ポカリの日記  タエコ・メッツラー
昔の夏の思い出(3)
物の値段がどんどん高くなっていく!
ジョージア、私の息子Lukuですよ。

 そんな次の日、私はジョージアと旧市街を探索しに出かけた。このドブロクニクの旧市街は東西約300メートル、南北500メートルほどで石畳の広場や噴水、そして赤い屋根の家々が城壁で囲まれている。私たちはその中をくまなく歩き回った。

 歴史博物館ではクロアチア語のわかるジョージアが、ヨーロッパの歴史なんて何も知らない私に展示品の説明をしてくれて、とてもおもしろかった。アドリア海に面するこの要塞都市は、中世には商業地としてかなり栄えていたそうだ。

 街で驚いた事は物の値段がどんどん高くなっていくことだった。やおやさんでも数時間ごとにダンボールの切れはしに書いたやさいの値段を差し替えていた。(よけいなお世話だが、めんどうくさいことだ)ドルから現地通貨に変換してしまうと、すぐに使ってしまわないと通貨の価値がどんどん下がってしまうのでもったいない。そう思うとなんだか気分が落ち着かないものだった。

 私とジョージアはお互いの国の話や、文化や習慣の話を1日中していた。そういう訳でユーゴスラビアという、私にとってもジョージアにとっても外国の地で、無二の親友ができたという訳。

 ちなみにこの旧市街も1999年のコソボ紛争に巻き込まれ、NATOの空曝により重要文化財が破壊されたそうだ。現在はほとんど修復されたそうだが、もったいない話だ。

 そうそう、ベオグラードから夜行列車で一緒だったソフィーはどうしたのだろう?
彼女にも私たちと一緒に来ないかさそったけど来なかった。ソフィアの事だから、たぶんかっこよくて男らしいユーゴの男をひっかけに行ったに違いない。

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                                                  (つづく)

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