「背割り」について

まず、初めに断っておきますが私は「背割り」は止めるべきとは思っています。

では、背割り禁止でどのくらい安全度が上がるか?
実は、ほんのちょっとだと思います。
はっきり言って、コストに見合うだけの効果はないでしょう。
理由を以下に述べます。

・まず、「背割り」はそんなに危険なのか?
実は、さほど危険度を高めるとは思ってません。
脊髄の損傷で脊髄が肉に飛び散る懸念ですが、

脊髄は軟組織になってるので液体のようには飛び散らない。
解体後、高圧の水で洗浄する。道具も洗浄する。
普通、肉の表面は取り除かれ食用にはならない。

以上からそんなに危険ではないと思います。

・さらに考慮すべきこと

少量の異常プリオンで汚染されたとして、本当に危険なのか?
実は「懸念」があるだけで「背割り」のせいでvCJDに感染するという科学的データはありません。
欧州では脳など危険部位を食す機会があるのであれば感染源は「汚染肉」と考えるのは、疑問です。
「汚染肉」にそんなに高い感染力があるなら、英国で狂牛病発生から10年以上経っています。
もっとvCJDが出てもおかしくない。

「背割り」が危険なのでなく、感染牛を背割りした際の汚染の「可能性」が問題。
健康牛なら問題なし。

欧州ではパニックになった。これは当然と言えば当然。
日本で米が危険だ、となれば大パニックになるのと同じ。
英国で「背割り」はなぜ、禁止になったか?
パニックのため、「懸念」が膨れ上がったためで、本当に危険なのかは、まだ未確定です。
パニックを静めるため、あらゆる「懸念」を取り除くための「背割り禁止」なのです。

英国は感染牛が約18万頭。日本はまだ1頭しか見つかっていない。
日本では「汚染肉」というより「汚染?肉」ぐらいが正解じゃないですか?

以上から、「背割り禁止」でさほど「安全度」が上がるとは思えません。
しかし、私は将来的な食の安全を考えた際、極力新しい技術や衛生管理は必要でしょうし、
解体にあたる方にも不安を感じる人がいるでしょうから、「背割り」は止めるべき、と
考えます。ほんのちょっとですが危険?度も減るんでしょうし。

ただし、「背割り」禁止には設備が必要です。解体技術の習得も必要になります。
すなわち、金がかかるということです。
おそらく、税金を投入しない限り、「背割り」が無くなることはないと思います。
後は、それだけ税金を投入するか?政治と世論次第です。



しかし、本当に

「“背割りだから”牛肉は食べないっ!」

・・・という人っているんでしょうかね?