ANTHRAX/STATE OF EUPHORIA

 NY出身のスラッシャーの4th。

 この時点ですでに異質。当時のスラッシャーが 多数生息してたのはいわゆる「ベイ・エリア」で、 内陸部には少なかったですからね。

んで、このANTHRAXは、メタリカ・メガデス・ スレイヤーと並んで「スラッシュ四天王」(笑) と呼ばれ、正直、ゴミも多かったスラッシャーとは 一線を画していました。

 はっきり言ってしまえば、この4thは 僕にはイマイチの存在ですねぇ。
 と言うよりANTHRAX自体が僕の中では、 ややズレた存在なんですわ。

パンクの体臭が強いんですね、彼ら。 その上、この作品ではメロディを強調するように なっており、パワーメタル寄りのリフとメロディが 出てくる。

 それはいいんですが、Voのベラドナが 平板な、陰影の少ない歌い方をするもんで、 歌メロがせっかくのバックの起伏を塗りつぶし ちゃってる。
 しかも、まだそのメロディの使いこなしが 上手くないために楽曲に中途半端な印象が 感じちゃいますね。

 何が哀しいって、僕が このアルバムの中で一番好きなのが #4の「ANTISOCIAL」だってトコ。 コレ、TRUSTのカヴァー…。
頼むよ、なんだって一番カッコイイ曲が カヴァーじゃなきゃならんの!

 コレ以後、結局ベラドナが脱退したり、 ラップに手を出したりで、 僕の好みとは縁遠くなっちゃいました。

1988年作品



SUICIDAL TENDENCIES/HOW WILL I LAUGH TOMORROW WHEN I CAN'T EVEN SMILE TODAY

 クロスオーヴァー/ミクスチュアという悪魔の (笑)単語の先駆けが突如、我々メタル者に 叩きつけた衝撃的3rd。

 当時のスケボーブームにピタリとはまった彼らの 1stと2ndはスケーター・ロックという言葉を 産み出すほどのブレイクを見せました。 (GUN'Sのアクセルなんざ、バンダナの巻き方 真似してた。)

 ただ、そこにあったのはラップ・ハードコア・ パンク、そしてもちろんHMの融合だった訳で、 僕なんかは「混ぜりゃ、新しいのかぁ?」という 舐めきった(若かったのさっ!)態度で無視して ました。いきなり輸入盤屋にルールを知らない スケボー小僧が増殖したのがウザかったのもあったけど…。

 んでもって、ギネス級の題名の長さを誇る この3rdが出たんですわ。今となっては、なんで 僕がコレを買う気になったか不明なんですが、 前に書いたとおり、舐めきってた分、受けた 衝撃度は核爆発クラス…。

 完全にねじ伏せられ、頭をつかまれて無理やり 頭を振らされた挙句に、鳴門の渦潮に巻き込まれた ようなもんでした。
 速い!その上、手数足数の多いDrにうねりまくる b、めまぐるしく音階を駆け上がり、駆け下りる リフ、これらが一体となって突進してくる迫力 はまさに火砕流の破壊力を持っています。
 これだけでも凄いのに、僕にトドメを刺したのが リードをとってるロッキーのg!!こいつ、タダモン ぢゃねぇ!テクニカルで速いだけじゃなく、 ギターの泣かせ方まで知ってやがる!

 全篇良いが、特筆すべきは#7・8・9! この3曲は問答無用です。スラッシュ系が OKな人は必聴ですよ!

1988年作品



METAL CHURCH/THE HUMAN FACTOR

 初期にはスラッシャーとして認知されていたが、 「歌える」Vo、マイク・ハウを得て メロディ重視のパワーメタルに転進した4th。

 ゴリゴリと一体となって驀進するリズム隊と リフ、それに負けないマイクの野太いVoが、 まごうことなき「ヘヴィメタル」を体現してます。

 もともとHRとHMに明確な境界線はないし、 HMといっても幅が広い(そして今なお、 広がりつづけている)訳ですが、このアルバムを 聴けば、100人中100人が「ヘヴィメタル」と 答えるでしょう。それ以外に表現のしようがない ほど、圧倒的なレベルでHMしてます。

 また、その音作りが硬質で冷たい、装飾を 加えないものになっていて、それが彼らを より一層メタリックな印象にさせる役割を果たしています。

 ダメだね、僕はこーゆー「メタルでございます」的 バンドにとことん弱い(笑)。
 とんでもない迫力で突き進む#3、マイクの掛け 声一発で突っ走る#8、重量感溢れ、 マイクの表現力を生かしたミドルテンポの#7、 見事な構成美を見せつけてくれる タイトルチューンの#1 …ええい、捨て曲なんざぁ、ない!

 いいから聴け!アドレナリン分泌しまくり、 男臭さ炸裂の必聴盤!
この世に未練を残したく なけりゃ、パワーメタル好きは迷わず 聴け!

1991年作品