シロツメクサ、アカツメクサ

 四つ葉のクローバーを探したり、花をつないで遊んだクローバー。 クローバーといえば普通はシロツメクサのことを指しますが、英語でいう Clover は、マメ科のシャジクソウ属(Trifolium属)やウマゴヤシ属の総称です。 Trifolium属は世界では約300種が知られていて、日本にもたくさんの種類が入ってきています。 今回は、比較的大きな花(のかたまり)をつける身近なTrifolium属をまとめてみました。
 まずはシロツメクサ(Trifolium repens:下の写真)。 「ツメクサ」は「爪草」ではありません。 江戸時代に、オランダからガラス器を船で日本に運ぶときに、割れないように緩衝材としてガラス器の間につめた「詰め草」から来ているとされています。
 次にアカツメクサ(=ムラサキツメクサ:Trifolium pratense)です。
 色が白いのがシロツメクサで、赤いのがアカツメクサ、といった単純な違いではありません。 一番大きな違いは、シロツメクサが花のかたまりの下に長い柄があるのに対し、アカツメクサは花のかたまりのすぐ下に葉があります(下の写真)。 このままでは花をつないだ“赤い首飾り”は作れませんね。
 泉北ニュータウン内に、下の写真のような場所がありました。 アカツメクサに混じって、シロツメクサが生えている・・・のではないですね。
 上に書いたことによれば、この写真の白い花は、「白いアカツメクサ」です。 分類学的にキチンと言えば、アカツメクサの1品種で、学名は Trifolium pratense f. albiflorum 、セッカツメクサ(雪花詰草)という名前で呼ばれています。 写真で葉が白くなっているのは病気です。
 次にタチオランダゲンゲ。 タチオランダゲンゲは、シロツメクサとアカツメクサのちょうど中間的な形態を示します。 学名も Trifolium hybridum 。 hybrid は「雑種」ですから、この学名にも納得できます。
 最後に、ベニバナツメクサを紹介しておきます。 アカツメクサと混同するような名前ですね。 クリムソン・クローバーとも呼ばれ、緑肥や牧草に良いとされ、昔から導入されていましたが、少し改良されたものが、ストロベリー・キャンドルなどの品種名で、園芸植物として出回ってきました。