森の大百科事典

アカマツ林

戻る  2004.3


アカマツ林
森林公園のアカマツ林
 写真は、森林公園のアカマツ林である。松くい虫による松枯れが広がったため、各地にあったアカマツ林は存続の岐路に立っている。このアカマツ林は森林公園内にあるため、行政により薬剤空中散布、被害木伐倒駆除が行われ、守られている。

 アカマツは、明るいところに先駆的に成立する樹種である。アカマツは陽樹であるので、そのままではシイやカシなどの常緑広葉樹に遷移(せんい)する。このようなアカマツ林が残っているのは、人が森林と関わり、遷移を止めている結果である。
アカマツの純林
 アカマツの純林です。緑の林床(りんしょう)から、赤っぽい樹幹が空に伸びています。
 アカマツは陽性樹で、植物遷移(せんい)の先駆的樹種として、まず最初に、コナラなどととも二次林を形成します。尾根筋などの痩せた土地では、そのまま純林となることもあります。

 一次遷移(山崩れの後など)
 コケ → 一年性草本 → 多年性草本 → 陽性樹 → 陰性樹
 二次遷移(台風や伐採などの撹乱の後など)
 草本 → 陽性樹(二次林) → 陰性樹

マツタケ
マツタケ山

 アカマツ林と言えばマツタケを連想する。

 写真はアカマツ林であるが、その道沿いには「茸採取禁止」の看板が立っていた。マツタケ山は入札にかけられ、落札者に採取権が売られると聞く。山村のアカマツ林は、マツタケ山として重要な収入源となっている。
マツタケ(キシメジ科)
 数年前に参加した体験ツアーのプログラムにキノコ狩りがありました。
 マツタケが取れた場合のみ、卸値で買い取るお約束でした。その他のキノコは、お昼のキノコ汁の具になりました。
 マツタケは、生きたアカマツなどの根に宿る菌根菌(きんこんきん)です。アカマツから養分を受けシロを生長させ、マツタケを発生させます。
 マツタケは、日当たりと風通しの良い、乾燥気味で、痩せた土壌のアカマツ林に発生します。無断で採取することは御法度です。

マツ
マツの新葉
 色が違うので、今年伸びてきた葉っぱの部分は直ぐにわかります。枝の別れから次の枝の別れまでが、一年間で伸びた長さになります。
 写真をよく見ると、球果(まつぼっくり)があります。茶色は昨年のもので、緑色は今年のものです。