赤みの強いタイプの下位袋

上位袋

白地に赤い斑点の入るタイプ

ラフレシアーナの袋。上と下では著しく異なった袋を付ける。


ラフレシアーナ(N.rafflesiana)を導入、栽培してみて

 日本に最初に導入されたネペンテスがラフレシアーナと言われ、和名「うつぼかずら」は本種につけられたものです。大きく、さまざまな模様を持った袋は、立派な胸飾りや襟を持ち、ネペンテスの中のネペンテスであると思います。袋は色に始まって、大きさや形状に差があることからたくさんのコレクションができます。こうして集めた株が大きめの袋をぶら下げるようになると非常に魅力的です。1999年夏に初めて手に入れてから短い期間ですが栽培し、気づいたことをまとめてみましたので、これを読まれた方の参考になればと思います。

1.栽培について
 栽培上、充分な温度と水は必要です。日本の温暖地の夏の温度はラフレシアーナには適していると思います。しかし、冬期は加温施設がないと栽培できません。枯らさないのであれば最低温度は10度くらいを維持すればよいと思っています。2001年までは屋内の水槽内で、水温を25度に設定して栽培していました。夏期は温度に対して留意することはなく、屋外でも袋を付けますが、湿度を上げる工夫をすればよりよい袋を次々付けると思います。
 湿度は高いほど調子がいいようです。しかし、24時間高湿度で葉が水滴で濡れ続けるような環境は行き過ぎだと思います。自生地の写真を見せていただくと、新しく開けた場所にラフレシアーナが生えていますので、栽培下でも日照が多い方がいいでしょう。現状では日照は、少ないところで作っていますが大きくなっています。ただ、葉色が薄くなり、葉も薄くなってしまいます。これでは日照不足なので置き場所を移動するようにしています。
 用土は腐りにくい資材を中心に使っています。購入あるいは輸入した株はミズゴケで植えます。活着が今のところ一番よく感じます。ミズゴケとプラスチック鉢の組み合わせで、苔の表面にヌラがでるほど水やりを多くして輸入苗を管理したことがありますが、活着はよくなく、枯死するものがでてしまいました。加湿で根が傷んだのだと考えています。また、4号くらいの鉢にミズゴケで植えた物がありますが、生育が芳しくないので、根の痛みを懸念しています。
 ミズゴケの欠点として、2年くらいで腐ってしまったり、高価な割に品質の良い物が少ないことがあります。一方、酸性を保つ、肥料成分が含まれているなど良い面も持ち合わせています。現在は、生育初期はミズゴケに素焼鉢で管理をし、それ以降は砂利系の用土が良いとの結論に達しています。ミズゴケが腐って鉢内が空洞になったこともありましたが、生育していました。根自体は強健なようです。生ミズゴケに植えたこともありますが、初期の生育は良好でした。
 植え替えは砂利系(日向土や桐生砂にベラボンを混ぜた物)の用土ですが、不満は感じていません。ただ、乾燥が激しいので水やりは思う存分やっています。
 鉢は3号までは素焼鉢、それ以上は堅焼鉢にしています。大きな鉢は強度の点、乾燥防止のため堅焼鉢です。プラスチックの鉢はほとんど使っていません。
2.捕虫袋の模様
 ラフレシアーナの捕虫袋は白(薄いクリーム色)に赤紫色の斑点が一面に入る模様が基本で、斑点が全くない物や全体が赤紫色の株が選抜され珍重されています。袋と襟の色が違うこともあります。
 捕虫袋の形も株ごとに差があるようで、丈が長い短いといったことで個体を区別できますが、明瞭な差ではなく、連続しています。
 ラフレシアーナは下位の袋と上位の袋が著しく違います。頂芽を挿し木した株を購入したことがありましたが、どんどん伸びて雄花を咲かせました。全然脇芽を出してこないので挿し木してもいいかと思いますが、面倒なのでやってません。上位袋を付けるのはこれだけで、50cmくらいのびただけでは下の袋を付けたままです。知人宅にはもっと枝が伸びていましたが下の袋を付け続ける株がありました。
3.導入
 もっぱら海外業者からの輸入に頼っています。オーストラリアの業者がいくつかの系統を売り出しています。ラフレシアーナを実生から育てた苗を販売している業者があるのでそちらも利用しています。自分で種を播いて育てることはしていません。

我が家で最も大きなラフレシアーナの袋

鉢は10号堅焼鉢で、日向土とあく抜きベラボンで植えてあります。一番古い株で、購入して4年です。       この袋が付いた葉は、葉長27cm、葉柄が7cmありました。葉は斜めに伸びるので、株の直径は50cmほどでしょうか。コンスタントにこの大きさの袋を付けますが、もっと大きくするには、鉢をどんどん大きくして株を大きくしなければならないのでしょか。たくさん栽培するには、場所的に難しい種です。

一番赤い袋をつけるラフレシアーナ

自生地の写真で紹介されるような赤い袋を付ける株はなかなか手に入りません。おそらく我が家で1番赤い袋です。オーストラリアのトリフィッドパークから輸入した株です。ここのナーセリーのラフレシアーナは赤いです。栽培も比較的容易で生長は早い。あまり大きな株にはならないようで、袋も小さめです。

袋を正面から見たラフレシアーナ。

ラフレシアーナの雄花。がくが赤色でした。

ラフレシアーナコレクション

種子から育てたというラフレシアーナをいろいろ輸入栽培しています。その中から気に入った株の写真を紹介しようと思います。

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