☆フィールドノートから☆                     

愛知川の河辺林 2000/3/25
 
     

川辺林は滋賀県八日市近くで、鈴鹿山系から流れる川が琵琶湖にそそぐところで す。
ここは 南尊演さんが「愛知川河辺林の山地性植 物」(大阪市立自然史博物館Nature Study 91年7月号)で報告したところでケヤキ林、ナラガシワ、アベマキ、ワサビ、キクザキイチゲ、ヒメエン ゴサク・・・・・・と早春の花のリストがありました。

しかし、その後 ササが密集し始め、横に産廃のトラックが行きかわし、東面は土を盛り上げ、 水脈を土圧(どあつ)で切っているようです。そのため急速に乾性かが進んで います。
背丈ほどのササをかき分けたのですが、ワサビが見当たらす、エビネ が2株、ぽつぽつとミヤマカタバミ、わずかにアケボノシュスランの葉が見ら れる程度です。すっかり荒廃していました。

●ちょうど、この地域を著者の南さんをご存知の沢田さんに案内してもらいまし た。「こんなに荒れて、取り返しがつかない」と、がっかりした私達に、とっ て置きの場所を2ヶ所案内していただきました。むろん愛知川河辺林です。 こちらは、地元でもあまり知られていないようです。 3月が寒かったので開花が悪かったのですが、南さんの当時の様子もこのよう だったのではないかと思いました。案内していただいた別の河辺林。
水路のある河辺林エビネ

●かなり琵琶湖に近くなる別の河辺林。道路の脇に当時からあるケヤキの大木、アベマキがありました。 ケヤキの大木が見られる雑木などある河辺林ワサビキクザキイチゲ
 ミヤコアオイ


 ミヤコアオイを第一報でミカワカンアオイと報告しましたが、冨永明良さん
から、「ミヤコアオイかミヤマアオイの聞き間違いではないでしょうか。」とご
連絡をいただきました。

『写真ではミヤコアオイのようにみえます。また、ミヤマアオイについては、
南さんが愛知川河辺林で見つかったカンアオイの1種について滋賀県植物同好
会の「滋賀の植物 第9号(1988)」に書いておられます。南さんによる
と、ヒメカンアオイに似ているが地下茎が著しく伸びる特徴が見られたため、
違うものと考え村田源先生に言ったところミヤマアオイと同定されたそうです。
ミヤマアオイは北陸地方及び長野県に分布するもので、近畿では初記録になる
そうです。

愛知川河辺林の山地性植物に関しては、「びわ湖フラワーハイク滋賀植物同好
会編(1997) 京都新聞社」にも解説が出ています。』

はじめに報告した時には、葉のみでツボミの画像を出していなかったので、種名の
同定があいまいでした。
その後、大阪市立自然史博物館のメーリングリストで報告しました。
富永さんからメールをいただき、ツボミの画像を富永さんに確認していただいたと
ころミヤコアオイと返事が来ました。

聞き違いと種名がはっきりしましたので訂正します。 本人の了解の元メールを公
開いたします。
冨永 明良さんには、こちらの勘違いにもかかわらず、ご迷惑をおかけして申し訳
ありませんでした。


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