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1.最近気になる、サメの保護
1.最近気になる、サメの保護

えっ、サメなんて保護されているの?とおっしゃる方は多いかもしれません。クジラの保護を知らない人はいないでしょうが、サメを保護しようという動きがあることは、まだまだ知られていないと思います。
しかし、サメの保護は今とてもホットな話題なのです。最近のサメの保護には、どんな動きがあるのかちょっと見てみましょう。
2002年9月24日: 80近い加盟国がある「渡りと行う動物たちのためのボン会議」(CMS)で、ホホジロザメが保護種になる。
2002年11月: オーストラリアのニューサウスウェールズ州がシロワニのために、海岸沿いに新たに10個の保護区を設ける。この海域では、いかなる漁やダイビングも禁止されている。
2002年11月: ジンベエザメとウバザメが、ワシントン条約(CITES)会議で『付属書2』に登録され、保護種になる。
2003年7月4日: EU(ヨーロッパ連合)が、フカヒレを目的にしたサメ漁を禁止するとを発表。
2003年7月17日: 中央アメリカにあるベリーズ付近の海域(ベリーズ南東沖のリトル・ウオーター・キーとその周辺海域の1360ヘクタール)が、ジンベエザメの保護区に指定される。この海域は毎年、ジンベエザメが群れをつくって集まってくることで有名。
2003年9月18日: ポリネシアの環境大臣が、フカヒレ漁が禁止の方向に向かっていると発表。
2003年9月24日: パラオ政府が、本島を中心とする半径93キロメートルの海域での外国船によるフカヒレ漁を禁止。
2003年12月16日: アメリカ領サモア諸島の知事が、フカヒレ漁、およびフカヒレの陸揚げの禁止を決定すると発表。
2004年10月12日: ホホジロザメのワシントン条約の『付属書2』への登録が決定。ワシントン条約でも保護種になる。
2004年〜: アメリカ大西洋岸のスポーツフィッシングが規制されて、一隻の船で捕獲できるサメは、1航海で1尾までになる。しかもサメは体長135センチメートル以上でないと捕獲できない(ウチワシュモクザメだけは例外)。この「1隻につき1尾のサメ」の対象となるのは、コモリザメ、ニシレモンザメ、オオメジロザメ、イタチザメ、シュモクザメ類、メジロザメ、カマストガリザメ(メジロザメ科)、そしてハナザメ(メジロザメ科)など。
このような感じで、最近次々とサメの保護が決定されているわけです。
このほか、1997年以降、19種のサメをアメリカに水揚げすることが全面的に禁止されています。その種類はホホジロザメ、ジンベエザメ、カリビアン・リーフ・シャーク(Carcharhinus perezi、メジロザメ科)、ウバザメ、シロワニ、ビッグアイ・サンドタイガー(Odontaspis noronhai、シロワニの仲間)、バケアオザメ、ドタブカ、ナガハナメジロザメ、ハビレ、ガラパゴスザメ、クロヘリメジロザメ、ハチワレ、カグラザメ、ビッグアイ・シックスジル(Hexanchus nakamurai、カグラザメの仲間)、エビスザメ、カリビアン・シャープノーズ(Rhizoprionodon porosus、ヒラガシラの仲間、メジロザメ科)、スモールテール(Carcharhinus porosus、メジロザメ科)、アトランティック・エンジェル・シャーク(Squatina dumeril、カスザメの仲間)です。
これ以外にも、おそらくたくさんサメの保護がおし進められていると思います。サメの保護は、いまや無視できない、世界的な流れになりつつあります。
しかし、いったいなぜ、これほどサメの保護が進められるようになったのでしょうか?サメが減っているからでしょうか?もちろん、保護を進めている国はそういうでしょう。ところが、これがなかなかややこしい問題なのです。では何が問題なのか、今からそれを見ていくことにしましょう。

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