| shoegazer sounds  - マイブラに代表される轟音noise music基本編

 

untitled(you made me realise)
/ my bloody valentine (1988)creation
(12"/cds)

 

play e.p / ride
(1990)creation

(12"/cds)

my bloody valentineがcreationに移籍後リリースしたnoise music史上最高傑作の呼び声も高い"you made me realise"を収録したシングル.

音の方はlazy期に比べ、より轟音に、より暴力的になり、その方向転換が後の彼らの評価を決定付けたとも言えますね. 特に彼らの作品の中で最も人気の高い"you made me realise"は轟音ノイズに対する初期衝動が凝縮された1曲で、このジャンルを語る上で避けては通れない名曲ですね. その他にメロディアスな楽曲と疾走感が心地良い"thorn"、気だるそうなビリンダのVo.が得も言われぬ浮遊感を醸し出す"drive it all over me"等を収録.

90年初頭に"chelsea girl"の轟音ノイズシャワーと共に彗星の様に現れたバンドrideの2nd single.

同シングル収録の彼らの代表曲"like a daydream"はイントロから轟音ギターが炸裂する名曲で高揚感溢れる1曲ですが、(歌詞も含め)何処か儚さの様なものが感じ取れます. それはまるで彼らの存在自体が触れたら壊れてしまいそうなほど儚いものだ、とでも言わんばかりに. その他に降り注ぐノイズシャワーに包まれた"perfect time"等を収録.

  現在Vo.のマーク・ガードナーはthe animalhouseで、ギターのアンディ・ベルは何故かベースとしてoasisで活躍中. 唯、残念ながらride時の輝きは失われてしまった様ですね.

   

mrs.dolphin / pale saints
(1991)4AD/columbia

(CD)

whirlpool / chapterhouse
(1991)dedicated

(CD/LP)

90年代初頭のUK轟音ギターブーム期を代表するバンドがこのペイルセインツ. これは彼らの初期シングルをまとめた日本独自の編集盤.
(オリジナルアルバムでは無いのでこう言って良いものか迷いますが)個人的には今作こそがpale saintsの最高傑作だと思います. と言うのも、今作にはシューゲイザー名盤の誉れ高い1st"the comforts of madness"には未収の超名曲"colours and shapes"と"half-life, remembered"を収録しているからに他なりません. 前者はindieカセットコンピ"are you ready?"にのみ収録されていた初期primal screamを髣髴とさせるc86系の甘いindieギターポップ、後者は"これぞpale saints!"と言える、内なる狂気を秘めた至高の名曲. もしこの2曲が1stアルバムに収録されていたのなら、彼らはより高みへと到達出来たのでは?と思わずにはいられない素晴らしさなので聴き逃し厳禁です.
  現在は廃盤ですが、日本独自編集盤と言う事で、中古レコ屋さんに結構落ちています. amazonでも1,000円前後で買えるのでpale saints未聴の方はぜひこの1枚から入って見て下さい.

上記でご紹介したrideのライバル的な見方をされる事も多かった(雑誌とか/インタビューで)チャプターハウスの1stアルバム. 音の方は甲乙付けがたくどちらも素晴らしかったですが、ルックスは断然チャプターの方がステキでしたね(笑)
音の方は先述の通り本当に素晴らしく、心地よいノイズギター音にスピード感溢れるメロディが最高な名曲"breather"、slowdiveの女Vo.レイチェルもコーラスとして参加した(これが素晴らしい!)indieダンスクラシックとしても名高い幻想的な"pearl"の2曲はこの時期のUKシーンを代表する楽曲と言っても過言では無いと思います. また日本盤CDには"pearl"の12inch盤に収録された"come heaven"、"in my arms"の2曲がボーナストラックとして収録されており、そちらも見逃せないクオリティなので要チェックです.
  長らく廃盤でしたが、昨今のシューゲイザー人気のお陰か現在はCDで再発盤がリリースされていますので、ぜひ購入して見て下さい. より打ち込み/ダンス寄りになった2nd"blood music"も含めてお薦め出来るバンドです.

   

the buried life / medicine
(1993)american

(CD/LP)

her highness / medicine
(1995)american

(CD)

世間の評価では1stアルバムの方が高い評価を受けている様ですが、個人的にmedicineの最高傑作だと思っているのが、この2ndアルバム. (僕が)聴く回数で言ったらもう断然こっちです.

内容は1stに優しさと言うか温かみを加えた感じとでも言えば良いのかな? 相変わらずの轟音ギターですが、1stで感じられた無機質な冷たさみたいなものは感じられません. 僕の中でのシューゲイザー名曲ベスト10に入れたい位に思い入れのあるスロウノイズt-1"the pink"の女Vo.のステキさと言ったら...もう最高! そして一転してスピード感溢れるこちらも素晴らしいt-2"babydoll"はカッコ良過ぎです!またミディアムテンポのメロディに男女Vo.が絡むt-5"something goes wrong"も恐ろしくカッコ良く、続くt-6"never click"との一連の流れはシューゲ好き必聴でしょう! ...本当は全曲について触れたいのですが、欄の関係上あと1曲だけ. t-11"live it down"は序盤はベルセバか!? って思わせる流麗な優しいメロディ〜後半のシューゲ調は美し過ぎますね、マジで.

  とにかく未聴の方には一度聴いてもらいたい素晴らしいアルバムですね. アルバムとしての完成度は上の1stの比じゃないですから!

通常1特集につき、1バンドと決めているのですが、こちらもどうしてもご紹介したいので続いてmedicineの3rdアルバムを.
アルバム完成度では横でご紹介している2ndアルバムの方が上だと確信していますが、3rdアルバムもやはり素晴らしいです.
  基本的には2ndアルバムの流れを踏襲していて、激しさよりも轟音ノイズの美しさを感じさせてくれる1枚に仕上がっています. 特に(実際、この曲だけの為に紹介したかった)アルバム冒頭を飾る"all good things"の素晴らしさ! ゆらゆらと浮遊する美麗な女Vo.、幻想的なメロディは聴いた瞬間に"あぁ、このアルバムを買って良かった..."と溜息をつかせてくれる最高の1曲だと断言出来ます. その他の収録曲もなかなかステキですが、この曲を先に語ってしまうともう書けないので割愛(笑)
  近年、活動を再開して新作アルバムをリリースしていますが、そちらは購入していないので未聴です.(良いのでしょうか?) 過去の作品は基本的に廃盤で1stアルバム以外は国内だと意外と入手がし辛いと思いますが、ぜひ探してみて下さい. 海外だと普通の値段で売っていますので、すぐ聴きたい方はそういった方法で入手されるのが良いと思います.

   

pubic fruit / curve
(1992)anxious

(CD)

blue bell knoll / cocteau twins
(1988)4AD

(CD/LP)

1991年のデビューから現在もひっそりと活動を続けるシューゲイザー系にしては(このジャンル得てして短命なので)珍しいバンドcurve. これはそんなcurveの初期シングル3枚(the blindfold ep/frozen ep/the cherry ep)収録曲を全曲+"fait accompli"のextendedバージョンをコンパイルしたCDです.
  轟音ノイズギターと打ち込みを融合させたインダストリアルノイズを浮遊する妖艶な女Vo....が特徴の彼ら. その基本姿勢はデビューから現在まで一貫しており、彼らの音が好きなファンにとっては嬉しいところ. 未聴の方で淡いギター系のシューゲイザーバンドを期待して購入されるとゴリゴリした機械的な感じが気になるかもしれませんが、ヘビーな感じのノイズミュージックが好きな人にはたまらないバンドだと思います.
  一般的にバンドって初期衝動で作った初期作品が一番良かったりするものですが、このcurveはベクトルを変えないまま着実に進歩していて、2000年以降の作品がより素晴らしいと僕は思っています.(Vo.に艶が増した) 購入される場合は新しいものから攻めてみるのが良いかも?

1982年の1stアルバムリリースより世 界的にファンが多く、他バンドを語る上でしばしば引き合いに出される事も多い耽美系を代表するバンドcocteau twins. 本来シューゲイザーとして語るべきバンドでは無いのですが、その幻想的な世界観は恐らく多くのUKシューゲイザーバンドに多大な影響を与えたと思えるので、ぜひ現行のシューゲイザーミュージック好きにも聴いて欲しいので、ここで触れさせて頂きます.
  今作は通算6枚目にあたるアルバム. シューゲイザー好きの方にぜひとも聴いて欲しいのがエリザベス・フレイザーの超高音エンジェリックボイスが響き渡る名曲"carolyn's fingers"と言う楽曲. 未聴の方に判り易く例えるのなら、my bloody valentineが"loveless"以後、発表した"we have all the time in the world"(ルイ・アームストロングのカバー曲)に匹敵する素晴らしさ! これは本当にステキです.
  轟音で無くとも、シューゲイザー/dreampopが好きな人にはきっとこの魅力が伝わると思っています. "捨てアルバム(?)"みたいなのは無いバンドなので、どの作品でも見かけたらぜひ.