
WEB 通信
「おやじぃ
」

5月号2004年5月16日発行 by Alex
「おやじぃ」はオヤジとオージーの合成語です。
ああ、何という混沌たる庭
優雅な薔薇と荒々しい流木
オーストラリアンガーデンは
多国籍ガーデンに変貌
ジャングリッシュガーデンというか
すっかり無秩序な庭になっちまった
この季節、薔薇やデルフィがワガモノ顔
タイから来たDan thyrslflorumも誇らしげに咲く
オージーのGrevilleaだって負けずと真っ赤にオーラを放つ
ジャカランダ、檸檬、アオバナケマンソウ、四季咲きアカシア,etc
庭は人生を映すとすると・・・・
ああ、ココの主はなんと欲張り人生を歩んでいるんだ
拡大400万画素の写真はこちらから→こちらから→「男庭日記」
今月のAlex's Garden
薔薇やデルフィが咲き始め、我が家の庭が最も華やぐ季節だ。今月から、下記の拡大写真を見られるように400万画素の写真も別途「男庭日記」にアップしておりますのでご覧下さい。
こちらから→「男庭日記」
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毎度の定点観測です。薔薇やデルフィがボチボチ咲き始めた
| 雨上がりの庭
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ギンギアナム |
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オージーのブラキカムとフォスタ |
エレモフィア・ニベアとモミジ |
四季咲きアカシア |
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ストレリチアが咲き始めた |
グレビレア・カンタベリーゴールド |
エビネが新鮮に見える |
Future Garden Project実施中! : 実生チャレンジ隊←クリックするとサイトへ。
下記、隊員のサイトにて見られます。
Tozzerさん:テロぺア
マサルさん:ユーカリ
ひろクン:ユーカリその他
Alex:Tree Fern
Alex:Desert Pea
Global Garden Report.
オーストラリアのwebサイトglobal-gardenに毎月、僕のレポートが連載されています。
今月は和モノと豪州モノのコントラストを・・。
Global Garden Report←クリックするとレポートへ
過去の「Alex's Garden Party」を斬る!!(自己反省)
今月でHPもまる4年目です。毎月アップしてきたのですが、昨年、一昨年そして3年前に較べ今年は、どれだけの「進歩」し「成長」があったのでしょうか?
1年前、2年前そして3年前の「作品」を「自己批判」してみましょう。
↓クリックすると過去の5月が登場
2003年5月号
2002年5月号
コアラの独り言
テレビ出演の幻の嵐は去った・・・。
この2ヶ月ほどの間、ボクはピンチだった。
毎月3日には発行していた「おやじぃ」も書けなくて16日になってしまった・・・・。
3年前に書き始めて初めてアナをあけてしまった。
とてもネットをやっている状況ではなかったのだ。
そして、昨日、とうとうこの忌まわしき日々から解放されたのである。
「○○テレビの××と申します。・・・・」
そんなメールが舞い込んだのは3月の上旬のことだった。
ある民放テレビ番組で拙庭を紹介したいという打診である。どうやら「園芸ガイド」編集部さんか
らの「グランプリの庭」というご紹介らしい。
早速、プロデューサーに電話でお話を伺ったのであるが、どうも他の候補の庭のこと
や取材の時期を伺ってあまり乗り気になれなかった。
昨年、「園芸ガイド」のガーデニングコンテストでグランプリを戴いたのだが、正直
なところ、拙庭は一般のテレビ視聴者が「わぁ〜綺麗!」とか、「おお〜、凄い!」と
か「ウケる」庭ではない。
きっと、フツーの人には、狭いゴチャゴチャしたジャングルのような庭にしか見えな
いと思う。
一般的にイメージする「グランプリの庭」の豪華で広大な庭とはほど遠い。実際にそ
うだから仕方が無い。
グランプリを戴けたのは、審査員のコメントにもあったように、「どういう庭にした
いか自分のコンセプトがはっきりしている」ことや、「栽培力」を評価していただけたよう
である。
しかし、どう考えてもテレビではサマにならないのは目に見えている。なにしろ、同時
に放映される、他の庭は数百坪の大庭園だったりするようだ・・・。
なにより、乗り気になれなかった理由は、その取材の時期に、仕事の関係がむちゃく
ちゃ忙しくなりそうだったのであった。
ところが、その仕事もキャンセルになってしまい、ぽっかりと穴があいてしまった。
もちろん仕事とプライベートは切り離しているのだけれども、サラリーマンはどうし
ても仕事優先で、忙しくなればプライベートの時間がなくなるのが常である。
・・・で、取材を引き受けようかと思ったのである。しかし、ふと、テレビ局の制作
の方も、拙庭に対して、「グランプリの庭」の豪華で広大な庭をイメージしていたら
大変である。
下見をして戴いて、結局、取材を受けさせて戴くことにした。
「ごく普通の庭でもグランプリが取れるのだ」というコンセプトに纏めるという。
「音楽のある庭」ということで、まあAlex's Garden Partyを実際に再現すればよいものと解釈していた。
つまり、庭の綺麗な季節に、弦楽仲間と家で演奏と男の料理でパーティをすればそれを取材してそれで良いのだと思っていたのである。
だがしかしだ、この時から悪夢の日々は始まった。ボクとしては大きな判断ミスだった。
そして、番組の構成が届いた。
なんと、レポーターはお笑い系で、内容は庭を巡る「夫婦バトル」だった。
もともとカミサンはテレビに出るのは絶対にイヤだと、言っていたし、取材の中はに台所での夫婦バトルとか、ヤバイ内容であった。
主婦にとって「台所」がテレビに映し出されるのは耐えられないモノらしい。
準備に向けての過程をドキュメンタリー風に取材したいというのである。
担当ディレクターが我が家に下見に来たときに、何気なく、質問されたボクとカミサンとで交わした庭の考え方の相違とかが、夫婦バトル番組台本となって来たのである。
カミサンはカンカンでそんな番組出演は断固拒否である。
ボクもヤバイとは思いながらも、希望を出せば変更とか、ヤラセの拒否権はあるものと思いこんでいた。
一度、取材をOKしておいてお断りをするのは申し訳ないので、カミサンをなだめて、なんとか制作会社に色々リクエストをだした。
最初のうちの取材は問題がなかった。だがしかし、段々とあれもこれもとやることは増えていった。やれ買い物シーンだとか、バイオリンの練習風景とか・・。
料理を作るシーンとか、ユーカリの種をフライパンで炒めるシーンとか・・・。
ユーカリの種を煎ると言ってもユーカリの種をオーストラリアから取り寄せることも大変なのである。
そうこうしているうちに、母が脳出血で倒れ入院した。
いつどうなるか判らない症状であった。
介護生活が始まり、番組出演どころではない状況となった。
この段階で、番組のキャンセルを検討したが、母は常々、自分のことで子供に迷惑を掛けることを嫌っていたので、なんとか乗り切ろうと考えてしまった。
万が一のことがあっても天国から息子のテレビ出演を見て喜んでくれると思った。
そして制作会社には可能ならば取材内容の軽減をお願いした。
取材は通算で当初3日程度の予定だった。第一回目の取材がはじまり、この場では書けないけれど、ボクの特別な関係のテレビカメラが入ったことのない、あるヒミツのお庭の取材である。
とてもオチャラけた番組に登場するには場違いで格式のある場である。
この日の取材は雨に降られたけれど、無事に終わった。
その3日後に母は様態が急変し天国に行った。4月30日のことである。
ボクは喪主でゴールデンウィークは通夜や葬儀で潰れた。
オマケに葬儀が終わってホッとしたせいか高熱で2日間ほど寝込んでしまった。
ゴールデンウィークに書こうと思っていた、ある園芸雑誌の3000字の原稿と10枚の写真の締切も5月6日で、本当にピンチだった。
まともに書く時間もなく、申し訳なかったのだけれど、今までにネットで書いた文章などをつなぎ合わせたりして何とか締めきりには間に合わせた。
原稿を送って医者に行ったら気管支炎で肺炎になる危険があると脅され絶対安静を言い渡された。
第2回目の取材は5月8日だった。制作会社も配慮してくれ午後からの半日で済む取材であったが、スピーカーを8個庭に取り付ける等々なかなかの重労働であった。
庭に立体音響の空間を作り、空からは小鳥のさえずり、下からは小川のせせらぎ、そして中間からは美しい弦楽アンサンブルが聞こえてきて、美しい薔薇やとその香り、自然の風を感じながら、「音楽のある庭」を楽しむという企画をボクは提案したのだ。サウンドデザインは知人の音響デザイナーが引き受けてくれた。
この8つのスピーカーで創生される音場をPCでコントロールするという最新鋭のシステムだ。
モーツアルトを流すとなかなか心地よい空間で想像以上だった。こんなところでワインを飲んだらさぞかし気持ちいいだろう。
明くる日、このテレビ局の出演予定の類似番組を見てカミサンと仰天した。それは、もうまさしく土足で家に入り込むようなプライバシーもヘッタクリも無い放送内容だった。
家の外観や車や間取りや家族の生活が全て判り、ルスの時間帯まで判る内容であった。空き巣には絶好のネタである。
で早々に、個人情報やプライバシーに関する事の色々なお願い事をメールでディレクターにお送りした。
だが、結果は何一つ受け入れられず、返事には取材内容がかえって増える内容であった。
5月9日の月曜日、会社が終わってから、15日の取材本番の日に実施するパーティの男の料理のための材料を仕入れに行った。薫製は準備に数日かかるのである。
翌日、パーティ部分の取材は23日に変更と連絡があった。昨日の買い物に行った食材は無駄になった。
そして本番、二日前の13日、弦楽アンサンブルの練習風景も撮影したいので、
23日にもメンバーを集めてくれとのこと。皆、スケジュールが入っており二日間は無理なのでお断りすると、
我が家での本番撮影後に練習会場に移動してくれとのオーダーがあった。
練習会場が無いと断ると、不便な場所のスタジオを押さえてきた。仕方ナシに知り合いに頼んで近くの会場を無理言って押さえた。
やむなくメンバーにその旨連絡をする。
そして前日の14日、この日ボクは園芸雑誌の庭の取材で一日中忙しかった。以前からの約束でこの日は会社は有給を取った。
朝、ディレクターからメールが来ており、変更で、明日の取材で一度延期したはずのパーティシーンと男の料理風景を撮影するというのだ。おまけに弦楽の練習風景撮影も練習会場ではなく自宅で、23日にもやるという。
オマケにレポーターはタキシードに蝶ネクタイに我が家で着替えることも判明した。
もうむちゃくちゃである。火曜日にはパーティ部分の取材は23日になったと変更され、料理の仕込みをやっていない。なにしろ薫製とかソーセージ等のボクの料理は数日間は必要なのだ。
明日の料理を今晩作って出せと言うのは不可能である。その旨を朝、ディレクターに伝え雑誌の取材に入った。
雑誌の取材が終わり、夕方ディレクターに明日はどうすれば良いのか尋ねると何とかパーティをしてくれという。
今更、どうしようも無く、仕方なく既成のパーティフードを買いに独りでカルフールに走った。カミサンは美容院である。
9時頃買い物を終えて帰ってくると、なんと、ボクが朝に明日のパーティの取材無理だと言ったので、レポーターが明日はこれなくなったとので撮影中止の連絡である。
レポーターが来れなくなったという真意は判らない。度重なるスケジュール変更や取材内容変更に関し、色々文句を言ったので、もうコイツの取材は止めた方が良いと判断したのかも知れない。
23日への延期なんてとんでもない。一週間遅れれば薔薇もデルフィも終わっている。ボクは、いくら何でも、ブッチギレて出演拒否を宣言した。スタッフの分も含め12名分のパーティフードを3万円以上も買い込んできて直後の中止である。
2ヶ月近くに渡って、すっかり振り回されてしまったテレビ取材騒ぎであった。全てが無駄だったが、今は、ただホッとしている。家中テレビカメラで撮され、蝶ネクタイ姿のお笑いタレントと夫婦バトル風景を全国に流されたらたまったモンじゃない。
そのような番組に弦楽仲間を巻き込んだら大変なことだった。
15日に制作会社の責任者とディレクターがお詫びに来たが、彼らはさかんに、変更や追加取材は番組構成上必要だったのだと主張する。
ボクは「グランプリの庭」が視聴者に「ああ、あんな程度か・・・」と思われては、放送局にも「園芸ガイド」さんにも申し分けないので、
毎朝4時過ぎには起きてパーフェクトな庭の手入れをしてきた。しかし、この番組はそんな庭はどうでも良かったのだ。夫婦バトルや他人のプライバシーを放送して面白おかしく視聴率が上がれば良かったのである。
まあ、いい勉強になったと思うしかないコアラであった。