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地獄谷
地獄谷北西 2000/7/02 No.11

オオイタドリがあるのでしょうか?
6月25日にいつもの地獄谷峠の西に、オオイタドリがあった。と磯崎忠造さんから報告がありました。
分布は、中部以北で、この地ではまず生息しているとは思えなかったのですが、今回見に行きました。

場所は、萩谷運動公園を抜け、萩谷の集落を抜ける林道です。 植林地の狭い林道を行くと、地獄谷峠があります。いまは、峠の標識はありません。峠から西に折れる林道あり(ゲートの入り口には鍵があり、一般車は通行できない)、林道を約500m行くと護岸工事の後が見られ、その周辺の3ヶ所に見られます。


新しく林道を整備し、側溝などが作られました。奥の人物の周辺がオオイタドリです。 周辺には、3つの大きなコロニーがあり、それぞれ10数株が生息しています。
葉は大きく、すべてがこのような大ぶりです。そばには普通種のイタドリがあり、好対照です。 裏面は、灰白色です。今後どう分布が広がるか興味深いところです。
工事車両に谷が運ばれたものだと思います。
とうてい自然分布と考えられず、自然史博物館のメーリングリストに情報を提供をしました。

そうした所、山本博子様、天野史郎様、冨永明良様 奥田幸男様 梅原徹様からメールをいただきました。たいへんありがとうございました。許可をいただいて、内容を転記させていただきます。

山本博子さんから
(引用) 「大阪府箕面川ダムの生物調査を1999年行いま したときに,ガの調査に参加しました. このとき箕面川ダムの堰堤のところを左折せず 箕面隧道を越えて100mほど直進した道肩斜面 (5235-2338)で,かなりのオオイタドリを見つけ, 不思議に思い博物館の標本にと採集しました.

このとき元植物研究室に居られた瀬戸 剛先生のお 話ではやはり土砂とともに運ばれるかてくるか,道肩 の吹きつけの種子に混じってくるか,車によるものか 解らないが,最近ところどころで見られるようになった とのことでした.」(引用おわり)

また、梅原徹さんからも
(引用) 「大阪でオオイタドリが記録されだしたのは、1970年以降のことです。起 源は、土木工事でできたノリ面の表面浸食を防ぐために吹きつけられた 種子です。

この当時、ノリ面保護のための吹きつけ種子は、ケンタッキー フェスク、ウィーピングラブグラスといった外来牧草が主流でしたが、これ らがいつまでも優占し、在来の景観となじまないというので、ヨモギ、イタド リ、ハギ類といった、在来の種類を外来種にまぜて使うのがはやりだしま した。

ところが、イタドリを吹きつけたはずなのに、生えてきたのはオオイ タドリだったり、ヤマハギとされたなかには、ニシキハギ、ツクシハギ、ヤ マハギなど、たくさんの種類がまじっていました。ヨモギにもカワラヨモギ、 オトコヨモギのほか、日本では北海道にしかないはずのイワヨモギまで生 えてきました。

原因は、種子が容易にたくさん採れ、労働力も安いところから集めると いう、経済の原則に沿っていただけのことなのです。イタドリより、大きな 集団で生えるオオイタドリのほうがずっとタネが集めやすいし、労働力の 高い日本より、韓国や中国から集める方がずっと安いのです。

当時、私 は安易に、当然、近所から採られた種子が使われるものと考えて、混播 を提案していました。箕面川ダムで、イタドリやヨモギを使うことを提案し たのは私です。結果的に植物の自然分布を混乱させたことになります 。慚愧にたえません。

箕面川ダムの林道ノリ面には、今でもイワヨモギがたくさん生えていま す。この吹付は1982〜3年、私がはじめて気がついたのは1987年の ことです。さいわい、まだノリ面以外には広がっていないようです。イワヨ モギは簡単には見られませんから、みなさん、採集に行きましょう。」 (引用おわり)

疑問に思うのは、大阪府植物目録1990に「地獄谷峠」での採集とありますが、相当な 脚力でこの周辺を回っておられこの発見者の磯崎さんは「新しい林道だけで、見ているだけで より昔に有ったとは考えられない」
私達はよく入っているのですが、有れば見落としは無いと思っています。 すると、10年程度で消滅するのでは、生育に適さないのでしょうか?    
今後もこの地域での、経過観察をしていきたいと思っています。




《お断り、プロバイダーのHPの容量が無くなったので、ジオシティーに画像を置いている関係でこのページはコマーシャルが入っています》

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