います。もしかすると、ジャンプ編集長の回顧録辺りに書いてあるかも知れません。でも車田正美は捲土重来、この後ジャンプでヒット作をものにしたはずです。(2005.2.26)
追記・・・sobaさんから情報が寄せられました。〜BS2で『マンガのゲンバ』という番組の総集編をやっていたのですが、その番組に車田正美氏が出ていました。『男坂』は単純に人気がなかったので打ち切りになったとの事です。『男一匹ガキ大将』のオマージュとも言える「ケンカで天下取り」というマンガは時流的に受けなかったようです。
 その後、「聖闘士」「聖衣」「小宇宙」など、既存の要素を全く新しい言葉に置き換える、
オブジェが分解してアーマーのパーツになるなどのプラモデル的要素、美形キャラを出すなどして女性読者にも楽しめるような要素も取り入れるなど、読者受けしやすい設定を練り込んだ『聖闘士星矢』を発表、現在まで続く人気作となったのは言うまでもありません。〜(2009.2.19)



愛のコリーダ/大島渚   ご存じの映画ですね。この本は昭和51年に摘発され、大島渚宅や版元等が捜索された。映画の方は、ズバリの場面が含まれていたため未現像のフィルムをパリで現像、編集をして日本へ逆輸入するという方法をとったが、その間に本が摘発されてしまった。本の内容を見てみると、先ず映画の脚本があり、「体験的ポルノ映画論」「刑法第百七十五条をめぐって」「制作余話」と続く。表向きは、スチール写真が猥褻ということでの摘発だったが、実際は活字部分、特に「刑法百七十五条・・・・」へのしっぺ返しだと思えるし、大島渚の反体制気質への当局の圧力ともとれる。結局は無罪になったと思うんですが、映画(観た記憶なし)のハードコア部分は、もちろん削除されているはずです。本は三一書房から2,000円で出されました。「定」は松田英子が、「吉蔵」は藤竜也が演じてます。藤竜也も良い思いしたもんです。(2005.3.5)
   

みんなあげちちゃう/弓月光   かなり前に掲示板で教えてもらったものです。GH巻のいくつかが、愛蔵版から削除されているという。画像はGですが、Hもちゃーんと読みました。それにしても表紙からしてこの画像です。ジャンプコミックスですよコレ。久保書店でも松文館でもないです。若い娘っ子がチチ出して・・・。しかし、こういう表紙だと子供は、その辺にマンガを出しっぱなしにしないで、ちゃんと片付けるかもしれませんね。ところでGH、これはどれが削除されても、ふむふむです。特にHの「負けてたまるか」。バター塗ってAFしちゃダメだって。バターじゃなくって・・・、という問題じゃなくて、読み手は子供だし、作中の相手も子供だぜ、と声を特大にして言いたい。自分の趣味をマンガに描いちゃダメだっての。弓月光は他にもこの手のマンガ描いてますよね確か。独身何とかとか、他のも見た気がする。みーんなブックオフで105円でしたけど、それでも高い気がしますね。(2005.4.23) 追記・・・ヤング・ジャンプでした。

怪獣学・入門!(映画宝島)   参考文献「封印作品の謎」(著・安藤健二)で知りました。この本の2刷から、ある短いコラムが削除されている。なるほど、私の持っているのは3刷なので、無い!。”「幻の12話」を20年間追い続けた男」というコラムがそれです。巻末にあったはずの場所には、「ゴジラCOMICの逆襲」というJICC出版の広告に変わっている。その後見かける度に奥付を見るんですが、初版のこのコラムをまだ見ていない。”幻の12話”というのは、勿論ウルトラセブンの12話、「遊星より愛をこめて」です。小学二年生(小学館発行)の付録「かいじゅうけっせんカード」に載った”ひばくせい人・スペル星人”が発端で大問題となり、円谷プロが完全に封印したと言われています。実際、私の持っている昭和53年発行の「ウルトラマン大百科」(右画像・・・ケイブンシャ発行・監修は円谷プロ)でも、「12話は欠番です」と注意書きがある。宮崎勤はこのテープを持っていたらしく、事実、彼から流れたテープがかなり出回っているらしい。「封印作品の謎」では他にも”怪奇大作戦24話(狂鬼人間)”や映画”ノストラダムスの大予言”等の封印作品の経緯が詳しく記されているので、必見書です。(2005.5.21)
       更新をお楽しみに!

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