音楽ジャンル解説



いろいろな音楽のジャンルの主たるものについて簡単に説明していきます



※筆者の主観のみに頼るところが多いことをご了承ください。




ジャンル名をクリックしてください



『クラシック』
    ・ソナタ    ・ロンド    ・ワルツ    ・メヌエット
    ・セレナード    ・レクイエム    ・マーチ    ・コンチェルト
    ・プレリュード    ・オペラ    ・オラトリオ    ・シンフォニー
    ・カンタータ    ・アリア    ・オーバーチュア    ・エチュード
    ・ラプソディー    ・マズルカ     ・カノン

『テクノ』     『ジャズ』

『ユーロビート』     『ロック』     『バラード』

『ゴスペル』     『R&B』     『ヒップホップ』

『レゲェ』     『ハウス』     『琉球音楽』

『民謡・端唄』     『フラメンコ』     『ラテン』

『フュージョン』     『スカ』     『雅楽』     『フォーク』

『カントリー』     『演歌』     『ボサノバ』

『ゴシック』     『義太夫』     『ケチャ』

『シャンソン』     『カンツォーネ』


[トップへ]








≪CLASSIC≫

バッハ等で知られるバロック時代から継承される西洋音楽基盤の総称。
今は、電子楽器を使わず、アコースティックで構成されるものまで含むこともある。
楽典と呼ばれる絶対音楽教典に基づき、コード進行などの構成に一定の規定や禁止事項などを設け、より完成された音楽を目指している。
クラシックで一くくりにするのは、あまりに大雑把なので、細かく説明してゆくことにする。


  〔用語〕
  ※ 主題・・・主要なメロディのこと。いわゆるサビと理解しておけばよい。
  ※ ・・・Aメロのこと。一般に序盤・導入部となる旋律。
  ※ ・・・Bメロのこと。一般にAメロとサビをつなぐ役目を担う。
  ※ A’・B’・・・それぞれのメロディに若干変化が加わったもの。
  ※ コーダ(coda)・・・締めに使われる旋律。新たに作られた後奏という認識で良い。


【SONATA(ソナタ)】

複数の楽章で構成される器楽曲の総称で、奏鳴曲とも呼ばれる。
形式としては、クラシックにおける基本で最も重要なもの。様々な組曲の第1楽章によく用いられる。
(1つの例として)アップテンポとスローテンポ等のような対照的な2つの主題を奏でる提示部、主題が様々に変化し発展していく展開部、主題を繰り返す再現部、そして最後に締めとしての結尾部(コーダcoda)という形で構成される。
模式的に表すと、[A−A'−A−(coda)] となる。

【RONDO(ロンド)】

終楽章によく用いられる形式。
主題が他のメロディをはさむ形で構成される。
模式的に表すと、[A−B−A−B(B')−A]や[A−B−A−C−A] 等となる。
中間部にソナタのような主題変化技法が用いられるものもあり、ソナタ・ロンド形式と呼ばれる。
曲として呼ばれる際には、輪舞曲と訳される。

上記の2つは、ジャンルというより形式であるため、ロックやポップスにおいても基礎として活用できる。自分も初期はロンド形式での曲作りを多用していた。

【WALTZ(ワルツ)】

レントラーというオーストリアの民族舞曲に起源をもつ3拍子の舞踊曲。
社交ダンスの代表曲で、輪を描くようにステップを踏むことから円舞曲と呼ばれる。
元々はテンポの速い舞踊曲であったが、ショパンやブラームスの頃から、舞踊曲でなくとも音楽作品としてワルツが作られるようになり、3拍子音楽の代表となるに至った。

【MENUETTO(メヌエット)】

ワルツと同じ3拍子の舞曲だが、こちらはフランスのプロバンスのポアトー地方の民族舞踊に起源をもつ。
ワルツに対してスローテンポの優美な舞踊曲であり、ルイ14世の時代に宮廷の社交舞踊として取り入れられ、ヨーロッパ各国に広まった。
それに伴い組曲に用いられるようになり、ハイドンやモーツァルトが第3楽章に好んで使った。
しかし、ベートーベンがスケルツォと呼ばれる曲調を激しくしたものに代えていき、次第に用いられることが少なくなっていった。

【SERENADE(セレナード)】

セレナーデとも読むこともあり、「夕べの音楽」という意味。小夜曲・小夜歌と訳される。
元々は愛しい女性にささげ、窓辺で夕暮れに演奏された。そのため、屋外で演奏され、ギターやマンドリンの伴奏で歌ったりしたものもセレナードとなったらしい。
次第に小規模の管弦楽合奏で演奏されるようになり、シューベルトやモーツァルトのものがよく知られる。

【REQUIEM(レクイエム)】

元々は、カトリック教会の「死者のためのミサ」のことで、そのためのミサ曲のことを言う。
入祭歌の歌いが「Requiem…」で始まることからとってこう呼ばれ、鎮魂歌・鎮魂曲と訳される。
入祭歌に続いて、KYRIE(キリエ「主よ、あわれみたまえ」)・SANCTUS(サンクトュス「聖なるかな」)・AGNUS DEI(アニュスデイ「神の子羊」)等の歌が続く形があり、現在では聖歌としてそれぞれが単品で歌われるケースも多い。
モーツァルトやヴェルディ、フォーレのもの等が有名で、よく耳にするものである。

【MARCH(マーチ)】

16,17世紀にヨーロッパにおいて軍隊曲として好んで用いられた、隊列を作り歩くための伴奏曲。行進曲と訳される。
スイング感のある軽快な2拍子で刻まれ、主にブラスバンドで演奏される。
クラシック音楽としては、メヌエット形式をとられることが多く、単曲としても舞台作品の1つとしても良く知られるものが数多くある。
現在では、様々なジャンルにまたがるものであるため、クラシックのカテゴリーに収まらないかもしれない。

【CONCERTO(コンチェルト)】

「ともに戦う」という意味のラテン語"concertare"に由来するもので、協奏曲と訳される。
1つ2つのソロ楽器と、それに添うようなオーケストラで構成し、ソリストのテクニックが引き立つような形に作られる。
ソロ楽器としては、ピアノやバイオリンが使われていることが多いが、チェロ協奏曲・ギター協奏曲などもあり、その幅は広い。
ソロ楽器の数によって二重協奏曲
三重協奏曲
などと呼び、独奏パートと合奏パートの掛け合いとなるものを合奏協奏曲(コンチェルト・グロッソ)と呼ぶ。
典型的なものとして、モーツァルトのバイオリン協奏曲や、ベートーベンのピアノ協奏曲が有名である。

【PRELUDE(プレリュード)】

日本語では前奏曲と訳され、その名の通り前奏的な性格を持つ曲形式。フォアシュピールとも言う。
組曲などの冒頭に使われたり、他曲と組み合わせたりされる。
また、それとは別に独立した1つの曲として作られるものもあり、牘だれ瓩覆匹魎泙爛轡腑僖鵑痢24の前奏曲」などがその代表である。

【OPERA(オペラ)】

言わずと知れた、独唱・重唱・合唱といった様々な形式の歌を中心とした歌劇のこと。
1600年頃にイタリアで起こり、以後、様々な作曲家の手で数々の傑作が生み出されていった。
例を挙げるときりが無いので省くことにするが、劇内容・ストーリー展開などによって細かい呼び名があるようだ。

【ORATORIO(オラトリオ)】

聖書や聖人伝などの宗教的な話を劇的に構成し、独唱・合唱・オーケストラ等の形で音楽的に表現した声楽曲。聖たん曲と訳される。
礼拝などに関係なく、教会や一般会場などで演奏され、歌われる歌もミサやレクイエムなどの堅苦しいものではなく、一般的で自由な形式がとられる。

【SYMPHONY(シンフォニー)】

18世紀後半に完成された、クラシック音楽において最も一般的な大規模のオーケストラ楽曲。交響曲と訳される。
ソナタ形式の第1楽章、2・3部の緩やかな曲で構成される第2楽章、メヌエットスケルツォといった3拍子曲の第3楽章、そして速いソナタロンド形式でフィナーレを飾る第4楽章で構成される。
古典派から現代作曲家まで、それぞれの個性と実力をよく顕すものである。

【CANTATA(カンタータ)】

「歌う」という意味のイタリア語に由来する声楽曲。
一通りつながった歌詞を、いくつかの楽章にわけて曲をつける。
独唱だけで構成されるソロ・カンタータや、合唱だけの合唱カンタータ、それらを複合したものなど様々な構成がある。
元々イタリアでは、器楽曲を示すソナタに対した形で単声声楽曲を表すものとして用いられたが、現代では、独唱・合唱を交互につなげた複合形式を主にカンタータと呼ぶ。

【ARIA(アリア)】

オペラオラトリオカンタータなどのような長編で構成される歌曲の中で、より高度なテクニックが要求されるものを1曲単位で抜き出したもの、また、そういった歌曲集のこと。
器楽曲の中での旋律的・技巧的な曲を言うこともある。
主に舞台用の独唱曲の素材にされ、枠組みは大変広い。

【OVERTURE(オーバーチュア)】

オペラバレエなどで、冒頭に演奏される開幕導入部分の曲。
序曲と呼ばれる。
古典では、荘厳に始まるフランス序曲と、軽快なイタリア序曲の二種類あり、ソナタ形式をとるものが多い。
後には、オペラ等から切り離され単独で演奏されることも多くなり、独立した楽曲として演奏会用序曲なども作られるようになった。

【ETUDE(エチュード)】

練習曲として作られた楽曲のこと。
20〜30の小曲で作られ、それらをまとめて扱われる。
それぞれの小曲が、さまざまなテクニックに対する練習用の曲になっており、基礎テクニック習得のための順序立てた作りになっている。
ピアノの初心者用に使われる、バイエル・108のエチュード、ブルグミュラー・25のエチュードなどが一般的だが、ショパンやモーツァルトなどの大アーティストのものもピアノ曲として有名なものが多数存在する。

【RHAPSODY(ラプソディー)】

民族的・叙事的なものを自由な形式で演奏される器楽曲のこと。
狂詩曲と訳される。
現代では、主に男女間の想いを表現するものとして作られることが多くなっている。
形式は自由で、オーケストラ・ギターソロ・ピアノソロなどのクラシック形態から、はたまたロックなどでもラプソディーと呼ばれるものが作られている。

【MAZURKA(マズルカ)】

ポーランドの民族音楽の1つ。
マズル・オベレック・クヤヴィアクなどといったダンスがポーランドにあり、それらの舞踏音楽を元にして作られたものである。
18世紀の半ば頃から、ロシアやイギリス、その他のヨーロッパ諸国でも社交ダンスとして取り入れられるようになり、ショパンシマノフスキーといった作曲家によって洗練され、主にピアノ曲として完成されていった。

【KANON(カノン)】

いわゆる輪唱・輪奏のこと
1〜2小節単位での一定のフレーズをテーマとして、様々な楽器やパートで交代交代に繰り返して演奏する。
そのため、全体として山が出来にくく、流れるような曲調や、アンビエントのように浮遊感漂う曲調になる。
バッハやパッヘルベルのものが有名で、誰でも一度は耳にしたことがあるものである。



≪TECHNO≫

電子音やサンプリング音による音楽の総称だが、現在ははっきりとした音楽分野として存在する。
1拍又は1小節程度の細かなリズムとフレーズをループさせ、それにDJがアドリブを乗せていく形で演奏される。細かなフレーズが反復されるため、MINIMAL(ミニマル)TRANCE(トランス)等とも呼ばれる。シンセによって流れを強め、ビートをはっきりさせなくしたものをBREAK-BEATS(ブレイクビーツ)、さらに終始流れに身を任せた浮遊感漂うものをAMBIENT(アンビエント)などという。
その他、DEJITAL-ROCK(デジタルロック)BIG-BEAT(ビッグビート)等挙げればきりが無いほど多種である。



≪JAZZ≫

起源は不明だが、アメリカ生まれの音楽形態。
トランペット・トロンボーン・各種サックスといった管楽器とバンド形式のリズム楽器+αで構成され、大人数型のビッグバンドと少人数型のコンボとに分かれる。
同じテーマを繰り返しながら、各楽器でソロを回したりするような演奏形態もあり、テクノにつながるものである。
主に2又は4ビートを基本リズムとして、3連符にのった揺りかごで揺れるような感覚(スイング)を基調として演奏される。



≪EURO BEAT≫

その名の通り英国発のダンス音楽。日本ではパラパラブームで流行した。
主に、2ビートでリズムを刻み、幾つかのシンセが16分を多用した早いメロディで動く形がとられる。
テクノと混同されるが、ループしない点・メロディが存在する点で厳密に言えば異なる。



≪ROCK≫

ボーカル・ギター・ドラム・ベースという基本的バンド形式で演奏される激しいナンバー。
8ビート又は16ビートで作られ、あまり変化しないドラムとベース・リズムギターに目立つギターとボーカルをのせる形で演奏される。
激しさや早さ・スタイル等によって、ヘビィメタルパンクなどと呼ぶが差異はほとんどない。
真にロック作りが上手な人はバラードが上手という特徴がある。



≪BALLADE≫

スローテンポの優しいナンバー
基本的な部分はロックと同じでバンド形態の演奏がとられ、8ビートのリズムをBPM120以下のスローテンポで刻み、シンセなどで広がりをつける。
その他いろいろな形に工夫でき、オーケストラを使ったり、一つの楽器のみのアコースティックな形にしたりと様々に行える。
ドラムの刻みを細かく、若干動きがついたものをミディアムバラードと呼ぶ。
曲作りする人はアレンジの練習に良い。



≪GOSPEL≫

本来の意味は福音。
アメリカでの奴隷制があった時代に、楽器のない黒人達が無伴奏で 聖歌等を歌ったことに始まる。
そのため、無伴奏のア・カペラ形式が基本で、クラシック型からリズミカルなものまでその幅は多様。
現在では、ジャズバンド等と合わせた形も多い。



≪R&B≫

リズム&ブルースの略。黒人の間での大衆音楽だったブルースが世界に広まり、ポップス・ロック等と融合したもの。
流動的な8ビートに乗って動き、ボーカルソロでの遊びが多いため、レベルの高い歌唱力が必要。



≪HIP-HOP≫

最近ブームになっている、いわゆるラップソング。R&Bハウスのリズムにラップを乗せたもの。
韻を特に重要視されるため、歌詞作りの腕が問われる。また、ボーカルの実力も本来はかなり重要なものである。



≪REGGAE≫

中米ジャマイカ発祥。ジャズやキューバ音楽・HIP-HOP等の要素を汲むダンス音楽
スローテンポで、裏拍を刻んでいく明るい曲調。ボーカルはメロディありラップありと多彩である。
日本でのブームは過ぎたが、根強い人気があるのも事実である。



≪HOUSE≫

現在のクラブ音楽の先駆けとなった俗に言うディスコ音楽。
テクノに、ロックやポップスの要素が加わった、ループしないボーカルつきのメロディがついたものである。現在のクラブでも一般的に流れている。



≪琉球音楽≫

三線(さんしん)別名・沖縄蛇皮線を使って演奏される 沖縄民謡。
E(ミ)とA(ラ)の音を抜いた調で、全体的にスイング(日本的に言うと弾み)がつく。



≪民謡・端唄(はうた)≫

現代でも三味線や尺八を使った音楽・邦楽としてしっかりと残る日本の伝統音楽。
一般的に口承にて伝えられていて、現在では研究家の方や各流派の方の手によって採譜されまとめられている。
民謡は、各地方に伝わる風土唄が江戸時代に定着したもの。
端唄は、各地から伝わった歌や、江戸で作られた歌が、江戸時代に江戸において流行り歌として一般的に歌われたもの。



≪FLAMENCO≫

スペインのアンダルシア地方に伝わるジプシー音楽の総称。
主に舞踏音楽として受け継がれ、カスタネットを鳴らしながらタップダンスを踊る。
フラメンコギターをかき鳴らす激しい伴奏と、独特の掛け声が特徴。



≪LATIN≫

南米音楽の総称。北米のジャズに対する形で総合して呼ぶときの呼び名。 キューバ発祥のものを特にCUBAN BEATSなどと呼ぶこともある。
基本編成はジャズとほぼ変わらず、ピアノ・ギター・ベース・ドラム+管楽器数種のビッグバンド形態。ジャズとの違いは、管楽器にフルートが加わる場合があることと、パーカッションが多彩になることくらいである。
キューバ発祥で、2ビートを基調としたテンポの良いルンバ、ルンバがさらにテンポアップした軽快なマンボ、アルゼンチン発祥の2ビート音楽タンゴ、ブラジル発祥の多数の打楽器でテンポの速いリズムを刻み、激しいダンスとともに奏でるサンバ、その他サルサチャチャチャなどリズムの違いでいろんなジャンルがある。
現在では、社交ダンスの種類としても有名である。



≪FUSION≫

多種音楽の形態が混合したものを、融合の意からこう呼ぶ。
現在では、主にジャズロックポップスが融合したものを指す。
基本はバンド形式で、リズムやテンポの速いロックの感じで演奏されるが、作りはジャズに近い。
T-SQUARE等に代表されるように、ボーカルが入ることは稀で、テーマ(サビ)と、メロディ楽器でソロアドリブをやり合っていく爛愁躄鵑鍬瓩嚢柔される。
そのため、各々の楽器に非常に高等なテクニックが要求される。
最近では、上妻宏光に例を見る、三味線とロック・ジャズの融合も増えたが、これも和製フュージョンと言えるだろう。



≪SKA≫

ジャズをベースに発展した音楽。
ハイテンポの乗りの良さと、「ンタンタ」という裏拍で刻まれていくリズムが特徴である。
ジャズバンドのような楽器編成と、裏拍という特徴をとればスカと呼べるので、東京スカパラダイスオーケストラのようにボーカル中心の歌謡曲にしたり、PE’Zのような少人数コンボ等の限られた中での広がりを見せられる。


≪雅楽(ががく)≫

元来、俗楽に対して呼ばれたもので、「雅正の音楽」の意。
春秋戦国時代の中国において、儒教にのっとり俗楽を排斥して生まれたと言われている。それが、日本において変化し、宮廷音楽として取り入れられたのが現代の日本雅楽の始まりである。
現代でも演奏されるところは限られており、宮内庁雅楽部が中心で、伊勢神宮や奈良春日神社などの大神社・仏閣で演奏するところもある。
楽器編成も独特で、太鼓・琵琶(びわ)・琴などの和楽器に加え、竜笛(りゅうてき)・しちりき・笙(しょう)・神楽笛などの雅楽専用の楽器が用いられる。
現在では、神楽などの舞台か、天皇家の式典あたりでしか聴く機会がなくなったが、現代曲と雅楽を融合させた東儀秀樹のブームで火がついた。



≪FOLK≫

「民謡」の意味で、主にアメリカ民謡のことを言う。
フォスターの歌にあるような、アメリカのアラバマ州やルイジアナ州辺りの中部から南部にかけておこった、ギター弾き語りで歌う素朴な歌である。
日本においては70〜80年代にフォークソングブームが起こり、全国的にフォークギターをかき鳴らして、メッセージ性の強い歌を歌う姿がいたるところで見られた。



≪COUNTRY≫

西部開拓時代のアメリカで起こり、カウボーイによって歌い継がれてきたアメリカンフォークソング。
フォークギターやバンジョーなどの弦楽器と、パンフルートやホイッスルなどの小型笛、グイコ・アゴゴなどの独特の手持ち打楽器を使って演奏される。
馬の走り(ギャロップ)の足音を連想させるようなテンポ・リズムにのって、さわやかな曲調のフォークソングメロディがのせられる。



≪演歌≫

日本を代表する歌謡曲。
民謡を基にして、現代のポップスやロックなどの要素を加えた音楽。
バンド編成や、それにオーケストラを加えた楽器構成で演奏される。
昔は、ギター1本で居酒屋などを流しで歌われる光景がよく見られた。
古い感じの恋情や、人情を歌う歌が多く、日本人的性格がよく表れている。
民謡の調子に、小節(こぶし)と呼ばれる力のこもったビブラートをきかせる独特の歌い方がある。
曲の特徴は、各小節の頭に、半拍又は一拍の休止をとしてとるところにある。
作る際には、間を意識するようにすると良い。



≪BOSSA NOVA(ボサノバ)≫

ブラジル発祥の音楽の1つ。
ブラジルの代表音楽であるサンバが、北アメリカのモダンジャズのテイストを取り入れて、バラード風の曲調に変化していった。
表立って目だってこないしっとりとしたボーカルと、シンコペーションを多用した軽いポップなリズムが特徴で、それをアコースティックギターでスイングジャズ風に伴奏される。
一般的に電子楽器を使わず、アコースティックの演奏で行われる。
そのため、大きな舞台などではあまり聴くことがなく、バーやジャズ喫茶などで聴けることだろう。



≪GOTHIC(ゴシック)≫

比較的マイナーなところで根強い人気を持ち、少しずつメジャーに広まりつつあるロックの1ジャンル。
「中世風な」という意味をもつその名の通り、中世カテドラル音楽の雰囲気をかもしだすへヴィメタルロックのことを言う。
主にヨーロッパのへヴィメタバンドから広がっており、日本ではMALICE MIZERなどがゴシックに通じる形態のバンドであろう。
基本的にはロックであるため、細かな説明よりも感覚的な解説になってしまうが、実際に聴いてみればどういうものかは一目瞭然という音楽である。



≪義太夫(ぎだゆう)≫

文楽人形浄瑠璃)の伴奏・語りとして確立した三味線音楽。
語り手・竹本義太夫と作者・近松門左衛門により操り芝居における音曲形式を兼ね備えた語り物として形成され、さらに操りの人形の技巧化の発達と同調して演劇性をも獲得した語り物の進化型。
現在では、唯一文楽において太夫・三味線・人形の三業による人形浄瑠璃として行われる。また、義太夫節だけで素浄瑠璃として語られることも多い。
語りの歌いまわしやかすれるような声の出し方が歌の特徴。
分厚く長方形に近い独特のバチを使って、低音を強調した響きをつけた演奏をするのが三味線の特徴。
これらのような、他の邦楽とは一線を隔す演奏形態と雰囲気を持つものである。



≪KECAK(ケチャ)≫

インドネシアのバリ島に伝わる民族芸能で、「ラーマーヤナ」と呼ばれる古代インドの叙事詩に基づく呪的な意味を持つ舞踏劇。
特徴的な合唱歌劇として知られる演劇であるため、音楽の1つの形として解説することにする。
数名の踊り手を、上半身裸の男性合唱隊が幾重にも取り囲むように円陣を作って座り、体を揺らしたり、礼をしたりしながら「チャ、チャ、チャ」という掛け声をリズムに乗って激しくかけ続けるさまはまさに圧巻で、見るものに強烈な印象を与える。
16ビートで細かなリズムを激しく刻み、複雑なリズムパターンを繰り返すミニマル音楽の一種である。
人間の掛け声のみで作り上げられるレベルの高い合唱形態であり、非常に完成度の高い民族音楽として世界的によく知られるものである。



≪CHANSON(シャンソン)≫

フランスの大衆的歌曲。
「歌」という意味を持つ言葉で、120年以上の歴史をもっている音楽である。
元来は、民謡・俗謡に起源があると言われている。
悲恋や人生・生活などを、話し言葉・話口調で、聴き手に語りかけるように歌う歌い方が特徴。
女声が低音域で、しっとりと且つ重みのある歌いを展開してゆく。
一昔前は、静かなキャバレー・クラブなどでよく歌われていた。



≪CANZONE(カンツォーネ)≫new!!

イタリアの大衆的歌曲。
シャンソンと同様「歌」という意味を持つ言葉であり、本来はイタリアン・ポップスを含めた歌謡曲を指す。
オー・ソレ・ミオ、帰れソレントヘ、サンタ・ルチア、フニクリ・フニクラなどのようなカンツォーネ・ナポリターナと呼ばれるナポリの言葉で書かれた歌曲が良く知られており、日本では声楽曲として扱われクラシック曲として見られることが多いが、実際は、民謡・ポップスなど幅広いジャンルを含むものである。
ギターやマンドリンによる素朴な伴奏をバックに、コロラテューラ・ソプラノやリリック・テナーで技巧的に歌われることが多い。