review A

ABATTOIR, ABIGAIL, ABOMINATION, ACHERON, ACID, ACID DEATH, THE ACCUSED, ACCUSSER, ACID REIGN, ADOLF CASTLE, ADRENALIN KICK, ADRENALIN O.D., AFFLICTED, AFFLICTION, AFTERLIFE, AGENT STEEL, AGNOSTIC FRONT, AGONY, AGONY(Colombia), AGRESSOR, AGGRESSION, AGGRESSION A.D., AIRDASH, ALTAR, AMMIT, AMON (DEICIDE), AMORPHIS, AMULANCE, ANACRUSIS, ANAL CUNT, ANARCHUS, ANATHEMA, ANDY ANDERSEN`S TRIBE, ANEKDOTEN, ANGEL DUST, ANGKOR WAT, ANIALATOR, ANIHILATED, ANNIHILATOR, ANSIA DE VOMITO, ANTHRAX, ANTHROPHOBIA, ANTIDOTE, APOCALYPSE(UK), APOCALYPSE(?), APOCRYPHA, ARBITRATER, ARCANE, ARCH ENEMY, ARMAGEDOM, ARMAGEDON, ARMAGEDDON, ARMORED SAINT, ARMOROS, ARMOURED ANGEL, ARTILLERY, ASPHYX, ASSASSIN, ATHEIST, ATOMGOD, ATOMIC AGGRESSOR, ATROCITY, ATROCITY(US), ATROPINA, ATTIKA, ATTITUDE ADJUSTMENT, ATTITUDE, AT WAR, AUTOPSY, AUTUMN DAWN, AVALON (ex. UNLEASHED POWER), AVALON (Brasil)

ABATTOIR

LAで結成された元祖Speed Metalバンドの一つ.現AGENT STEELのJuan Gariciaらが中心になって結成したバンド.デビュー直前は元SEPTREのGr. John CampsことJohn Syriisをヴォーカリストとして迎え入れ,1stアルバム「Vicious Attack」収録の「Screams from the Grave」をMetal Massacre IVに提供.その後デモを3000本売りさばきデビューとなった.旧作品は99年にCentury Mediaより再発されている.2000年に再結成され,Mile Caroを中心に新作をレコーディング,幾つかのフェスティバル等でライブをこなしている.

Vicious Attack (1985)

このデビュー作ではJuan GarciaはAGENT STEELに加入するために脱退した後に作成されたためメンバーとしては名を連ねていないが,実際はギターを弾いている(本人にも確認済み).メンバーはBa: Mel Sanchez (後にEVIL DEADを結成),Gr: Mark Caro (後にEVIL DEADのデモテープ収録のみ参加),Vo: Steve Graines(後にBLOODLUSTに加入),Gr: Danny Oliverio,Dr: Danny Amayaといった編成.曲作りにJoan Garciaも関わっているものが数曲含まれるためか,曲調はAGENT STEEL路線であるが,Voが割とノーマルなメタル系なので普通のHeavy Metalにきこえる.が,当時としてはもちろんHeavyな方であった.この当時のバンド特有のスリリングなツインギターはあまりに懐かしすぎる..

The Only Safe Place(1986)

2ndアルバム.Voの Steve GrainesはBLOODLUST(BLOOD FEASTの前身のほうじゃなくってテキサスの方のバンド)に加入したため,後任にMike Towersを迎え入れた.Mikeの声はSteveと比べてかなり金属質なトーンの声であり曲に疾走感を与えるのに良い効果があった.で,この作品もやっぱり売りはギターだろう.当時のこの付近のバンドってとにかくテクニカルなギタリストが多かった.スリリングなツインリードは今では味わえない貴重なモノである.また,楽曲もよりしっかりしてきており,オーソドックスではあるが明るい中に妙に物悲しさを感じる印象に残るリフが多い.今聴くと普通のメタルに聞こえるが,これでも当時としてはこのギターリフはエッジのたった方であった.まあ,オールドファンならば絶対に外せない一枚だが,それ以外の人は正直言ってそんなに楽しめないかも知れない.

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ABIGAIL

東京を中心に活動しているBlack Metalバンド.Black Metalと言っても,80年代にThrash Metalの一部をBlack Metalと呼んでいた往年のBlack Metalが色濃く残されているサウンド.Bass & VocalのSuzuki氏はソロプロジェクトBARBATOSもこれまた驚くほど格好良い.更に言うならば,SIGHのメンバーとの遊びバンド(?)CUTTHROATも要チェック!

Welcome All Hell Fuckers (2001)

Black Metalの多くはメロディを売りにした方向に行ってしまったが,このバンドはBlack Metal本来の姿に近く,あくまでもThrashからの流れを強く感じる・・・というか,これは紛れもなくThrashである.シンプルではあるが,実に効果的なリフは絶品である.正直言って90年以降のBlack Metalというジャンルは苦手であるが,この80年代からの流れを前面に出したストレートなBlack Metal はRockとしての完成度が極めて高い.この分野でこれだけのことがやれるのは今やこのバンドしかいないかもしれない.初期のMAYHEM とかに比べてもこちらの方が十分に格好良い.VENOMを正当に評価し,その音楽性を進化させたようなこのサウンドは80年代のThrash Metalファンなら間違いなくはまれるはず.繰り返し書くが,リフがとにかく格好良い.なお,本作はオリジナル4曲以外にライブ音源2曲入り.ライブではBULLDOZERのカヴァーをやっており,選曲の渋さも光る.Thrash好きな人間が作り上げた,ある意味,確信犯的なセンスはお見事.これは疑いの余地無く必聴.

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ABOMINATION

この世界で古くから活動しているPaul Speckmannが率いるバンド.80年代の汚いthrashがdeath metalと呼ばれていた頃のサウンドを中心とした楽曲で,面白みとか新鮮さはあまり感じないバンドであるが,あまりにベタなリフと曲展開は貴重であり,thrash好きならとりあえず聴いておいたほうが良いであろう.

Debut (1990)

MASTERのPaul Speckmannが率いるシカゴのバンドのデビューアルバム.メンバーはPaul(Vo & Ba),Dean Chioles (Dr), Aaron Nickeas (Gr)と書いているが,恐らく誤植.正解はDeanがGrでAaronがDrである.ちなみに,このAaronはMASTERの2ndと3rdでもドラムを叩いている.音もMASTERと同じくThrashとDeath Metalの中間的な音.んじゃ,MASTERと何が違うか?う〜ん,はっきりとは言えません.まあ,どっちかというと昔のBlack Metal風がMASTER,そうじゃない(ってどういうんだ?)がABOMINATION・・・んなことはないか.まあ,決定的な違いは歌詞なんだろうか?まあ,これも作品によってそうともいえない.要するに同じ系.そりゃ,同じ人間がやっているんだから似ていて当然.「そんなことねえ,おまえの耳がおかしいんだ」と思う方がいたら,どーぞ気にしないで下さい.私の耳では聞き分けることは困難です.まあ,それでもオールドファンにはまあまあのお勧めではある.

Tragedy Strikes (1991)

これが2ndアルバム.メンバーは前作同様でこちらはちゃんとAaronがDrumと表記されている.なんか,このアルバムはPaulのVocalがかなりあっさり味にきこえる.楽曲はもう今更何も書くことはないかも知れないPaul節が炸裂する内容としか言いようがない.RAZORが同じ様な路線でずっと生き続けた以上にPaulはそのスタイルを頑固に崩さない.いや,これしか出来ないのかも知れないが.とにかく,イモ臭さが漂うほどベタなリフとグイグイ押すスピード.これはダサスラッシュの鏡といえる.まあ,若干展開を複雑にしたりと工夫が見られるが,良い意味でそれがそれほど目立っておらず,全然お洒落にはなっていないところが良い.一見,たくさんのバンドをこなし器用に見えるPaul Speckmannだが,これほど不器用にthrashを表現している奴も珍しいと思う.とにかく,彼のthrash metalに対するあつい情熱だけは存分に味わえるような作品である.ただ,よっぽど好きじゃないとMASTERやABOMINATIONを揃えようなんて思っちゃいけない(笑).thrashへの愛を持っている人のみ揃えろ!

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THE ACCUSED / Martha Splatterhead's Maddest Stories Ever Told (1988)

シアトルのHardcoreバンドの3rdアルバム.このアルバムではThrash色が強いが,音はルーズである.本人達はスプラッター・ロックと称している(マヌケ).某B!誌のS女史に「発情期のネコ」と書かれたVoはたしかにそんな感じで個性がある.基本はうりゃー系のノリであり聴いていて心地よい.なかなかの名作.

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ACCUSSER / Reflections (1994)

ドイツのバンドで通算6作目にあたる.昔はPower系Thrashだったとおもうんだけど,このアルバムはSEPULTURAの「Chaos・・・」的な路線.もともと思い入れが無い分,こちらの方が聴いていて腹立たしくないといった違いがあるが.(賞味期限切れの)SEPULTURA的に感じるのはVoのせいだけかと思ったが,ちょっとしたリフもちょっぴり似ていたりする.悪くはないけど.

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ACHERON

The Rites Of The Black Mass (1990)

1990年作品でフロリダ出身,バンドに関してはよく知らないが,ファンジン等でバンド名くらいは見た記憶がある.従って,他に作品出しているかどうかも知りません.Vince Crowley (Bass, Vocals, Guitar), Peter Slate (Guitar), James Strauss (Drums)のトリオ編成で,ドラムはレコーディングのみの参加である.裏ジャケのメンバー写真は若干アーティスティックな雰囲気を若干匂わせる.1曲ごとに効果音的なパートが入っており,仰々しく盛り上げようとしている.しかし,そんな系のバンドのハズはない.何故ならば,バックヴォーカルとしてNOCTURNUSのMike Browningをゲストに迎えており,エンジニアはScott Burns,レコーディングはMorrisound.そう,完全にOld School Deathである.曲は実に単調であるが,直線一辺倒と言う訳ではなくなかなかバリエーションに富む.しかし,やはりスピートチューンになると,やはりこの頃のバンドはちゃいますね.とにかく,音質はどうでもいいとして,ぐいぐいと凄い馬力で持っていく.楽曲自体はかなりオーソドックスであるが,同時代の他のバンドと比べると,例えばPaul Speckman系のバンド(ABOMINATIONのようなイモ臭さは無く,むしろBENEDICTION系.BENEDICTIONよりも,ギターソロがかなりバリバリに弾きまくっている(その辺がフロリダっぽいか?)ため,印象は良いかもしれない.ただし,曲ごとにはいるSEは全体の疾走感を妨げるような感じであり,かえってマイナス.ある意味,Wild Rags Records作品的な奥ゆかしさ(?)があり,個人的には結構好きなタイプ.お勧め.ただし,レアものだと思う.

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ACID / Acid (1983)

ベルギーの女性Vo. Kateを擁するSpeed Metalバンドのデビューアルバム.この時期にMetal系で女性Voってかなりレアで、当時は個人的には苦手にしていたが、彼女の場合は、無理な喉を痛めるようなシャウトなどは無く、丁寧に歌っており好感が持てる.音はオーソドックスな昔気質のHeavy Metalをより重く・速くした感じでSpeed Metalというカテゴリーが一番しっくりすると思う.ある意味キャッチーな曲が多く、楽曲センスの良さが何気に光っている.各パートとも演奏力は非常に普通に安定している(ある意味).特に時代を感じさせるドラミングは、近年のバンドのマシン化したようなテクニックのみで味も何もありはしない下らないドラマーとは大きく違う.やはりこの辺のバンドは楽曲センスが素晴らしいです.

Maniac (1983)

2ndアルバム.前作の延長.意外とラフで格好良いリフは極初期のThrashにも通じ、初期METTALICA等にも近い(もしや、METALLICAがパクってます!?).当時の音らしい古くささも含まれるがそれは過去のモノというよりも,寧ろ手本にすべきオーソドックススタイルであり,素直に格好良いと感じる曲は未だに勢いは衰えていない.このACIDやSENTINEL BEAST,DETENTEなど女性Voバンドは曲のしっかりしたバンドが多かったんだな〜と今更ながら感心してしまう.個人的には、ベタだが冒頭の"May Overload"とかも最高に格好いいし、その後もバシバシと美味しいリフ・曲展開が脳味噌を心地よく刺激する.オールドファンなら絶対にチェック.

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ACID DEATH

Random's Manifest (2000)

ギリシャ産のTechnical Death Metalバンドの3rdアルバム.曲によっては,メロデス的なフレーズもあり,多少幻滅だが,そういった点に目をつぶれば,まあまあいけている(個人的にはかなりギリギリの線ではあるが).曲展開は多いが,スリリングではなく割と普通である点がちょっと不満.曲によってはJazz系の曲展開やフレーズを取り入れており,そういったものは,かなり格好良い.Jazz系といっても,ATHEISTやMARTYRのように跳ねるリズムで感覚的にセンスがあるタイプとは違い,WATCHTOWERとかCYNICのような優等生タイプ(この辺は好みの問題か?).路線として近そうなのは,NEGLETIC FIELDとかGHOSTORMなど.heavyなリフはあんまり無いので,Deathというイメージはあくまでもvocalによるもので,vocalさえ違えばTechnical Thrashの範疇である.その象徴的なものとして,インストも含まれるが,これが一番格好良いというオチがある(そりゃ,まずいでしょ).ピアノをかなり積極的に導入したり,CONFESSOR的崩壊型の複雑なリズムを導入したり,なかなか面白いこともやっているので無視はできないところ.要チェック.

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ACID REIGN / Moshkinstein (1988)

イギリスを代表するHC寄りのthrash metalバンド.代表するからって凄い音出しているわけではない.まあ,普通のThrashではないが・・・.うーん,普通以下かもしれないが・・・.とりあえず,個性だけは認めてあげよう.でも,全然Thrashっぽさはないし,格好悪さが最大の弱味である.

The Fear (1989)

Kev (Gr), Adam (Gr), H (Vo), Ramsey (Dr & Key), Mac (Ba).なんか,更に格好悪くなった.曲は完璧にマンネリ.個性だけはあるのだが,悪いほうにしか出ていない.これじゃあね.きっと最近になってから,CATHEDRALのメンバーが昔いたバンドなんてことでチェックした人もいるだろうが,がっかりしたことだろう.可哀想に.

Obnoxious (1990)

前作同様のメンバー.なんか良くも悪くも個性が薄くなっている.普通,個性が薄くなるというのは良いことではないが,このバンドの場合は完全にマンネリ化してつまらない曲ばかりになっていた矢先だったために逆に聴ける.多くのThrash Metalバンドは3rdあたりから転ける法則があるが,このバンドは最初から転けてたからなぁ〜.それでも後発のThrashもどきよりはずっとマシ.

Humanoia (1990?)

このバンド,正直言って大したことないんだが,この4曲入りEPだけはまし.収録曲のうち3曲は1989年のLondonでのLive音源.まあまあ聴ける・・・というか,これなら格好良い.

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ADOLF CASTLE / Really Crazy Germans (1999)

ロシアのHeavy Metalバンド,そう全然Thrashではなく,オーソドックスなHeavy Metal.これが恐らく1stアルバム.Dylan Troy (vocals), Cyril Thor (lead & acoustic guitars), Wolf Maria Hunter (guitars), Fredrick Attila (bass), St. Patrick (drums)の5人編成で,1994年くらいから活動しているようである.なんだ?このタイトルは?一昔前なら国際問題になりそうだが,音とジャケットから判断すると,極めてドイツに憧れてる奴らのようである.出身地知らなかったら,German power metalと言ってしまいたいサウンド.正直言って,私自身はGerman power metalって凄く苦手にしているのだが,このバンドはもっと昔のheavy metal としてのドイツっぽさを持っている.出だしは,完全にビアホールメタル.時折見せるthrash的なリフもグッときます.ギターソロとかはかなり半端じゃなく弾きまくっている(いや〜二人ともフィンガリング凄いです).何だか良く判らないが,とにかく熱い.その最たるものは一曲だけ収録されているライブ音源.熱いライブバンドと言えば,私はTANKARDを真っ先に思い出すのだが,こいつらはTANKARDより熱い.なっなんなんだ?このテンションは?しかも,演奏が非常に巧い・・・巧すぎる.こんなに熱いライブやれるバンドがいるとは.ロシア侮れません.観客も当然のように大盛り上がりです.ちなみに,場所はドルトムント).何というか,敵を作りにくいバンドって感じのサウンドで,妙に微笑ましい.なお,本作品はValiant Music Productionからプロモ用として届いたものである.

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ADRENALIN KICK / Massacre The Mainstream (1998)

英国のバンドのデビューアルバム.帯には・・・スラッシュメタル,ここに復活!米のジャーナリストやファンジンから「初期スラッシュの衝撃を持ったバンド」との賞賛を受けた・・・バンドと記されていた.はっきり言おう,このジャーナリストとかファンジンってのはよっぽど耳が腐っているんだろう.音自体は悪くはないが,そんな衝撃は全くないぞ.確かにThrash Metal全盛期の英国バンドと比べると平均以上はいっているが,それでもせいぜいSLAMMERやXENTRIXに辛うじて勝てる程度であり(この辺のバンドに勝てたからどうってことないし),ましてやSABBATやPARIAHには到底およばない.こんな音でThrash Metal復活といって欲しくない.遅いし.

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ADRENALIN O.D. / HUMUNGOUSFUNGUSAMONGUS (1986)

NJ出身のセンスの塊,A.O.D.の2nd.NY系のHardcore/Crossoverを聴かせてくれる.なんか,平和な感じが漂いながらもスピード感はバリバリってか,当時のバンドの中ではかなり速いHCです.演奏はなかなか切れ味が鋭いし,全体のクオリティーは非常に高い.もっとも耳につく,夢に出てきそうな名曲いや,迷曲"Pizza-n-Beer"なんて,お遊び曲のセンスも最高に格好良い(???).こういうドアホなセンスこそ当時のNYHC/Crossoverの特徴の一つであった.そういう意味で歴史的に重要なバンドであり,特に本作はマスト.

Rare & Unreleased 1982 demo (1982, 2001released)

1982年2月から3月にかけて地元NJのリハーサルスタジオでレコーディングされたデモ音源の奇跡のCD化.リリース元はスペインのMunster Record.1st収録曲も幾つか入っている.かなり温めのHardcoreってか,この頃はPunkです.ヴォーカルのあまりにもテキトーな歌い方は独特の温い雰囲気を出しまくっている.演奏自体は流石にこの頃からなかなかしっかりしている.が,何と言っても82年のデモ.今の時代,ラジカセ(ほぼ死滅?)でももっといい音録れるだろうってな音質である.まあ,それでも何とかうまいこと誤魔化している.若さに任せた勢いは凄いモノがあるし,82年時点でこの楽曲センスは流石といった感じ.割と普通の曲に聞こえるようなものの中にもひと味違うリフ・曲展開を持っている.レア音源集がレアだと洒落にならないが,あまり見かけないっぽい.全22曲入り,音質さえガマンできる人ならばってか,AODファンならば(何人いるんでしょう?),あるうちに迷わず買え.

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AFFLICTED / Prodigal Sun (1992)

1988年に結成されたスウェーデンのDeath Metalバンド.1990年まではAFFLICTED CONVUISIONとしていたがその後に現バンド名へと変更している.非常に個性的な音であり,ストレートなDeath Metalとは大きくかけ離れており,北欧のメロデス系とも大きく異なる.特に音進行がかなり奇妙であり,不協和音リフを多用している.そこに載るギターソロの音進行も普通ではない.リズムチェンジも独特のものがあり他のバンドとの違いが明確である.このアルバムは必聴である.Nuclear BlastのVideo「Death...Is Just Beginning」で「Ivory Tower」のVideo Clipを見ることができる.

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AFFLICTION / The Damnation Of Humanization (1992)

CAのThrash Metalバンド.どうやら,これが唯一の音源.Death Metal全盛期なのでそういう気もあるが,やっていることは完全にThrashの範疇で,Voもだみ声なだけで完全にThrashである.重さ的にはDEMOLITION HAMMERとかEXHORDERクラスであり,路線としてはもっとしっとり系のドラマチックなもの.ギターソロとかもバリバリに80年代Thrashギターヒーローばりに弾いたりしている.Voが違いすぎるから表現として的確ではないかもしれないが,HOLY TERRORの2ndあたりに近い方向性とも言える.もちろん,あそこまでの無謀さや上品さはないが,十分に及第点に達している.曲展開はあまりに技巧的といったものとは違うが良く練られており,スリリングに仕上がっているし,疾走パートはThrashらしい堂々のスピード感はあるし,これはかなりツボなバンドである.実はこっそり捜していたのだが,なかなか見つからなかった.ひょっとしてレアなのでしょうか?見つけたら即購入しましょう.

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AFTERLIFE / Surreality (1989?)

おそらくアメリカのDeath Metalバンド.曲によってはGrindcoreがかったスピーディーな曲もあるが,初期のOBITUARYやAUTOPSYのような引きずるようなリフを用いたりもする.特に変わったことをやっているわけではなく,曲も大方つまらない.が,引きずるパートはなかなかVoが格好良く,チープな音作りも手伝って良い雰囲気が出ている.なお,何年の作品かはっきりはしないが,Thanks to・・・にATHEISTのRoger Pattersonの名前が(R.I.P.無し)挙がっていることなどから判断しておそらく1989と推定してみた.

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AGENT STEEL

AGENT STEEL 日本語サイト・・・ついに復活したSpeed Metal King,Juan Garciaのオリジナルインタビューもあります.

Skeptics Apocalypse (1985)

スピードメタルの最高峰を極めた(?)AGENT STEELのデビューアルバム.ギターは後にHOLY TERRORを結成したKurt Kilfelt(Agent SteelではColfelt)と後にEVIL DEADを結成したJuan Garciaである.何とも贅沢なツインギター.また,楽曲も実に素晴らしく完璧である.流石Kurtの仕事は見事である.また,VoのJohn Cyriisは耳をつんざくようなハイトーンであり,ハイトーン嫌いの人にはたまらないであろう.私はかなり(真似したいくらい)好きである.当時,Rob Hulfordと比べられたりしていたが,発声はずいぶん違うと思う.個人的にはこっちの方がずっと好きなVoである.AGENT STEELならこの作品である.当然,必聴.なお,本作は再発されたCDにはJames Murphy在籍時のlive音源がボーナスで収録されている.

ちょっと脱線・・・

若い世代の人はSPEED METALってジャンルを勘違いしている人が多いので,ちょっとだけ解説しておく.SPEED METALは何もスピードに固執したタイプのメタルではない.というか,全く違う.thrashよりも遅くっていいのだ.オーソドックスなHeavy Metalをスピーディにしたようなタイプである.いや,決してそんなに速くないのだが.なお,Voは基本的に歌える奴である.ダーティなVoじゃダメ.その辺がthrash metalとは異なる.かといって,FLOTSAM & JETSAMなんかは歌っていたが,あれは決してspeed metalではない.あれは完全にthrash metal.区別する方法はギターの重さ加減やリフ構成などによって決まってくる感性みたいなものを鍛えることだろう.まあ,慣れればわかる.とにかく聴き込んで基礎的耳の能力を高める(?ダメにする)ことだ.代表的なのはこのAGENT STEELやANGEL DUSTなど.SAVAGE GRACEやカナダのEXITERとかもぎりぎりSpeed Metal.

Mad Locust Rising (1985)

5曲入りのEP.Speed Metalの場合,バンドの顔となるギターの一人であるKurt(HOLY TERRORを結成)が脱退しBernie Versaillesを迎えた.かなり強力な一枚であり,Speed Metalとしての魅力がふんだんに詰まっている.メンバーからすると2ndの音に近い感じが予想されるのだが,結構1stの曲調に近い感じ.個人的にはこれでKurtが弾いていればベストって思うのだが,Bernieのギターはかなり凄い.ずっとプレミア付きであったが,最近2ndの再発CDに伴いボーナスで収録されている.

Unstoppable Force (1987)

VoもJohnの性格がそうとう良かったらしく,メンバーチェンジが著しいのでいちいち覚えていないが,唯一の安定期で,ギターは全作同様Juan GarciaとBernie Versaillesである.クラシカルなフレーズ一辺倒のBernieと比べると,独特のメロディのKurtが弾いていた1stよりもスリルに欠ける.ちなみに,Juanは,激速いペンタにチョーキングといったスリリングなスタイル.また,曲も1stに比べると駄作が多い.ただし,タイトル曲なんかはVoがかなりきており,ハイトーン好きにはたまらないであろう.ってことはハイトーン嫌いの人には最悪かも知れないが(爆).まあ,これも必聴である.日本盤CDでは全作EPに収録されたJUDAS PREIST の「The Ripper」が収録されていた.

ちょっと脱線・・・

なお,このアルバムを最期にバンドは解散してしまう.少年を監禁してビデオを撮っていたところを少年の親に見つかったとかなんとかでバンドが危うくなってしまい,ついに解散となった.少年も同意の上という話だが.何やってんだか.その時はギターがJohn WestlordとJames Murphyになっていた.そういった事件さえなければ,James MurphyのギターでAGENT STEELの3rdってのが聴けたかも知れない.どっかにこんな音源漏れてないですよね?

Century Mediaから再発された「Skeptics Apocalypse」にボーナストラックでJames Murphy在籍時のlive音源が収録されている.音源はbootらしいので音質は酷いが,John Cyliisの声の調子もばっちりでJames Murphyも彼らしいプレイで無茶苦茶格好良い.

Omega Conspiracy (1999)

ファン待望の復活の3rdフルレンスアルバム.まあ,ファンとしてはAGENT STEELといえばJohn Cyriisといった方程式を思い浮かべるであろう.が,この再結成メンバーに彼の名前はない.そのかわりJohnと共にデカイ体でバンドを支えていたJuan GarciaとBernie Versaillesがいるのだ.そう,彼らがいるということはあの往年のSpeed Metal,ギターバトルが聞けるのだ.更にずっとAGENT STEELに在籍していたChuck Profus (Dr)までいるんだから文句は言わせない(名前忘れていた).そして,VoはBruce Hall,BassはKarlos Medina(元EVIL DEAD).んで音はまあ,AGENT STEELらしいようならしくないような.とにかくVoが違うからかなり印象は違うんだが,出てくるリフや曲展開はやっぱりAGENT STEELだし良質のSpeed Metalであることは不変である.再結成後もLive活動なども順調に行っている様子である(Juan談).80年代ThrashファンとしてはThrashじゃないけど,あの時代を共に生きたバンドの元気のいい復活を心から歓迎したい.とにかく聴け!Hammering Metal Into Your Heads !!!

Order Of The Illuminate (2003)

やっ,やちゃった・・・.ある意味,再結成バンドとしてやってはならぬことを(いや,良いんです).AGENT STEELの名作は,オールドファンの中では間違いなく1stってのが共通の見解だったりする.まあ,2ndも格好良い曲あるが,1st と比べるとそうでもない.その頃面影として,亡霊のようにつきまとっていたのが,John Cyriisという強烈なキャラであったことは誰もが認めざるを得ないことだろう.それは,彼ら自身も知っていた.再結成第一弾の前作は非常に良い作品だったと思う.そこに見える楽曲は,初期のAGENT STEELのリフであった.これは,恐らくオールドファンへのサービスからであったのではなかろうか?もちろん,オールドファンに応えることがきっかけで再結成となった訳だから,それは当然のことであった.だが,繰り返し書くが,John Cyriisの亡霊が邪魔していたことは否めない.さて,前置きが無茶苦茶長くなってしまったが,この作品はどうかというと・・・,前作悲惨な点数をつけやがった某誌のレビューでは当時のままの曲でニンマリとなっていたが,私はこのレビューは全くもって理解不能である.ホントに,まともに音楽聴いているんだろうか?単に日本盤が出ることになったから誉めてるだけじゃないのか?(といっても,80点しかついていなかった,相変わらずダメさが際立つ).また,脱線してしまった.なかなかレビューに入れないが,私の正直な感想は,「これは,少なくとも私の知っているAGENT STEELではない」というもの.で,それが不満か?決してそんなことはない・・・いや,決してそんなことじゃない.首がもげても断じて違う.はっきり言う,無茶苦茶格好良い.いや,恐ろしく格好良い.モダンヘヴィネス系にならずにモダンなテイストも加えている.もちろん,ギターバトルはAGENT STEELである(であるか?いや,寧ろEVIL DEAD的).これまでのAGENT STEELの作品の中で一番heavyな音作りである.一曲目"Avenger"なんか,どう考えてもheavyになったEVIL DEADにハイトーンヴォーカルが載っているという感じで,当時スタイルのthrashでありながら,当時は実現しなかったハイグレードのthrash metalになっている.私は,この曲だけでも,アルバム買う価値があると思う.この"Avenger"は歴史に残るthrash tuneとして恐らく孫の代まで伝わるだろう.ようやく,一曲目のレビューが終わった・・・,いや,この調子では流石に書きませんよ.しかし,二曲目とかももう,そのリフのメロディセンスといったら,涙ものです.そう,この作品は,作り手側も恐らく"AGENT STEEL"を新たに見つめ直し,過去の焼き増しではない,新たなステップとして,AGENT STEELというバンドの中で表現しただけであると思う.バンドを支えているメンバーは過去の人間ではない,今のメンバーである(違うバンドのレビューでは逆のこと書いてるかもしれないから,怒られそうだが,要は格好良くなってれば良いのだ).そう,楽曲だけじゃなく,そのポジティブな姿勢こそがAGENT STEELである.熱い作品には,レビューもついつい熱くなってしまい,的を得ていないかもしれないが,それくらい聴き手を満足させるだけのaggressionとpassionとsenseが詰まっている.まだ,終わんないぞ(笑).自分自身,AGENT STEELの魅力って,John Cyriisに求めていた部分も多かったが,そんなことはこんな作品の前では,もはやどうでもいい.理屈抜きに格好良いから仕方ないじゃん.これを最高と言わずして何をメタルというんだ!?前作押さえ気味だった,Karlos MedinaもEVIL DEAD時代のように暴れ出しブルンブルン弾いて,自己主張激しくなってきたのも微笑ましい.ただ,冷静に考えると,Bruce Hallのヴォーカリストとしての才能を思う存分引き出すことに成功したことこそが,この作品の魅力を高めている最大のポイントだと思う.彼のヴォーカルスタイルは,AGENT STEELっぽい曲ほど,魅力が伝わりにくい.ミドルトーンくらいの押さえ気味の(John Cyriisが最も苦手で実は音が不安定だった高さくらい)が,最も魅力が出るみたいだ.あと,恐らく今作品で初めてギターソロにクレジットが入ったのもファンとしては有り難いことかもしれない(個人的には,Juanに確認してたので知ってたが:自慢).MASTER OF METALに偽り無し.この作品買わない人は,このページもう踏まなくてよし.この作品聴いて確信したことは,自腹でもいいから,来日させてライブを日本で見たい&させたいってことだ.

Earth Under Lucifer (2003)

上記の再結成第二段アルバム「Order Of The Illuminate」より"Earth Under Lucifer"そして何と言ってもファンなら気になる再結成後のライブ音源が入っている.しかも,"Mad Loucust Rising"に"Unstoppable Force","Agent Of Steel"とオールドファンを激しく意識したような正にベストチョイス.まあ,このベストってのは正直John Cyriis色があまりにも強烈な選曲でもあるため,これらのチューンをBruceがどう処理しているのかというところに最大の関心が寄せられるところだろう.もちろん,Johnとは別人であり,同じものを求めちゃいけない.正直な感想として,John Cyriisの歌メロを完璧にとまでは言わないが再現して欲しかった部分はある(特にUnstoppable Force).だが,力量としてはもう十分でしょう.予想以上にというかアルバムよりも遙かに声に力がある感じである.特にハイトーンの声の伸び&張りはかなり凄いものがあります.この人は喉の調子が悪い時とかあるんだろうか?といった勢いでハイトーンシャウトぶちかましまくっている.まあ,ヴォーカルのことはこれぐらいにしておいて,肝心のギターバトル.う〜ん,流石に二人とも職人です.涙出そうです.このツインギターを日本で観れたら私は確実に泣きます.いや〜いくつになってもクリーンでパキパキなJuanのギターと艶のあるヴィブラートを効かせたBernieの速弾きによって描かれる世界は完璧.んで,実は非常に気に入ったのがRigoのドラミング.無駄無く正確ながらも僅かに前のめり気味の実に見事なドラミングをしている.正統派Thrashで是非叩いて欲しい完璧さ.全体に昔の曲をやるには低音が重すぎる感じがするが,それでも目立ちまくるKarlos Medinaのベースはすげー巧いが,音でかすぎ(笑).リズム隊は完全にThrashになっちゃってます.新生AGENT STEELはライブでも凄いことになっちゃってます.全員新品で買え!

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AGNOSTIC FRONT / Victim In Pain (1984)

今のなお活動しているNYHCの老舗バンドのデビューアルバム.このアルバムは割とノーマルなハードコアサウンドだが,当時としてはギターのエッジがかなりたっていた.オーソドックスなHardcoreだからリフ自身は結構単純なんだが,それでもギター・ベース共に音がかなりぶれたりする.そもそもチューニングがずれているままでレコーディングしているのはなかなか大したものだ.曲は正直言ってつまらないので,逆にこのよれよれのギターが面白い.まあ,若い人には今更そんなにチェックすべき作品とは言えないが,この手のジャンルの当時のレベルを知るには良いかも知れない.

Cause For Alarm (1986)

これが2ndアルバム.このアルバムから若干Thrash Metal的なアプローチを取り入れており,部分的にはまあまあ格好良い失踪をしている.しかし,曲展開やVoは完全にHardcore畑であり,いわゆいるクロスオーバーの中では一番Hardcore色がつよいまんまであった.また,同じようなリフが多いので正直あんまりはまれなかった.けど,Thrash色という点ではこのアルバムを聞いてみることをお薦めする.

Liberty & Justice For... (1988?)

3rdのはず.全編パワーで押すタイプのHardcoreが聴ける.基本路線は全く変わっていないが,前作よりもいっそうパワーを感じる.しっかりとしたギターの刻みと力強いVoが魅力であり,全編スピード感がある.無骨なサウンドはなかなか魅力である.

Live At CBGB (1989)

アルバムタイトル通り,CBGBでのLive.N.Y.H.C.シーンを支えていたバンドの一つであり,熱いLiveの様子が伝わってくる.個人的にはAGNOSTIC FRONTの作品の中ではこれが一番好き.演奏は安定しており,音質もクリアである.Live盤としては「名盤」の類になるだろう.やはり,HC系のバンドはLiveが強い.

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AGONY / The First Defiance (1987)

スイスのThrash Metalバンドのデビューアルバム・・・というか,これ一枚しか作品は残していない.クランチーなギターリフが炸裂で,往年のThrash Metal全盛期のサウンド・・・に近いサウンド.クランチ系といえばSF bay areaをイメージする人が多いと思うが,そういうのを意識していない時期に出ていたこういったアルバムにこそthrash本来の勢いが濃集された,良い意味でのクランチサウンドが埋もれている.thrashがブームとなってきた頃には,こうしたクランチ系=Chuck Billy(TESTAMENT)みたいな演奏とヴォーカルの構図が出来上がりそうになってしまったが,それ以前のクランチサウンドには,そういった点での自由度が大きく,Thrash本来の楽曲の良さが全面に押し出ている感じで好感度が極めて高い.クランチサウンドを最も巧く表現している例の一つであり,どちらかというと,クランチ系thrashが比較的聴きやすいといった感覚が当時は持たれていたが(そのせいで,そうじゃないタイプの本来のthrashが日の目を浴びなかった),このバンドのサウンドは「crunchは格好良い」と断言できるサウンドを作り上げている(とはいっても,このサウンドは聴きやすい部類に入ると思うが).とにかく,ジャギジャギのリフは,EXODUSの1stくらいまで遡る初期のベイエリアスラッシュタイプの音質である.ギターソロも80年代のバンドらしく表情豊か.vocalはかなり個性のある声質でしっかりと置くタイプでシャウトの歯切れも安定している.ドラム・ベースのリズム隊もこの当時としてはかなり異例なくらい安定感があるかっちりした演奏.これは隠れた名バンド.当然,「必聴」である.

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AGONY (Colombia) / AGONY (1996) 

上述のAGONYと同名異バンドで,こちらはコロンビアのバンドである.おそらく上述のAGONY以上に知られていないバンドであるが,こちらもなかなか優れたバンドである.基本的には初期SEPLUTURAあたりに影響を受けたような割と正統派のThrashである.Voの声質はなんとAGONYに似ている.Drのもたり感は初期EXODUSのTom Hauntingに通じる.曲によってはBlast BeatやDeath Voiceも僅かに使っている.まだ散漫な感じは残るが,非常に好感が持てるバンドである.少なくとも全体を通じて80年代の良きThrashの薫りが漂っているのでそういった世代にはお勧め.

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AGGRESSION / The Full Treatment (1987)

はっはっはっはっはっはっはっはっ・・・.それにしてもOLDMETAL Recordsって奴は何をやらかすか判らない.まさかこんなのまでCD化されるとは.彼らはその筋のマニアでも殆ど知る人のいない・・・というか殆ど忘れられていたカナダ(ケベック)のThrash Metalバンドの1stアルバム(当時Banzaiからリリースされた).New Renaissance Recordsのコンピに曲を提供していたが,アルバムを出していること自体殆ど知られていなかった.実は格好良い疾走型Thrashであったが,残念なことにこのアルバムは全体を通して速くしすぎでマイナス.リフとか結構格好良いのでもっとスピードを落としていればよりThrashとしての魅力を出せただろうに.ということでこのアルバムはThrashに若干Speedcoreを足したようなサウンド.音質はかなり悪いがこれはOLD METALいつものアナログ起こしのせいか,もともと悪いのか不明.少なくともNRR時には音悪いが,音質の良いNRRなんて聴いたことないし.昔気質の真の汚物Thrashファンは間違いなく気に入ると思うが,それ以外の人には耳に毒.ただ,汚物系とはいっても優等勢揃いのQuebecのバンドなだけあって演奏そのものは実にしっかりしている(機材のせいでバラバラに聴こえるが).多分,すぐになくなるので「自分はどーせ趣味悪りーよ」という自信のあるThrashファンのみすぐさまチェック!特に,mixが明らかに違う後半3曲はお勧め.

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AGRESSOR / Towards Beyond (1992)

バンドについてはよく知らないが,確かフランスのバンド.ジャケはチープだし,special thanksが延々書いてあるのでおそらくデビューアルバムか?音はdeath metalというよりはheavyなthrashといった感じ.ドイツのPROTECTORに似た音であるが,私自身はこちらの方が好感持てる.ただし,これといって良い曲はなくちょっと残念.印象的なリフは所々あるのだが.VoとDrにあまり魅力がない.音質が向上すれば期待できそうだが.アルバムのラストはW. A. MozartのTurkish Marchのカバー.SCATTERBRAINに対抗してるのかな(笑)?

Symposium Of Rebirth (1994)

これが2ndだったかな?(3rdだったかも・・・).以前よりもDeath Metal色が出ている部分が目立つ.逆にメロディアスでゆっくりとしたパートも増えている.演奏能力は確実に向上している.ただし,相変わらず中途半端な攻めがちょっぴり気になる.とはいうものの,Thrashらしい格好良い疾走型のリフも健在であり聴いていて十分に楽しめる.

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AIRDASH / Thank God It`s Monday (1989)

フィンランドのThrash Metalバンドのデビューアルバム.Yunnu (vocal), Roope (guiter), Nirri (guitar), Tuoppi (bass), YKA (drums)の5人編成.音はあっさり味の良質なThrashである.こんな言い方きいたこと無いが,北欧クランチ系というべきギターのジャギジャギ(というか,シャリシャリ)なリフはなかなか格好良い.ギターリフの音質自体は同郷のANTIDOTEなんかに近い感じ.VoはVIO-LENCEのSean KillianのようにHC的な歌い方であり,しばしばフラット気味である(私はちょっぴり苦手).全体的に演奏はタイトでしっかりしている.時折ARTILLERYのようなリフが出てきたりするが,これも愛嬌.激走して格好良いというタイプの音ではなく明るい表街道的Thrashである.今聴くと,やはり日本盤出たのも判る気がするって感じのレベルである.Thrashファンならそれなりに楽しめる内容.

Both Ends Of The Path (1991)

これが3rdアルバム.なんだか,えらく大人しくなっちゃってます.vocalはJuha Laineとクレジットされており,メンバー変わったっぽいが,1stにも楽曲にはJuhaの名前が複数クレジットされているため,名前変わっただけかもしれません.歌い方自体はかなり違うけど.全体にスピードダウン,リフのエッジもかなり丸くなっている.ただ,曲は決してつまらなくはなっていない.かなりポップなリフが多いが,それはそれでまあまあセンスある.いろいろと試行錯誤していろんなタイプの曲を書いちゃったって感じ.Thrashらしい楽曲はほんの数曲であるが,やはりそういった曲のほうが惹き付けられる.音楽としては非常に進歩している感じで,Thrashにこだわらなければ,非常に良い作品になっていると言える.まあ,正直もともとがむしゃらに疾走するようなタイプのバンドじゃないだけに,こういう変化はアリでしょう.なお,本作を最後に解散.NirriとRoopeはSTONEに加入している.

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ALTAR / Youth Against Christ (1994)

オランダのDeath Metalバンドのデビューアルバム.Marcel van Haaff (Gr), Nils Vos (Ba), Edwin Kelder (Vo), Bert Huisjes (Gr), Marco Arends (Dr)の5人編成.路線としてはDEICIDE寄りのKONKHRAといった感じ.つまり,Thrashからの流れを反映したもの凄く正統派のテクニカルなDeath Metalである.軟弱なメロディは全く用いず,ツボを得たリフのみで勝負するスタイルは正にThrash的である.Voも完全なDeath Voiceって訳じゃなくドスの利いたシャウト系なので,恐らくThrashファンにも指示されると思う.これは格好良いので必聴だ.

Egoart (1996)

前作と同じメンバーでの2ndアルバム.ただし,GrはMarcel Verdurmenと表記されている(顔は同じ).前作同様に力の入ったDeath Metalであるが,音質がグンと良くなって音の分離が一層良くなった(ちょっと,Drの音が軽すぎるのが不満だが).演奏は音質が良い意味ラフだった前作の方が全体に迫力は感じたが,Voはかなり進歩した感じで強烈な発声である.曲作り自体は前作との明瞭な違いというのはなくこの手の音が好きな人には”裏切らない内容”といえるだろう.要チェック.

Provoke (1998)

これが3rdアルバム.GrがBert HuisjesからRichard Ludwig, Drは Marco ArendsからSjoerd Vischに交代している.交代したDrは派手さはないが力強い.また,Baの音が今まで以上に表に出てきていてなかなか宜しいa.ギターリフの一部が初期SEPULTURA的音進行を使ってたりしてちょっぴり首を傾げてしまう部分もあるが,全体としては良い意味で聴きやすくなった.スピードも全体的には若干スローダウンしているが,以前よりも演奏が強烈になっているため効果的である.部分的にはよく練られた面白い曲展開などはあるが,蛇足気味のユニゾンプレイや空間ばかりの部分が存在しているのはちょっと・・・.彼らなりの実験ではあると思うんだけど.本作にはACCEPTの「Fast As A Shark」のカヴァーが収録されており,これがなかなかいける.

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AMMIT / Mass Suicide +Steel Inferno (2004: 2000+1998)

ChileのCount Czar Yangがソロプロジェクトとして91年にスタートさせた完全時代錯誤Black Metalというか初期Thrash Metalバンド.路線は誰の目にも明らかな初期BATHORY直系のサウンド.本作は、カセットリリースのみであった"Mass Suicide" (2000)と "Steel Inferno" (1998)を収録しているCDより.ということで、全21曲入り・お得です.録音時期が新しかろうが、こういったことをやっている奴なので、当然のごとく音質とか全く関係ない.まぁ、本気の意味ではBATHORYの1stよりは音の分離遥かに良いが(BATHORYって一体何だったんだ!?).とにかく音的にはBATHORYの1stと言う以外は何も無いくらい徹底した真似っぷり.ホントにBATHORYを相当聞き込んでいると思われる曲はかなり見事.ただ、本家よりもリフがある意味普通であるし、演奏力も本家に勝ってしまっている(うっ).B級ホラー映画みたいな効果音とかもかなり頭やられています.流石にSteel Infernoの方がダメっぽさ1.25倍くらいです.85年以前Thrashの邪悪さを感じたい人にはとっては、十分納得できる内容でしょう.

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AMORPHIS / Tales From The Thousand Lake (1994)

フィンランドのメロディックデスメタルバンドの2nd.なんか,メンバーの顔がおたくっぽい.正直に言って私には理解出来ない.メロディが美しい?こんなの誰でもかける単純なメロディじゃないか.北欧の美しさというのはARTILLERYのようなメロディを言うんだ.しっかし,ファンは多いようである.少なくとも私にとっては何の刺激もなく,このバンドは聴く価値なし.

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AMULANCE / Feel The Pain (1988)

NY出身のハイトーンVoを擁するSpeed Metalバンドのデビューアルバム.Rik Baez (Vo),Tom Braddish (Ba),Rob Luman (Gr),Vince Varriale (Gr),Kent Wagner (Dr)の5人編成.IRON MAIDEN的な曲展開でリフをちょっと強くした感じであり,Power Metal気もある.デモ収録曲の「Black Moon Rising」などは格好良い.相変わらずギターソロは圧巻・・・といっても特別に巧いわけではなく勢いが良い(これぞ,Speed Metalって感じのソロ).Voはハイトーン系だから好き嫌いはわかれそうだ.このVoはもう少し巧く歌えたような気はしが.さりげなく自己主張が強いBaはなかなか.demoのほうが格好良かった気がする.デモはこちら

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ANACRUSIS / Suffering Hour(1988)

セントルイスのThrash Metalバンドのデビューアルバム.一応,展開の複雑なThrashということになるか?ある意味Progressive Thrashの先駆者的なバンド.それなりに人気はあったようだが,私にはぜんぜん駄目だった.ただし,このデビューアルバムはまだいけている.独特のチープなギターリフやは虫類的シャウトのVoは個性的なんだが,うまく機能していない.やはり,この当時の他のバンドほど曲に魅力がないのが最大のマイナスポイント.デモテープはこちら

Reason(1989)

これが2ndアルバム.とにかくこのアルバムは私にとっては印象が悪かった.曲がつまらなかった.今聴いてもやはり曲に魅力を感じない.曲展開が普通すぎるしリフもつまらない(凄く稀に格好良いリフがある).それでも聴き覚えがあるからそれなりに良いのかな?彼らの曲を聴いていると凄く眠くなる.間延びした長い曲は鬱陶しい.でも,いろんな意味で個性はあるバンドである.

Manic Impressions (1991)

3rdアルバム.独特の個性は相変わらずで,よりプログレ的な楽曲になっている.演奏力や表現力どれをとってもかなりのハイレベルであり,音楽的にも非常に面白いことをやっている.曲のパーツ自体はかなり格好良いものがあるのだが,やはり曲が長過ぎるイメージが残る.どうも,このバンドは私とは残念ながら波長が合わないようである.はまれる人にとっては,おそらく別格なくらいはまれると思うし,私自身聞き込めばひょっとしたら・・・と思うことが幾度かはあるのだが・・・.ある意味,DISHARMONIC ORCHESTRA(後期)がやろうとしていることに近いため,そういう路線が好きならばチェックする必要があるだろう.疾走感や汗まみれのthrashらしいthrashとはまるで違う作り込んだ都会派のサウンドである.

Screams And Whispers(1992)

はっきり言って何の興味も持ってなかったバンドなので全くチェックしていなかったが,これが4thアルバムに当たるようだ.んで,音の方だが正直言って格好良い.相変わらずトータル62分と長い曲が続くが,本作はさほど退屈ではない.いろんな面で曲が改善されているし,Voの表現力もずいぶんと増している.実験色も微妙に伺える反面,ギターリフ自体は以前よりもThrash Metalらしいと感じさせるものがある.80年代のバンドが次々に転けていった中,最初はダメだったバンドが徐々に力をつけてきた.これはなかなか良い作品である.

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ANAL CUNT / Everyone Should Be Killed(1994)

とんでもないバンド名であるが,音は更にとんでもない.Noise〜Grindcoreであり,Hardcore色が強い.初のフルアルバム(?).全58曲入り.全編切れまくったノイズであるが,10曲に1曲くらい曲らしいものがある.センスの鋭さが光る作品.お勧めではあるが,初心者には絶対辛いと思う.

ちなみに,このバンド名はジャケットに載せられないので,A×C×となってます.

Top 40 Hits(1995)

基本路線は変わらないが,ちょっと外している.とにかく周囲はお構いなしといった感じで押しまくる.タイトルにあるとおり40曲入りと彼らにしてはやや少なめ(爆).ちなみに,このアルバムは東京駅のKIYOSUKUで400円で購入した.一曲10円である.安いぞ〜.

I Like It When You Die (1997)

切れまくって最高にCoolな作品.全52曲入りである.素人は手を出さない方がいいかもしれない.このバンドを理解できるようになったら貴方は一人前です.これまで以上に曲らしい構成は存在するのだが,鋭さも存在する.全盛期のCryptic Slaughter(っていってもわからないか・・・)を彷彿とさせる勢いは満点.世の中に刺激が足りないと思っている方はこのアルバムを聴きなさい.これぞ「必聴」.

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ANARCHUS / Total Hate (demo)(1988)

アホです.しかも,完璧なまでに.いや,何がアホって,こういう音源をCD化するDistorted Harmony Rec.なんだろうが.メキシコのシーンを支えてきた(かどうかは判らないが),古株バンドであることには間違いないANARCHUSの1988年のデモ音源.やっているのはとにかく疾走するだけしとけってなノリのThrashだかGrindだかその辺の感じ.楽曲自体は80年代のど下手Thrash系(そんな楽曲あるんか?)で,Grindcoreへの移行期.ヴォーカルは普通に無茶苦茶な吐き捨て系で,Z級Thrashにありがちな感じ.それにしても,本気で何を弾きたいのか判らないギターリフはあまりに潔い.しかも,ギターソロの際はバッキング入っていない.工夫すれば4トラックでももう少しまともに録れるのに,そういったところを工夫するようじゃこのサウンドはできないだろう.で,そのギターソロが素晴らしい.今まで聴いたことのないフレーズが炸裂する(冷汗).う"っ〜なんだこれは!?ギター初めて3日くらいの奴が弾いているとしか思えないようなたどたどしく,不正確なピッキング.しかも,正確にやったとしてもギャグにしか聞こえないピロピロピロピロといっているだけのソロ.このチープさは嘗ていなかったかも知れない.ある意味,別格です.しかし,そんなにぐちゃぐちゃでも,何故か格好良かったりしてしまう私の耳は既にやばいのでしょうか?なお,このデモはGuitarのMiguelがやっているDEMOGORGONのデモとカップリングでCD化されている.その中には91年のライブ音源も収録されている.当然,何を演奏しているのかよくわかりません.そんなので良ければ,チェックしてみて下さい.

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ANATHEMA / Serenades(1993)

Gothicです.こっちの筋の人にはかなり人気にあるバンドらしい.私にもこのアルバムはまあまあ良い.全編どよどよの空気が漂うスローな音である.ギターの音進行は割とオーソドックスなので,逆に速くやってしまったら格好悪いだろうな〜と余計なことを考えてしまった・・・.個人的にはDrが・・・嫌いだ.

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ANDY ANDERSEN`S TRIBE / Andy Andersen`s Tribe (1988?)

全然どういったものなのか知らないが,Andy AndersenとはATTITUDEなどに在籍していたVoである.悪くはないけど良くはない.

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ANEKDOTEN / Vemod (1993)

スウェーデンのProgressive Rockバンドの1stフルレンスアルバム.Thrashではないし,Metalでもない.しかし,このページに載せる必要性が極めて高いバンドである.彼らは,KING CRIMSONのコピーなどをやっていたそうで,方向性も確かに頷ける.良い意味で時代錯誤的な70年代的サウンドであり,非常に耳に優しい丸みのある音である.しかし,楽曲はガンガンに攻めまくっており,スリリングな展開が続く.スリリングではあっても,張り詰めた緊張感という訳ではなく,逆にツボな展開が多い.正直,本家よりも遙かに好みである.プログレ系強い訳じゃないから判らないが,そのスジの人に言わせると,かなりHEAVYなほうだそうで,確かに昔のHRなどよりは重厚である.このページをご覧の方の対象としては,CYNICやMARTYR,後期ATHEISTなどが好きな人なら間違いなくハマれる一枚.ドラミングなどは,MARTYRの1stで叩いていたFrancois Richardに近いスタイルで,こちらの方がスピードが遅く聞き取りやすいため,「ああ,こうやって叩いてたのね〜」と妙に納得でき,ドラムやってる人には非常に良い材料かと.ギターのフレーズなどにしてもかなりMARTYRには通じる部分が多い.なお,こんな格好良いことをやていながら,vocalはヨレヨレの貧弱な音程怪しいヘタウマ系のか細い声であり,これがまた良い空気を出していてgood! Disk Unionから日本盤が出ており,ボーナス入り.敢えて書くが,これはTechnical Thrash系好きならば,マスト.

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ANGEL DUST / Into The Dark Past (1986)

スピードメタルの代表株の一つANGEL DUST.Voはしっかり歌っている(たまにさまようが;爆).ヘタウマVoの代表株であろう.ギターはわりかし美しくまあまあ立派である.うまいことつぼにはまっており名作であろう.ただし,どの曲もさほど印象に残らない(個人的にはね).

To Dust You Will Decay (1988)

これも上に同じく.良質のspeed metalを聴かせてくれる.まあ,どの曲も外れじゃなく均質であるため,コメントしにくいのであるがこれも名盤.歴史的に外せないバンドである.

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ANGKOR WAT(click) / When Obscenity Becomes The Norm...Awake!(1989)

80年代Thrashの中でかなりの異端児的バンドの1st アルバム.Adam (Bunnie) Grossman (Guitar), Dave (Bambi) Nuss (Drums), Mike (Titty) Titsworth (Bass), Danny (Edith) Lohner (Guitar), David (Dee) Brinkman (Vocals)の5人編成.このアルバムを聴かずしてThrashを語るべからず・・・というほど格好良い出来の作品である.どちらかというとテクニカル系である.曲はとにかく個性に富んだものばかりであり,歪みまくった感性で作り上げたようなリフは圧巻.何度聴いてもあきがこない・・・いや,それどころか聴けば聴くほどはまってしまう.ヴォーカルはぶち切れたHCチックな感じで非常に個性的である.テクニカルな中にもの凄く攻撃的な要素や良い意味でのキャッチィーな部分など音はとにかく変幻自在であり,ある意味完璧な一枚である.とにかく,はじけまくっている.これぞ「絶対に必聴」アルバムである.

Corpus Christi(1990)

何故かトリオになってしまった2ndアルバム.これもまた名盤である.ちなみに,クレジットにはメンバー名はBambi Inside Hot White (Drums and Vocals), Senor King Bunny De La Noche (Guitar, Bass, Vocal), Good Nurse Edith B. (Guitar, Bass)と書いている.それぞれ,Adam, Dave, Dannyのこと.ANGKOR WAT節は健在で,他では真似できない独特の音進行のリフは,リフだけで彼らとすぐにわかるものである.果たしてここまで個性的なバンドがいたであろうか.まぁ,バンドの顔としてヴォーカルにどうしても耳がいってしまう.1stのDavidがあまりに凄かったため,Adamのヴォーカルは正直いって物足りない.なお,HEARTのカヴァー曲"Barracuda"が収録されているが,これはゲストにTEXASのMILITIAのハイトーンヴォーカリストMike Solizが歌っている(ちなみに,このMike Solizは何とあのWATCHTOWERの隠れた二代目ヴォーカリストであるが,その音源はNoise からリリースされた「Doomsday News 2」収録の"Dangerous Toys"のみである).ANGKOR WATはこのアルバムをもって解散,AdamとDannyはIndustrial Thrash MetalバンドSKREWを結成する.

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ANIALATOR / Anialator (1988?)

ごく一部のThrashファンにしか知られていないと思うが,テキサスのバンドであり,Wild Rags Recordsから出されている(WRR006).Wild RagsらしくB級臭がぷんぷんするが疾走感は格別であり,なかなか優れたバンドである.これは4曲入りのデビューEP(Demo Series?).元DevastationのAlex Dominguez (Ba), Davis Trevino (Gr), Mark Arispe (Vo), Alonzo Garcia (Dr), Mark Olivio (Gr).潔いほどに攻撃的で飾り気のない直線的Thrash Metalである.音質はともかく,勢い+疾走感は素晴らしい.Voは初期KREATORでちょっとだけ歌っていたDrのVentorの声に近い.

[12''Colored Vinyl ] (1989?)

タイトルはないと思うが,とにかく5曲収録されている12インチの限定盤のようである(WRR012).上述の作品同様に「これぞThrash Metal」という音を聴かせてくれる.Thrashとしてのオーソドックス曲展開は今でいえばMASTERなどに受け継がれている雰囲気を持っている.なお,本作ではVoはGrのMark Olivioが兼任している.また,ありがたいことに収録曲のうち2曲はLive音源である(LiveでのVoはMark Arispeのようである).このクラスのバンドのLive音源は普通聴くことができないのでこれは貴重である.気になる演奏力であるが,スピード感のある曲を難なくこなしており迫力も満点.これはある意味必聴だろう.

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ANIHILATED / Created In Hate (1988)

82年に結成されたUKのThrash Metalバンドの1stフルレンスアルバム.それなりにファンジン等では取り上げられたりしていたが,表舞台には縁遠かった.ストレートなThrash Metalで,HCっぽさが所々に見受けられる.まあまあ良質なことはやっているが,このバンド最大の欠点は,決定力不足.とくにずるずると長ったらしく感じる(実際に長いが)楽曲はThrashとしてはあんまりよろしくないし,どの曲もまるでインストのようにとにかくヴォーカルパートが少なすぎる.とはいっても,疾走感のあるハッとさせられるリフもあって,十分に格好良いことができるレベルのバンドである.特に,グイグイと一丸となって押して来る微妙に頼りなさげなリズム隊は,微妙な治安の悪さを感じて好感が持て,UKとしては異質.多分,曲を3分割くらいしてしまえば,かなり上質のThrash Metalバンドになっていたろうに.が,残念ながら全体に聴いていてだるくなってしまう.この煮え切らなさは,良くも悪くも当時のB級バンドらしさが思いっきり濃く出ている.聴かないのは勿体ない,が血眼になって捜す必要はないといったクラスです.

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ANNIHILATOR / Never, Neverland (1990)

自分でも意外なんだが実はこのバンド結構好きである.これは3rdだったかな?まあ,これくらいメジャーなバンドなら何処にでも情報は転がっているだろうから敢えて調べたりといった面倒なことはしない.たしか,メンバーチェンジが激しいバンドだったと思うのでメンバーだけ記しておくとCoburn Pharr (Vo), Ray Hartmann (Dr), Dave Scott Davis (Gr), Jeff Waters (Gr), Wayne Darley (Ba).まあ,DEATHが殆どChuckのバンドだったような具合でこのバンドもGrのJeff Watersが総てを牛耳っている感じ.私が普通に聴くものよりは随分軽いんだが,テクニックはかなりレヴェルは高くVoもしっかりと歌っている点で好感が持てる.

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ANSIA DE VOMITO / It's Time For To Remember (2001)

BrazilのGrind/Death Metalバンド.バンド名はポルトガル語で「吐き気がする」という意味.南米のGrindというと,音質チープで怒濤のスピードってイメージがあるが,このバンドはかなり洗練された感じである.まあ,音質良いとは言えないが,聞きにくい音質ではない.演奏が非常にタイトでクリア.また,いろんなことを実験的にやっている感じであり,楽曲に余裕すら感じる.この系としてはレベルも高く安定感がある方であろう.ただし,南米っぽさとなるとあんまり感じられず,ちょっとこなれた感じが他のブラジルバンドとは異なるところである.スローな曲なんかも入っているが,やはり最も速いパートほど魅力が出る感じである.が,このバンドの魅力はミドルテンポのパートであろう.正統派のThrash Metal(というか,80's Death Metal)に通じるはなかなか良い.全体的には中期以降のNAPALM DEATHみたいなところも目立って,もう少しオリジナリティが欲しいところ.ドラムのシンバルさばきは絶品.

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ANTHRAX / Fistful Of Metal (1984)

何も説明することはない.Thrash Metalの四天王の一角を担っていたANTHRAXのデビューアルバム.当時としてはけっこう疾走するThrash Metalであった.VoはこのアルバムのみNeil Turbin.Neilと仲が悪かったBassのDan Lilker(NUCLEAR ASSAULTBRUTAL TRUTH)はこのアルバムが出たらすぐに脱退してしまう.結局,Neilも後に解雇された.おそらく,現在のANTHRAXファンが聴いたら「げっ」って言うよ.なかなかcoolな作品.なお,日本盤CDには下記の「Armed And Dangerous」収録の「Metal Thrashing Mad」と「Panic」のスタジオライブがボーナスで収録されていた(と思う).

Armed And Dangerous EP(1985)

VoのJoe BelladonnaとローディをやっていたBaのFrank Belloを新たに加えての5曲入りEP.正直言ってタイトル曲はそんなに好きじゃないが,1st収録の「Metal Thrashing Mad」のスタジオライブの格好良さは鳥肌ものである.JoeのVoも素晴らしいが,なんといってもカッチリ刻むScott Ianのギターとそれに絡んでくるDan Spitzの勢いを持ちながらねちっこいギタープレイは圧巻.これ一曲だけでも十分に聴く価値がある.そう,こんなに格好良いバンドだったのに何故・・・.なお,日本盤CDには83年にリリースされたシングルがボーナスで収録されている.

Spreading The Disease (1985)

Thrash Metalに大胆な歌メロを導入した2ndアルバム.このアルバムは格好良かった.邦題は「狂気のスラッシュ感染」というオマヌケなもの.でも,このアルバムが発表されたことによってThrash Metalがかなり認められるようになったのは事実.とにかく,ANTHRAXはこの頃が格好良かったのであって,本来はあんなゴミバンドではないはずなんだが.これは歴史的にも聴いておかなければならない「必聴」アルバムである.

Among The Living (1986)

最初,このアルバムを聴いたときは戸惑った.全作では重たく疾走するリフにメロディアスなVoが載るというスタイルだったのに,この作品はHardcore色がでてきて全作の格好良さが全然なくなっていた.しかし,聴いているうちに慣れてしまい,全編首の振りやすい曲であり,前までなかった「体育会系」のノリが結構気に入った.鋭くえぐるScott IanのGrの音はANTHRAXのアルバムの中では一番好きである.まあ,明らかにS.O.D.からの流れであるが.初期Thrash好きはだいたいこのアルバムの前までかこのアルバムまでを認めている人が多いようである.私はこのアルバムまでは「必聴」としたい.

Indians (1986?)

上記「Among The Living」に収録されているIndiansのシングル.アルバムヴァージョンよりもイントロが短かったりしてマヌケ.BLACK SABBATHの代表曲「Sabbath Bloody Sabbat」のカヴァーが聴ける.ただそれだけ.

State Of Euphoria (1988)

Among The Livingがくどいくらい商業的に成功したため,このアルバムは関心がなかった.音は基本的には2nd+3rdなんだが,これが悪いところばかりを継ぎ接ぎした感じ.スピード感や勢いはなく,Voは3rdのHardcore路線でもなく,つまらないメロディで歌っている.2ndではあんなに格好良く歌ってたのに.それでも,これ以降と比べるとリフはだいぶ良い.でも,アルバム通して聴いて一番ノリが格好良いのがTRUSTのカヴァー曲「Antisocial」なんて・・・.同年に発表されたMETALLICAの「...And Justice For All」もそう思ったけど.METALLICAの場合はボーナストラックだったから,堕落ぶりでは上だが.

Persistence Of Time (1990)

5th.とてつもなくゴミなアルバム.センスの悪さを極限まで中途半端に表現してしまったような作品.今聴き返しても死ぬほどつまらない.もう,こんなバンドはいらん.

Sound Of White Noise (1993)

Voを元ARMORED SAINTのJohn Bushに変更しての第一段.結構John BushのVoって好きだったけど,SAINT時代よりも歌い回しに癖がなくなったのが残念.しかし,正直言って最初聞いたとき眠ってしまったよ.んで,起きてから「ANTHRAX」って気付かなかった(苦笑).ゴミバンドになってからのANTHRAXの個性は良くも悪くもJoeのVoだったからなぁ.まあ,収録曲のうち「Room For One More」とかはあっ,やっぱりANTHRAXかな?と思うリフがあるが,何れも「State〜」あたりで使っちゃっているパターン.やっぱり,このバンドに期待しちゃダメなのねぇ.とは言ってもVoがましになった分辛うじて前作よりは良い.もちろん,ANTHRAXとしての評価ではないけどね.でも,これよっかSAINTの方が格好良いと思うが.

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ANTHROPHOBIA / Pulse (1997)

80年代から活動しているNYのバンド.EP等は出しているが,これがどうやらフルレンスアルバムとしては1枚目.ジャンルとしては,Funk Metal.後期DEATH ANGEL〜SWARM等の音に通じるものがある.リズムの取り方とかは,ラウド系のそれに近いものがある.正直,ラウド系は嫌いであるが,このバンドのリズムは全体としてFunk〜Rock系を打ち出しているため,嫌味がない.ただし,同系列のFunk色を導入しているバンドMIND FUNKとかMORDREDとかの一級品と比較すると,明らかに楽曲が散漫であり,演奏にもキレがない.まあ,悪くはないんだが,それほど興味が沸かないバンドってのが正直なところである.

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ANTIDOTE / The Truth (1992)

フィンランドのバンドの確かデビューアルバム.Pete Peltonen (Ba), Tuomo Louhio (Gr), Nino Laurenne (Vo & Gr), Mika Arnkil (Dr)の4人編成.かなりテクニックを重視したThrashであり,曲展開が多く手数が多いリフは格好良い.VoははっきりとしたメロディはなくHCががったThrash的である(NUCLEAR ASSAULTのJohn Conneryとかの歌い方に似ている).リズム隊も実に安定していて演奏はすごく安定している.それでいて疾走感は抜群という珍しいタイプのバンドである.これは初期Thrashファンもテクニカルな物が好きな人にもお勧めである.当然,必聴である.

TOTAL (1994)

恐らくこれが2ndアルバム.GrがTuomo Louhio からPete Eloranta (Gr)に交代している.とは言っても,Tuomoが半分の曲には作曲で関与しているし,Lead Guitarのクレジットを見る限り全曲レコーディングに参加している.で,肝心の音だが前作のようなThrash路線はずいぶんと影を潜めPower Metal的になっている(LAAZ ROKITの3rdよりはちょっとThrash的といった路線).まず,全体にスピードがかなりダウンしている.Voもメロディを重視して歌うことが多くなっている.前作はかなり気に入ってたため(Thrash色が減った分),ちょっと期待はずれ.とはいっても演奏はタイトだし個性は十分あるし良質な音であることには違いない.まあ,Thrashファンは1stから.気に入ったらこの作品もってのが無難だと思う.

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APOCALYPSE / Apocalypse (1988)

なんか,日が当たらないまま居なくなってしまった若干Power寄りのThrash Metalバンド.スピードで押すタイプではなく初期METALLICAの論法に近い正統派系である.全体に悪いところはないんだが,魅力はかなりない(笑).Voがあんまり格好良くないのが悪いのかな?Grの切れも良いしかなりしっかりした演奏をするんだけどね.確かあと一枚くらいアルバムだしてた様な気がするけど・・・.

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APOCALYPSE / Apocalypse (1994)

上述のAPOCALYPSEよりも更に日があたらなかったはずの同名バンド.こんなバンド全く知らなかった.4人編成のPower Metal寄りのHMである.音はこの言葉だけで完璧に形容されるはず・・・「まるでLIZZY BORDEN」.本ページの路線とは違うが,LIZZYは昔は嫌いではなかった.このバンドもマイナーでありながら演奏力や音質は十分メジャー級である.ああいう臭いHMが好みの人にはお勧め.

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APOCRYPHA / The Forgotten Scroll (1988)

ちょっとだけ注目されたギターヒーローTony Fredianelli率いるShrapnelから出たPower Metalバンドのデビューアルバム.スウィープピッキングを多用したクラシカルな速弾きがばかばかしいほどのてんこ盛り状態.BaのAl Rumleyも弾きまくり.初期のYngwie(RISING FORCE)をパワーフルにしたような音であり,Heavy Metal色ばりばり.Voはダーティな声質でしっかりと(?)歌っている.ちなみに歌メロ自体はGraham Bonnet系.実は結構好きだったりする.

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ARBITRATER / Balance Of Power (1991)

87年に結成されたUKのThrash Metalバンドの1stアルバム.まぁ,時代的にthrash全盛期から遅れてしまっているため,80年代直球thrashとは違い,むしろ良い意味で時代逆行しているPower Metal寄りのサウンド.かなりオーソドックスなリフは音進行もなかなか格好良く,良質のHeavy MetalとしてのThrashに仕上がっている.楽曲はいわゆるUKのダメ組と違ってなかなか良質であり,NWOBHM直系部分も見え隠れする.演奏も無駄が無くまとまっており,ギターソロは往年のSpeed Metal勢のようなスリリングささえ感じることができる.んが,このバンド一番その何と言うかいまいちなのは,かなり思いっきり普通声のVoで,これが例えば伸びのある声であったり,渋い吐き捨てであったらさぞかしバンドの音として締まりが出ただろうに.まぁ,それでもThrashとしてのいや,Metalとしての熱さが伝わる良質な作品.

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ARCANE

Destination Unknown (1990)

本ページ注目のWild Rags Records作品.Wild Rags にありがちなアホ系のThrashではなく,かなり正統派のSpeed Metal系のThrash Metal.曲によってはかなりゆるゆるな完成度だが,中にはAGENT STEELばりの会心の曲・・・じゃなくてリフもあって,無視できないバンド.vocalはミドル〜ハイトーンで耳をつんざくほどではない割と歌えるタイプ.楽曲は曲展開を重視したドラマティック系Thrash・・・を目指している.路線で言うなら,DEADLY BLESSINGをより柔らかいvocalにした感じ.ギターソロ部分だけは,リフが格好良かったりするのだが,vocalがはいると何故かリフがさえない.この中途半端さはやはり,Wild Ragsならではのいい加減さというか,その・・・フォローのしようがないところ.んじゃ,こんなタイプのバンドが他にいるか?といったらいないようなバンドではある.それでいて正統派.我ながら矛盾したことを書いているが,ホントにそんな感じのバンドなんで,これ以上,この作品のことについて語るのは勘弁させてください.それでも,聴きたいとか,やっぱり,Wild Ragsだから持っておかなければ・・・という律儀な(おかしい?)人はどうぞ買ってあげてください.少なくとも,私にはバリエーションとして必要なバンド.

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ARCH ENEMY / Black Earth (1996)

元CARNAGE〜CARCASSSPIRITUAL BEGGARSのスウェーデンの若き天才ギタリストMicheal Amott率いるARCH ENEMYのデビューアルバム.テクニカルなDeath Metalであるが,Thrashからの流れが色濃く感じられる.CARCASSの「Heartwork」のメロディの美しさはやはりMicheal Amottなしではできなかったであろう.Aggressiveな中の美・・・これほど映えるものはない.両極端なものの対峙こそがheavy metalの美しい姿なのである.なお,もう一人のギタリストはMichealの弟のChristopher Amottであり,彼は自らのバンドARMAGEDDONでの活動も行っている.なお,97.4.11.に新宿で偶然Michealに出会い,サインをしてもらった.とても優しく大人しい人だった.

Stigmata (1998)

待望の2ndアルバム.なんかHYPOCRISYを思い出してしまうようなジャケである.音は基本的には前作の延長である.ギターはより強調された感じがする.もちろん格好いい音に仕上がっており前作からの進歩も伺えるのだが,個人的にはこのVoが気に入らない.これでARMAGEDDONのVoだったらより一層格好良いのに・・・と思ってしまう.また,唐突な曲展開は個性にはなっているもののもうちょっと工夫が見られると嬉しいのだが.

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ARMAGEDOM (Brazil) / Sil始cio F從ebre (1986)

BrazilのHC界で伝説のバンドの唯一の音源.HCといっても,極めて初期のThrashに近いサウンドであり,完成度や表現型は違えど,実はHIRAXとかに近いくらいThrashである(HCか?).ヴォーカルがかなり聴き取りやすいトーンなので,そちらに耳がいってHCっぽさが強く感じられるかもしれないが,仮にこれでdeath voiceが載ったら,Brazilian Thrashになりそうだ.特筆すべきは,その演奏の傍若無人ぶり.もう,初期のSODOMも真っ青・・・勢い良く総てのパートがずれている,いや,ずれまくっている.ギターリフだけ追っていったら,音が一つ余計になったり,ヴォーカルだけを追っていくと変拍子ないにもかかわらず,いつのまにか違うリズムになっていたり,ドラムに至っては,表で叩いていたのが,時間が経つと共に裏になって,やがて表になり・・・ある意味,超難解で,完コピはどんなテクニシャンでも無理と思われる.多分,感覚的に聴いてみると,このバンドのドラムは曲のリズムをキープするツールとしての役割は無く,基本的にはギターが一番リズムが正確で,それに合わせて頭の中でディレイかけたような聴き方をすると微妙に納得できる.ちなみに,百戦錬磨のつもりだった我が耳ではリフを正確に聴き取ることは無理でした.まだまだ修行がたりません.それだけ無茶苦茶やりながらも,グイグイと力で押しまくる姿勢は圧巻である.Thrash Metalの発展にはHCは欠くとこのできない分野であることは今さら言うまでもない.このBrazilian Hardcoreを耳にすると,南米Thrash Metalの方向性を決定する大きな要素であったことが強く感じられる.このゆるゆるなずれまくりの演奏は上級者向きとは思うが,Thrash Maniaを自負する人ならば,是非ともチェックしてもらいたい・・・つうか,聴きなさい.もちろん,Thrash Mania以外でも,Crust系が好きな人はルーツと思って聴くのもいいでしょう.

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ARMAGEDON (Mexico) / Ecologia (1994)

80年代から活動しているMexicoのSpeed Metal寄りPower Metalバンドの1stアルバム.路線で言えば,ズバリVICIOUS RUMOURS的な正統派のMetalである.非常に安定感のある演奏でMexicoっぽいチープさは一切ない・・・というか,アルゼンチンに多い正統派路線.ギターソロなんてかなり暴れまくりであるが,80年代前半くらいまでのようなオーソドックスなプレイ主体で非常に味がある職人的な方向性のプレイヤーである.特に泣かせるのはちょっとしたブレイクに絡んでくる穴埋めのフレーズ.これが無茶苦茶センス良い.ヴォーカルは中音域主体で丁寧に歌っている.バラード曲も収録されているが,説得力がありながらも臭くなり過ぎないテクニカルな歌いっぷりである.ただ,速い曲の方がスリリングで良い味が出ている.なお,ヴォーカルはスペイン語で歌っている.ThrashとかCore系のサウンドにはラテン語が非常に合うと思うが,こういう正統派のメタルには正直言ってミスマッチ気味.まあ,それでもポテンシャルの高さは変わらないから,その辺全く気にしない人ならば要チェック.ちなみに,Sarzo Musicというところからリリースされているが,これはかのRudy Sarzoがやっているところである.

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ARMAGEDDON / Crossing The Rubicon (1997)

元CARNAGE〜CARCASSSPIRITUAL BEGGARSのスウェーデンのギタリストMicheal Amott率いるARCH ENEMY・・・のメンバーでもある弟Christopher Amottのバンド.音はARCH ENEMYよりもthrash metal寄りである.かなりメロディアスであるが,決してメロデスではない.Chrisのギターは,兄の影響も強そうだが,寧ろMichael Schenkerを彷彿とさせる美しいメロディを奏でる.ギターキッズにはこの弾きまくりはいいかもしれない.Voが格好良く,SODOMのTomに近い方向性の切れ味抜群のシャウトを聴かせる.個人的にはARCH ENEMYよりも好みである.ギターフレーズは格好良いのだが,リフまでもメロディアスすぎるため,あまりにお洒落な出来になっている.ギターだけでも個性は十分にあるし,綺麗な音の仕上がりであり,完成度は非常に高い.完全にメジャーなサウンドである.あんまり汚いものばかり聴いている人もたまにはこういう仰々しいサウンドを聴くのも良いかも.

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ARMORED SAINT / Raising Fear (1988)

現ANTHRAXのVoのJohn Bushが在籍していたバンドといった方が通りがいいか?当時はMETALLICAから誘われていたVoがいるバンドとして有名だった.音はアメリカンパワーメタルってとこか.何となく青春してて男らしいサウンドはなかなか格好良かった.でも,DrはGonzoである(爆).当時,まさか権三さんじゃあるまいなと一人うけていた.基本的に好きな音ではないんだが,このアルバムはおすすめ.

・・・なお,はっきりはわからないが,どうやらこれは日本盤のみ変な編集が入っているようであり,収録曲やタイトルもずいぶん違うようだ.

また,このアルバムでギターを弾いていたDave Prichardは1989年に亡くなっている(R.I.P.).

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ARMOURED ANGEL / Stigmartyr (1992) EP

オーストラリア出身の80's系Death Metal .つまり完全に裏Thrash Metalです.結成はなんと1984年に遡る.本作は,自主製作の4曲入りEPであり,初の音源.微妙にHR系ともとれそうなメンバー写真ジャケという,とてもじゃないけどDeath系とは思えないものであり,これも注目度の低さを助長しているかのようである.ヴォーカルがちょっぴり低音なだけで,Death Voiceでもない.重さ的にはMASTERの初期とかの程度.演奏はともかく,楽曲が非常に格好良い.無茶な曲構成とかは全くなくって,オーソドックスで単調なんだが,センスの良さだけで十分に勝負できるリフを持っている.音進行は同じオーストラリアのMORTIFICATIONに通じるものがあるが,あちらよりも全然Thrash的,より都会的(ちょっとだけ)な雰囲気.少々コモリ気味の音質は好意的にとれば,ダークさを演出しているようにも聞こえる.良い感じの古くささが耳に優しく,これぞReal Thrash派生型のDeath Metalといったある意味バイブル的なサウンド.これはかなり貴重な存在である.

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ARTILLERY /Fear Of Tomorrow (1985)

デンマークのThrash Metalバンド.特にこのデビューアルバムは凄くなく,ごく普通の個性の薄いthrash metalである.Voはわりとがなり立てるように歌っておりメロディも殆どない.曲も一直線で短調.まあ,悪くはないな・・・程度である.まさか,後にあれほどになるとはこのころの音からは想像できない.

*****************************************************と書いていたが,最近再発された記念(?)に聴き返してみたらこれは大幅に訂正しなければならない.失礼しました.

音質や音バランスは流石に良くないが,印象的でドラマチックなリフはこの頃から健在.強引な展開やちょっぴり前のめりっぽいところなんて当時のThrashの醍醐味を十分に伝えている.音の分離が悪いため当時はあまり良い印象を持ってなかったが,実は曲自体はこの1stと2ndの方が個人的には好みなのかも.

Terror Squad (1987)

同じく2ndアルバム.曲構成は飛躍的に向上した.そのせいもあってVoの巧さが発揮されつつある.この作品はなかなかの名作である.したがって,この作品もお勧め.期待を募らせながらバンドはこのアルバムを発表した後,解散してしまう.・・・が,↓

By Inheritance (1990)

解散してしまっていたのに,なんと復活してしまったARTILLERYの3rd.期待以上の音を聴かせてくれた.Flemming Ronsdorfはそこそこ巧いVoではあったが,この作品では完璧である.自由自在にShoutを操り,ゆっくり聴かせる部分ではしっとりと歌い上げる.まさに完璧である.更にギターフレーズの一つ一つに哀愁が漂う.楽曲の良さも伴って今聴いても新鮮.北欧のメロディーの美しさってのはこう言うのを指すのであって決して単調なメロデスのようなのを指すわけではないのである.この作品は特に「必聴」.・・・ただし,また解散してしまった(DESTRUCTIONに関係するごたごた).

Deadly Relics (1998)

何故かこんな時期になってレア音源集が出された.1984年のデモ「Shellshock」と「Deeds Of Darkness」(C. LohmannがVo),VoがF. Ronzdorfに交替して以降の1985年のデモ「Fear Of Tomorrow」からの音源が中心.また,名盤「By Inheritance」の日本盤には未収録の名曲「Khomaniac」も収録されているので,日本盤しか持ってない人には嬉しい選曲であろう.やはり,F.RonzdorfのVoが入っていないとARTILLERYの音には聴こえないが,C. Lohmann在籍時の音はそれ以降にはない攻撃的な面が全面に出ていてThrashファンならば十分に楽しめる.最近の再結成ブーム(?)に乗じて再びあの美の世界を提供して欲しいもんだ.ARTILLERYファンはもちろん,Thrashファンなら即買いの品.

B.A.C.K. (1999)

と思っていたら(↑)マジで再結成しやがった.音の方もほぼあのままの美しいメロディーとドラマティックな展開を持つ.やるね〜オヤジども.昔からのファンも最近の人も単純に気に入るはずの非常にポテンシャルの高い一枚.やるね〜オヤジども.皆さんも高く評価してらっしゃるみたいだし.しかし,私にはどうしても馴染めないパートがあるのです.それはDr.なんか違うんだよな〜ARTILLERYじゃないんだよな〜最近のDEATHRASH野郎が叩いてるっぽいんだよな〜って感じてしまう.やっぱりゲストなのね〜納得.まあ,他が素晴らしいから素直に喜びたいところだが.それにしてもメンバー写真があまりにもホラーである.アルバムタイトルはメンバーの頭のことか???

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ASPHYX / Last One On Earth (1992)

オランダのバンドである.87年から活動しており,自主制作EPなども出していたようだ.本作はCentury Mediaからリリースされた2作目のようである.分厚い低音が畳み掛けるThrash派生型の正統派Death Metalである.オランダのバンドらしくPESTILENCEの初期に通じるような独特の湿り気を持つサウンド.ただし,PESTILENCEよりも遙かに重い.Blastなどは一切無く完全にリフ勝負である.その畳み掛けるリフはなかなか迫力があるが,その感に結構メロディアスなギターが絡んだりする.もちろんそこはオランダ,北欧のメロデスなどのようなクサクサなメロディは一切ない.かなり無骨かつ,実は繊細である.まあ,音質はお世辞にも良いとは言えないが,オールドファンなら全く気にならない程度であろう.このバンドは中古で安くで叩き売られる傾向があるため(そんなには落ちてないが),要チェックである.

God Cries (1996)

自主制作を入れるとEPを含めて通算5枚目にあたるようだ.この作品もThrash色を感じるDeath Metalである.上述作品と路線はさほど変わっていないが,若干メロディーを強調した感じの作風である.改めて聴くと音をラフにしたARCH ENEMY(モロ)+同郷のPESTILENCEの影響も強そうなサウンド.まあ安心のオランダバンドといった感じでそこそこテクニカルであるが,残念なことに本作もMixがまずい.それでも印象的なリフも幾つか飛び出しなかなか優れたバンドである.

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ASSASSIN / The Upcoming Terror (1987)

そうそう,このバンドを忘れちゃいけない.ドイツの直線型Thrash Metalバンドのデビューアルバム.とにかく勢いがあり,リズムがずれようがお構いなし.こんなバンドは80年代しかいなかった.曲やギターの入り方などは同郷のDARKNESSに通じる部分がある.個人的にはDARKNESSのほうがずっと好きだが,Thrashらしさはこちらのほうがある.これはThrashファンなら外せないバンドであり,当然「必聴」.

Interstellar Experience (1988)

これが2ndアルバム.音が前作よりも遥かに硬質になってドイツっぽさが浮き出てきた.LIVING DEATHPOLTERGEISTのようなヨーロッパ特有の湿り気を持つクランチ.曲は直線型の疾走するものばかりだがリフは幾分キャッチーになった感じ.これが聴いていて実に耳障りが良い.なかなかの力作である.やはりこのアルバムも「必聴」であろう.なお,GrのMichael Hoffmannは後にSODOMに加入している.

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ATHEIST

ATHEIST Official Site, ATHEIST Japanese Site

Piece Of Time(1989)

フロリダの超Technical Thrash/Death Metalバンドのデビューアルバム.デビュー前はRAVEGEと名乗っておりKelly Shaefer (Vocal/Guitar), Roger Patterson (Bass), Steve Flynn (Drum), Rand Burkey (Guitar)の4人編成.一曲目のイントロからただ者じゃないセンスの良さがひしひしと伝わってきたことを未だに鮮明に覚えている.更にVoがまた無茶苦茶格好良い吐き捨て型である.これには正直ビビッた.とにかく,手数が異常に多い強烈なBassをはじめ,Jazz色が強く非常にテクニカルなDrum,時にはエッジが効いたサウンド・時には柔らかに包み込むようなリフ・それに摩訶不思議なメロディーのGuitar.もうデビューアルバムにして完璧な作品.実はTechnical Death Metalの先駆者であり,後の世代のCYNICなどにも大きな影響を与えている.本作は彼らの作品の中では最もストレートでThrash色が強い.このアルバムは全員聴け!なお,本作リリース後のツアーの帰りにBassのRoger Pattersonは交通事故で帰らぬ人となった.

Unquestionable Presence(1991)

曲作りの上でも非常に重要な位置を占めていたRogerが書き留めていた曲をもとに残されたメンバーは地元CYNICのベーシストTony Choyをサポートとして迎えRogerへの追悼盤的なアルバム.正直言って当時Roger以上のベーシストがいるはず無いと思っていたのであまり期待していなかった.しかし,Tonyはまた恐ろしく素晴らしいテクニックの持ち主である.後のTonyのプレイと比べると判るがこのアルバムではRogerのプレイを再現しているといった感じである.恐ろしいことに更にテクニックに磨きがかかり,あまりにも凄すぎる.特にSteve Flynnの何かに憑かれたかのような壮絶なドラミングは正に圧巻.このアルバムと並ぶことはあったとしてもこの作品を超すようなTechnical Death Metalはもはや不可能だろう.それほど凄い.他界したRoger Pattersonの遺志を見事に引き継いでその構築美を完成させた本作は迫力共に完璧.満点以外付けようがない.必聴なんて言葉じゃすまされない.

Elements(1993)

Steve Flynnは全作発表後のツアー中に脱退し大学へ進学,Tony ChoyはCYNICに戻り且つPESTILENCEのサポート等で忙しくしており,Kelly ShaeferはサイドプロジェクトNEUROTICAを始動させていたため,ATHEISTとしては休止状態だったがレコード会社より急遽Kellyの元に要請があり約40日間で曲作りからレコーディングまで全てを行うことになった3rdアルバム.Kellyはまず正式メンバーとしてCYNICよりTony Choyを迎え入れ,Frank Emmiを新たにギターに迎えRand Burkeyと合わせて3人のギタリストという編成になり(Kellyはリズムのみ担当),ドラマーにはJosh Greenbaumを雇いレコーディングをしのいだ.短期間で作った割には相変わらずテクニカルでJazz以外にもSamba等も取り入れた独特の作品である.流石にSteve Flynnが凄すぎただけにドラムに物足りなさを感じるが,それでも非常に優れた作品である.

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ATOMGOD / History Re-written (1991)

意外と知られていない(?)ATOMGOD.何故意外かって,そのメンバーを見ればわかるはずである.Trev Toms (Vo & Gr), Steve Clarke (Dr), Algy Ward (Ba), Bill Liesegang (Gr)である.そう,どうやらこのバンドは元TANKのAlgyとFASTWAY等に在籍していたSteveが中心になって結成したバンドの様である.音は疾走感はあまりないThrash寄りのHard RockにちょっとだけJazzを足したといった感じ.流石にこの辺の人が関与しているとキャッチーなリフが多い.Voは普通の声で迫力がない.まあ,あまり注目されなくて当然といった内容である.なお,このメンバーに新Voを加えて後にNECROPOLISとしてアルバムを出している.ひどい話だが同じ曲ばかり.

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ATOMIC AGGRESOR / Bloody Resurrection demos89-91(2002)

Chileの伝説的Thrash Metalバンドのデモ等のCD化.86年に結成されたバンドで,彼らは確かオフィシャル音源は残していない.辛うじて,ファンジンとかでバンド名を目にした程度にしか思い出せない.で,これがまた何と日本のEndless Hard Recordからのリリース(となっているが,住所無茶苦茶です).内容は,89年のデモ「Bloody Ceremonial」と91年のデモ「Resurrection」更に91年のリハ音源と90年のライブ音源入りという,かなりドアホな内容(賛辞).こんなマニアックなもの一体,誰が欲しがるのだろう?しかし,まあそのサウンドはもう,かなり最高級レベルです.PENTAGRAMよりも直球勝負であり,一層邪悪な雰囲気の曲が並ぶ.初期Thrash Metalの範疇のBlack / Death Metal的なサウンド.PROTECTERに近い感じがするが,こちらの方がセンスが格段上である.ギターリフはオーソドックスでありながら,個性的である.リズムはちょっと不安定ながらも疾走感は抜群.かなりチープな音質であるため,普通のThrash好きな人はくれぐれも手を出さない方が良いかもしれないが,80年代thrash好きで,音質なんて気にしない人には,強くお勧め.ただし,リハ音源は,grindにしか聞こえないくらい.ライブも・・・まあ,その何というか,かなり激しいです,いろんな意味で.ちなみに,メンバーのうち,2ndデモに参加しているドラムのPabloはTOTTEN KORPSに,ギターのEnriqueはSADISMに加入していたり,Chileの重要バンドを担っていることが伺える.

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ATROCITY / Hallucinations (1990)

ドイツのテクニカル・デスメタルバンドのデビュー作.ギーガーの絵のジャケットが話題になり有名になった.なかなか複雑な曲展開を持ち,緊張感がある作品である.その緊張感がこのバンドの個性であった.このアルバムは名作であり,当然「必聴」.

Todessehnsuch(1991)

その2ndアルバム.まあ,とにかく楽曲もさることながらテクニックが素晴らしい.非常にきめ細やかなギターリフを中心に複雑な曲が展開していく.それでいてて攻撃性は失っていない.とにかく,この世界は一度体験するべし.これは「必聴」でしょう.

Willenskraft(1996)

通算5枚目のアルバム.うわさには聞いていたがなんとまあ,こんな姿になっているとはねぇ.ずいぶんと変わり果てた姿である.思いっきりモダンのエッセンスを取り入れちゃったよ(ここ数年のSEPULUTURAやNAPALM DEATHの音に近くなっちゃってる),おい.何故?まあ,悲しいけど他のモダン系の音よりは頭一つ出ているのも確か.でもさあ,昔のあの緊張に満ちた独特の世界は何処に行っちゃったんだよ〜.

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ATROCITY(US) / Infected (1990?)

こちらはダメなアメリカのATROCITYの多分デビューアルバム.なかなか酷いGrindcoreを聴かせる.つまらない曲を22曲も入れやがって.こっちを間違って買っちゃいけません.

The Art Of Death (1991?)

少しは(ほんと少し)ましになったダメなほうのATROCITYの多分2ndアルバム.曲が曲として機能し始めている.しかし,こいつらもともとセンス無いようである・センスのない奴のgrindcoreやnoiseほど辛いものは無いってあれほど言ってるでしょ?

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ATROPINA / Louvar A Tudo Por Nada (1998)demo

BrazilのThrash Metalバンドの1st demo tape.同郷BESTIALとのsplit.80年代でいうDeath Metal(つうかBlack?)路線であり,なかなか邪悪な雰囲気を持っている.ヴォーカルは低音ながらDeath Voiceにはなっていない,いわゆる南米スタイルに多い系のタイプ.つんのめりそうになるドラムはかなりスリリング(つうか,危なっかしいというか・・・).リフ自体は南米らしさは無いんだが,醸し出す雰囲気は,今の時代南米以外じゃありえないチープさ(賛辞).リフも常にガッチリ刻んでいる訳ではなく,音を詰め込みすぎていない点は非常に好感が持てる.正直言ってこんなことやってると永久にアンダーグラウンドの片隅なんだろうが,Thrash Metalは本来それでいいのだ.堂々とアンダーグラウンドを行く姿が格好良いのだ.下手に色気を出していないこの作風は恐らくCogumeloくらいしか救えないだろう.かなりイケてます.

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ATTIKA / When Heroes Fall (1991)

86年に結成されたフロリダのPower Metalバンドの2ndアルバム.流石本場American Power/Speed Metalのメッカ(元々はフロリダといえばDeath Metalではない)といった感じの臭くないPower Metalが聴ける.Vocalはメロディを歌ったり滑舌の良いシャウトで切り込んだり,なかなかテクニカルである.リフは非常に単純明快であり,MAIDENからの影響が強そうな方向のものである.普通にかなりいけているバンドである.ただ,ジャケットに"power and thrash with melody from Florida"と書かれたシールが貼っていたのだが,thrash色は殆ど感じられない.それでも,80年代のサウンドそのままであり,thrash metal世代の人ならば,かなり惹き付けられると思う.なお,本作は2002年に再発され,ボーナスが入っている・・・らしい.

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ATTITUDE ADJUSTMENT / American Paranoia (1985)

年代はちょっとはっきりしないが,多分このころである.バンド名をAttitude Adjustment→Condemned Attitude→Attitude→Two-Bit Thiefと変えている. かなりオーソドックスなHardcoreである.メンバーはAndy Andersen (Vo),Rick Strahl (Ba),Cris Scaparro (Gr),DrはChris Contos(後にVIO-LENCE〜MACHINE HEAD〜KONKHRA)である.

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AT WAR

Eat Lead (1985) demo

なんと,こんな音源があったとは驚いた.これは, Eat LeadとRapechaseの2曲入りの7'vinyle盤のデモ.ジャケはモノクロコピーにマジックで限定150枚と書かれている.あまりに怪しい.まあ,もともと位置的には怪しいバンドであるから,チープな作りは気にならないが,本当に限定150枚だったら,マニアとしてはかなりニンマリな作品である.で,肝心の音であるが,期待通り.疾走しまくる勢いの凄まじい汚いThrashがチープな音質で聞ける.Thrashは勢いさえあれば良い!と言いたくなるような会心の作品.

Ordered To Kill (1986)

New Renaissanceの突然変異的良質バンドのデビューアルバム.とにかく,MORTERHEADから血を受け継いだかのような直線一辺倒のThrash Metalであり,男臭さ満点.Paul Arnold (Ba&Vo), Shawn Helsel (Gr), Dave Stone(Dr)の必要最小限ユニットが充分に活かされており,Thrash Metalとしてはかなり理想型に近い(まあ,個人的にはGr×2のほうが好きだが).とにかくタイトな演奏とクールな楽曲はThrash ファンなら外せない.疾走感は素晴らしい.ただし,あくまでも音質は80年代の下のほうであるから,80年ものの良さがわかる人限定であろう.ということで,これは必聴.

Retaliatory Strike (1988)

ファンには割と不評の2ndアルバム.でもなかなか格好いい作品であり,個人的には好きである.ただし,1stのような男臭さはかなり減少し,ちょっと上品な仕上がりになっている.それでもなお,無骨なThrashといった感じ.微妙に出てきた歌メロやちょっとだけメジャーっぽい音質も手伝って,初心者には聴きやすいかもしれない.良いバンドである.この作品も要チェック.

なお,1stと2ndはNew Renaissance Recordより再発CD化もされているが,2ndはオリジナルのよく見るとチープなタッチのヘリの絵が,再発CDでは単なる迷彩柄なのはちょっと残念.ただし,CDサイズではあのチープさは伝わらないか.

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AUTOPSY / Severed Survival(1990)

DEATHの1stアルバムでドラムを叩いているChris ReifertがDrums & Vocalで結成したバンドのデビューアルバム.このアルバムではEric Cutler (Gr), Danny Coralles (Gr), Chris Reifect (Dr, Vo)に加え,ゲストとしてあの激ウマBassistとして有名なSteve Digiorgioが参加してブルブル弾きまくっている.彼のプレイはSADUSよりもこちらの方があっているように聴こえる・・・.気のせいか?AUTOPSYの作品の中では個人的には最も好きな作品である.リフ自体の作りは,初期のDEATHそのものだったりする.ただし,DEATHはThrash Metalの範疇で語れたのだが,このAUTOPSYくらいになると,やはりDeath Metalというジャンルを新たに意識せざるを得ない,そういった時代であった.とにかく,このバンドのリフは非常に耳に残る.恐らく一度聴いたら忘れられないといったくらいのインパクトがある.疾走するパートはとことん疾走し,スローパートはずっしりとheavyである.当時,スピードの緩急がここまで激しいバンドは他にはいなかった.しかし,このドラミングでこのVocalはかなり大変である.新しいジャンルの開拓者ならではのセンスが光る.これは,当然必聴.返り血を浴びたお医者さんが手術中の患者アングルのジャケと,頭を串刺しにされたタコのような人間の微笑ましいジャケットの2種類が存在する.前者は当時発禁になったが,どっちもどっちだろうに(笑).

Fiend For Blood (1991)

6曲入りEP.6曲といっても,そのうち2曲は数10秒のものであり,一応Voも入っているのだが,彼らの作風からしたら,効果音的な配置といえるだろう.特にこのEPならではといった音はないが,次作寄りの作風である.まぁ,今聴いても,ホントに個性的な音である.AUTOPSYは雰囲気モノなので,肌に合わない人にはどうしようもないかもしれないが,いかにも当時らしい・且つ他に代用品が無い音である.AUTOPSYファンはもちろんだが,Thrashの延長としてのDeath Metalの名残がある良質なダメ作品である.整合感の無いDeath Metalとはこれ!

Mental Funeral(1991)

曲調は相変わらずであるが,若干doomy なパートが増えた感じ.なんか,こいつらってアルバム毎の特色が薄いんだが,徐々にDoom色が強くなっている感じである.よく考えたらCATHEDRALよりもずっと前からスローな曲やってた.それなりに雰囲気はあってよろしいのだが.前作のようなはじけた感じは若干なくなっている感じである.好き嫌いは分かれると思うが,バンドの個性はかなり強い.

Acts Of The Unspeakable(1992)

これが3rdフルレンスアルバム.この前にEPを一枚出している.曲調は相変わらずであるが,若干doomy なパートが増えた感じ.・・・うーん,こればっか.本作は何と18曲入り.別に18曲入っていることって,そこまで珍しいことではないが,こいつらはdoomyな部分を売りにしているバンドである.Doomyだと普通,曲が長いのでこんなに入っていることは珍しいのだが,彼らは他が疾走しまくっているので,実は一曲は2分足らずのものが多い.それまでのアルバムより新しい分こちらの方が曲の完成度が高い.ただし,リフは一部CRYPTIC SLAUGHTERのリフじゃねーか?ってのが出てきたりする.誰でも気がつくぞ!!!・・・嘘です.誰も気がつくわけねえよな.割と好きな作品であるが,ちょっとアートになっちゃった感じでその点が×.しかし,ジャケは相変わらずハイセンスで魂を失っていないことが十分に感じ取れる.

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AUTUMN DAWN / ...Emptiness(1996)

すいませんねぇ.まだ重箱の隅つつくようなレビューで.ということで,Wild Rags作品です.恐らく知名度無茶苦茶低いバンドだと思うけど,WRR勢の中ではかなり上位ランキングの演奏力.基本は,BlackぽさのあるDeath Metal.96年作品ながら,当然時代錯誤甚だしい音質で,バランスも悪いんだが,同時期のWRR勢と比べるとかなりお洒落な感じすらするほどの音質の良さ(比べるモノが違ってないか!??).やろうとしていることはかなりオーソドックスでダークなDeath Metalを基調にしており,1000歩間違えればMORBID ANGELのようになっていただろう.随所にセンスの良さが見え隠れしていてなかなか格好良い部分も多い.いつものように5曲入り,チープなジャケットに半身のケース.ということでこれもきっとデモのCD化でしょう.まあ,ホントにダメなバンドと比べるとかなり可愛げを感じるほどマトモである.とはいっても,これを1996年に堂々とリリースしてしまうWRRはやはり圧巻.

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AVALON 

Official U.P. HP (English) , Unofficial Japanese U.P. HP

同名のバンドが幾つかいるようだが,これは,80年代デンマークのPower Metalバンド.これらAVALONの作品はオリジナルメンバーである現U.P. (UNLEASHED POWER)のKen Jacobsenの好意でコピーをいただいた物である.Realmsについては彼自身オリジナルがすぐに出てこないということで,ちょっと音質の低下したテープであったため,ひょっとしたらもっと高音がでているのかもしれない.

Unleashed Power (1987)

デンマークのPower Metal系バンド.当時はもちろん,全然知らなかったしかなりマイナーと思うが,タイトルでわかるとおり,U.P.(Unleashed Power)の前身バンド.Grは当然Ken Jacobsen, VoはUnleashed Powerの1stアルバム「Quintet of Spheres」でもVoをとっていたJohn Mathiasで,他はThomas Rytter(Ba), Fremming Larsen(Dr).「QOS」にも入っている「The Devour」,「I.O.D.」, 「Unleashed Power」も収録されている.U.P.の1stに近い音であるが,よりソフトな曲調であり,曲によってはHR調のものもある.変拍子を用いたリフはこのころから健在であり,Kenらしい曲作りは充分に生かされている.特にtechnicalなguitarは格好良い.はっきり言ってこれは売れておかしくない音だ.多分,当時聴いてもOKだったと思う.なお,プロデュースはMETALLICA等を手掛けたFlemming Rasmussen.

Realms (1987) 

3曲入りのE.P.である.こちらの作品の方がより低音が強くグルーヴ感がある曲からなる.フルアルバムよりもよい意味でシンプルな音作りであり,高音も大幅にカットされており個人的にはこちらの方が気に入っている作品である.ただし,Kenらしいリフはちょっとだけ影が薄く,一般的な格好良いリフといった感じである.恐らくこれは極めてレアな作品であり,見つけたら即購入すべし.U.P.の人気が出てきたら超プレミア間違いなし.こちらはKenのプロデュース.

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AVALON (Brasil) / Incognite (1994)

一部で有名なはずもないBrasilのThrash Metalバンドの1stフルレンスアルバム.活動は80年代に遡り,89年にはMEGAHERTZとsplitを出している.また,故郷の英雄DORSAL ATLANTICAのトリビュートアルバムにも参加しており,前のめりバリバリの演奏を聴かせてくれている.ということで,アルバムに期待が高まるのが当然なんだが,残念ながらかなり肩すかし的なアルバムであり,モダンブラジリアンスラッシュになっております.バラード調の曲をやったり,実験的なこともいろいろやっているが,残念ながらどれもグッとくるようなものはなく,正直つまらなさが先立つ.演奏自体はかなりまとまりがあるので,こういった路線にいってしまったんだろうが,ブラジルらしい気合い十分てか,それだけでいいくらいのThrashを期待するととんでもない目に遭ってしまう.ん〜悪くはないんだが,残念.

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