Roland XV-5050



新しい音源がウチにやってきました。今日はそれについて書いてみたいと思いまする。



サウンド

 XV-5050 の音色は、JV-2080 に搭載されていた A〜E の5つのバンクのほか、XV-5080 で採用された新しいバンク F と G、そして 5050 オリジナルの バンク H が加わる形となっています。そんな訳でこの音源にもまた JV と共通の音色が内蔵されてますが、2台の音を聴き比べて見ると、同じパッチでも XVの方が繊細な感じで鳴っていますね。DAの違いなのか、カタログでは24ビットと書かれているだけで他は何も書いてないのですが。特にいじらなければ XV-5050 の方が JV-2080 より高音域のヌケが良く、爽やかな音です。悪く言えば、軽い音になっています。新音色については、デモ演奏を聴いてみると 何かが 「変わった」 と感じます。従来からのローランドの音色も見え隠れはするものの、JV系のデモにあったようなサウンドキャンバスと同ネタっぽい音色は使われていません。フィルターか、EQのせいか、とにかくハイも 「ビシッと」 出ています。それと音の距離感を感じる音が増えているような気がします。アンビエンスを含んだ音色のせいか、デモサウンドには少し奥行きを感じました。リバーブも、良くなっているみたいです。 ただ、生音系は、新しい音色 (XV用ドラム、弦、管など) が 少しは加わったものの、物足りなさはありますね。やはり この辺を埋めるには 相変わらず エクスパンション・ボード (別売) が必要なようです。  MP3 :
搭載デモ自作デモ (こちらは拡張ボード SRX-06 使用)



同時発音数

 XV-5050 の同時発音数は 64 です。XV-5080 や XV-3080 は最大128であることから、今更 64 とは少しケチくさい仕様に思えますが、JV-2080 と同じだと思えば、特に失うものってないのかな。発音数切れを起こさせている人には、関係大ありですが、とりあえず僕レベルでは大丈夫かも。搭載音色の構成が複雑になっているので、将来の心配はあるにはあるんですが。



デジタル出力

 XV-5080 と XV-5050 にはデジタル出力 (オプティカル と コアキシャル) が付いています。これは良いですね。僕の場合は FOSTEX の MTR に直接繋いで録音したりできますし、TASCAM の CDレコーダー に録音するときもノイズフリーで便利です。デジタルでやりとりする間は音の変質はないので、このXVの音をアナログ信号で取り出すときは つまり、XV-5050、FOSTEX DMT-8、TASCAM CD-RW700 と、3つのDAを選ぶことができる、という事でもあります。厳密にはそれぞれ色が違うはずです。まぁ、ウチでは、あまり意味はありませんか。




USB端子

 USBが内蔵されているのは、後発である XV-2020 と XV-5050 の特典です。XV-5080 にはありません。PCにMIDI 端子がなくても、USB 端子があればカンタンに繋がりますね。PCでの音色エディットは、XV-5080 の場合はMIDI端子から行うみたいです。動作が遅いようですが比べてないのでよくわかりません。 僕はシーケンスはDOSマシンで作っているので MIDI ケーブルでの接続ですが、音色いぢりは WINDOWSマシンからUSB経由でやります。CD-ROM で付属していた " XV Editor " をちょっと触ってみましたが、なかなか面白そうです。



ウェーブ・エクスパンション・ボード

 XV-5050 では従来のSR-JV80シリーズのボードは搭載できません。新しいSRXシリーズが たったの2枚搭載できるのみで、この点は寂しさをぬぐえません。個人的には、せめて3枚は搭載できるようにしてほしかったですね。当初 SR-JV80シリーズが搭載できない事がこの音源を無視する理由になっていましたが、過去のSR-JV80資産をまとめて搭載したボードがSRXシリーズにも加わったため、SR-JV80の搭載できる古い音源に固執する必要がなくなった訳です。ローランドも商売がうまい。











操作性

 XV-5050 は、JV-2080 や XV-5080 に比べてディスプレイが相当小さくなっていて、ボタンも異常に少ないです。これは見るからに操作性が悪そうですが、実際ちょっと悪いです(笑) でも、僕のように軽い使い方をする人には、それほど関係がないことがわかりました。"XV Editor" もありますしね。ただ、僕は音色を確認するときは リバーブやマルチFXは切るので、若干めんどうではあります。 例えばリバーブをON/OFFするには、シフトを押しながら大きな丸いボタンを押して、カーソルでリバーブを選んでダイヤルを回す、という操作になるんですが、JV-2080 ですと これが " REVERB " というボタンを1コ押すだけで済みます。(^^;



記憶メディア

 JV-2080 の頃はメモリーカード、XV-5080 では一般に普及しているスマートメディアが使えますが、XV-5050 には何もありません。でも、オリジナルの音色が沢山あって持ち歩く人でない限り、使わずに終わることも多い機能かもしれません。バンドのキーボーディストや、音源が2ヶ所にあってその間でデータをやりとりするような人は欲しいでしょうね。



GMモード

 GM2についてはよくわかりませんが、とりあえず GMモードの音はほぼ従来通り? プニプニしたDTMらしい音ですね。一部 SC-55 から全然変わってなかったりして、懐かしくて笑ってしまいます。こういった昔の音源との音色の近似性ってやっぱり必要なんでしょうか?全く新しいXVの美麗な音色からGM配列を構成した方が良いんじゃないか、と思うのは僕だけですかね。2つのモードを用意してくれてもいいし。GMモードでのXVのアドバンテージって、音質が爽やかなこととぐらいなんでしょうか。 (確かGSエクスクルージブも受けるってのもあったっけ?)



モタリ現象

 JVでモタっていたデータを再生してみると、XVでもモタりました(ォィ どうやら伝統は引き継いでいるようです。この点はちょっと残念です。何も変わっていない気が。でも、音がいいので許しちゃいそうです。このぐらいのモタリならデータで回避できそうな感じもしますし。(こうなると原因が音源とも限らないかな)



ルックス

 見た感じのイメージが XV-2020 とそっくりなるのは、いただけません。色使いがすごくハデで きらびやか です。もしかしてこれは、ダンスとかユーロビートをやる若者を意識したんでしょうか? 大人っぽい 落ちつきのような物は 全くありません(笑) なんだかんだ言っても、僕はそんなに嫌いではないですけどね。1Uというサイズも、僕は嫌じゃないですね。小さくて軽いのも魅力のうちですし。U-110や、U-220 と並べて設置するのも楽しみ。



価格相場

 XV-5050 は取扱いが終了したらしく、新品は店頭から姿を消しつつあります。そんな訳で中古相場となるのですが、現在のところ、個人売買(オークション含む)で 5万円ぐらいというのが相場じゃないでしょうか。一方、JV-1080 や JV-2080 がじんわりと相場を下げ気味で、個人売買では4万円を切りつつありますので、今まで手の届かなかった人も買える時代が来そうですね。( XV-5080 はまだ、べらぼうに高いようです。推測で、8万円以上はします。)



オススメ度

 XVシリーズの中では 僕のおすすめは 中古の XV-5050 かな。価格と性能がバランスしてるので。安ければ JV シリーズも良いですね。ただし両者とも、生音系はエクスパンション・ボードを搭載しないと寂しいです。人にもよりますが、セットで考えたいところ。ローランドのホームページに行けば、SR-JV80 や SRX シリーズのデモサウンドが聴けます。ついでに、YAMAHA MOTIF のデモも聴くことをおすすめします。視野を広げるために。あちらも、なかなか良さそうですよ。値段も凄いですけどね。(笑)


2004. 5. 10





(続編)
SRX エクスパンションボードについて