RADIOHEAD

ここでは、僕の一番大好きなバンド、レディオヘッドについていろいろ語っちゃってます。

聴いてない人はぜひ聴いてみてください。


 

僕がこのバンドと出会ったのは偶然でした。
その時大好きだった
オアシス『BE HERE NOW』を買いに行ったのですが、売っていなくてがっかりして、店内をぶらぶらしていたとき『OK COMPUTER』を見つけたのです。
そのときは名前ぐらいしか聞いたときがなくて、あまり興味が湧かなかったのですが、ジャケットに「
ニルヴァーナを失った今、ロックはこいつらしかいない!」と言う大げさなキャッチコピーに「アホか、ニルヴァーナと比べんじゃねー!」っと思いながら、ちょっとした好奇心で買ってみたのがレディオヘッドとの初めての出会いでした。
でも、その考えが間違っていたと気づくのはあっという間でした。
家に帰ってCDを入れて1曲目の
『AIRBAG』のイントロが始まった瞬間、もう、背すじがゾクゾクっとしました。CDを聴いていてこんなことを感じたのは初めてでした。
その後に聴こえてきた、感情をメチャクチャ込めたボーカルの
トム・ヨークの声、聴くものを別空間に切り離してしまうぐらい美しいメロディ。
「最高じゃんこいつら!!」僕はもう虜になっていました。
気づくと曲が終わっていて、何回も繰り返し聴きました。今までで一番聴いたアルバムだと思います。本当に何回聴いたか分かりません。

 その後、何日もしないうちに『PABLO HONEY』を買いました。
そして
レディオヘッド最大の名曲『CREEP』を聴いてまたやられてしまいました。
「なんていい曲なんだ!!」
その時僕の中で名曲だった
ニルヴァーナ『Smells Like Teen Spirit』オアシス『Wonderwall』をも軽く超えてしまった。
「しびれるよこいつら!」その後、大して歌詞に興味のない僕が、歌詞を見て驚きました。
トム・ヨークの書く歌詞は「俺の居場所なんてどこにもない。」とか「俺なんか死んだ方がマシだ」みたいな自己嫌悪の塊のような歌詞ばっかりなのです。
「何でこんな美しいメロディを作る人がこんな歌詞を書くんだ?」とビックリしました。そう思ってもう一回聴いてみると、確かにどの曲も飛びぬけて明るい曲はないのです。むしろ、今にも壊れてしまいそうな感じもします。
でも、だからこそ
トム・ヨークはこれでもかと言うほどの感情を曲に込める事ができるのだと思います。

 このバンドは僕の人生を変えたといっても言い過ぎではないと思います。
僕はこの時代に生まれて、レディオヘッドに出会えたことを本当に嬉しく思います。

 ずっと大好きです、レディオヘッド。 


 

1st album PABLO HONEY
1. YOU 10. I CAN'T
2. CREEP 11. LURGEE
3. HOW DO YOU 12. BLOW OUT
4. STOP WHISPERING 13. POP IS DEAD
5. THINKING ABOUT YOU 14. INSIDE MY HEAD
6. ANYONE CAN PLAY GUITAR 15. MILLION DOLLAR QUESTION
7. RIPCORD 16. CREEP (LIVE)
8. VEGETABLE 17. RIPCORD (LIVE)
9. PROVE YOURSELF .  

 レディオヘッドの記念すべきファーストアルバムです。
新人らしい荒っぽさが前面に見られます。アレンジも素人っぽいです。
でも、この頃から、
トム・ヨークのメロディセンスは抜群です。どの曲も素晴らしいです。まさに捨て曲なし。

 しかし、このアルバムを語る上で欠かせないのはなんと言っても2曲目の『CREEP』でしょう。
素晴らしい曲です。優しく包み込むようなメロディ、サビの前の印象的な
「ガガッ!、ガガッ!」と言うギターのフレーズ、サビのノイジーなギター、トム・ヨークの情熱的なボーカル。
全てが完璧です、「もうこいつら最高だー!」って感じです

 アルバム全体は3曲目の『HOW DO YOU』や6曲目の『ANYONE CAN PLAY GUITAR』、7曲目の『RIPCORD』のようなストレートなギターロックが中心となっています。
あまりにもストレートすぎて今のレディオヘッドからは考えられないぐらい新鮮です。

 中には1曲目の『YOU』や8曲目の『VEGETABLE』のような、これからのサウンドを予感させるようなドラマティックでダイナミックな曲もみられます。
その中でも4曲目が一番ドラマティックで今っぽいと思います。トム・ヨークのシャウトにシビレまくり!

 また、忘れてはいけないのは、5曲目の『THINKING ABOUT YOU』や11曲目の『LURGEE』のようなバラードも最高です。
まさにトム・ヨークの優しいボーカルが冴えわたっています。

 新人らしいと僕は言いましたけど、それは僕が『OK COMPUTER』から聴いたからかもしれません。
この後のレディオヘッドの成長を見るとこのアルバムは荒削りにも見えますけど、他のバンドのファーストとは比べものになりません。

 このアルバムだけを聴いてもトム・ヨークの天才ぶりはうかがえると思います。
 これからの成長を予感させる素晴らしいファーストアルバムだと思います。

 

2nd album the bends
1. planet telex 8. my iron lung
2. the bends 9. bullet proof...i wish i was
3. high and dry 10. black star
4. fake plastic trees 11. sulk
5. bones 12. street spirit (fade out)
6. (nice dream) 13. how can you be suer
7. just (you do it to yourself) 14. killer cars

 前作『PABLO HANEY』の成功は、90年代最高の名曲と言われた『CREEP』の大ヒットによるところが大きい。
誰もが分かっていた事ですが、
レディオヘッド、そのフロントマンであるトム・ヨーク自身が一番よく分かっていたのです。
バンドは皮肉にも
『CREEP』のヒットによって、次作への過剰な期待のなかで苦悩し、解散の危機にまで追い込まれたのです。
この状況は
ニルヴァーナによく似ていると思います。彼らはその状況に耐えられず、最悪の結末を迎えてしまいました。

しかし、レディオヘッドは違いました。それはこの作品を聴けば一発で分かるでしょう。
素晴らしい飛躍です。これが
『PABLO HONEY』を作ったバンドか?と思うほどの完成度の高さです。
このアルバムには
『PUBLO HONEY』で感じられた素人臭さは全くありません。どの曲も凝りに凝ったものになっています。

トム・ヨークのボーカルは前作にもまして感情むき出しですが、このアルバムでは他のメンバーの成長を感じます。
特に
ジョニーのギターの成長には驚かされます。
5曲目の
『bones』や7曲目の『just』でのプレイは凄まじいです。壊れてます、完全に(笑)。
グランジとかノイズとかそういう問題じゃありません。「頭のねじ飛んでんじゃねーの」って感じです。

『PABLO HONEY』ではトム・ヨークの才能ばかりが目立っていましたが、この作品ではレディオヘッドというバンドとしての才能を感じる事が出来ます。

2曲目の『the bends』は前作の流れを受け継いだサウンドに近いですが、
先ほど書いたようにこのアルバムには実験的と見られるような
アグレッシブなサウンドが中心となっています。
8曲目の
『my iron lung』も美しいメロディかと思いきや突然激しいサウンドに変わったりして、常に攻撃的です。
ただ、このアルバムで本当に素晴らしいのは4曲目の
『fake plastic trees』だと僕は思います。
アコーステックサウンドでこの壮大なスケールはまさに彼らの成長の証だと思います。とても美しい名曲です。

 レディオヘッドにもう『CREEP』の肩書きは必要ありません。彼らは、プレッシャーに負けることなく、前に突き進み始めたのです。
このアルバムでレディオヘッドはそのポテンシャルの高さをまざまざと見せ付けました。
 2枚目にしてこの完成度は信じられないの一言です。

 

3rd album OK COMPUTER
1. AIRBAG 7. FITTER ,HAPPIER
2. PARANOID ANDROID 8. ELECTIONEERING
3. SUBTERRANEAN HOMESICK ALIEN 9. CLIMBING UP THE WALLS
4. EXIT MUSIC (FOR A FILM) 10. NO SURPRISES
5. LET DOWN 11. LUCKY
6. KARMA POLICE 12. THE TOURIST

1曲目の『AIRBAG』のイントロを聴いたときに背すじがゾクゾクする感覚はいまも変わりません。
まさに僕の人生を変えた1枚。まさかCDに人生を変えられるとは思ってもいませんでしたよ。

ファーストアルバム『PABLO HONEY』で名曲『CREEP』を生み出し、
セカンドアルバム
『THE BENDS』で他のどのバンドにもない個性をこれでもかと見せ付け、
このサードアルバム
『OK COMPUTER』でロック界の頂点に立ちました。
わずか3枚のアルバムでここまで進化したバンドを見たときがありません。

アルバム全体として聴いてみると、お世辞にもポップなアルバムとは言えないくらい重いアルバムです
歌詞を見ても「クソッタレ!」と世の中につばを吐きかけるような歌詞ばかりです。
しかし、
全体にコンピュータ音を取り込みながら核を失わないメロディトム・ヨーク胸を締め付けられるような感情を込めたボーカルは、この上ない程、力強く、美しい。
本当に全曲が生まれるべくして生まれた素晴らしい曲達です。

2曲目の『PARANOID ANDROID』は曲が激しくトリップする凄まじくプログレッシッブなサウンドでレディオヘッド節を完成させたといっても過言ではないと思います。
4曲目の
『EXIT MUSIC』の後半の盛り上がりでのトム・ヨークの叫びは鬼気迫るものがあり、まるで胸をわしづかみにされたようです。
5曲目の
『LET DOWN』のメロディの美しさにはすべてを包み込むような優しさがあふれています。後半のボーカルが重なるところでは鳥肌が立ちます。
8曲目の
『ELECTIONEERING』は唯一ファーストの感触を持ったナンバーですが、トム・ヨークの表現力の成長は明らかです。
10曲目
『NO SURPRISES』、11曲目『LUCKY』、12曲目『THE TOURIST』と続くバラード3部作の流れは非の打ち所がないほど素晴らしく美しいです。
なんか、聴いてるうちに別空間に飛ばされそうです。

このアルバムは、本当に素晴らしいアルバムです。

レディオヘッドに90年代とかブリティッシュロックとかの肩書きは必要ありません。
音楽を愛する全ての人に聞いてもらいたいです。

「もう、レディオヘッド最高ーーーー!!」

 

4th album KID A
1. EVERYTHING IN ITS RIGHT PLACE 6. OPTIMISTIC
2. KID A 7. IN LIMBO
3. THE NATIONAL ANTHEM 8. IDIOTEQUE
4. HOW TO DISAPPER COMPLETELY 9. MORNING BELL
5. TREEFINGERS 10. MOTION PICTURE SOUNDTRACK

トム・ヨーク『ロックなんてゴミ音楽だ』発言とともに2000年に生を受けたレディオヘッドのフォースアルバムです。これは、ものすごいアルバムです。

コンピュータによる電子音、エフェクトされたさまざまな楽器、無機質な機械音とメロディーはバラバラに解体され、まるで音の集合体です。
あの
トム・ヨークのボーカルですらサンプリングと化してしまっています。
今までのギターロックバンドの姿の
レディオヘッドはそこにはいませんでした。
むしろ、テクノの領域に踏み込んでいます。テクノといっても踊れるようなテクノではなく、いわゆる
『音響系』です。

僕も、最初聴いた時はぶっ飛びました。というより、ショックで1回目はじっくり聞けるような状態ではありませんでした。
2回、3回と聴くにつれてようやく、現実を飲み込めたって感じで、ようやくじっくりと聴き込むことが出来ました。
その時に思ったのが、なんか、心臓をわしづかみにされたというか、息が詰まったような感覚を感じていると言う事です。
からだが拒否反応を示しているのか?こんな音楽、聴いたことねえぞ!!って思いました。
このアルバムが賛否両論がくっきりと分かれたと言うところは、ここでこのアルバムを聴くか、聴かないかというところにあると僕は思います。

それでも、僕は聴き続けました。そうするうちに僕はまたひとつ僕の中の変化に気付きました。
聴き終わった後、なぜかまた聴きたくなってしまうのです。あれほど拒否反応を示していたのにもかかわらず、何度も何度も聴いていました。そうすることによって、気付かないうちに不思議と自然に受け入れていました。
その後で、いろいろなものが見えてきました。沢山の音の断片がからだに突き刺さるような感覚だったのが、そこから
音の塊が繋ぎ合わさった時に生まれるなんともいえない高揚感のようなものを感じ取れるようになり、どんどんはまっていきました。
このアルバム、最初は拒否反応を示すけれど、はまると抜けられない、まるで
麻薬のような常習性があると思います。

トム・ヨークの『ロックはゴミ音楽』という発言は、ロックそのものを否定しているのではなく、レディオヘッドはロックという言葉ではくくれないんだよといっているのではないのか?このアルバムを聴いているとそう思えてきます。

レディオヘッド、彼らにはもうだれも追いつけない。