タエコ・メッツラー
日本に帰ってきて。。。(2)
おねえさん、おにいさん、隆空(LUKE)です。
9/12日に3、500グラムで生まれてきました。
どうぞよろしくね!

 7月23日に日本に帰ってきた時はもう妊娠9か月だったのでかなり体は重いし、日本の夏は冷夏といえどもミシガンから来た私にとってはめっちゃ暑かった。それでも次の日からVBAC(帝王切開した事のある人が次の出産で自然分娩すること)してくれる病院を探し始めることにした。

 アメリカでは帝王切開した60%の人が、自然分娩で出産する。その方がもう一度お腹を切るよりも母体に負担がかからないといわれている。でも日本のほとんどの病院では次も帝王切開で出産しなければならない。

 その理由は、アメリカはどの地域でも大きい総合病院があり、夜間でも産婦人科の医者が何人、何十人も控えているからだそうだ。その点日本では病院があちこちにあり便利なんだけれど、アメリカほど大きい病院はほとんどないんだそうだ。だから夜間に出産することになって、もし前に切った所がさけて、子宮破裂なんてことになった場合、アメリカではすぐに手術に切り替え、処置をとることができるけれど、日本ではできないそうだ。ということで前もって日にちを設定できる帝王切開にしたほうが楽なのだそうだ。

 関西の病院を探しても、ほとんどがVBACはやっていないし、やっていても夜間に陣痛がきた場合に宿直医が1人しかいないので陣痛を遅らして朝に出産する為の点滴を投与しなければならない、なんていわれる。そこで私たちはどうせ東京に住むことになっていたので東京の病院を探すことにした。

 おどろいた事は都内の救急病院に行くと「この文書にサインしてくださいね」と言われ見てみると「病院に十分な施設が整っていない為、手術室がふさがっていたりして、子宮が破裂した時にすぐに手術ができないことがあります。そのため母子の生命が危機に瀕する場合もあることを了承します」とあった。(これでも救急病院ですか?) そこで今度は東京女子医大病院に行ってみた。

 確かにVBACはしているんだけれど、入院費用が70万もするというのだ。その上個室しか開いていない場合は1日2万3千円かかる。私の場合VBACするので予定日の2週間前に入院しておく必要があるといわれ、ということは予定日に生まれた場合は3週間入院しないといけないので、部屋代に50万ほどかかる。だから全部で120万かかるのだそうだ。(予定日より遅れた場合はどうなるんだろう???)なるほど日本で少子化が進むはずだ。アメリカでは保険から全額支払われるのでいくらでも子供を産もうと思ったのに。。。

 結局こんなにお金がない!ということで前もって入院しなくてもいい順天堂病院で出産することになった。そして9月12日の夜中の3時ごろにお腹が痛くなった。すぐに陣痛だとわかったけれど、かなりそれまでに出費がかさんでいたので、私はマークに「タクシーで行くと高いから、朝まで待って地下鉄の始発で病院に行くわ」と言った。すると「なにゆーとんねん、子宮が破裂するかもしれへんのに」(もちろん英語で言ったのを日本語訳しました)という返事が返ってきた。

 そこで気の小さい人やなー、と思いながらしかたなくタクシーで行くことにした。しかしまたもやマークが正しかったようだ。というのは病院に行って3時間で隆空が産まれたからだ。始発まで待っていたら、電車の中かプラットホームで産まないといけないところだった。
 というわけで中秋の名月(9月12日)にVBACで無事に隆空(ルク:LUKE)が産まれた。先生に「子宮の傷口がO.2ミリくらいになってたで、危なかったなー」なんていわれた。出産費用の件も含めて、子供を産むってことは大変なことなんだなーと、しみじみハリポタを読みながら思う自分が4人部屋のベッドの上にいた 。

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