

オオイタドリとイタドリ (長文)
7月2日に見た、高槻地獄谷のオオイタドリに花が咲きました。
6月25日に 高槻(5235-24-96)の林道の工事現場跡で
オオイタドリらしきものを磯崎さんが見つけました。
しかし、この個体は一昨年の林道の改修工事よってもたらせられたもので、大阪府植物目録1990に「地獄谷峠」での採集とありますが、相当な脚力でこの周辺を回っておられこの発見者の磯崎さんは「新しい林道だけで、見ているだけでより昔に有ったとは考えられない」
(再掲) 7月2日に見た、高槻地獄谷のオオイタドリ
山本博子さま(7/4)wrote
このとき元植物研究室に居られた瀬戸 剛先生のお 話ではやはり土砂とともに運ばれるかてくるか,道肩 の吹きつけの種子に混じってくるか,車によるものか 解らないが,最近ところどころで見られるようになったとのことでした.」
山本博子さま(7/27)wrote
岡本 靖雄さま(7/28)wrote
尾方 義雄(7/27)wrote
生育環境は、高槻・地獄谷で見たものと同じで、まさに道路端で一度、掘り返
岡本さまのような大量には見れませんでした。以前北海道に行ったときも、ほ
冨永 明良さま(7/6)wrote
大阪府植物目録(1990)によりますと、オオイタドリは箕面ダム、地獄谷
私も5年ほど前、宮津市付近でオオイタドリを採取しました。上記の成相
信州では白馬大雪渓に行く途中でオオイタドリをみたことを覚えています。
梅原 徹さま(7/7)wrote
ところが、イタドリを吹きつけたはずなのに、生えてきたのはオオイタドリだっ
原因は、種子が容易にたくさん採れ、労働力も安いところから集めるという、経
徳島県立博物館の小川さま(7/7)wrote
梅原徹さま(7/7)wrote 以下、[]はそれぞれの府県における普通植物の分布という金井先生の報
[滋賀県]には、「オオイタドリは本州では、北から日本海沿いに福井県東部
[滋賀県]金井弘夫,1995.滋賀県における普通植物の分布.
みなさま、たいへんありがとうございました。
イタドリ(左)とオオイタドリ(右) 撮影2000/9/9
オオイタドリの花 撮影2000/9/9
オオイタドリは箕面ダムの林道、大阪府植物目録の欄外記載、京都府の愛宕山、
成相山、宮津市付近などで見つかっているようです。
7月2日に再確認に行きました。
林道脇に3ヶ所、それぞれ10数株の見事な群落?をつくています。
一枚一枚が大きく、在来型を凌駕しています。
図鑑では、生息地は中部以北でまず、ここでは無理のように思いますが、
工事車両に引っ付いて入ったのではないかと思っています。
オオイタドリのことで、大阪市立自然史博物館のメーリングリストに質問をしましたところ、多くの方から貴重なお話を聞くことが出来ました。
高槻・原ではやはり工事移入らしく、自然分布ではないのが良く分かりました。
私達はよく入っているのですが、有れば見落としは無いと思っています。
すると、10年程度で消滅するのでは、生育に適さないのでしょうか?
このときの採集品とは別のものとの見方をしています。
今後もこの地域での、経過観察をしていきたいと思っています。
これらの情報を掲載することのご了解を受けましたので、まとめて報告したいと思います。関係の皆さまに、改めてお礼を云わせていただきます。(尾方)
左の小さい葉のものがイタドリ、右の大きな葉がオオイタドリ。
「大阪府箕面川ダムの生物調査を1999年行いましたときに,ガの調査に参加しました.
このとき箕面川ダムの堰堤のところを左折せず 箕面隧道を越えて100mほど直進した道肩斜面 (5235-2338)で,かなりのオオイタドリを見つけ, 不思議に思い博物館の標本にと採集しました.
「7月20日から23日まで妙高高原に行ってきました.
妙高高原赤倉スキ−場のゲレンデにつけられた道(ゲレンデ整備用と登山道)
と赤倉観光ホテルへの専用道路の両脇は見事にオオイタドリがありました.
このオオイタドリにフキバッタの仲間やハムシの仲間が(イタドリハムシ
ではない)沢山着いていました.
やはり道路整備のため吹き付けたのか,ブルについてきたのか解りませんが
ここ以外に二股を赤倉温泉に登る途中の赤倉第2高原村別荘地内にも見られ
ました.…
「私の旅行は7月19日からで新千歳空港から層雲峡、オロロン街道
(R232)、サロベツ、稚内、利尻、礼文、宗谷岬、帰りは稚内空港でした。
JTBのツアーでしたので、ほとんどバスの車窓からです。
目に付くのはイタドリにしては大きな葉だなと思ったら、ガイドが北海道では
オオイタドリばかりですよと説明されました。
デジカメを持参していましたが、巨大な葉の画像はいいのが有りませんでした。
バスの車窓から見られるのはオオイタドリばかりでした。」
「
私も7月24−25日と信州にオオイタドリを見に行きました。
高山から平湯峠を抜け、上高地、美ヶ原と行きました。しかし見られたのは
普通のイタドリだけでした。
上高地に入る脇の道路端では、ウドが盛んに見られ、有るもんだと感心しな
がら、見ておりました。
肝心のオオイタドリは、長野オリンピックのジャンプ台の一般通行禁止の道路
端に一群が見られただけでした。
した日の当る場所でした。
周辺にもありそうですが、ゆっくり見れませんでした。
花はツボミ膨らむ程度でした。
とんど記憶が無い状態です。
でも、北海道はうらやましいですね。
今度は、ゆっくり北海道で見たいものです。」
「
葉の大きさや葉裏が白いという特徴から、オオイタ
ドリと思われます。
峠、和泉葛城山で確認されており、「道路工事に伴う移入」とされていま
す。また、六甲山地の植物誌(1998)によりますと、菊水山というところ
で採取されており、同様に「林道工事により外部からもたらされた」とさ
れていました。
原色日本植物図鑑草本Uでは京都府以北の日本海側に分布するとされ、
近畿地方植物誌24(1989)でも村田源先生は、京都府の愛宕山,成相山の
みを記録しています。
山は宮津市と思われますので、私が採ったものは自生のようです。
宮津市と高槻市ではかなり離れていますし、日本海側とはいえませんの
で、当地のオオイタドリは林道工事により移入したものと考えるのがよい
と思います。
背丈以上はあったと思います。
ちなみに大雪渓へは変形菌を採取するために行ったのですが、変形菌
のなかには好雪性のものがあり、雪解けのころに発生するという特徴が
あります。実際何種かの好雪性と思われる変形菌が採取されました。採
取に行ったのは夏ですが、大雪渓では夏スキーができるだけの雪が残っ
ていました。
「大阪でオオイタドリが記録されだしたのは、1970年以降のことです。起
源は、土木工事でできたノリ面の表面浸食を防ぐために吹きつけられた種子です。
この当時、ノリ面保護のための吹きつけ種子は、ケンタッキーフェスク、ウィー
ピングラブグラスといった外来牧草が主流でしたが、これらがいつまでも優占し、
在来の景観となじまないというので、ヨモギ、イタドリ、ハギ類といった、在来の
種類を外来種にまぜて使うのがはやりだしました。
たり、ヤマハギとされたなかには、ニシキハギ、ツクシハギ、ヤマハギなど、たく
さんの種類がまじっていました。ヨモギにもカワラヨモギ、オトコヨモギのほか、
日本では北海道にしかないはずのイワヨモギまで生えてきました。
済の原則に沿っていただけのことなのです。
イタドリより、大きな集団で生えるオオイタドリのほうがずっとタネが集めやすい
し、労働力の高い日本より、韓国や中国から集める方がずっと安いのです。当時、私
は安易に、当然、近所から採られた種子が使われるものと考えて、混播を提案して
いました。箕面川ダムで、イタドリやヨモギを使うことを提案したのは私です。
結果的に植物の自然分布を混乱させたことになります。
慚愧にたえません。
箕面川ダムの林道ノリ面には、今でもイワヨモギがたくさん生えています。この
吹付は1982〜3年、私がはじめて気がついたのは1987年のことです。
さいわい、まだノリ面以外には広がっていないようです。イワヨモギは簡単には
見られませんから、みなさん、採集に行きましょう。
「 徳島県でもオオイタドリは1981年に見つかっており,緑化用の種子に混じっ
ていたことが徳島県植物誌に記載されています.剣山スーパー林道の周辺や,
落合峠で現在でも見られ,その勢力は衰えません.
「国立科博におられた金井弘夫先生の「普通植物の分布」を見ていて、冨永さ
んの紹介された京都のオオイタドリが本来の自生かどうか疑わしくなりました。
告を指します。出典は末尾にまとめて示します。
まで分布する」とあります。
事実、[福井県]を見ると、オオイタドリの分布は、嶺北にしかありません。
滋賀県や京都府に接する嶺南地方は分布の空白地帯になっています。
[京都府]には9地点で確認されたこと、「日本海沿いの地域のものは自然分布
もあると思われるが、美山町や宮津町のように工事などにともなう移入もある」
と書かれています。
分布が連続していないからといって、必ずしも自然分布でないとはいえませんが、
京都のオオイタドリは再検討の余地がありそうです。
もっとも、今となっては調べようがないかもしれません。みつけたときに、どんな
環境に、どのような状態で生えていたか、きちんと記録してラベルに書いておくこ
とが大事ですね。
Bull. Natn. Sci.Mus., Tokyo, Ser. B, 21(3): 131-150.
[福井県]金井弘夫,1992.福井県における普通植物の分布.
植物研究雑誌,6
7:291−309.
[京都府]金井弘夫,1999.京都府における普通植物の分布.
植物研究雑誌,7
4:161−180.
《お断り、プロバイダーのHPの容量が無くなったので、ジオシティーに画像を置いている関係でこのページはコマーシャルが入っています》
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E-mail :尾方 義雄 Last modified: 9, 2000