001/001] 149 - 参 - 決算委員会 - 閉4号
平成12年09月06日

○阿部幸代君 日本共産党の阿部幸代でございます。
 初めに、埼玉県の大宮市にある三菱マテリアル株式会社総合研究所の放射能汚染問題と、汚染された施設や建物の撤去、解体に伴う安全性の確保について質問したいと思います。
 最初に、この放射能汚染の実態をどう認識するかという問題です。
 科学技術庁の認識について言いますと、昨年の三月二十六日発表と、同じく四月二十三日付発表によって知ることができます。
 ただ私は、四月二十三日付の科学技術庁の発表で存在が明らかにされている平成八年度調査、けさいただいた「三菱マテリアル株式会社殿 Kプロジェクト事前調査報告書 平成九年三月 株式会社セルナック」、これです。(資料を示す)私は、実はこのもとになっているものを事前に入手してあります。こちらですが、これは株式会社セルナック殿、Kプロジェクト事前調査報告書です。これは株式会社日本電研システムエンジニア、ここがセルナックから仕事を受けて実際には測定作業をしているんですね。その大もとの資料です。違いが少しありまして、大もとの資料の方には生々しい写真も添付されています。
 この二つ、つまり科学技術庁の発表と、それからこの事前調査報告書とを比較する必要があると私は思うんです。
 例えば、この事前調査報告書では、建物内部の表面汚染について、施設P、この施設Pというのはこの研究所で核燃料の試験棟として八八年まで使われていたものですが、この施設P内部の表面汚染による線量率はマックス百二十マイクロシーベルト・パー・アワーあるいは二十三マイクロシーベルト・パー・アワーとあります。この空間線量率の職場で年間毎日八時間、百日働くとして計算してみますと、それぞれ年間被曝が九十六ミリシーベルト、それから十八・四ミリシーベルトとなります。放射線の管理区域内で働く職業人、この人たちの年間線量限度が二十ミリシーベルト、これは国際放射線防護委員会が定める国際基準です。これと比べても非常に高い数値であるというふうに私は思うんです。
 また、施設P並びに施設E、このEの方は実験棟として八八年度まで使われ、それから実験に伴って出てくる汚染された機器類を保管する、そういう施設でもありました。この施設Eとも、内部の表面汚染が室内の壁面とか天井とか、それから排気系、排水系の至るところに検知されています。私は、これらの事実は汚染がグローブボックス内部だけではなくて室内区域全体に及んでいるということを示していて大変問題だと思うんですが、科学技術庁としてはどのように認識しますか。