件名:肉骨粉とレンダリング業者について

今回の狂牛病問題では、正確な情報と冷静な態度が求められると思いますが、その意味では、貴殿のHPは重要な役割をもっていると思います。

ただ気になる点があるので、少しだけ書かせてください。

「肉骨粉」が問題になっていますが、これは不正確な表現ではないかと考えます。
確かに、イギリスで狂牛病を広げたのは、肉骨粉です。
しかし、現在日本国内で問題にされているのは、蒸製骨、焼成骨、骨炭、血粉なども含まれています。
蒸製骨とは、家畜の骨を145度5気圧2時間加熱し、膠分と骨油分を分離したものです。
これは、EUの基準より、温度・圧力・加熱時間のいずれも上回っており、かつ、たんぱく質を取り除いているので、肉骨粉とは異なるものです。
骨炭は、800度12時間加熱をしたものです。常圧ではありますが、プリオンは完全に分解すると考えて良いはずです。
しかし、今回流通などが禁止された「肉骨粉」の一種として扱われています。
焼成骨は、1200度で8時間加熱とか、1300度で30分加熱したものです。
今回の規制は、1000度以下の加熱ですから、対象外です。
しかし、この間の「肉骨粉を飼料として与えたか」の調査では、これも含められています。
狂牛病発病が確認された牛がどのように焼却されるか不明ですが、通常の焼却炉は700度から800度程度でしょう。加熱時間もそれほど長くはありません。
そのことを考えると、今回の農水省の「肉骨粉規制」は、過剰というべきと考えます。

現時点では、獣骨を処理する業者に対する補償はまったく決まっておらず、このままでは、あらゆる獣骨の引取りが拒否される可能性があります。
そうなると、食肉産業自体が成り立たなくなることは、言うまでもありません。

現在、牛肉だけではなく、ビーフエキスなどの食品添加物もその危険性が指摘されつつあります。
私もこのことは、重要な問題であると思い、5年前からビーフエキスと狂牛病の関係は指摘してきたところですから、この間の動きは当然のことだと思います。
しかし、ことを単なるパニックに終わらせないためには、次のことが必要でしょう。

狂牛病の原因物質であるプリオンの不活性化させるための加熱などの方法について、明確に基準を設け、これを公的な基準として公表すること。

現時点では、飼料用の基準が1000度で、食用、医療用の基準が133度という逆転現象が生じています。
このことは、この問題を現実的に解決するにあたり、早急に解決されなくてはならないと思います。