土倉谷 早春の北琵琶湖 2000/4/22

 早春の植物を見に行きました。余呉湖の北部に当るところで、カタクリで有名な横山岳の付近です。 麓では、まさにソメイヨシノが満開で、ヤマザクラはほとんど咲いていませんでした。
土倉谷の道端では、少しのたまりにもかえるの卵がありました。
谷あいのやや平坦な8×6mのたまりで、カエルの抱接中に出会いました。午前10時ごろです。私達の気配に驚いた様子は無く、近づくとおもむろに川面に隠れるのですが、背中のオスは出たままです。 ヘビや敵の多い中で、のんびりしたものでした。
帰りに、3時ごろ同じところを通ったときに写真を撮りました。 春ですね・・・・

製作中
赤い円の中に抱接中のかえるが見られました。午後3時ごろです。
(HPの第1稿では、不覚にもカエルを交尾中と記載しました。)

■和田さん記述2000/4/27(以上受理)
指摘を。カエルは体外受精で、交尾をしません(ごく
一部に体内受精の種もいるようですが、交尾はしません!ついでに言うと、
イモリやサンショウウオも交尾はせずに精包の受け渡しを行います)。
カエルの交尾に見える行動は、抱接と呼びます。雌に抱きついている雄は、
雌が産卵する時に精子をふりかけます。
■和田さん記述2000/4/29(以上受理)
生物学辞典から一部改変して引用すると、
●交尾:交接と同じ。体内受精の行われる動物において、雌雄の個体が体を接触させ
、相互の生殖口を密接させ、さらに交尾器として雄に陰茎の発達しているようなもの
では、それを雌の生殖口から挿入して直接精子を雌の体内に送りこむ行為。

●抱接:体外受精であるが雌雄両個体が体を密着させて両者の生殖口を近づけ、雌の
産む卵に直ちに雄が精液をかける行為。

この文章からすると、生殖口がひっついていたら交尾で、ちょっとでも離れたら抱接
ってことになりますね。大抵の鳥の交尾は、生殖口を引っ付けるだけなので、ちょっ
と失敗すれば抱接になってしまう?

「動物系統分類学」のカエルの説明には、体内受精をするけど、交尾ではなく抱接す
るカエルがいるって載ってたけど。これってさらに微妙ですね。


左がメスで、8cmぐらい、頭から尻まで15cm。

HPに載せるために、種名を知りたくて、和田 岳 (大阪市立自然史博物館)のお手を煩わせました。
■引用■
ヒキガエルの仲間です。
識別には横顔のアップが欲しいところです。

背中がそんなにツルツル、ピカピカ、ヌメヌメしていないし、繁殖行動の環境も違う
ので、ナガレヒキガエルではなし。だから種は、Bufo japonicus(種名はヒキガエル
でいいのかな?)。近畿近辺には、アズマヒキガエルとニホンヒキガエルの2亜種が
います。で、写真を心眼で見ると(それから分布から言っても)、アズマヒキガエル
の可能性が高いと思います。

でも確かなところは、現物を見ないと何ともいえません。
2000/4/27(受理)
■引用おわり■

標本として、採集していないし、分類には横顔が必要と言うことでしたが、とっていませんでした。 この次は、ぜひ撮っておきます。
原稿作製中に、カエルの”交尾だ”とばかり思っていましたが、岡田美恵子さんと和田勉さんから有意義な指摘を受けました。原稿を入れ替え、正確な文書を書くことが出来ました。またメールの転載を快く快諾していただきました。末尾になりましたが、お礼を申し上げます。



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