チャドクガの観察日記




平成15年9月19〜20日にかけて関東地方に接近した台風が去った後、いつものツバキにはチャドクガの姿は見えなくなりました。
気候も幾分涼しくなったのでもういないのかと思っていました。
しかし9月27日の晴天にひょっとしたらまだどこかにいるのでは?と思い、夕方何気なく近所のツバキをみていたら、いました!1匹のチャドクガが葉っぱを食べていました。
しかしもう終齢で分散している為、これ以外のものはみつかりませんでした。
明けて平成16年度、今年も各地でチャドクガが発生しているという声を聞きます。第1発生期のうちに早期発見・早期対処をしておきましょう。


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ツバキの先端に見つけたチャドクガの集団です。
毎年最初の発生時期となる5月ごろに見つけることが、駆除の第1歩となります。




チャドクガはツバキやサザンカなど、「ちゃ」系の木につきます。
毎年5月の連休前後から目に付くようになり、最低でも年に2回はお目にかかります。

シーズン初めの5月に葉っぱに集団でいるところを駆除すれば、2回め以降の発生数をかなり抑えることができます。




チャドクガの卵塊は椿やサザンカなどの葉っぱの裏によく見られます。
色は黄色っぽく、この卵塊にも「毒針毛」が付着しているので注意が必要です。

この卵塊を見つけたら手袋をして、そっと卵塊のついている葉っぱを切り、燃えるゴミとして出してしまいましょう。




卵から孵ったばかりのチャドクガ。1枚の葉っぱに集団でまとまっています。

こんなに小さくても毒針毛はありますから注意が必要です。




いつも集団で行動している不思議???
でも集団でいる葉っぱを見つけて家へ袋やハサミをとりに行くと、戻ってきた時にはもう違うところに移動していることがあります。




整然と並んで葉っぱを食している姿にはちょっとご愛嬌を感じました。これを屋外で見ると、椿の葉っぱの茂みに毛糸が置いてあるように見えます。
恐らくチャドクガの幼虫を見つけ易いのはこの状態が最初だと思います。

この頃までに発見できれば、この部分をビニール袋で包み込んでハサミでチョッキンと切り取るだけで駆除できますが、この様に葉っぱの端から一列に並んで食べている活動状態だと、刺激を与えると糸を吐いて落下したり、移動を始めるので注意が必要です。




チャドクガは普段整列して、葉っぱを順に食べていきますが、そのスピードは体長6〜7mmで1枚の葉っぱを食べるのに、およそ12時間かかりました。
1枚の葉っぱを食べ尽くすと、これまた順番に次の葉っぱに移る為の移動をしますが、最初の1匹が移動した後を追って、通る道が決っているかのように、整然と歩いていきます。
まるで最初に移動したけむしが「そっちの葉っぱはまずいぞ!こっちの葉っぱの方がおいしいぞ!」と知らせているようです。




ある日飼育箱の中にいたチャドクガの姿が見えなくなり、慌てて探しました。
そうしたら、1枚の葉っぱに円を描くように集まって、ちょっと様子が変でした。この後、「脱皮」をしました。

この様に、脱皮の準備の為に集団で固まってじっとしている時が一番駆除し易い時期です。この状態では少しくらい振動を与えても落下や移動の心配はありません。
大き目のビニール袋でこの部分を包み込んで、枝から切り取ります。
その後触れないように袋ごと処分します。くれぐれも手袋や長袖の着用など、基本的な注意事項は守りましょう。




これは終齢虫の脱皮した抜け殻です。終齢に近くなると、脱皮した後にみんな頭を左右にフリフリするしぐさが観察されました。頭を振りながら整列の間隔をとっているかのように、みんなで頭をフリフリしていました。

脱皮したあとの抜け殻もかぶれるので、後始末を忘れずに。
普通チャドクガの幼虫が見つかった葉っぱの近くには脱皮した抜け殻もあるので、
チャドクガを見つけても必ず周辺の葉っぱや枝にも注意して下さい。

また終齢虫はちょっとでも振動を与えると落下してくるので気をつけましょう。




蛹から羽化した雄と雌が交尾をしました。雄と雌では色が違います。
この蛾にも毒針毛がついています。飛来してきたら下にいないようにしましょう。

触れてしまった場合は、決してこすったり掻いたりしないで、流水で流すかガムテープなどで毛をそっと取り除いて下さい。
その後必ず皮膚科医の手当てを受けましょう。


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